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−△隠されし 禁断の 絶対城壁 ロストグラウンド『モーリー・バロウ』 「お前が三爪痕か。カイトに似ているとは聞いたがこれほどまでとは。」 「アアアアァァァアアアア・・・」 絶壁に集った蒼炎のカイト、バルムンク、オーヴァンの3人。 「丁度いい、此奴の狙いもお前のようだからな、オーヴァン。」 「そうとも限らない。 『AIDA』を持つ俺と.hackers仕様のお前、 ”両方”始末しに来たとも考えられるだろう?」 「『AIDA』?お前が左腕に隠しているバグデータのことか。」 −『お前@スケ*スに何を求#$いる?』 カイトが問いただす。 目的は何か、ハセヲを何故利用しているのか。 「・・・お前らにとって不都合なことだ。」 そう言いながらオーヴァンは銃を手に持つ。 「フン、未帰還者を”2人”も出している奴の魂胆など目に見える。 いいだろう、2人まとめて蹴散らしてくれる。」 バルムンクも自らの武器、刀剣を出す。 「アアアアアァァァァアアアァァ・・・」 虚空の双牙を両手に握るカイト。 「ハアッ!!」 真っ先に攻撃に出たのはバルムンク。オーヴァンに向けて駆け出す。 「壱之太刀・垂月!」 そのスキルは全てガードされ、ダメージが乏しい。 「ダッ!」 そこにカイトが上空から双剣をバルムンクに振り下ろすもすんでのところでかわされる。 「くっ、流石に一筋縄ではいかんようだな。」 「俺の番だ、裂球繰弾!」 −『旋風滅双刃!』 「無影閃斬!」 高LVPCのSPは何度スキルを使ってもなかなか減りはしない。 アウラの守護者蒼炎のカイトと.hackersバルムンク、 天才ハッカーオーヴァンの戦いは熾烈を見せていた。 **** カイトのプレイヤーが新しく移されたという病院。 部屋は個室、そこにはオルカのプレイヤー、ヤスヒコが見舞いに来ていた。 「俺が意識不明になってた時も、こうやってお前が来てくれてたんだよな・・・」 何故こんな事になってしまったのか、ヤスヒコにも分からない。 ピクリとも動かないカイトの腕をヤスヒコは暗い表情で見つめている。 「えっと・・・ここかな? すいません。君、ヤスヒコ・・・君?」 突然1人の女性がヤスヒコに声をかけた。 自分より少し年上で、見覚えのある顔。 「? はい、そうですけど・・・」 「!! やっぱりここだったんだ! 私よ、『速見晶良』!」 「ブ、ブラックローズ!!?」 いきなり現れたブラックローズのプレイヤー、速見晶良に驚き 思わず大声を出してしまったヤスヒコ。 看護婦がどうかしたかと様子を見に来たので「スイマセン」と答えた。 「な、何でここって分かったんだ?教えてないのに。」 「前に”同じ症状の人がいる病院”って言ってたでしょ。 ニュース調べてみたらドンピシャでさ。ここに来たわけ。 で・・・カイトは・・・?」 「ここだよ。」 ヤスヒコはベットで寝たきりのカイトのプレイヤーを指す。 「・・・見ないうちに、こんなに立派になっちゃって・・・」 最初に晶良がカイトにかけた言葉はそれだった。 心配の一声ではなく、 こんな形ではあったが久々の再会という気持ちの方が勝っていた。 しかしその言葉の先が繋がらなくなってしまう。 自分たちがカイトにしてあげられることが見つからない。 晶良の表情にも不安が漂う。 ただただカイトの手を握りしめて。 **** 「それが・・・貴様の『AIDA』・・・!」 オーヴァンの拘束具の封印が解かれ、AIDA『Triedge』が姿を現した。 奇怪に動く黒い槍は蒼炎のカイトとバルムンクに狙いを付ける。 −『!!』 「来たぞ!!」 高速で向かってくるTriedgeを間一髪すれすれでかわす。 攻撃を受けるとしばらく修復状態を必要とするほど厄介なもの。 「なんだ!?城壁に三角の傷跡<サイン>が!?」 The Worldのグラフィックにまで傷をつけることでその驚異さは十分伝わる。 「どちらかに標的を付けよう・・・バルムンク、お前からだ。」 「無駄な宣告だ!AIDAに屈した貴様ごときに俺は倒せん!」 再びオーヴァンに向かってゆくバルムンク。 その瞬間Triedgeが目を光らせた。 一直線に走る黒い槍。 オーヴァンはバルムンクがTriedgeに射抜かれた・・・かに見えた。 間合いに詰め寄った白い騎士を見るまでは。 「!!」 「かかったな、貴様のAIDAはリーチが長い故か発動後の隙が大きすぎる。」 刀剣がオーヴァンの腹部を貫く。 勝ち誇り笑みを浮かべるバルムンク。 「ふっ、罠にかかったのはお前だ。」 オーヴァンに突き刺さった剣をTriedgeが絡め取り、 バルムンクは刀剣ごと大絶壁に吊り下げられてしまう。 まさに形勢逆転劇になった。 「チェックメイトだ、蒼天のバルムンク。」 無防備なバルムンクに銃口を向けるオーヴァン。 銃声がなり響こうとしたその時だった。 「ガアアアアアァァァァアアアアアアァアアアアァァァアアア!!」 急に大声を上げて叫びだしたカイト。頭を抱えて苦しそうな様子である。 前が見えないのか、そのままオーヴァン達に勢いよく激突する。 「! 追跡者!」 追突された勢いで地から足が離れてしまった。 「うおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!」 崖から落ちる3人、やがて白い霧に隠れて消えた。 **** 「じゃあもう私行くよ。 またね、カイト。」 カイトのプレイヤーにそう呼びかける晶良。 ヤスヒコもそろそろ帰る時間だいうので一緒にカイトの病室を出た。 廊下に差し掛かった晶良に隣の病室が目に入る。 「ねえ、”同じ症状の人”って・・・」 「ああ、そこの部屋の人だよ。 たまに高校生あたりのがお見舞いに来たりしてるの見たことあるけど。」 その患者は女性。 年齢は晶良より年下、カイトくらいだ。 すぐそばの机には”ガーペラ”の花が添えてある。彼女が好きな花なのだろうか。 「『七尾志乃』さん・・・?」 病室の札に、彼女の名が書かれてあった。 −第十二話 翼-CHRoNiCLE- あとがき タイトル元ネタは『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』。 好きなキャラは『ファイ・D・フローライト』と『小狼』です。 あ、『小狼』は小狼じゃなくて『小狼』の方です。(ツバサ知らない方にはわからなそう・・・) 人物の出し方がネタ切れしてきました。(オイ 戦闘シーンがネタ切れしてきました。(オイ Vol.2がもうすぐ終わりそうです。(え ・・・こんなんでいいんでしょうか?(泣 [No.973] 2007/11/06(Tue) 17:38:30 |