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ガス「うわわわわわっ!? で、出た〜〜〜ッ!!?」 天狼「でかい! でかすぎる!! こんなやつ、やれるのかっ!!? (バル風」 ハセ「嘘だろ、おい……」 突如現れた超絶巨大イカを目の前に、一行はただただ目を見張るだけでした。 無理もありません。 そのイカの異常な巨大さは、海上にあらわになった頭部だけでもこのガレオン船を凌駕しているのです。軽く見積もっても、全長は山一つ分と見てもよさそうです。 イカの登場から一拍おいて、ヤツが引き起こした津波にも等しい巨大な波がガレオン船へと、ありえないくらいのスピードで猛突進してきます。 欅「いけない!! 皆さん、何かに捕まって!! 振り落とされますよ!!!」 ド・ドオオオオオオオォォーーーーーーンッ!!! 聞いたこともないような轟音と共に、船が転覆するギリギリまで傾きました。 アト「きゃああああぁぁ―――ッッ!!!」 シラ「ぅわああああああぁッッッ!!?」 船の甲板からは、ただ絶叫のみが響いてきます。 阿鼻叫喚とはまさにこのことを言うのでしょう。船内は大パニックに陥り、船に乗っているものは皆、ただ無心で手すりにしがみ付きます。塩水にぬれてよくすべる手すりは無常にも皆を引き剥がそうと衝動をあたえ続けますが、知ったことではありません。あんな高波に飲まれるくらいなら、腕が引きちぎれたほうがまだマシというものです。 船はまるで振り子のように、波の上をすべるように揺れています。 あのイカのほうから見れば、攻撃したつもりさえもないのでしょう。ただ登場しただけでもこの大被害でした。 存在そのものが恐怖、○ャック・ス○ロウも大苦戦のこの怪物。 あまりにも現実離れしているせいか、桃ハセヲさんはこの臨場感にもかかわらず、つい映画のワンシーンでも見ているような気分になってしまいました。 始まりを告げるブザーの音、暗くなっていく部屋に高まる鼓動、ポップコーンを片手にスクリーンを見つめればホラ、重奏なオーケストラが今にも響いてきて…… ………って、ん? オーケストラとはまるで別物の、妙に明るいBGMが聞こえてきました。 お〜い、音声さ〜〜ん。曲間違えてますよ〜〜。 ??「間違いなどではなあ〜いッッ!!!」 この大轟音の中でも聞こえるくらい、異常に明るく大きな声が、波に、空気に、よどんだ空にと響き渡ります。 刹那、クラーケンの腕(足?)のなか、きらりと光る何かが垣間見えました。 ハセ「な!? あ、あれは……!!?」 見間違えではありません。遠目ではありますが、いま、また確かに光りました! クラーケンが、ソレを握った腕をガレオン船近くまで振りかざした、 そのときです。 今、はっきりと、その黄金色の物体が、桃ハセヲ達の眼下へと姿を現しました。 ぴろ「んなアァーーーッハッハッハッハ!!! そう、私! この私だ!! 歩く太陽、唸る獅子!! 第にじゅううう話がこの世で一番似ッ合う男!!! みんなのヒーロー、白銀のぴろし3!! 今、かっこよく登場なのであ〜〜〜るッッ!!!」 ハセ「……なにやってんだ?」 クラーケンに片足ひっ捕まえられて、宙ぶらりんでまっさかさまなその姿は、お世辞にもかっこいいとは思えねぇのでした。 つづづづく。 [No.827] 2007/07/09(Mon) 22:53:54 |