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No.930へ返信

all .hack//Friend - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 10:53:29 [No.698]
第18話 あちらの動き - 司楚 - 2007/10/22(Mon) 10:54:25 [No.963]
第17話 WP回収 - 司楚 - 2007/09/22(Sat) 19:15:43 [No.930]
第16話 意味不明 - 司楚 - 2007/08/29(Wed) 10:59:58 [No.906]
第15話 特訓 - 司楚 - 2007/08/12(Sun) 19:00:01 [No.888]
第14話 出場メンバー - 司楚 - 2007/08/09(Thu) 19:53:11 [No.879]
第13話 アリーナ - 司楚 - 2007/07/31(Tue) 18:47:33 [No.868]
第12話 顔合わせ - 司楚 - 2007/07/11(Wed) 18:37:55 [No.830]
第11話 調査開始 - 司楚 - 2007/06/25(Mon) 18:20:06 [No.798]
第10話 恩返し - 司楚 - 2007/06/22(Fri) 17:37:15 [No.794]
第9話 便利屋 - 司楚 - 2007/05/27(Sun) 20:55:30 [No.764]
第8話 PK? - 司楚 - 2007/05/22(Tue) 17:49:16 [No.760]
第7話 放浪AI - 司楚 - 2007/05/20(Sun) 10:17:27 [No.747]
第6話 彼らもログイン - 司楚 - 2007/05/08(Tue) 18:01:30 [No.730]
第5話 変なPC - 司楚 - 2007/05/04(Fri) 20:29:12 [No.722]
第4話 リアル - 司楚 - 2007/05/04(Fri) 12:16:05 [No.721]
第3話 黄昏の碑文 - 司楚 - 2007/05/03(Thu) 21:07:35 [No.720]
第2話 初PT - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 14:33:33 [No.700]
第1話 The World - 司楚 - 2007/05/02(Wed) 12:04:45 [No.699]


