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No.794へ返信

all .hack//Friend - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 10:53:29 [No.698]
第18話 あちらの動き - 司楚 - 2007/10/22(Mon) 10:54:25 [No.963]
第17話 WP回収 - 司楚 - 2007/09/22(Sat) 19:15:43 [No.930]
第16話 意味不明 - 司楚 - 2007/08/29(Wed) 10:59:58 [No.906]
第15話 特訓 - 司楚 - 2007/08/12(Sun) 19:00:01 [No.888]
第14話 出場メンバー - 司楚 - 2007/08/09(Thu) 19:53:11 [No.879]
第13話 アリーナ - 司楚 - 2007/07/31(Tue) 18:47:33 [No.868]
第12話 顔合わせ - 司楚 - 2007/07/11(Wed) 18:37:55 [No.830]
第11話 調査開始 - 司楚 - 2007/06/25(Mon) 18:20:06 [No.798]
第10話 恩返し - 司楚 - 2007/06/22(Fri) 17:37:15 [No.794]
第9話 便利屋 - 司楚 - 2007/05/27(Sun) 20:55:30 [No.764]
第8話 PK? - 司楚 - 2007/05/22(Tue) 17:49:16 [No.760]
第7話 放浪AI - 司楚 - 2007/05/20(Sun) 10:17:27 [No.747]
第6話 彼らもログイン - 司楚 - 2007/05/08(Tue) 18:01:30 [No.730]
第5話 変なPC - 司楚 - 2007/05/04(Fri) 20:29:12 [No.722]
第4話 リアル - 司楚 - 2007/05/04(Fri) 12:16:05 [No.721]
第3話 黄昏の碑文 - 司楚 - 2007/05/03(Thu) 21:07:35 [No.720]
第2話 初PT - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 14:33:33 [No.700]
第1話 The World - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 12:04:45 [No.699]


第10話 恩返し (No.698 への返信) - 司楚

ニア「はい、そうですけど?」
銃戦士は別に隠す気も無くそう言った。
ニア「フアさんですね。約束の品、持って来ました。どうぞ。」
そう言うとニアはプレゼントの画面を開き、フアに武器と防具を渡した。
フア「ほ、本当にタダでいいんですか?」
ニア「ええ。」
フアはペコペコ頭を下げながら転送していった。
リアラ「どういう約束してたんですか?」
ニア「武器と防具が欲しいって言っていたんで、探してあげたんです。」
メイ「さっきタダって言ってたけど、本当にそうなんですか?」
ニア「ええ。彼は私のリアルでの友人ですから。特別です。」
メイ「あの・・・実は・・・・・・。」
リアラ「ちょっと探し物があるんですけど、手を貸してくれませんか?」
リアラは用件をさらっと言った。
メイ(ちょっと、リアラ!こういうことはしっかり理由を言ってから・・・)
ニア「探し物は?」
ニアは2秒ほど考えてから言った。
リアラ「レベル20前後の双剣です。」
ニア「20前後の双剣・・・。ちょっと待ってください。」
ニアはアイテム欄を確認している。
ニア「はい、どうぞ。」
唐突に探し物だった双剣をプレゼントしてきた。
リアラ「え!?!?」
ニア「たまたまここに来る途中に手に入れました。そちらが探していたのもこれだったとは面白い偶然です。記念に差し上げます。」
メイ「あ、ありがとうございます。」
その時、ふと考太が時計に目をやると、もう修也が帰ってくる時間であった。
リアラ「さ・・・じゃなくてメイ、もうすぐしゅーにーちゃんが帰ってくるよ!」
メイ「えっ!ほんとだ!早く戻らないと!早くプラットホームまで行こう!」
ニア「待ってください。それならこれを。」
ニアは2人に導きの羽を渡した。
メイ「ありがとうございます!リアラ、いそご!」
2人は導きの羽を使い、プラットホームに戻り、タウンに戻って行った。
ニア「唐突で驚きましたよ、あなたが彼らの探し物を持っていて、しかも私にプレゼントをして彼らに渡させるなんて。」
ニアの隣にいるのはいつの間にかPTから抜けていたアクセルラインである。
アクセル「あの2人があれを探してたなんて知ったのはたったさっきだったんだけどね。それで持ってたから、あんたに渡したんだよ。」
ニア「どうして直接渡さなかったんですか?」
アクセル「なんか照れくさかったんだよね、渡すの。」
そう言って、アクセルラインはその場から離れようとした。
ニア「じゃあ、なんで渡そうと思ったんですか?」
その言葉に、アクセルラインは少し考えた後にこう言った。
アクセル「久しぶりで楽しかったんだよね、人と一緒に冒険するの。だからそのお礼だよ。」
そう言い残し、アクセルラインは普通とはあきらかに違う転送のされ方をしていった。


2人が戻ってくるのとほぼ同時にシュウがインしてきた。
シュウ「2人ともどうしたの?僕に黙って自分たちより相当レベルの高いエリアに行って?」
リアラ「えっとね、これ取ってきたの!」
そう言ってリアラはニアから貰った双剣をシュウに渡した。
シュウは相当驚いたようである。
シュウ「えっ、これって・・・。」
メイ「しゅーにーちゃんのレベルに合う双剣、探してたの。」
リアラ「ぼくたち、しゅーにーちゃんに頼ってばっかだから、恩返ししたくて。」
シュウ「2人とも・・・ありがとう。」
それから夜遅くまで3人で冒険し、気がつくと3人ともけっこうレベルが上がっていた。






―???―


何もない荒野のようなフィールド。
それは明らかに他のエリアとは違っていた。
その場所にアクセルラインが転送されてきた。
アクセル「あれ・・・・・・?どこかな、ここ・・・?シリウスたちの所に行こうと思ったのに・・・・・・」
もう一度転送しようとしたが、出来なくなっていた。
アクセル「うそ・・・!?な、何で・・・!?」
その時、突然目の前に白い石の巨大な人形のようなものが現れた。
手には十字架のような物を持っている。
アクセルラインは無意識に双銃を構えた。
アクセル「僕をここに転送したのはあんたか?どうしてそんな事したんだ?」
石人形は答えない。
アクセル「まあいいや。あんたを倒してここから出るだけだよ!」
その台詞と共に双銃を乱射しだした。
しかしその全てがまともに当たっているのに、ダメージは0。普通ならよほど距離を開けない限り、どれだけレベルに差があってもダメージがあるはずなのに、それが無い。
アクセル「おかしい・・・どうなってるんだ・・・!?」
石人形が近づいてきて、十字架でアクセルラインを吹っ飛ばした。
あっという間にアクセルラインのHPが瀕死になった。
アクセル「がっ・・・くっ・・・」
立ち上がったアクセルラインの後ろに十字架がやってきた。
十字架に磔にされて、石人形の腕の高さまで吊り上げられた。
石人形が腕を突き出した。その腕の周りに幾何学模様の腕輪が現れた。
その腕輪から光の槍が飛び、磔にされていたアクセルラインを貫いた。
アクセル「うああああああああああああああ!!!!!!」
アクセルラインは粒子状になってどこかに消えてしまった。


[No.794] 2007/06/22(Fri) 17:37:15

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