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戦利品ともいえる第五相<ゴレ>の碑文の断片を手にした瞬間、 普通のThe Worldのとあるエリアにいた蒼炎のカイト。 バルムンクとオーヴァンとの戦闘中、自分の思考回路にエラーが生じた原因も掴めていない。 あの暗闇の世界や憑神に何か関係があったのか、それとも・・・ 「あっ!あれカイトじゃない!?」 「ホントだぁ〜!」 遠くから2人の声が聞こえてきた。斬刀士青年PCと魔導士獣人PC、 以前出会ったことがあったシラバスとガスパー。 「ねえねえ、なんでこんなところにいるの〜!?」 カイトに向かってきながら問いかけるシラバス。 こっちが聞きたい、というかお前らはどうなんだと言いたかったがそんな暇もない。 早速するべきことがあった。 「あっ!」 蒼炎を纏ってその場から去るカイト。 「また行っちゃった・・・」 「ねえシラバスゥ〜、なんかまたカイト変じゃなかった〜? 最初あった時みたいな、まさかハセヲが探してるっていう・・・」 「あっ!あそこに誰かいるよっ!」 「って聞いてない〜・・・(T_T)」 しょげるガスパーをよそに走ってゆくシラバス。 「何してるんだろ?いっぱい人がいる。」 「というか・・・」 彼らの目に飛び込んできたのは、4、5人のPCが1人の女双剣士PCを壁際に追いつめている光景だった。 「P・・・K・・・?」 **** 送信者 蒼炎のカイト ・・・グリーマ・レーヴ大聖堂# 「初めてあいつからメールが来たと思ったら、なんだ?そこに来いってか?」 「私にもメール来てる。何かあったのかな?」 マク・アヌで受信メールを確認するブラックローズとオルカ。 内容はカイトからの呼び出しだった。 「丁度よかった、実は俺もある情報を掴んできたんだ。」 「? 何それ?」 「カイトに会ってから言うよ。」 −本当は向こうから声かけてきたんだけど・・・ **** −グリーマ・レーヴ大聖堂内 「・・・いないじゃない、どこにも。」 あたりを見渡すブラックローズ。するとそこに 「アアアアアアァァァアアァァァァァ・・・」 「わっ!!」 ブラックローズの背後に現れたカイト。 「だ〜からいきなり現れないでっていったでしょ!学習してんの!?」 以前と同じパターンに微笑するオルカ。 「どうしたんだ?いきなり呼び出したりして。」 −『痛ミ#森%近々散策ス% ソコデ&前達ニ@動イ’モ$ウ』 カイトは『痛みの森』をオルカ達と共に一緒に捜索しに行くという。 「! まじでか!?すごい風の吹き回しだな。」 「どうしてアンタが急にそんな協力的になったの?」 「・・・・」 「てんてんてん、じゃな〜いっつーのー!ってなんかなつかしい・・・」 と、そこに聖堂に入ってくる者がいた。 「カイトく〜ん!!ごめん、待った〜!?」 「! 蒼ちゃん!?なんでここにいるの!?」 入ってきたのは少女撃剣士PCの蒼月。蒼炎のカイトと同じタイミングで出会った少女だ。 「え?カイト君からメールもらったから・・・」 「カイト、お前が呼んだのか!?」 蒼月もまた、ブラックローズ達と同じくカイトから呼び出しメールが届いていた。 「まさか蒼月も連れていく気じゃ・・・?」 −『人材*必要ダ、低LVノ奴#使イ方次第%何ト@#ル』 「だからって危ないでしょ!この子だってまだちっちゃいのに・・・ ってリアルのことは分かんないけど。」 「だ〜いじょ〜ぶだって2人とも!私だっていっぱいレアアイテムもってるし! それにカイト君達がいるし!」 不安げなブラックローズとオルカとは逆に明るい表情の蒼月。 「そーいう問題じゃないんだけどな・・・」 「この子見てるとミストラルを思い出すわ・・・」 −『日程#後日報告スル、以上』 そう言うとカイトは蒼炎を纏って消えていった。 「そーだ、アンタが言ってた情報って?」 「あ、そうそう。 見つけたんだよ、『例の情報屋』!」 