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all .hack昔話 - 狐憑き - 2007/03/17(Sat) 21:17:13 [No.381]
桃太郎そのにじゅうご - 狐憑き - 2007/09/20(Thu) 21:26:17 [No.929]
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桃太郎そのに - 狐憑き - 2007/03/17(Sat) 21:41:08 [No.383]
桃太郎そのいち - 狐憑き - 2007/03/17(Sat) 21:28:51 [No.382]


桃太郎そのにじゅうご (No.381 への返信) - 狐憑き

暗く狭い洞穴を、ハセヲさんはただ黙々と進んでいました。
その間にもあの方は、ハセヲさんのきっかり3歩後ろを付いてきます。言わなくても誰かわかりますよね。

エン「ハセヲは足が長いんだね…。普通に歩いているだけでも、付いていくのが精一杯だよ……」
ハセ「さぁて、早くみんなに合流しないとな!! 一体どこにいるんだろうな?」

後ろから催眠術師が使うような、低く甘く耳障りの良い声が聞こえてきます。
が、ハセヲさんはかなり露骨に無視をしました。足はエン様のほうが長いです。ハセヲさんは振りほどこうと、わざと早歩きにしてるんです。

エン「初めてであったときから、キミには運命を感じていたよ……。光り輝く聖樹の下で、僕の心はキミのその深い瞳におちていったんだ……」
ハセ「(あれ? 最初は相手にもされてなかったような…)…やっぱりみんな遠くまで流されたのか? 案外近くにいたりしてな!」

ここで突っ込んだら負けです。振り向いたらアウトです。
そんなことはハセヲさん、痛いほどよく分かっています。

エン「ねぇハセヲ…。君は今何を考えてるの? 君の瞳は今、何を見つめているの……?」
ハセ「ひっ!…み、みんな無事でいるのかどうか心配だな!?」

そっ…と肩に手が触れます。
そろそろ無視が難しくなってきました。

エン「ハセヲ…ッ!!」
ハセ「っひぃ!?」

両頬を手で挟まれ、ハセヲさんはとうとう、真正面へ顔をぐりんっと手繰り寄せられてしまいました。
じっと見つめる両眼を直視してしまったショックからか、ハセヲさんのまぶたは、金縛りにあったかのようにまばたき一つすらできません。顔はかなり近く、潤んだ瞳はすぐそこです。息づかいすら聞こえる距離です。
ハセヲさんは文字通り、相手の手の中ですね。さすがにもう無視は通りません。

エン「僕は君のためなら、なんだって捧げるよ…!! だからおねがい、ハセヲ…ずっとそばにいて……!!」
ハセ「ちょ! 近い、顔近いって!! もしもし!? エンデュランスさんっ!!?」

相手がかわいい美人だったらなら、とてもドキドキな状況です。
しかしこの場合、相手は美人といえどもれっきとした男です。正真正銘の男ですよ。違う意味でドキドキですよそりゃあ。冷や汗タラリ。


もうこりゃアウトだね。
作者ですら面白がっ……げほっゴホッゴヘッッ!!!
…あきらめて、画面中を薔薇で埋め尽くして、『しばらくお待ちください』の文字と共に放送禁止をごまかそうとした、



そのときです。



ぴろ「なんだか人の声がした気がしないような気もしないが…お〜い、そこに誰かいるのか〜〜?」

どっかで聞いた、能天気な声が奥のほうから響いてきます。
どんなに力を込めても離れない手に反泣きだったハセヲさんは、珍しく、そして大いにその声に救われます。エン様はかなり聞こえがよしに舌打ちでしたが。

ハセ「その声…ぴろし3か!?」
ぴろ「おおっ! そういう貴殿はいい目をした人ではないか!! どうしてこんなところに貴殿がいるのだ?」
ハセ「どうしてって…そりゃこっちの台詞だ!! どうしてお前がここにいるんだよ!」
ぴろ「はっはっは! それは愚問というものではないか!!」

どういう意味だ?
ハセヲさんが再度問いかけます。するとぴろし3は、もったいぶって言うのです。

ぴろ「よく聞くがいい、よき目をした人よ!! この島こそが鬼が島! そして、このトンネルこそが敵のアジトへ直結の、秘密の抜け穴なのであ〜〜る!!!」



ツツグ。


[No.929] 2007/09/20(Thu) 21:26:17

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