[ リストに戻る ]
No.798へ返信

all .hack//Friend - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 10:53:29 [No.698]
第18話 あちらの動き - 司楚 - 2007/10/22(Mon) 10:54:25 [No.963]
第17話 WP回収 - 司楚 - 2007/09/22(Sat) 19:15:43 [No.930]
第16話 意味不明 - 司楚 - 2007/08/29(Wed) 10:59:58 [No.906]
第15話 特訓 - 司楚 - 2007/08/12(Sun) 19:00:01 [No.888]
第14話 出場メンバー - 司楚 - 2007/08/09(Thu) 19:53:11 [No.879]
第13話 アリーナ - 司楚 - 2007/07/31(Tue) 18:47:33 [No.868]
第12話 顔合わせ - 司楚 - 2007/07/11(Wed) 18:37:55 [No.830]
第11話 調査開始 - 司楚 - 2007/06/25(Mon) 18:20:06 [No.798]
第10話 恩返し - 司楚 - 2007/06/22(Fri) 17:37:15 [No.794]
第9話 便利屋 - 司楚 - 2007/05/27(Sun) 20:55:30 [No.764]
第8話 PK? - 司楚 - 2007/05/22(Tue) 17:49:16 [No.760]
第7話 放浪AI - 司楚 - 2007/05/20(Sun) 10:17:27 [No.747]
第6話 彼らもログイン - 司楚 - 2007/05/08(Tue) 18:01:30 [No.730]
第5話 変なPC - 司楚 - 2007/05/04(Fri) 20:29:12 [No.722]
第4話 リアル - 司楚 - 2007/05/04(Fri) 12:16:05 [No.721]
第3話 黄昏の碑文 - 司楚 - 2007/05/03(Thu) 21:07:35 [No.720]
第2話 初PT - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 14:33:33 [No.700]
第1話 The World - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 12:04:45 [No.699]


第11話 調査開始 (No.698 への返信) - 司楚

リアラとメイが双剣を手に入れたその日から1週間後。

ここはある養護センター。
親が死んだり、色々な事情があって行き場が無くなった子どもを引き取って育てている施設である。
最近この施設でもThe Worldが流行っており、預けられた子どものほとんどがやっている。

ガーッ。

外につながる扉が開いて人が2人入ってきた。
1人は少女で車イスに座っている。足を怪我しているようだ。
もう1人は少年で車イスを押している。片手で車イスを押し、その脇にポテチの袋を挟んでおり、もう片方の手でポテチを取って食べるという器用なことをしている。
その2人は受付に行った。
少女「沖野くんいますか?」
少女が受付の係員に聞いた。
係員「沖野くんですか?ちょっと待ってください。」
係員は慣れた様子で奥に入っていった。彼女たちは何度か来ているのだろう。
少女「いるかな?沖野くん。」
少年「・・・・・・・・・・・・」
少年は少女の問いを聞いてはいるようだが、何も言わなかった。

係員は奥にある部屋の内の1つに入った。扉には「7歳組」というプレートが掛かっている。
中には何人か子どもがいて、そのほとんどがThe Worldをやっている。係員はその中の1人に声をかけた。
係員「沖野くん、また山中さんと黒木くんが来たわよ。」
沖野と呼ばれたその少年はすぐにM2Dを外して、パソコンの電源を落とし、係員と一緒に部屋から出て行った。

少女「あ、来たよ!」
少女が言った方には係員に連れられている沖野がいる。
沖野「やっほ〜、山中さん、黒木くん〜」
沖野は2人に寄っていった。
山中「じゃあ係員さん、また後で。」
係員「はい、気をつけてね。」
少女は係員にそう言うと少年と沖野を連れて外に出て行った。

