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all .hack//Pledge - わん仔 - 2007/04/21(Sat) 22:16:02 [No.624]
.hack//Pledge 最終話 - わん仔 - 2007/07/25(Wed) 16:59:11 [No.859]
.hack//Pledge 第20話 - わん仔 - 2007/07/24(Tue) 15:59:42 [No.858]
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.hack//Pledge 第十話 - わん仔 - 2007/05/27(Sun) 22:08:31 [No.765]
.hack//Pledge 第九話 - わん仔 - 2007/05/21(Mon) 16:03:23 [No.755]
.hack//Pledge 第八話 - わん仔 - 2007/05/21(Mon) 14:49:26 [No.754]
.hack//Pledge 第七話 - わん仔 - 2007/05/08(Tue) 23:46:31 [No.732]
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.hack//Pledge 第二話 - わん仔 - 2007/04/22(Sun) 00:22:02 [No.626]
.hack//Pledge 第一話 - わん仔 - 2007/04/21(Sat) 22:57:57 [No.625]


.hack//Pledge 第20話 (No.624 への返信) - わん仔

――とあるフィールド――
エリアに溢れんばかりの黒っぽい紫色をした大群。これだけの数相手にたった3人では無茶だと、
誰しもが思うだろう。それでもトネリコたちは、自分の居場所を取っていた。必死にあがき、抵抗していた。

「いい加減ちっとは減ってくれねぇかなぁ……手首が痛ぇ」
「陽翳、いったいどういう体勢でプレイしてんのさ?」
「だってオレ、拳術士じゃん。なんたって連打命」
「成程、ねッ!」
照々が相手を一刀両断しながら納得する。
他愛ない会話のように聞こえるが、本人たちは大分くたびれているはずだ。何だかんだで結構な
時間、戦闘しっぱなし。コントローラを握る手も汗まみれだ。

「でも、さすがは陽翳じゃない。連携なんてまるで無視w」
「……照ちゃんこそ、昔はソロでやってたくせに、トネリコと息ピッタリだし」

前言撤回。
本人たちはくたびれてなどいなかった。むしろ、元気が有り余るくらいに。まぁ、当人たちが楽しんでやっているのならそれでいいのだが、危機感なさすぎるのも………特に照々。

「ずっと気になってたんですけど、照さんたちって、いつ頃知り合ったんです?」
トネリコも華麗にアーツを決めながら二人に問う。
「え。陽翳から聞いてなかったの? え〜とね―――」
「だぁああ! その話は後だ後!!」
かぁっと陽翳の顔が赤くなる。
それを期に、三人は一切無言で減ることのない相手を倒し続けた。


――とあるダンジョン――
「環伐!!」
「オルザンローム」
「アンゾット!!」
一方のラギたち。こちらはわりと真面目に戦っているようだ。
椎が大鎌で蹴散らし、そこへくぬぎとラギがスペルを撃ち込む。
「!?」
「オリプス! ご無事ですか、椎様?」
「うん。サンキュです」

食い止めるだけで精一杯だった。とてもじゃないが、どんどんと数を増す相手に効く攻撃など、仕様上ありはしないのだ。
ラギ達の居たエリアには、他の一般PCも何人かいた。その人たちと互いに助け合い、確実に一体、また一体と倒していった。


いったい、総数にして何匹倒したのだろうか。
時間も経った。しかし、リアルの時間すら確かめる余裕がない。
「まだか?」誰もが同時に同じことを思った。

すると、エリアを埋め尽くしていた例のバグモンスターが一瞬にして消えた。文字通り、跡片もなく。

「終わった、の……?」
「やった――ハセヲ先輩がやってくれたんだ!!」

一斉に歓喜に包まれた。
トネリコも、陽翳も、照々も、ラギも、くぬぎも、椎も。皆。
―――解放。それもあるかもしれない。しかし、何より勝った喜びの方が大きかった。
やった。自分たちで自分たちの居場所を守れたのだ、と。

「あれ、照さん?」
辺りを見渡すと、いつの間にか照々の姿がなくなっていた。

そして。全ては純白に包まれた。


[No.858] 2007/07/24(Tue) 15:59:42

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