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−『カイト、未*オーヴァンと#接触%ず・・・』 蒼炎のカイトの30%が修復。完了するまで゛もう1人のカイト゛を監視している。 **** −おい、最近変なPC居ねえか? −トライエッジのこと? −違げーよ、ドス黒くていかにもホラー映画に出てきそうな・・・ −もしかして・・・あの死神PKK? 「ん・・?何話してるんだろう?」 ルートタウンでPCの会話が聞こえたカイト。 彼らの口からPKKと聞こえる。 この頃『よもやまBBS』で大きく取り上げられているうわさ話は 『トライエッジ』と『高レベルのPKK』。 PKKとはPKをキルする者のことであり、正当か不当かは賛否両論に分かれている。 中でも不当との思想を高めているのが三大ギルドの1つ、『月の樹』だ。 「なんつう名前だったっけ・・・。たしか『ハ』・・・」 「『ハセ』・・・ん〜?」 そのPKKの名が『ハセ』から始まるらしい。 −どっかで聞いたことあるなぁ・・・ その言葉に何か心当たりがあった。つい最近、いやPKKが目立つ前から聞き覚えがある。 考えながら歩いているうちに、ギルドショップが立ち並ぶ広場に着いていた。 ドームから見て右側の方が何やら騒がしい。 見てみると『トライフル』のショップが出所。 「しゃ〜ないな〜。じゃあ9000に値引き・・・」 「もう一声〜〜!!」 「アンタなあ!もう15000から負けてんねんで!じゃあもうあきらめぃ!」 「そんなぁ〜!」 カイトがショップ近くに行くと、客は昨日PKから襲われている所を助けた少女PC、 『蒼月』だった。 「しつこっ・・・じゃあ8500に・・・」 「もう二声〜〜!!」 「なんやねん、アンタ!!」 必死にアイテムの値段を値切っている蒼月。 この光景・・・どこかなつかしい感じがする。 「ねえ、蒼月。何してるの?」 「はっ!カ、カイト君・・・」 「ん?カイト?・・・ ああああぁぁぁ〜〜〜〜!!!」 ショップ店員がカイトの顔を見て、驚いた表情をしている。 カイトもそのPCを見るとギクッとなっている。 「き、君は・・・エルクの・・・」 「見ぃーつけた!ずっと探してたんや!」 「? カイト君、お友達?」 店員は上下に突っ張っている帽子をかぶっていて、赤いランドセルを背負っていた。 「と、とにかく逃げよう!蒼月っ!」 カイトが蒼月の手を掴み、一目散に港方面にかけだした。 「カイト君〜!まだアイテム買ってな〜い!(泣)」 「待ちぃ〜!って店番してるから動かれへん〜! また逃げられたわ〜!(泣)」 2人の(泣)は少しの間終わらなかった。 **** 「ふう〜、危なかった〜。で、蒼月。なに買おうとしてたの?」 「ちょうどレアアイテムが売られてたから買おうとしたんだけど・・・ お金が足んなくって・・・」 「レアアイテム集めしてるの?」 「じゃあちょっと見せてあげる。ほらね。」 蒼月は自分のアイテム欄をカイトに見せる。 そこには何十個ものレアアイテムが。 「すごいね、蒼月!よくこんなに!」 「えへへ〜。でもそのせいでよくPKに襲われるんだ〜(泣)」 −蒼月を見てると、ミストラルを思い出す・・・ ミストラル、.hackersの1人。明るい性格のレアアイテムハンター。 少女PCで実は主婦だった点が驚きだったが、カイトは何度も彼女に励まされた。 蒼月にはどこかミストラルの面影がある。 「あの値段じゃいつまで経っても買えないし、 『殴られ屋』にでも行こうかな〜。」 「あのBBSで少し話題になってる?」 「うん。ちょっと一緒に行ってもいい?」 「僕もちょっと気になるし、見てこよう。『殴られ屋』って物を。」 カイトは蒼月とパーティを組み、『殴られ屋』を営んでいる場所へと転送していった。 **** 「あっ!人がいっぱい!」 