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No.1052に関するツリー

   .hack//reenact - すたでぃ - 2008/02/21(Thu) 16:58:22 [No.1052]
八話「血の代価.txt」 - すたでぃ - 2008/05/30(Fri) 20:26:58 [No.1248]
七話「TRUE?.txt」 - すたでぃ - 2008/05/03(Sat) 18:14:46 [No.1227]
六話「but.txt」 - すたでぃ - 2008/04/27(Sun) 12:28:19 [No.1224]
五話「ALL.txt」 - すたでぃ - 2008/04/21(Mon) 20:28:40 [No.1223]
四話「不信.txt」 - すたでぃ - 2008/04/15(Tue) 21:09:10 [No.1213]
三話「Real.txt」 - すたでぃ - 2008/03/09(Sun) 18:08:26 [No.1131]
二話「logout.txt」 - すたでぃ - 2008/02/24(Sun) 16:54:43 [No.1058]
一話「無題.txt」 - すたでぃ - 2008/02/21(Thu) 18:15:25 [No.1053]



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.hack//reenact (親記事) - すたでぃ

初めまして。すたでぃといいます。
初小説なので更新が遅かったり、内容がずれだしたり、いろいろなことがあると思うのですが(汗
長い目で見守っていただければ幸いですm(_ _)m
ちなみに、reenactは再演、再現するという意味ですが、本編とはまったく関係ないと思っていただいて結構ですwww
これからよろしくお願い致します。


[No.1052] 2008/02/21(Thu) 16:58:22
一話「無題.txt」 (No.1052への返信 / 1階層) - すたでぃ

「うあぁぁぁっ!!!」

草原に突如響く悲鳴。そして何かが地面にぶつかる落下音。

「あーっ…たまんないねこの感覚www」

そして一体の女性型PC。
その傍らには戦闘不能の灰色表示になった一体のPC。

『THE WORLD』―――CC社の開発したMMORPGで、自由度の高さで人気となり、
全世界でも既に200万人(ぐらいだったと思う)の参加者を越える超大作ゲームとなった。

とはいっても、前作がCC社の火事によって接続不可能になり、急ごしらえで作られたような物だったわけなんだが。

…その上治安がいいとはお世辞にもいえないことは重々承知な訳だが。

―――この世を表す箱庭。少なくとも彼はそう考えていた。

褪せた碧髪が特徴の「紅牙」(コウガ)もその「THE WORLD」の参加者の一人。
職業は銃戦士。ただこれはCC社が用意した基本データで、紅牙の「THE WORLD」での仕事はまた別だった。

傭兵―――。平たく言えばこの仕事をしている。

今日は変則PVPの野次馬が乱入しないよう参加者の警護のはずだった―――。


―――Δサーバー:輝く 永遠の 影人形―――

―――いや、助かったよ。なかなか人手が集まらなくてねwww」

「気にしないでください。あくまで仕事ですから。」
「いやいや流石だったよ。『アカキバ』の名は伊達じゃないねwww」
「………。」
「それではこれ。約束の賃金w」

その言葉とともに渡されるGPを無言で受け取る紅牙。

「それじゃ、又宜しくねw」
「…ありがとうございます。今後とも『戦人』を宜しくお願いいたします。」

『戦人』(イクサビト)は傭兵ギルドで、紅牙もこのギルドのメンバーである。
自らイベントを開催するギルドや、一部のPCの間では少なくとも噂は立つ程実力のあるギルドだ。

そして依頼人を見送った紅牙は足早にギルドへと戻っていった…。


[No.1053] 2008/02/21(Thu) 18:15:25
二話「logout.txt」 (No.1052への返信 / 1階層) - すたでぃ

―――Δサーバー:悠久の古都マク・アヌ:ギルド『戦人』―――

「只今帰りました…。」
「お帰り・・・ってか頼むよw俺に事務は向いてないってwww」
「マスターがそれいったら元も子もないんじゃ…。」

これがマスターの「マシュマロ」。
俺が出るのも仕方ないんだって。今日は何故かクラメン少ないんだから。

そのうえ一年、365日の内5日前後来るか来ないかという幽霊マスターに言われたくも無いんだが。

「で、依頼はどうなったの?w」
「無事、何事も無く終わりました。これが報酬です。」

即答し、報酬を投げ渡す。

「おw流石サブマスwそしてコガチャンwww」
「その呼び方止めてくださいと常に頼んでいるんですが?」
「んー、止める気は一片もないよ?www」

ちょ、この人殴打してもかまいませんか?

