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all .hack//A.D. Vol.1 黄昏 - 菊千文字 - 2007/02/26(Mon) 19:20:57 [No.167]
最終話 漆黒の破壊者 - 菊千文字 - 2007/08/06(Mon) 22:03:30 [No.872]
第十四話 守護神開眼 - 菊千文字 - 2007/08/03(Fri) 20:32:13 [No.869]
第十三話 終末の日 - 菊千文字 - 2007/07/07(Sat) 17:59:00 [No.810]
第十二話 『彼女』 - 菊千文字 - 2007/06/20(Wed) 23:34:49 [No.789]
第十一話 魅惑の恋人 - 菊千文字 - 2007/06/09(Sat) 18:19:34 [No.770]
第十話 レイヴン - 菊千文字 - 2007/05/19(Sat) 22:19:01 [No.745]
第九話 Project G・U - 菊千文字 - 2007/05/02(Wed) 23:04:27 [No.709]
第八話 蒼炎の守護神 - 菊千文字 - 2007/04/29(Sun) 21:00:32 [No.673]
第七話 三爪痕 - 菊千文字 - 2007/04/07(Sat) 21:01:53 [No.569]
第六話 トライエッジ - 菊千文字 - 2007/03/25(Sun) 18:46:37 [No.456]
第五話 究極の選択 - 菊千文字 - 2007/03/17(Sat) 22:48:02 [No.387]
第四話 黄昏の鍵 - 菊千文字 - 2007/03/16(Fri) 21:06:27 [No.360]
第三話 惑乱の蜃気楼 - 菊千文字 - 2007/03/11(Sun) 22:07:01 [No.333]
第二話 ハッカー - 菊千文字 - 2007/03/10(Sat) 18:27:07 [No.329]
第一話 黄昏の守護者 - 菊千文字 - 2007/03/04(Sun) 21:22:20 [No.309]
[削除] - - 2007/02/26(Mon) 19:59:40 [No.170]
.hack//A.D. Vol.1 設定 - 菊千文字 - 2007/03/10(Sat) 21:15:09 [No.330]


第十三話 終末の日 (No.167 への返信) - 菊千文字

−1ヶ月後・・・

カイトはマク・アヌの広場で八咫からの呼び出しを待っていた。
この1ヶ月間は精神を休ませるためのものだったが、正直休む暇も
なく、いろんなことが起こっていた。

−やっと今日が来た・・・この日が。
待ちわびたこの日。オーヴァンや志乃に関する情報が得られる機会をずっと待っていた。

武器を買い、レベル上げをし、準備万端・・・かと思いきや、
「あ、回復アイテムが少ない。」
カイトのレベルにあった『癒しの水』が残り3つになっていた。
「呼び出される前に買っておこう。」
広場にいたのでそこのギルドショップによることに。

ショップ名は『ショップどんぐり』

ギルド名は『カナード』

そこには斬刀士の青年PCと魔導士の獣人PCがいる。
「すみませ〜ん。『癒しの水』ありますか〜?」
「はい!いらっしゃ・・・」
青年PCの言葉は途切れ、少しの間沈黙が起こる。

「ああああぁぁぁぁぁ〜〜〜!!君は!!」
青年はカイトを見て広場全体に響き渡るような声で叫んだ。
「ひいいいぃぃぃぃ!!」
一方、獣人PCは青年の後ろに隠れている。なぜか怯えている。
「び、びっくりしたぁ。」
目の前で叫ばれたので耳に響いた。音量調節を誤ったのかとも思えるほどだ。

「あの時の初心者さん!いやぁ〜こんな所で会うなんて。呼んでも返事が来ないから
 心配したよ〜。(^^)」
「あの〜すいませんが・・・どちら様で?」
「いやだなぁ〜、とぼけちゃって!君にガスパーがぶつかったの覚えてるでしょ?」
相手はカイトのことを知っているようだが、カイトには見覚えがない。

