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――Δ悠久の古都 マク・アヌ 《あずま屋 オアシス》@HOME―― 今日はギルドのことは新人に任せて、創設者であるオレ達は@HOMEでのんびりと過ごしていた。すると照々が。 「ごめん、アタシ喉乾いちゃったから何か飲んでくる!」 と言って突然プレイヤーが席を外したために、PC照々の動きが止まる。 いきなりにもほどがあると思うけど……ま、いっか。今日は暑ぃし。 「私たち、何だかんだでリアルでも知り合い同士だったんですよね?」 そういえば、という感じで呟いたラギ。 「ん? そーだねー。照ちゃんのプレイヤーは、オレの親友の姉ちゃんだし――」 「私は彼女のクラスメート」 言われてみれば、オレ達は皆、リアルでも知り合いってコトになるんだったっけ。 でも、照々のプレイヤーは確か全寮制の学校に通ってて、滅多に家へは帰ってこないって聞いてたな。 「ところでさぁ、ラギちゃんのリアルって―――?」 「あ、はい。当然、私も寮生活を送っていますよ」 「会ったことあったっけ?」 「『リアルで』――ですか? たぶん無いのではないでしょうか。照々とも、顔見知り程度ですしね」 「ん〜、『キヨスミ』さんって何かさぁ、からかいにくいオーラがただよってるんだよねぇ……」 いつの間に戻ってきたのか、照々は呑気に伸びをしていた。 「て、照々!? こんなところで本名をださないで下さいよ!! 何の為にPC名があるんですか!!?」 ラギが顔を真っ赤にして訴える。そういや、オレも言われたな。リアルの名前を、その口から。 そもそも照々には、TPOってものが無いのか? 「サ! 喉も潤ったことだし、ラギも怒んないの!!」 「もぅ〜! 人の話を聞いて下さい!!」 これじゃゲームもリアルもありゃしない。何の為のMMORPGなんだか……。 ラギは珍しく怒った様子でタウンへと出て行った。 カチ・カチ・カチ・カチ……… 時計の秒針の音だけが響く、@HOME。グランティなんか居眠りこいてやがる。 オレも照々も人(?)のことを言えた義理じゃないが。 「……ねぇ」 照々の一声が長い沈黙を破った。 「何?」 「ユウキさ。今、学校じゃどんな感じなの?」 ユウキ―――照々のプレイヤーの弟で、オレの親友の名だ。 「そうだねぇ〜…相変わらず優柔不断。ってか、リアルのこと言うなってラギに怒られたばっかじゃんw」 「……あのさ。その変声、止めてくんない? 未だ慣れない。しゃべり方は許すから」 オレは渋々、声を元に戻した。―――なんだよ。 せっかくオレだって頑張ってるのに…… 「でも、なんで急にユウキのことなんか?」 すると、照々の表情が急にしんみりしたものになった。 「ほら。アタシ、普段は家に居ないでしょ? だから気になってさ。夏休み入ったら帰るつもりだけど」 「……そんなに気になるなら、オレがユウキに『The World』勧めてみよっか? そうすればいつだって会えるし、話もできるしさ」 「アイツ、ネットゲームはしないじゃない」 困ったように笑う照々。確かにユウキはネットゲームはしない。――が 「やるよ。ユウキ、神話とかなら目がないし。やり始めるまでが時間食うだろうケドさ」 「そうだったねぇ。あ、でもさ。アタシの正体、バラさないでね?」 「は? 何で?? それじゃ意味ないんじゃ」 「いいの。そっちの方が面白いしww ―――それに、今アイツとケンカしてるし……」 ああ。ユウキも言ってたっけか。姉との仲がうまくいってないって。 「そんなことなら、お任せあれですよ」 「じゃ、よろしくね」 オレたちはそう約束して、その場を後にした。 まったく、オレの知り合いはどいつもこいつも親バカというかブラコンというか……… ―あとがき― こんにちは、わん仔です♪ ホントーに今更ですが。。。 今作の語りは陽翳本人でお送りしております。 第7話生まれ変わった陽翳。だから語りも変わっているはず…… しかし語りの口調は今までと変わってません。 ので、読みにくいったらありませんね…… 申し訳ございません(;_;) [No.917] 2007/09/04(Tue) 17:16:55 |