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「海・・・?」 オレンジと黄色を合わせた服に帽子を被った「ユキ」は指さした方を見て言う。俺はうなずいて、 「海面に移った夕日が、夕日自身の光で輝く。 この景色は港でも見えるけど、港は広場ではない。 広場では海は見えないし、建物に隠れて夕日全体を確認できない。 だから唯一条件を満たした錬金地区がお前が示した場所。そうだろう?」 僕はダイに問う。 「・・・すべて正解だ」 「そう言う意味だったのか!」 握った左手で右手をポンと叩き、紗菜花が納得の声を上げる。 「なんだ、もしかして知らなかったのか?」 「もちろん。答えなんて教えてないさ」 ダイは当たり前のように答える。 「俺は説明が苦手だ!」 「いばるなっ!」 「・・・そんな奴が暗号作るなよ」 「茅原〜 なんか言ったか?」 「なんにも。浅山は言語に浅はかなんだなって思っただけだ」 「なんだと!」 「浅山さん落ち着いて・・・」 自信満々に答えるダイに、突っ込む紗菜花。小声でちょっかいだす良樹に、二人を止める田村。 そこに広がるのは2ヶ月前まで見ていた風景。 今は久しぶりに見る風景。 [No.970] 2007/10/27(Sat) 23:13:39 |