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今年初めて雪が降った日、僕は自分の部屋の片づけと整理をしていた。 「これは・・・転校するときに渡されたノートだ・・・」 二ヶ月前、僕は幼い頃からずっと過ごし、暮らしてきた町を引っ越した。 理由は、母の方の祖母が亡くなってしまい、残された祖父と、 祖母が大半を切り盛りしていた書店の為。 田舎すぎず都会すぎず。うまい具合に両方を混ぜ込んだような町。 そこがこれから僕が過ごす町。 「夕日更に輝きく広場に記念の日が訪れし日、来られたし。 さすれば冬期の証がきらめく屑と、「今」しか訪れない最初で最後の広大な世界が現れる。 世界に踏み入れたくば、4分の2にて。」 僕はノートの表紙から24ページ目に書いてあった文章を読み上げた。 そのノートにはこの文章しか書かれていない。 初めてこの文章を見た時、まったく意味が分からなかった。 友人からノートを渡された時に、「向こうに着いてから読んで」と言われたため、 この文章の意味を友人に確認することはできなかった。 [No.961] 2007/10/22(Mon) 00:38:27 |