「そうそう。ちょっと変わったPCからの依頼が来たよ?w」

疑問系って…。

「変わったPC?」
「違う違う。ちょっと変わったPC。w」

いやいや、そこを訂正してないで。

「一体どんなPCなんですか?」
「んー、背中に羽根があって、んでもってM2D掛けたPCw」

ちょ、それってGM…。

「流石に部屋の中が騒然としたねwwwうんwww」

こんな楽天的なマスターでよくやっていけたよ。うん。

「…僕はリアルで用事があるので。」
「そっかw」

そしてログアウトを開始。

数秒後、紅牙の体を光輪が包み、光輪と共に紅牙は姿を消した。



―――某マンション1012号室―――

「それにしても…GMが何を依頼しに来たんだろうか?」

ログアウトをして、若干の思考をしながらM2Dを外す篠原真理(シノハラシンリ)。

…読めない。そして嫌な予感しかしない。

「…?」

ふと、携帯にメールが来たのを確認する。

『緊急事態!!!:from黒田』

…あいつかよ。
どうせ学校で何かあったんだろ。

『大変!!!宮ア君が突然意識を失って倒れた!!!』
『――今高橋君もいるんだけど…どうにも出来ない…』
『――急いで来てほしい――』

…は?
一応日付を確認する。

『2020.06.30.火』

…嘘か?嘘だろ?
――あ、

今 日 は 臨 時 休 校 だ っ た ん だ 。

…こんなことやってる場合じゃない!

すぐに支度をし、家を飛び出した―――










―――――あとがき―――――

うーん、日が開いてしまった;
毎日更新状態で行きたかったんですが学生もなかなか忙しいなぁ;
まあやっとこさ第二話。
さて、ここで問題が既に山積み。
――どうやって「THE WORLD」に戻そうか
…根本的な問題キター!!!w


[No.1058] 2008/02/24(Sun) 16:54:43
三話「Real.txt」 (No.1052への返信 / 1階層) - すたでぃ

―――某マンション703号室前―――

――っ!歩きで来るんじゃなかったあぁぁっ!!!」

思わず絶叫。

あ、向こうで子供が変わったものを見るような目で見てるし。

とりあえずチャイムを鳴らす。

「おそおぉぃっ!!!」
「叫ぶな馬鹿。」

いや、本当は人に言えないんだけどね。

相変わらずこのマンションは変わっている。
今時マンションにはエレベーターが1,2台はあるんだが…

ひとつも無い。

マンション側は「情報化社会だからこそ体を動かすように!」と言ってはいるが…どうも設計ミスだったとしか思えないんだが?

ところで、メールの内容は本当だったらしい。

本当に宮アが意識を失って倒れたままだった。(幸いにも生体反応があったのですぐに救急車を呼び事無きを得たのだが)

ただ、本当にそれだけだった。

前後におかしなことがあったわけでもなく、本当に突然、意識を失い、あの状況になったのらしい。

とりあえず、それだけ確認し、ひとまず帰宅した。




―――――あとがき―――――

皆様、お久しぶりですm( _ _;)m
アイデアが浮かばない軽いスランプに陥りました。
まぁ何とか仕上げたわけですがw
とりあえず、これからも宜しくお願いします。


[No.1131] 2008/03/09(Sun) 18:08:26
四話「不信.txt」 (No.1052への返信 / 1階層) - すたでぃ


―――真理の部屋―――

「…無駄な時間をすごしたかもしれない。」

独白。
本当だったら彼女とデートの予定があったんだが…って言ってる場合でもないかぁ…。

とりあえず急用が出来て行けなくなったと必死に断ったのだが。

席に着いて、M2Dの電源を入れる。

いつもの見慣れたデスクトップが現れる…はずだった。

「…?」

ふと見つけた見慣れぬテキストファイル。
興味にそそられ、開いてみる。

・気にしないでください。あくまで仕事ですから。
・ありがとうございます。今後とも戦人を宜しくお願いいたします。
・只今帰りました。
・マスターがそれ言ったら元も子も無いじゃないですか。
・無事、何事も無く終わりました。これが報酬です。
・その呼び方止めてくださいと常に頼んでいるんですが?
・変わったPC?
・一体どんなPCなんですか?
・僕はリアルで用事があるので。

その他に露天での会話なども書かれていた。

そして10行の改行。

「!!??」

・それにしても…GMが何を依頼しに来たんだろうか?

