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ギルドには本拠地である@HOMEがある。その造りこそ、ほとんどが同じようになっているが、それぞれのギルドにはそれぞれの特徴がある。 《あずま屋 オアシス》だって同じことである。このギルド@HOMEは、涼しげな水色で統一され、金魚やカニなんかもいる。 しかし、今日は違った。なんだかチカチカする。まるでテレビ局のスタジオのように……! ――《あずま屋 オアシス》@HOME―― 「皆さまこんにちは。本日の司会は安らぎのラギこと、私ラギが務めさせていただきます。 今回は、私の所属するギルド《あずま屋 オアシス》の常連様であらせられます、椎様の質問攻めでお送りいたします」 当然のようにマイクを手に持ち語るラギ。第一、誰に向かって話しているのやら。 (ねぇ陽翳、これって何? イベント?) (いや。あからさまに違うだろ……) 視線はノリノリに司会するラギにありながら、密かにチャットをするトネリコと陽翳。 (……わざわざCC社に頼んだのかねぇ? この部屋の装飾) (ラギちゃんならやりかねないかも………) (え。ラギさんってそんなキャラなの?) (意外とハッチャけるときはハッチャけるんだよね〜) チャットに照々も加わる。やはり、誰にでも今の状況は謎なのだ。 現状を整理するとこうだ。 この部屋の中心で円を描くようにトネリコ・陽翳・照々・くぬぎが椅子に座っている。 ラギはその輪の中でクルクルと回っている。 @HOME内はパーティー会場のように飾り付けられ、もはや原型が判らなくなっているくらい。 結局、ラギ以外はここに居る理由が解っていない。 くぬぎにいたっては半分寝オチ状態…というわけだ。 「回答者の皆さんはチャットしないで下さい!! くぬぎ様も寝ないで下さいませ!!」 「か、回答者?」 「はい。これから皆様に椎様からの質問をさせていただくので、それにお答えください」 「あの子、今度はいったい何を―――」 ようやく目が覚めたくぬぎ。と、ラギが言葉を遮り…… 「それでは、早速。。。第一問! 『照々がハンターになった理由はなに?』――はい、照々どうぞ」 「い、いきなり?」 マイクを押し付けられ、困惑の表情を浮かべる照々。一方のラギは笑顔全開(*^ ^*) 「質問のお答をどうぞw」 「え、えと…ハンターになった理由? そりゃお金目当てに決まってるじゃない。 ゲームだってお金は大事でしょうよ。それに、ハンターって響きが何かクセになっちゃって……こんなもんd――」 「実に照々らしい答えですね。確かにゲームでもお金は大切ですが、リアルの方をもう少し気にしてほしいですね。最近では、私にも魔の手が迫っているようですし……では、続きましての椎様による質問は。。。」 またしても言葉を遮る。彼女はいったい何がしたいのだろう…? その場にいる誰もが思ったことである。 そしてさり気無く、口でドラムロール(ドゥルルル…・) 「じゃん! 第二問!! 『トネリコ様が『The World』をプレイし始めた“本当”の理由は?』」 一斉に、視線がトネリコに向けられる。 『………』 「そんなん、オレが誘ったからに決まってるだろ!?」 「ん〜……(汗」 自信有り気に答えた陽翳だが、とうの本人は何やら考え込んでしまった。 「考えるなよ! てか(汗)ってなんだ!? 他にワケがあんのか?」 「世界観というか、設定にも惹かれたし、もちろん陽翳に誘われたのがキッカケになったよ。でも…」 「『でも?』」 彼は一息ついてから、ハッキリとこう言った。 「ブッチャケ言うと、陽翳以外の友達もプレイしてて僕だけやってなかったから、話についていけなくて。それで……(^^;」 「………激涙(T□T)」 「ちなみに他の皆さまはどうでしょう?」 泣いている陽翳を後目に、ラギは微笑みながら皆に訊いた。 「私は前に言った通り。親バカよ、どうせ」 くぬぎも嘲笑の気持ちを込めながら言う。 「アタシは現実逃避」 「それ、どういう意味です?」 自慢げな照々に対し、少し嫌味っぽくトネリコは訊いてみる。すると案の定、照々は不敵な笑みを浮かべて答えた。 「“受験”という名の現実から逃れるために、ね。プレイし始めたころは中3だったし」 (またリアルを軽々と口に……) こんなんでよく高校に受かったなぁ…と思う一同であった。 「陽翳はどうなの?」 「オレは、弟がやってたのを偶然見て。年下のくせに生意気な!――的なノリでプレイしてた」 「弟、いるんだ?」 くぬぎは、意外ね。と言わんばかりに訊いた。 「ああ、4人兄弟だから。その2番目、オレの2歳下のがやってる」 「PC名は?」 「……秘色(ヒソク)」 「えぇ〜!? 秘密なのぉ?」 明らかにわざと言っている照々。どうやったらそう聞こえるのだろう? と、トネリコは純粋にそう思った。 「秘色だ! ヒ・ソ・ク!! とあるギルドで頑張ってるらしい」 「さて、お話が盛り上がってきたところなのですが。次の質問、よろしいですか?」 「あ。すみません……」 何故かトネリコが謝る。すると、これまた何故か「よくできましたw」と、ラギが頭を撫でる。 「いえいえ♪ では、第三問!!!―――……と。なんと、ここでお時間が来てしまいました」 『はぁッ!?』 「続きは明日、後編で!!」 ――――※リアルに明日、更新予定です♪ [No.931] 2007/09/23(Sun) 14:06:11 |