−なんで僕のことを・・・?僕が彼らのことを忘れてるのかな・・・
「あ、ごめんごめん。ガスパーっていうのはここにいる彼。」
「は、はぁ・・・」
「でもあの時とちょっと様子がちがうね。前はもっと暗くてPCも
 怖かったし・・・」
「やっぱり思い出せな・・・」
「そうだ!僕達のメンバーアドレス持ってるでしょう?」
そう言われて確認したが、リストには

志乃
クーン
パイ
ぴろし3
蒼月

匂坂
フィロ

の8名のみ。

「ないね・・・。あの後PKされちゃったのかな・・。
 まあいいや、もう一度あげるよ。受け取って。」

−シラバスのメンバーアドレスを手に入れた!
−ガスパーのメンバーアドレスを手に入れた!

「よ、よろしくだぞぉ〜・・・・」
「ガスパー、いつまで隠れてるのさ。」

シラバス達が話をしているところでカイトはあることを思い出した。
「そうだ、『癒しの水』ありま・・・」
と言いかけたところで
「おっ!カイト見っけ!」

「「クーンさん!」」
背後から声をかけた主はクーンだった。3人は声を揃えて驚いた。
「クーンさん、どうしてここに?」
「別にいても珍しく無いと思うけど・・・そこにいる勇者に用があったもんでな。」
「ゆ、勇者〜!?」
勇者と呼ばれた勇者カイトは困った顔をした。

「え〜、カイトが〜?」
「カオティックPKから一般PCでも助けたりしたの?」
「そんなわけないよ!ほらっ、クーンさん、行きましょう!」
「おいっ、そんな押すなって。」
恥ずかしくなったカイトはすぐにここから立ち去りたくなり、おもわず力が入った。

「バイバ〜イ、カイトォ〜!」
「またのご来店お待ちしてま〜す!」


****


−マク・アヌ、カオスゲート前

「じゃあカイト、このエリアに行ってくれ。」
「・・・クーンさん、レベル40のダンジョンじゃないですか。僕まだ25なんですけど・・・」
「今の時期にPCがあまりいないダンジョンだ。お前の開眼練習は自分以外のPCがいると
 気が散っちまうみたいだから。」
「? っていうことはまさか・・・」
「俺は『知識の蛇』で見ていることになる。」
「えー!そんなぁ!パイさんも『知識の蛇』ですか!?」
「そーいうことになるな。少なくともパイと2人きりなんて絶対にさせん。」

 −そういう問題ですか?

「よし、じゃあ行って来い!」
「はぁい・・・」
笑顔のクーンはやる気のないカイトを見送った。

「あ、『癒しの水』忘れた・・・」
時すでに遅し。カイトはエリアに転送されていった。


****


−△絡みつく 喜びの 毒牙

一般の洞窟ダンジョン、しかし異変が起きていた。
グラフィックが全体的に暗く、ノイズが走っていた。

「どうしたんだろう、ここ。」
不安げにダンジョンを歩くカイト。だが彼は七年前の経験でノイズには慣れている。

 
 キイイイィィィィィィィン・・・


「これは・・・」
突然腕輪が光り出した。一点を光が射している。その先を見ると
壁に三角形の傷ができていた。
−三爪痕の傷痕〈サイン〉!?

なぜこんな所にあるのか解らなかったが、カイトは傷痕を調べようとし、触れてみた。

その瞬間、ノイズが激しくなり、触れた手が吸い込まれていく。

「わああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

カイトは完全に吸い込まれ、傷痕も消えてしまった。


****


 −・・・・

カイトが目を覚ますと、印象的な建物が目に見えた。

−グリーマ・レーヴ大聖堂

引きずり込まれた先は大聖堂の扉付近だった。

「Welcome to The World」
「!」
声をかけられ、さっと振り向くカイト。そこにはいつしか見た銃剣士の姿が。

「聞いたことがある言葉だろう?.hacker」






 −第十三話 終末の日






あとがき

最近未完成が多くてすいません。
設定の方少し変えました。(志乃の年齢、カイトの容姿)
メンバーアドレスの件で目を疑うような点がありますが今のところスルーで。(おい
後々わかると思います。


[No.810] 2007/07/07(Sat) 17:59:00

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