現実(リアル)での会話。

思わずテキストファイルを閉じる。

「・・・!!?」

このような状態ですぐに冷静になるのは不可能だった。

「頼みの綱は・・・あいつか。」

そう言って、接続を開始する。

―――『TheWorld』、へ。
自らの疑問を無にするために―――。



―――――あとがき―――――

お久しぶりです(汗
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいとりあえず(苦笑
本当に遅れすぎましたぁ・・・。
今まで応援してくれた方、そして始めましてな方々もこれから宜しくお願いしますm(_ _)m


[No.1213] 2008/04/15(Tue) 21:09:10
五話「ALL.txt」 (No.1052への返信 / 1階層) - すたでぃ

―――Δサーバー:悠久の古都マク・アヌ:カオスドーム―――

ログイン処理を済ませた「紅牙」は既にカオスドームに放出されていた。
ドームの中にいるのはたいていこれから冒険に出る者、アイテムの買出しをする者、といったところである。
しかし紅牙はそのようなことをする訳でもなく、すぐさま身の丈の倍以上はあるだろう出入り口を抜けた。

―――マク・アヌ:港区―――

ドームを出た紅牙は直ぐに港区へと向かった。
理由は只一つ。
『情報提供者』に会うため。

「おぉ、暫くじゃったのう。にしても、だいぶ急いているようだが?」

が、紅牙は無言。

「解っておる。お前がわしに何かを聞きに来るときはたいてい面倒ごとに巻き込まれた時だけだからな。」

黙って、頷く。

ここまで来るまでに冷静さを取り戻した『紅牙』は出来る限り喋らずに相手に伝える方法を考えておいた。

「会話が何故かテキストファイルに書かれていつの間にか送られて来たんだろう。」

――相変わらず情報の早いこと。

古参のPC、『フィロ』。
獣人族の格好をし、今の時代感じられないような『重み』牙あるような気がする。

まあ、そんなことを思い返しに来たわけではなくて。

「その上、リアルでの会話もそのテキストファイルに書かれていた。そうだろう?」

喋らずに意思を伝える方法・・・。

フィロの元に軽い電子音。
ショートメールの着信音。

〈ご名答。相変わらず鋭いなぁ。ジイさん。〉

考えた結果。

「ほぅ。お前にしては考えてはいるみたいだな。」
<まあね。>

これで大分防げるだろう。

「じゃが――

軽い電子音。
今度は紅牙にだった。

《ム ダ ダ ヨ 。
ソンナ方法デハ僕カラ逃ゲラレナイ。
君ニハマダ恐怖ヲ味ワッテモラウ。》

「・・・その方法も無意味なようじゃ。」
「じゃあどんな方法があるんだよ」

頼みの綱の消失。
それは『紅牙』にとって絶望的なものだった。

「『情報提供者』は他にもいるんだろう?」
「何で解るんだよ。」

けど――
聞ける情報は全て聞く。
それが今俺に出来ること。

「わしに解るのはここまでだ。」
「やっぱりか。」

そう。『フィロ』が全てを知っているわけではない。
人によって情報は様々。
「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」理論。
つまりいろんな人物に当たっていけば有力な情報に当たるかもしれない。
そうでなくても、入手した情報を繋げれば少なからず真実に近づける。

「じゃぁな。ジイさん。」

同時に電子音。

《制限時間、ノコリ4日。》

しかし、その着信には気づかない。
刻々と進む時間が次第に『紅牙』を追い詰める・・・。







―――――あとがき―――――

出来たぁぁぁ!!!
いや、すみません叫んで(汗
直ぐに更新するのは苦手だなぁ;


[No.1223] 2008/04/21(Mon) 20:28:40
六話「but.txt」 (No.1052への返信 / 1階層) - すたでぃ

―――悠久の古都 マク・アヌ―――

「――おい、あれって・・・。」
「――間違いない。『アカキバ』だ。」
「――え?なになに?有名人?」

いつもの場所。いつもの街。いつもの風景。
ただ、いつもと違うのは、心境だった。

「――珍しいね、何か考え事でもあるのかな?」

今は、他人なんて構っていられない。

今は、『篠原真理』として、この事態の回避に努めなければならない。
そのためなら――

「お、いたいた(笑」

楽天的な声で我に返った。

「珍しい事もあるんだねぇ・・・♪」
「・・・。」
「センターポイントで沈黙しないでほしいなぁ(泣」

この『世界』の友であり、『現実』の親友でもある、『みかんアメ』。
・・・つくづく食べ物系の名前が多いことを痛感する。

そんなこと気にしてる場合でもないが。

「――絶対公言してほしくないんだけどさ・・・。」

ささやきで伝える。

《「え、何々???(笑」》

ちょ、マテコイツ。

「何で叫ぶんだよ!!!」

叫ぶ=この古都にいる全員に話が伝わる。

「すまん、間違えた♪」
「・・・確信犯だろ」
「・・・正直、スマンカtt
「とりあえず通報・・・」
「ちょ、本当にスマンwww」

コイツには隠し事は無理か!?