オルカの言う情報屋のことがいまいちよく分からなかったが 一文は一見にしかず、実際に会ってみた方がいい。 そう思ってブラックローズと蒼月はオルカについていった。 **** 「おっ!蒼海のオルカ!と、そのお二人さんは・・・?」 「あ、『クーン』、ちょっと失礼するぜ。」 「ここって・・・普通の@HOMEよね・・・?」 ギルド『レイヴン』の@HOME。 見たところ中にいるのは青髪の銃戦士PCだけである。 「.hackers副リーダー『ブラックローズ』!」 クーンという青年PCはそう言ってブラックローズの方を見ている。 「どうして私のこと知ってるの?」 「それはまぁ・・・俺もR:1からのプレイヤーだしな。」 「ブラックローズ、クーンはな R:1で有名だったあの『ジーク』だったんだぞ。」 「ちょっ!あんま昔のこと言うな!恥ずかしいだろ!」 ジークはR:1においてフィアナの末裔と呼ばれるオルカとバルムンクをライバル視していた 強く、プレイヤーに優しい面があり評判のよいPC。 彼は今R:2になり『クーン』としてThe Worldを過ごしている。 「オルカやカイトは結構顔とか変わったが・・・ ブラックローズ・・・昔から全然可愛げアップしてね〜な〜。」 その言葉にオルカが敏感に反応。 −お前っ!やめとけ、殺されるぞ! 幸いブラックローズはグランディに夢中になっていて聞こえていなかった。 「ゴホン!んじゃこっちに来な。八咫に会わせてやるよ。」 「「やた?」」 ブラックローズと蒼月は声をそろえて分からない風に言った。 「うちのギルドマスターだよ。あんたもよく知ってる奴さ。」 左奥の通路を進むと見たこともない光景が広がっていた。 スクリーンが何十、何百個もあり、奥には端末とPCが見える。 PCはオルカ達に前を向ける。 「『知識の蛇』へようこそ。我が同志よ。」 **** 「わわわ、助けに入ったのはいいけど・・・」 「先のこと考えてなかった〜!」 その頃シラバスとガスパーはPKされそうになっているPCを見かけ、 ギルドの活動方針や良心でPK達に向かっていったが 自身の強さを判断せずつっこんでしまったために一方的に襲われている身になっていた。 3対6、明らかに不利な戦闘である。 「ごめんなさい〜!私のせいでこんな事に・・・」 PK達に襲われていたのは緑色の髪に細目か糸目ような目が特徴的の女双剣士。 「いいのいいの!そんなことより何とかしないと!!」 「シラバスゥ〜、なんか相手様子変じゃな〜い?」 当のPK集団はチートでも行っているのだろうか、 体に妙なオーラのようなものを纏っており、普通とは思えぬ動きや雰囲気。 「AAa阿亞嗚呼あアアaAアア亜嗚呼あああaaAAA!!」 発する声も奇妙な呻き声、6人全員そうである。 だんだんガードで通すにも限界が来ていた。 「2人とも、逃げて下さい!狙いは私だけのようですし・・・」 「何言ってるの!僕とガスパーは『カナード』の一員だよ!なんとかなるって!」 「何とかするのは僕たちでしょ!って一気に来たぁ!!」 固まっている3人にPK達が一斉に剣を振り下ろしてきた。 もう駄目だと思い目を閉じたシラバス達。その瞬間に1人の声が聞こえた。 「ドレインアーク!!」 その声と共に光が立ちこめ、PK達がみるみると消滅してゆく。 瞑っていても眩しく思えるほどの光にシラバス達が目を見開く。 「・・・・何が起こったんだろう?」 「シラバス!誰かいるよ!」 ガスパーが指をさした先には、あの赤い双剣士が立っていた。 「カイト・・・さん・・・!?」 −第十四話 愛しさと切なさと心強さと あとがき タイトル元ネタは篠○京子さん歌の『恋しさとせつなさと心○さと』 スト2(アニメ?)の主題歌でしたね。ちなみに好きなキャラは『リュウ』です。 殺意の方が好きだったり。 ここら辺からたぶん?ってなってくると思います。 どうなっているのかは察して下さい。後々わかりますんで(そればっか [No.980] 2007/11/20(Tue) 16:21:17 |