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「……ま、まぁ。そういうわけだから、ここはオレに任せて!」 あれだけの一斉攻撃を受けて、挙句の果てにはくぬぎに蘇生してもらったにもかかわらず、 ヘラヘラと笑う陽翳。 「ギルマスの命令とあれば仕方ない、か。トネリコ、行くよ」 「はぁ………」 なんだか腑に落ちないままタウンへと戻ってきた二人。しばらく沈黙が続く。 「トネリコ。その、えと……ごめんな」 沈黙に我慢しきれず、とうとう照々が口を開いた。 「そんな、照さんが悪いわけじゃないですよ。僕だっていつも陽翳のわがままに振り回されてますし」 「確かにw………じゃ、仕切り直しと行きますか。エリアはランダムで!」 「はい!!」 とにかく、トネリコは楽しんでいた。こうして仲間と一緒に冒険にでることが楽しくて、 楽しみで仕方がなかった。 ――Θ焦りゆく 三日月の 雷雲―― 「あちゃ〜!雨のフィールドかぁ……」 「照さん、雨が嫌いなんですか?」 「嫌いというかぁ……アタシの誕生日が梅雨時でねぇ………」 「………」 照々の不幸ぶりにはさすがのトネリコも絶句した。 ハセヲとの件といい、陽翳といい、ある意味すごいかもしれない……。 「でもさ、明日はきっと晴れるから」 「これ、ゲームですよ?このエリアは……」 「気持ちの問題でしょ。どんなに分厚い雲であろうが、その先は必ず晴れてるんだしさ。次に行く エリアは晴れてるってこと」 照々はふくれっ面で言った。 「そんなものでしょうか?」 「そんなものなの」 空は雨でも、この二人の気持ちは晴れていた。二人は、笑っていた。 「ずっと、晴れればいいですね」 トネリコがふと呟く。 「………それはそれで困るでしょ。リアルじゃ」 「違いますよ。みんなの気持ちがです」 そう言ったトネリコには、わずかだが何かの不安がよぎっていた。 それが何に対する不安なのか、トネリコ本人にもわからなかった。 ― 鳴りやまない蝉の声 永遠に止むことのない、描かれただけの雨 現実の激しい雷雨――――の音。 それらで構成されたオーケストラが、見事な不協和音を奏でる。 そのオーケストラが奏でる不協和音に聴き惚れていた。 いつもは不快に感じるはずなのに、何故か、今は美しく聴こえる。 いや。それしか耳に入らなかったんだ。 それだけしか、聴きたくなかったんだ ―あとがき― いやぁ、危うく最終更新から2週間経ってしまうところでした…… 1週間に一回は更新!とか宣言しておきながら申し訳ありませんです!! さて、本編ですが。なんだかドタバタですねぇ……(−−; 最後の『詩』っていうか『台詞』っぽいもの。 次回予告的なものと思っておいて下さいまし ではでは。わん仔でしたぁ(^^)ノシ [No.767] 2007/06/06(Wed) 23:34:53 |