「中央で戦ってるやつが、そうかな?」 バトルエリアに2人戦っていた。しかしどうも様子が変。 1人は武器を持っていない。ただ攻撃をよけているだけ。 「はい、残り一分〜!」 バトルエリア近くで何やら時間を計っている少年PCが。 『殴られ屋』の関係者だろうか?カイトは声をかけてみる。 「あの〜『殴られ屋』って、ここですか?」 「あれ?お客さん?ようこそ『殴られ屋』に!僕は彼女のマネージャーの ゛アダマス゛っていいます!」 「彼女って、あの人ですか?」 カイトは細身の蒼い衣装を身にまとう女性PCを見て言った。 「ええ、そうそう。゛碧゛!あと10秒!」 「了解!」 殴られ屋とは、どうやら相手の攻撃をよけ続け、かすりさえすれば賞金を渡すという 商法らしい。 「終了!毎度あり〜!」 「ちきしょ〜!!まただー!!」 参加費が削られて挑戦者は戻ってゆく。 「じゃあ次は・・・君?」 アダマスはカイトに目線を向ける。 「え・・・いや、僕は・・・」 「碧〜!お客さん見つけたよ〜!!」 そう言うとアダマスは無理矢理カイトをバトルエリアに引っ張り込んだ。 「ちょ、ちょっと〜!!」 「カイトくーん!がんばって〜!」 そんなカイトにエールを送る蒼月。とても人ごとのように楽しそうだ。 「・・・・」 碧がカイトをずっと凝視している。 「すいません、何か・・・」 「! な、なにも・・・」 −僕を見ると何かみんなおかしいな・・・ −まさか・・・いや、こんな優しそうな表情じゃ・・・ 碧は気を取り直し、カイトに話しかける。 「遊びに来てくれてありがとう、『カイト』さん?」 もう引き返せないような感じがしたカイト。 −もうなるようになれっ! 「よ、よろしくお願いしますっ!」 カイトはガチガチになりながら碧に礼。 「あら、ここにはゴロツキぐらいしかこないから・・・珍しい。 こんな礼儀正しい人。 じゃ、始めようか・・・」 その言葉は言い終わる前にかき消された。 「ボ、ボルドー一味だっ!!」 「!!」 観客の声によって見た先には大勢の軍団が。 その中で何者かに剣を突きつけられ捕らわれている蒼月とアダマスを目にする。 「蒼月!!」 「アダマス!!」 「足掻いたって無駄だよ。」 軍団の先頭には、あのボルドーが。 「赤い双剣士・・・殴られ屋を荒らしに来たら偶然バッタリ。 この間の借りを返すってわけさ。」 「だったらその子達を放せ!」 「そんなに怒んなくたっていいじゃないか。 PKには人質ってもんが必要なんだよ。」 「くっ・・・」 卑劣なボルドーに碧はある提案を差し出した。 「じゃあ『殴られ屋』で勝負をつける?」 「はぁ?」 「私とこの双剣士が逃げ回るから、あなたがどちらかを攻撃できなかったら 2人は返してもらう、それはどう?」 「ふざけんな!私は・・・」 「逃げる気?」 「ぐっ、コイツ・・・!」 −えっ、ちょっと碧さん!僕まだ未経験・・・ −大丈夫。私が援護するから。 カイトと碧がヒソヒソ話をしている最中に、 「へっ!面白れえじゃねーか!お前ら、終わるまで人質には手ェ出すな!」 その言葉に碧はカイトにガッツポーズ。 −よし、うまく作戦に乗ってくれた。 −一体どうやって? −ああいう奴は「逃げる気?」とか言われると断れない種族なのよ。 「なにコソコソ話してんだ!始めんぞ!」 ボルドーがイバラの刀剣を持ち、こっちに向かってくる。 「いくよ、カイト!」 「ど、どうしたらいいんですか碧さ〜ん!!」 −Another.2 Queen Knight あとがき タイトル元ネタはRoots最終回ED、アリプロさんの『King Kn○ght』です。 碧やCELLっていうとこの曲を思い浮かべます。 も、もうこんな時間・・・夜更かしはいけませんね、本当。 というわけでもう寝ます。おやすみなさい〜。 [No.923] 2007/09/16(Sun) 02:08:33 |