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No.899へ返信

all .hack//Death - エルミア - 2007/04/04(Wed) 09:54:44 [No.525]
10:ウソ - エルミア - 2008/03/09(Sun) 18:54:33 [No.1132]
9:実力 - エルミア - 2007/08/23(Thu) 13:37:31 [No.899]
8:匿名メール - エルミア - 2007/08/16(Thu) 13:53:29 [No.890]
7:胸騒ぎ - エルミア - 2007/08/10(Fri) 18:07:44 [No.881]
6:ケイとの再開?: - エルミア - 2007/07/29(Sun) 16:57:54 [No.864]
5:BBS: - エルミア - 2007/07/22(Sun) 17:43:26 [No.856]
4:『血染め』 - エルミア - 2007/07/18(Wed) 21:28:53 [No.850]
3:PK?PKK? - エルミア - 2007/07/15(Sun) 14:03:05 [No.840]
2:悲劇への序章: - エルミア - 2007/06/17(Sun) 15:50:57 [No.773]
1:ログイン: - エルミア - 2007/04/04(Wed) 10:14:40 [No.526]


9:実力 (No.525 への返信) - エルミア

明かりはない。
光は上のガラスからしか入ってこない。
その暗い部屋でプラットホームだけが輝いていた。
この場所の名前は

Δ超越する 罪人たちの 暗躍場

「・・・」
1人の男がこの場所に転送されて来た。
「早いお帰りねぇ〜」
転送されて来た男に1人の女が話しかける。
「エイトは削除に向かわせたぜ。お前はいかないのか?ウィルフ」
「そ・の・ま・え・に。任務はどうなったの??」
ウィルフという女が男に歩み寄る。その目は鋭い。
「あぁ。成功だ。ほらよ」
そういうと男が漆黒の球体を取り出した。モゾモゾとうごめいている。
「PC『ケイ』の構成データ、97%分だ」
男はその球体をウィルフに手渡した。
ウィルフは微笑を浮かべる。
「確かに受け取ったわ。これであと4人だったかしら?」
「そうだ。お前のエモノは『血染めのグレイ』っていう大物PKKだ。油断するなよ。」
男はウィルフをにらみつけるとエリアの奥へ歩いていった。
「あら?私が負けるとでも?」
男はフッと笑うと置いてあった椅子に腰をかけた。
「それじゃぁ行ってくるわ。じゃぁ〜ね〜」
女は転送されていった。男は転送される姿を笑った。

「健闘を祈るぜ。同士よ」



Δ対峙する 二人の 剣士



「『一双燕返し』!!!」
ハヤテがそのスキルを放つとモンスターは死亡表示となり消えていった。ハヤテのレベルは32になっている。
「ふぅ・・・そろそろ匿名の人に呼び出された時間だな」
ハヤテはプラットホームへ歩き出そうとした。

「おっと待った!!わ〜るもの参上!!」

1人の小柄な斬刀士がハヤテの前に現れた。
「お前の命、もらった!!!!!」
ハヤテに向かって斬りつける。
ハヤテはとっさの出来事に対応できず吹き飛ばされ、岩に打ち付けられる。
HPはかなり減っていた。
「な・・・PKか・・・?」
「そのとーり!俺の名はエイト。分け合ってお前の命、頂くぜ」
エイトが刀を振り下ろそうとした瞬間、

「待ちな」

後ろから刀を捕まれ、振り下ろせない。
エイトはとっさに後ろを向いた。赤い髪の斬刀士だ。
「グ・・・グレイ・・・」
グレイだった。
しかしハヤテの言葉が耳に入っていない。
ハヤテは背筋が凍るように動けなかった。
前に見た、鷹のような鋭い目。そして威圧感。すべてが圧倒的だった。
「血染め!?なんでここに!?」
「お前の質問に答える筋合いはない」
エイトもその威圧感に押されていた。
「へっ・・・すましやがって・・・これでもくらっとけ!!」
エイトはスキル、『壱ノ太刀・水月』を放つ。合計3ダメージのみ。
「なっ!?そんな!」
「『閻魔大車輪』」
グレイがそういった瞬間、エイトは死亡表示となって倒れていた。

「つ・・・強い・・・これが、『血染め』・・・」

エイトは消えていった。
草原フィールドにいつもと変わらぬ風が吹き抜けていた。


[No.899] 2007/08/23(Thu) 13:37:31

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