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翌日、学校から帰ってきたハセヲはもはやそれが当たり前となっているかのような素振りでパソコンを立ち上げた。 結局、昨日エンデュランスの奴来なかったな・・・。 一応昨日7人はエンデュランス抜きで2時間ほど雑談を交わしていたのだが、やはり1人いないとあまり盛り上がらなかった。 いや、来れなかった原因が分かればまだ楽しく話せたのだろうが、メンバーステータスの状況はbusy(いそがしい)となっており、何度ショートメールを送っても返信が来なかったから誰もが皆不安であまり話せなかったのだ。 それは、あまりにも最近起きた”あの現象”に似ていて・・・。 ・・・まさか、な。 ハセヲはパソコンが立ち上がるまでの数分間で考えた”最悪”を頭の中で否定した。 なぜなら、もうその存在はあるはずがないのだから・・・。 やがてパソコンが完璧に起動した。ハセヲは画面に目を走らせる。 メールが1通来ていた。 誰からだ? 慣れた手つきでカーソルを移動させ、特に何も考えずにハセヲはメールボックスを開く。 送信者は八咫だった。件名は・・・”緊急事態”。 ハセヲは先ほど振り払った嫌な予感を再び感じられずにいられなかった。 ゆっくりと、ハセヲはメールを開いた。 メールは2行で短く、こう書かれていた。 件名:緊急事態 送信者:八咫 至急”タルタルガ・ブリッジ”へと来たまえ。 すぐにだ。 ハセヲはすぐにメールを閉じ、リアルがまだ制服姿なのも気にせず文字通りすぐにThe Worldへとログインした。 ――”タルタルガ・ブリッジ”―― ハセヲが行くと、すでにそこにはエンデュランスを除く”モルガナ因子”の力をもつ6人と、さらに鎌闘士の欅がいた。 彼もまた、1週間前の事件に深く関わった人物だ。 「あ、ハセヲさん♪」 「何があった?」 「あぁ、俺等もまだ何も聞いていない。一体どうしたんだ?」 欅の挨拶も無視してあせりながらハセヲは全員に聞いた。クーンも重ねて聞く。 自分たちの不安が、当たらないことを祈りながら・・。 一瞬沈黙が辺りを包んだが、質問の答えを言う気だろう、ハセヲたちの問いには八咫が答えた。 「・・・昨日7時半ごろ、エンデュランスのプレイヤーが病院に運ばれた」 最悪の予感が当たった、としか言えなかった。 「それって・・・」 手を胸の前で重ねているアトリの発した声は怯えを含んでいる。 パイは少し感情的にうつむきながら、 「えぇそうよ。彼は”未帰還者”になったわ」 「どうしてだ八咫!もうアレは・・・”AIDA”はきえたはずだろう!」 「私だって疑問としかいえない。オーヴァンの”再誕”でAIDAは消えたはずなのだが・・・」 「・・・欅、AIDAは今どこにいるんだ?”知識の蛇”の機能でわかるんだよな?」 「すみません、ハセヲさん・・・。特定できないんです」 欅の言葉は、この場にいる全員を凍りつかせるには十分すぎるものだった。 それはそうだろう。今まで、たとえクビアでさえも、場所を特定できないということなどなかったのだから。 そう、今1つの終わりは、新たな始まりを見出した。もっとも、それは新たな物ではなく、まだ終わっていなかっただけなのかもしれないが・・・。 あとがき どうでしょうか?少しは面白く感じられるようなものになっているでしょうか?私も不安です・・・。 とりあえず今回はココまでです。今日中にもう1話ぐらいアップしたいなぁ・・・。 では、前回と同じく、もし暇なのであればぜひとも感想を。叱咤激励でもどんなものでも、物書きからすればものすごくうれしいものですので・・・。 でわ。 PS ぶっちぁさん、感想ありがとうございます。 私の文才なんてまだまだですよ(泣 でもできるかぎりがんばるのでまた読んでやってください。 [No.98] 2007/02/24(Sat) 12:45:45 |