第17話 WP回収 (No.698 への返信) - 司楚

アクセルラインと出会ってから数日後。
シュウ、メイ、カイトの一行はアリーナでWP稼ぎに没頭中である。
次第にアリーナのシステムにも慣れ、中々のスピードでWPをかき集めていった。
シュウ「よし、次の試合に勝てば16位以内に入れるぞ。」
カイト「戦闘システムにも慣れてきたから、きっと次も勝てるね。」
メイ「次のチームの名前は「バウンティハンター」。リーダーは・・・・・・「スパイダー」って人だね。」
カイト「スパイダー・・・蜘蛛か。網を張って、獲物を逃がさないってことなのかな。」
シュウ「別にどうだっていいよ。これに勝てば、トーナメントに出られるんだし、頑張ろう!」
シュウ達はアリーナ内の武台に転送された。相手チームはもう来ていたようだ。
「やっと来たか。俺がスパイダーだ。ま、よろしく頼む。」
相手チームの内の1人が喋る。スパイダーは前を開けた学ランのような服とカウボーイが被ってそうな帽子をつけている。軽装な所から双剣や刀剣が似合いそうなPCである。
2人目はおそらく銃戦士。
足首の所まである長いコートが特徴的である。
名前はハント。ハンティングから取った、といった所か。
そして3人目は・・・・・・・・・いない。
シュウ「あれ・・・そっち2人か?」
当然するであろう質問をシュウはした。
スパイダー「ああ。俺の相方と俺の2人だ。」
カイト「2人って事は、かなり腕に自信があるのか・・・。」
ハント「自分の腕に自信を持てないようなら賞金稼ぎとしてやってはいけない。」
メイ「賞金稼ぎ?」
カイト「PKを狩る系統のイベントをたくさんやってるPKKのことだね。」
ハント「まあ、大まかにはそんな物だ。」
スパイダー「さて、お喋りはこの辺にして、始めるぞ!」
シュウ「おう!」
お互いに武器を出し、戦闘を開始した。
今回は相手が2人なので、シュウはスパイダーを、カイトはハントを、そしてメイはサポートである(まあ別段いつもと変わっているわけでもないのだが)。
シュウ「はっ!たっ!」
シュウは双剣でスパイダーを斬ろうとする。
しかしスパイダーは紙一重でかわす。
一方カイトも双剣で斬ろうとするが、ハントの銃撃で近づけない。
メイ「ガンボルグ!」
メイがスペルで攻撃するとハントはガードした。
その隙にカイトが近づいて双剣を振る。
ハントはガードしっぱなしのため、中々ダメージがいかない。
カイトがチャージ攻撃でガードを崩そうとした時、いきなりハントはスキルを放ってきた。
チャージ中のカイトは反撃が出来ない。
ハント「刺突散弾!」
ハントの放ったスキルはカイトにもろに当たった。
カイト「うわっ!」
その一撃で吹っ飛ばされ距離が開いたため、またカイトは銃撃を浴びせられた。しかも今度はメイも巻き込まれ、隙を作る事も出来ない。
シュウ「くっそ・・・!」
シュウも1度もまともな打撃を与えられていない。
スパイダー「どうした?こんなもんじゃないだろ。」
スパイダーの方は攻撃どころか武器すら持ってない。
シュウ「こ・・のぉ!」
シュウは回避した瞬間を狙って双剣で斬りつけた。
ようやくヒットした。・・・・・・が与えたダメージはたった3。
まあ当然である。シュウのレベルが25なのに対し、スパイダーのレベルは34。レベル差が9もある。
スパイダー「おっ、ヒットさせたか!」
関心したようにスパイダーは言った。
シュウ「?」
スパイダー「アリーナ戦で攻撃をくらったのは久々だ。お前中々見所があるな!」
シュウ「だから・・・何だ!」
シュウはもう一発当てた。
が、今度は止められた。
スパイダーが武器を出し、ガードしたからである。
その武器は楚良の使っていた双剣のような武器である。
スパイダー「これが俺の使う武器、烈手剣・双零。俺の職業は手剣士(ハンドソード)だ。」
言い終わるとほぼ同時にスパイダーはシュウに連続攻撃を仕掛けた。
シュウはガードが間に合わず、斬撃を全て喰らった。
あっという間に青と紫のリングが現れた。
『連撃!』
スパイダー「武舞円陣!」
スパイダーが放ったスキルは双剣で言う針剣舞のような技で、吹っ飛ばされて近くにいたカイトとメイも巻き込んでダメージを与えた。
そのスキルによりシュウ、カイト、メイは同時にHPが0になった。
スパイダー「悪いが俺たちの勝ちだ。」
スパイダーのチームの勝ちが決まり、全員がアリーナの外に転送された。

シュウ「・・・・・・あーあ、負けちゃった。」
カイト「あの2人はレベルもプレイヤースキルも僕達より圧倒的に上だったんだ。」
メイ「でも落ち込んでもいられないよ。どっちみちベスト16位入りはそこまで遠くないんだし。」
シュウ「うん、そうだね。」
カイト「彼らもトーナメントに出るのかな・・・だとしたら、負けられないね。」
シュウ「よし、アリーナ登録しよう。もうあとちょっとで16位になれるんだ、頑張らないと!」


あるアパートの一室。
そこでは20歳くらいの男性がThe Worldをプレイしていた。
彼の机にはパソコンとコントローラー、そしてトランプが置いてあった。
パソコンの映像では彼の使っているPCがスキルを決め、勝利した瞬間であった。
彼はコントローラーを置き、トランプをシャッフルして、その上から1枚をめくった。
出たのはスペードのA。
「いいカードだ。あいつらは大物になるな。」
呟くように言うと彼はたった今届いたメールを確認するためにログアウトした。
彼のPC名は「スパイダー」、手剣士である。


[No.930] 2007/09/22(Sat) 19:15:43

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