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No.781へ返信

all .hack//air 第0話 The World - 鏡 - 2007/06/17(Sun) 23:54:02 [No.775]
Re: .hack//air 第1話 出会い - 鏡 - 2007/06/19(Tue) 00:02:17 [No.781]
Re: .hack//air 第2話 初戦 - 鏡 - 2007/06/20(Wed) 00:43:46 [No.784]
Re: .hack//air 第3話 初PK!? - 鏡 - 2007/06/26(Tue) 22:56:41 [No.800]


Re: .hack//air 第1話 出会い (No.775 への返信) - 鏡

紅はグレンを通してみた<マク・アヌ>の風景に驚き、ただ見とれることしかできなかった。
矢狭:「どうだ?The Worldは?」
矢狭の声に紅はふと我に帰り、矢狭に思ったことを直球に尋ねる。
紅:「なぁ、矢狭。The Worldってこんなにすごいのか?」
矢狭:「すごいって何が?」
紅:「何がって、全部だよ全部。景色も、建物も、人も含めて全部。」
矢狭:「まぁ、俺も最初は驚いたからな。無理もないさ。」
紅:「ああ。こんなに進んでいるとは思わなかった。」
矢狭:「ほら、いつまでも見とれてないで街でも探索してみろよ。」
紅:「そ、そうだな。」
紅はグレンを前進させようとするがうまく前進できず、壁やカオスゲートにぶつかり初心者丸出しだった。
紅:「くっそ・・・うまく前進できねぇ。」
矢狭:「慣れるまでの辛抱さ。」
紅:「時間が掛かりそうだ。」
紅はそうすぶやくとグレンの操作に戻る。
矢狭:(まだ慣れるまでに時間が掛かりそうだな。)「じゃあ、俺帰るわ。」
紅:「なんだ、もう帰るのか?」
矢狭:「俺が帰って寂しいか?」
矢狭はにやにや笑いながら紅に尋ねた。
紅:「とっとと帰れ。」
矢狭:「お〜、酷いこと言うね〜。じゃあ、またあとでな。」
そういうと矢狭はさっさと家に帰っていった。
紅:「またあとでなって・・こっちにくるのか。」
紅は矢狭が言っていたことを推測しながらグレンの操作をする。
紅:「どうにか動けるようになったな。街の探索でもするか。」
<中央区>
グレンは街に出て行き人々が行き交う中に突っ込んでいった。そして沢山のPCの中の初心者らしき一人にカーソルを合わせる。
紅:(名前は・・・みーる。女か?)
すると、名前を確認したPCがこちらを向き話し掛けてきた。
みーる:「あの・・えっと、もしかして初心者さんですか?」
グレン:「あ・・はい。まださっき始めたばかりで。」
みーる:「よかった〜。」
そういってみーるは安心したような素振りををみせる。
グレン:「え?」
それと対称にグレンは少々困り気味の素振りをみせる。
みーる:「あ、すいません。実は私もついさっき始めたばかりなんでよく分からなくて。でもよかった。勇気を持って話し掛けた相手が同じような人で。よかったらいっしょに着いてきてもらえませんか。」
グレン:「いいですよ、どうせ暇ですし。それと、敬語はなしにしませんか?タメグチで話すのもネットゲームの醍醐味だと思うんですよ。」
みーる:「それもそうか。じゃあ今からタメグチで。それと自己紹介まだだったよね。」
グレン:「俺は、こっ・・グレン。」
グレンは思わず現実の名前、紅といいそうになり慌ててグレンと言い直した。みーるはグレンが現実の名前を言いそうになったことに気付き、そこに少しおちょくるように付け込んだ。
みーる:「私はみーる。今リアルの名前言おうとしたね君。」
グレン:「ほっとけ!」
グレンは付け込まれたことに少し気を悪くして振り払うように答えた。
みーる:「ごめんごめん。お詫びに初心者向けのエリアに案内するからさ。」
グレン:「なんで始めたばっかなのにエリアワードとか知ってんだよ。」
みーる:「知ってることになるのかな?掲示板に載ってたから。」
グレン:「ふ〜ん、珍しいな。普通最初にゲーム始めるだろ。」
みーる:「いやー私もね、ゲームやろうとしたんだけど、どのアイコンでゲーム始めるか分からなかったんだよ。それでいろいろしてたら掲示板にたどり着いちゃって偶然エリアワードを手に入れたんだ。」
グレン:「一番前にThe Worldって書いてるのあっただろ。」
みーる:「しょーがないじゃーん初めてなんだから。」
みーるは少しすねるように言った。
グレン:「まぁ、それもそうか。」
みーる:「でも、そのおかげでエリアワードゲットできたし。ついてるなー私って。ラッキー。」
グレン:「ついてるっていわねえだろ、それ。」
グレンが控えめにつっこむ。
みーる:「そうだ、せっかくだから今からこのエリア行ってみない?」
グレン:「別にいいけど街の探索はどうするんだ?」
みーる:「そんなのあとあと!街は変わらないでしょ!」
グレン:「エリアも変わらないと思うが。」
みーるの耳にはグレンが言ったことは届いていなかった。
みーる:「ほら、はやくはやく!」
みーるはカオスゲートがある建物に向かって走っていく。
グレン:「聞く耳持たず・・・か。」
グレンはみーるを遠目に見ながら独り言を漏らした。

<カオスゲート前>
グレン:「よし、これでメンバー登録完了だ。」
みーる:「いや〜、ごめんね。やり方わからないんだよ。」
グレン:「予想はしてたさ。パーティ組んどいたから。」
みーる:「うん、じゃあ行こうか。」
少しの間沈黙が続く。
グレン:「おい、転送されねえぞ。」
みーる:「やり方が・・・。」
グレンはみーるの話を最後まで聞かずに返事をした。
グレン:「あーわかったわかった。メールで添付して俺に送れ。」
みーる:「はい、送信したよ。」
グレン:「じゃ、今度こそ行くぞ。」
そういうと、グレンとみーるの体は螺旋をえがく青い光に包まれた。

続く・・・

わん仔さん、狐憑きさん応援ありがとうございます。
なにかとじれったい展開ですがどうぞよろしくおねがいします。  


[No.781] 2007/06/19(Tue) 00:02:17

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