3人は近くの喫茶店にいた。
沖野「でさ、何か判ったの?」
山中「うん、BBSとか見てて最近特に気になった書き込みがあったから。」
山中が促すと、黒木がカバンから紙を取り出した。
それはBBSの書き込みのコピーである。
その内容は、最近The World内でPCの行方不明者が出ているというものだった。
山中「ね。実は最近、あの黒い点々・・・えっと」
黒木「・・・・・・・・・AIDA」
黒木が運ばれてきたパフェを食べながらボソッと言った。
山中「そう、それ。あれが時々見かけられているようなの。」
沖野「知ってるよ。一時見かけなくなったのに、またちらちら噂が聞こえるようになってきた程度だけど。それと最近知り合った人と連絡が取れないんだよ。」
山中「へ〜。本当に情報仕入れるの速いんだね。それと最近、CC社のデパッカーが頻繁に動いてるけど、どうやら放浪AIが結構出てきてるかららしいわ。」
沖野「へぇ〜、やっぱCC社内部の情報が手に入る人がいるのはいいな〜。色々聞けて・・・。」
山中「いくらデパッカーとして雇われたといっても、契約社員じゃ手に入る情報量も微妙だけどね。」
それから30分ほど話した後、養護センターに戻ってきた。
山中「じゃ、後でね。」
沖野「うん。じゃあね、スライ、影忍。」
山中「またね・・・ニア。」
沖野は養護センターに、山中・黒木はそれぞれの家に帰っていった。

そのころあっちでは。
リアラ「わ〜!」
メイ「リウクルズ!」
リアラに襲い掛かったモンスターにメイがリウクルズを放ち、モンスターを倒した。
シュウ「あんまり無理しちゃだめだよ、リアラ。」
彼ら3人はまた自分たちより少し高いレベルのエリアにいっていた。
現在のレベルはシュウが24、リアラが18、メイが17。
エリアレベルは22。ゲームそのものに慣れてきたせいか、中々順調に進んでいる。
ふと先を見ると、違うPTがいた。
そのPTの内2人は3人が見たことあるPCである。
1人はシュウと似たPC。
1人は赤い服を着たPC。
もう1人は紫の服と髪で、大鎌を使っている。
そのPTもシュウたちを見つけると近づいてきた。
シュウ「セグメント!」
メイ「シリウスさん!」
セグメント「シュウ・・・!」
シリウス「リアラとメイ・・・だったか?」
シュウ「どうしてここに?」
セグメント「アクセルがいなくなったって、シリウスが。」
リアラ「アクセルくんが!?」
シリウス「ああ。あいつ、いつもなら自分から@ホームにやってくるのに今日は来なかった。ショートメールを送っても応答無し。あいつの身になにかあったのかも知れない。」
メイ「単純にインしてないんじゃないんですか?」
シリウス「いや、そんなはずはない、あいつは・・・」
「アクセルも放浪AIだからな。」
紫のPCが言った。
シリウス「・・・知ってたのか、炎陣。」
炎陣「ああ。あいつが自分から言ってきた。自分とシリウス、それとお前らのギルドマスターもそうだと言っていた。」
シリウス「・・・あいつ、信用した相手には本当にお喋りだな。」
炎陣「話を戻そう、アクセルを見なかったか?」
シュウ「いや、特に・・・。」
リアラ「ぼくとメイは1週間くらい前に会ったけど、それっきり。」
炎陣「・・・・そうか。じゃあ何か判ったら、連絡してくれ。メンバーアドレスは渡しておく。」
炎陣とシリウスがシュウたちにメンバーアドレスを渡してきた。
シュウ「あ、ああ。」
セグメント「よろしく、シュウ、リアラ、メイ。」
シリウス「あいつはレベル20台のエリアによくいるんだ。頼んだぞ。」
そういい残し、シリウスたちは転送していった。
シュウ「アクセル・・・だっけ?」
リアラ「うん。ほんとの名前はアクセルラインであだ名がアクセルなの。」
シュウ「20台のエリアだったよね。とりあえず何か所か回ってみる?」
リアラ「うん!」
メイ「はやくいこ!」
シュウたちもエリアから出た。


[No.798] 2007/06/25(Mon) 18:20:06

Name
E-Mail
URL
Subject
Color
Cookie / Pass

- HOME - お知らせ(3/8) - 新着記事 - 記事検索 - 携帯用URL - フィード - ヘルプ - 環境設定 -

Rocket Board Type-T (Free) Rocket BBS