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all ある雪の降った日 - 海皇 - 2007/10/21(Sun) 23:19:19 [No.960]
第6話 - 海皇 - 2007/10/27(Sat) 23:13:39 [No.970]
第1話 - 海皇 - 2007/10/22(Mon) 00:38:27 [No.961]
第2話 - 海皇 - 2007/10/22(Mon) 01:19:58 [No.962]
第3話 - 海皇 - 2007/10/23(Tue) 01:00:56 [No.964]
第4話 - 海皇 - 2007/10/24(Wed) 08:28:15 [No.966]
第5話 - 海皇 - 2007/10/25(Thu) 01:09:39 [No.967]


第6話 (No.960 への返信) - 海皇

「海・・・?」

オレンジと黄色を合わせた服に帽子を被った「ユキ」は指さした方を見て言う。俺はうなずいて、

「海面に移った夕日が、夕日自身の光で輝く。
この景色は港でも見えるけど、港は広場ではない。
広場では海は見えないし、建物に隠れて夕日全体を確認できない。
だから唯一条件を満たした錬金地区がお前が示した場所。そうだろう?」

僕はダイに問う。

「・・・すべて正解だ」
「そう言う意味だったのか!」

握った左手で右手をポンと叩き、紗菜花が納得の声を上げる。

「なんだ、もしかして知らなかったのか?」
「もちろん。答えなんて教えてないさ」

ダイは当たり前のように答える。

「俺は説明が苦手だ!」
「いばるなっ!」
「・・・そんな奴が暗号作るなよ」
「茅原〜 なんか言ったか?」
「なんにも。浅山は言語に浅はかなんだなって思っただけだ」
「なんだと!」
「浅山さん落ち着いて・・・」

自信満々に答えるダイに、突っ込む紗菜花。小声でちょっかいだす良樹に、二人を止める田村。
そこに広がるのは2ヶ月前まで見ていた風景。

今は久しぶりに見る風景。


[No.970] 2007/10/27(Sat) 23:13:39

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