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ハセ「ここが…鬼が島だと? じゃあこの先にAIDAが…」 何も知らずにこの島に漂着したハセヲさんは、少なからず驚きます。あと一応、AIDAじゃなくて鬼ね。タイトル桃太郎だからね。 ハセ「でも待てよ? 何でお前がそんなこと知ってるんだよ。っつーか、何でこんなところにいたんだ?」 ぴろ「うむ! 話せば長くなるのだが…」 あごに手を当て悩むポーズ。 ちなみに先ほどからエン様はというと、ぴろし3に向けてものすごい殺気を放っています。近くに立っているだけで切り刻まれそうな邪気です。ハセヲさんとのせっかくのチャンスを台無しにされた先ほどの代償は、かなり重くなりそうですね。でもまだぴろし3はそのことに気付いてません。 ぴろ「ここがまだ、にっっくき鬼どもに占領される前、私はこの島に住んでおったのだ。はるか昔この島は海賊の拠点とされていたらしいのだが、島中から今のアリーナである海賊の隠れ家だった場所に通じる秘密通路のいくつかは、こうして今でも残っておるのだ」 ハセ「なるほど、この島の住人だったから詳しいってか」 ぴろ「いやいやいや! この島の住人といえど、隠し通路の存在を知るものはごく限られておるのだ! 今のように敵に攻められたとき、敵にその存在が知られてはいろいろ厄介であるからな!」 あんな目立つ場所にあったのに? まぁそれは置いといて。 ハセ「じゃあ、お前は何で知ってんだよ」 ぴろ「うん? なんてことはないのである!」 ハセ「?」 ぴろ「私は以前この洞窟に住んでおったのだ! 慣れると意外と快適であるぞ? んなーっはっはっは!!」 ハセ「住んっ………………」 いやいや、いくらあんたが規格外だからって、さすがにそれはないだろう。 この物語はフィクションです。実際の人物、団体、ぴろし3とは一切関係ありません。 あっけにとられているハセヲさん。でもよく考えてみれば、それはかなり好都合かもしれません。 ハセ(ここがもし本当に鬼が島だって言うなら、みんな多分ここを目指してくるよな。それに確か、クーンはこの島から逃げてきたはずだ。多少は地形に強いはず…) なら、わざわざ探しに行かなくとも、戦力的には厳しくなりますがこのまま敵の本拠地に向かってしまった方が仲間と再会できる可能性が大きくなります。 もちろん、みんなが無事であれば、の話ですが。 ハセ「なら、ここでうだうだやっててもしかたねぇよな! みんなが待ってるかもしれない。先を急ぐぞ!!」 こうして、洞窟に詳しいぴろし3(未だに殺気に気付いていない)を筆頭に、ぴろし3の背後をエンデュランス(いつでも切りかかれるようスタンバイ)、そのさらに後ろをハセヲ(険悪な状況に今気付いたが、気付いたところで何もできないので気付いてないフリ)の順番で、3人は洞窟の先へと歩いていくのでした。 続く。 [No.935] 2007/09/23(Sun) 23:14:08 |