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「アアアアァァァアアアァァァァ・・・」 流れ着いた先は、何処だろう・・・ 『モーリー・バロウ』の絶壁から落ちた蒼炎のカイトは 真っ暗闇の何もない場所で意識を取り戻した。 カイトにはThe Worldのエリア全ての情報がインプットされているはずだが こんな所は見たことがない。 少しばかり歩くとひとつ、ふたつと光の玉が暗闇を彷徨っているのが伺えた。 カイトがそれに触れようと手を伸ばす、するとその光が形を変え、輪郭をかたどる。 やがてその光はPCボディに形を変わった。 −違*・・・データ%の一致@発見&き#$ カイトが分析したところ、PCの姿をしていながらPCとは別物らしい。 そのPCの姿というのはカイトに見覚えがあるものばかりであった。 −アイナ、志乃・・・未帰*者達・・・ 過去にオーヴァン、カイトによって葬られたPC達。 この光の玉はもしかしたらPCのプレイヤー達の魂を具現化したものなのか。 それだとしたら何故こんな所にあるのだろう。 カイトは疑問を持ちつつもっと先の先へ行ってみた。 「・・・・?」 魔導師の少女PCが見える。さっきの光といい、何故こんな所に・・・ 後ろを向いてしゃがみ込んでいる。 ぱっと見でただの一般PCである。 彼女がこちらに気がついたのか、振り向いて顔を見せた。 −ポーン・・・ カイトの頭に稲妻が走る。 脳裏によぎったのは、二つの奇妙な石仮面。 暗闇が異世界に変わり、憑神が姿を現す。 「!!」 **** 同時刻、目を覚ました者がいた、バルムンクだ。 「くっ・・・ここは?」 突然の暗黒の世界に同様するバルムンク。 「やっと目覚めたか。」 「! オーヴァン!」 オーヴァンもまた、ここにいた。左手の拘束具は元に戻っている。 「貴様ッ!」 刀剣に手をかけるバルムンク。 「まあ待て、俺もお前もHPは残りわずかだ。 こんなところで死んでもしたらどうなるか分かったものじゃない。」 「・・・・」 相手の言動を疑ったが、刀剣をしまう。オーヴァンはそんなバルムンクに問いかけた。 「お前は一体どこまで知っている?」 「・・・碑文使いと言ったら?」 「・・・・」 「第一相、三相、四相、六相、七相、八相の碑文使いはもう発見済みだ。」 「情報源は『彼奴』のようだな。」 「憑神を目の当たりにしたことはないが、モルガナ八相に変わりはないはず。 それをお前がどう利用するのかは分からんがな。」 「憑神は、完全にコントロールできるものではない。 時には自らの力となり、時には自らが振り回されることもある。 宿主を探すために野生化している物もいる。」 「あの用にな。」 「?」 次の瞬間、バルムンクとオーヴァンを包んでいた暗闇が消え、新しい情景が飛び込んできた。 「お前にも見えるだろう?ここが唯一憑神を拝める世界だ。」 「あれは・・・三爪痕か!?」 バルムンク見た先は異形の存在と戦闘を繰り広げているカイト、 蒼炎の守護神であった。 「第五相『策謀家』ゴレ。碑文使いは『朔望』という子供のようだ。」 「では三爪痕も碑文使いなのか?」 「憑神と対なる力『守護神』。腕輪によってデータをかき集めたモルガナ八相に対抗するための力だ。」 目にも止まらぬ早さで異世界をかけてゆく両者にあっけにとられるバルムンク。 憑神や守護神達の前ではバルムンクさえも小さな存在になってしまうのか。 「バルムンク、こいつらを見ていると自分の無力さにつくづく嫌気がさしてくるだろう?」 「・・・・俺はお前にいいように利用されたりはしない。カイトのようにな。」 「知っているのか。まったく『彼奴』は大した奴だ。」 そしてオーヴァンはバルムンク達に背を向けて歩き出す。 「いずれお前は力を求める。葛藤が訪れる。違う道を歩み続ける。」 何処に行ったのか、バルムンクが振り向いた時にはオーヴァンはもう消えてしまった。 「ウオオオオオオオオオオオォォォォォァアアアアア!!」 ゴレに素早く打撃を与えていく蒼炎の守護神。 ゴレにかけられているタイム制限、それまでにゴレを叩いておかなければいけないらしい。 一回ほど食らってしまったが割と大きなダメージを受けてしまった。 「ガアアアアアアァァァ!!」 守護神が双剣からデータドレインの発射口を出現させる。 ゴレの土台に乗っているふたつの人形も腕から発射口を見せる。 両者は同時にデータドレインを発射。 激しい鍔迫り合いの末、カイトの方が劣等し、ゴレのデータドレインに飲み込まれてしまった。 巨大になったデータドレインの球はどんどん突き進んでいく。 しかしゴレにはいつになっても守護神に命中する気配がない。 キイイィィィン・・・ 「!!」 「ハアアアアアアァァァァァァアアアアアアァァ!!」 自分の放ったデータドレインに気を取られていたゴレの背後で蒼炎の守護神が発射準備に取りかかっていた。 あの時、データドレインの裏側で蒼炎の守護神は猛スピードで異世界をかけ、 一瞬にして一週し、ゴレの後ろをとっていたのだった。 カイトのデータドレインによって、周りが膨大な光に包み込まれた・・・ −第十三話 CRICK あとがき タイトル元ネタは『TR○CK』。 好きなキャラは『上田次郎』です。『CRICK』はマウスを・・・ってことで。 今まさに再放送を見ているんですが、なにかグッとくるものがありますね。 さぁ、続編はあるのか!? 明らかにペースが遅くなってる・・・ まぁこれ書くのも楽しみなのでちょくちょく更新していきます。 [No.974] 2007/11/06(Tue) 18:01:18 |