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――Θ焦りゆく 三日月の 雷雲―― ランダムでこのエリアにやってきたアタシとトネリコ。 やることもなくて、ただ、ひたすらにこのエリアを攻略してた。 「……本当に晴れないですかね、このエリア。いい加減この雨が嫌になってきました」 途切れることなく降り続ける雨を見上げながら、珍しくトネリコが少々イライラしているように呟いた。 「『そんなの無理だ』って、さっき自分で言ったじゃない?」 「そりゃそうですけど」 「だったら、文句言ってないでササッとこのエリア攻略して出た方が良いでしょ」 と、言いつつもアタシ自身もこの機械的な雨音にはウンザリしていたりもする。 アタシ達は歩く。 「……あ、照さん。ずっとお訊きしたいことがあったんですよ」 「何?」 急に何かを思い出したようにトネリコが訊いてきた。それに反応してアタシも当然振り返る。 「初めてタウンでお会いしたとき『ちょうどいいところに♪』って仰ってましたよね?」 「………そんなこと言ってたっけ?」 「僕を陽翳と思ったんですか?」 「…え、と。な……何の事?」 図星。 実際、自分を助けてくれたのがマスターじゃなくって、トネリコだったのに気づいた時には相当焦ったからね。……だって、パッと見エディットが一緒なんだもん。 あの後、マスターに「自分のギルマスと一般PCを間違えるとは何事か!?」って、さんざん扱き使われたのも事実だし。 「それが、何だってのさ今更!」 「いえ。ただお訊きしてみたかっただけですw」 ……その時のトネリコの顔は本当に怖かったね。 無茶苦茶に笑顔なんだもん…… と、トネリコが慌てたような声を張り上げた。 「うわっ!!もうこんな時間!?遅刻しちゃう!!」 「ホントだ。こんな時間だね」 気が付けば、時計はとっくに8時をまわってる。 すると、トネリコは「失礼します!!」と言ってログアウトしていった。 静か。このエリアにアタシ独りしかいないってのも理由のひとつだけど、アタシの隣の部屋にも 誰もいなかったから。 審神者の証も手に入ってたから、仕方なく独りで獣神殿を目指そうとした。 すると、前方から何かが近付いてきた。けど、エリアの仕様上、視界が悪くてよくわからない。 「あなた、だれ――……っ!!?」 その時。 何が起きたのか解らない。解るのは、ズブッっという鈍い音がしたことと 目の前に居る一人のPCと、幾つもの黒いモノ。 そして―――アタシの意識が遠のいていくこと。 助けを必死に叫んだけど、結局、アタシは意識不明になってしまったらしい。 [No.785] 2007/06/20(Wed) 18:41:33 |