「スマン。こっちも何でもないから。」
「え〜?w」
「・・・ま、なんかあったらまた頼むし。」

精一杯の嘘。

本当は他人に頼りたい。

けど、そんな事はプライドが許さない。

無駄な、無駄なプライドが―――






―――――あとがき―――――

無理やり紅牙の交友関係書いてみました。
本編とのズレは大きいですが;


[No.1224] 2008/04/27(Sun) 12:28:19
七話「TRUE?.txt」 (No.1052への返信 / 1階層) - すたでぃ

―――悠久の古都:マク・アヌ:@HOME―――

「ただいま帰りました・・・
「いよぅ!コガちゃん!www」

・・・・沈黙。

「普通だったら居る筈の無いマスターがいる・・・AFK中か?」
「うぉい!それヒドイwww」

というか、こんな会話している場合でもなくて。

「実は―――
「“イリーガル”な状態なんだろ?」

・・・やはり鋭い。
“こんな”幽霊マスターであるにも拘らず、情報には正直なところ俺など眼窩に無いほど目敏い。

「正解。」
「いやいや、クイズ番組じゃあるまいしwww」

・・・“こんな”マスターなのに。

「で、その解決方法だが――
「あるんですか!!」
「おい、多少落ち着けwwwとにかく。」

――解決策・・・ナシ。

突きつけられた結論。
犯人を妥当なところに突きつけておけば問題は解決するということではあったが、犯人に突き当たる物証も、足跡も、理由さえ分からない。
無駄な足掻きにしかならない。ということだった。

「――それでも!!!――

ガチャッ。

扉の開放SE《効果音》。
そして―――背中に生えた翼と顔を覆うM2D。
―――GM。

見間違う事は無い。翼とM2DはCC社サイドのキャラクターしか使用を許されていない。

―――と、言うよりは、一般プレイヤーには配布されていない。
・・・それだけ。

「CC社から用件をお伝えに来ました。」
「・・・。」

あまりに突然の事で静寂の漂うギルド内。

「《紅牙》様は居られますでしょうか?」
「・・・僕です。」

正直に名乗り出る。
それが“規則”《ルール》。

「多少お時間宜しいでしょうか?」
「はい。」

歪に組み込まれた《本当》の起点となった―――。




―――――あとがき―――――

何とか七話まで行きました。
十話以上の作品にこのペースだとなりそうです。
GWなのでできる限り毎日一話。できなくても二日に一話。
頑張りますm( _ _;)m


[No.1227] 2008/05/03(Sat) 18:14:46
八話「血の代価.txt」 (No.1052への返信 / 1階層) - すたでぃ


―――Δサーバー:とあるエリアにて―――

・・・目眩がする。
ずっと立ってるわけでも、逆さ吊りにされているわけでも、激しい運動をしたわけでもない。
・・・ただ、倒れているだけ。

・・・痛い。
転んだわけでもなく、殴られたりしたわけではなく、かといって蹴られたわけでもない。
・・・けど、なぜか痛い。

・・・『PK』されただけで。
背中から鮮血・・・か?が流れている気がする。

普通ならば・・・こんなことは無い。

しかし、稀に『仕様外の力を持つ者』がいる。
それに『抗う者』がいる。
そして――

『巻き込まれる者』も、例外なくいる。

恐らく――俺は――死ぬ。

きっと息絶える。

抗いたい。
抗いたい。
抗いたい。
抗いたい。
抗いたい。

抗わなければならない。

この答えに行き着くときには、既に意識は遠のいていた。

さようなら。俺――。

「ちょっ、あれマズイって!」
「急かすな、押すな、起こすな――とは言ってられそうに・・・無いな。」

急に聞こえた声に驚き少し意識を取り戻した。
だが如何せん、体が――動かない。

「これは酷いっ――!」

俺の状況を見て――『彼』が言った一言。
俺には、理解ができなかった一言。

「これは直す必要がある。」
「――!!っ――!」

声が出なかった。
出せなかった。
出すのが――怖かった。

ここで喋れる事がわかると今にも逃げ出すかもしれない。

彼の『修理』の間、幾多のワードを聞いた。

―― 暗殺ギルド ――『Eid』―― 被害 ―― 死者 ―― 仕様外 ―― 武器 ―― PK ――

他にも、こんなワードが出てきた。

――『マシュマロ』。




――――――――あとがき――――――――

お久しぶりです(汗
ネタが無い(ぉぃ
新年明けましておめでとう御座います(もはや意味不明

ごめんなさいふざけ過ぎました――イタイッタイッ石を投げないでください
久々に書いたのですが・・・駄目ですよねぇorz
最近自信喪失気味です。
またそのうちお願いします。


[No.1248] 2008/05/30(Fri) 20:26:58
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