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No.1264に関するツリー

   .hack//ダークサイドヒストリー - オメガ - 2009/01/16(Fri) 12:13:01 [No.1264]
[削除] - - 2009/01/16(Fri) 12:14:27 [No.1266]
本編用 - オメガ - 2009/01/16(Fri) 12:13:35 [No.1265]
第0話プローグ - オメガ - 2009/01/16(Fri) 12:15:36 [No.1267]
第一話新しい仲間 - オメガ - 2009/01/16(Fri) 12:16:17 [No.1268]
第二話 再会 - オメガ - 2009/01/16(Fri) 12:17:03 [No.1269]
第三話『交渉』 - オメガ - 2009/01/16(Fri) 12:17:38 [No.1270]
第四話『決意』 - オメガ - 2009/01/16(Fri) 12:18:16 [No.1271]
第五話『朱雀と玄武』 - オメガ - 2009/01/16(Fri) 23:35:34 [No.1274]
第六話『白虎と青龍』 - オメガ - 2009/01/17(Sat) 16:59:48 [No.1275]
第七話『闇の翼』 - オメガ - 2009/01/18(Sun) 16:54:38 [No.1276]
第八話『蛇』 - オメガ - 2009/01/20(Tue) 21:36:57 [No.1278]
第九話『暴走する悪魔』 - オメガ - 2009/04/11(Sat) 20:38:30 [No.1280]
第十話『騎士・T』 - オメガ - 2009/04/19(Sun) 17:47:03 [No.1281]
第十一話『騎士・U』 - オメガ - 2009/11/09(Mon) 12:07:43 [No.1308]
第十二話『騎士・V』 - オメガ - 2009/11/09(Mon) 12:08:53 [No.1309]
第十二話『騎士・W』 - オメガ - 2009/11/09(Mon) 12:09:52 [No.1310]
Re: 第十四話『騎士・W』 - オメガ - 2010/03/05(Fri) 19:22:05 [No.1325]
お知らせ - オメガ - 2011/03/29(Tue) 11:31:33 [No.1326]
[削除] - - 2009/01/20(Tue) 21:36:56 [No.1277]



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.hack//ダークサイドヒストリー (親記事) - オメガ

初めまして、オメガと申します。

キャラクターの説明は私のホームページに公開してあります。


[No.1264] 2009/01/16(Fri) 12:13:01
本編用 (No.1264への返信 / 1階層) - オメガ

本編用です。

[No.1265] 2009/01/16(Fri) 12:13:35
[削除] (No.1264への返信 / 1階層) -

この記事は投稿者により削除されました

[No.1266] 2009/01/16(Fri) 12:14:27
第0話プローグ (No.1265への返信 / 2階層) - オメガ

これから、語られるのは2014年『The World』にて起きた物語

番匠屋淳から語られる事が無かった『The World』の暗黒史

かつて『世界(モルガナ)』が生み出した『女神(アウラ)』を守るための『聖騎士(ガーディアン)達』の存在

六つの偽りの因子とリアルでの復讐を果たそうとした悪魔


そして、『消されし者達』の嘆きと悲しみと怒り、憎しみ集合せし『亡霊達』とそれを『受け入れたプレイヤー』と『利用しようとした者たち』そして、それを止めた者達




これら全ては、個別に見え1つの物語である。


CC社が隠そうとした『The World』の暗黒史


[No.1267] 2009/01/16(Fri) 12:15:36
第一話新しい仲間 (No.1267への返信 / 3階層) - オメガ

シューゴ「テストも終わったし久々のThe Worldだぜ」
シューゴは嬉しそうに言った。
レナ「嬉しそうだね。お兄ちゃん」
レナも嬉しそうに言った。
シューゴ「そう言うレナだって、嬉しそうじゃん」
シューゴは再び嬉しそうに言った。
レナ「だって、久々のThe Worldだもん」
レナも再び嬉しそうに言った。
シューゴ「だよなぁ。凰花にミレイユにほたるちゃん、元気かな」
シューゴは仲間たちの名前を挙げた。
レナ「元気だといいね。・・・って、あそこに居るのって、凰花とミレイユじゃない」
レナはカオスゲート付近の通路を指しながら言った。
シューゴ「ほんとだ。おーい、二人とも」
シューゴは叫びながらレナと一緒に二人の方へ向かって行った。
ミレイユ「あっ、シューゴ、レナ、久し振りーーー☆」
ミレイユは嬉しそうに飛び跳ねながら言った。
凰花「久しぶりだな。二人とも」
凰花はそう返事をした。
シューゴ「二人とも元気そうだな」
シューゴは二人にそう言った。
凰花「私はな。ミレイユは、かなり寂しがっていたがな」
凰花はミレイユを見ながら言った。
ミレイユ「おっ、凰花それは、二人には言わないでって(><)」
ミレイユは顔を真っ赤にしながら言った。
レナ「二人ともこんな所で何やってるの?」
レナは話題を変えるかのように二人に尋ねた。
凰花「私達は古い知り合いとの待ち合わせだ」
凰花はそう答えた。
シューゴ「昔の仲間・・・って事はつまり、俺達と知り合う前の仲間って事」
シューゴは二人にそう尋ねた。
ミレイユ「うん、そうだよ。そろそろ来る頃だと思うけど、せっかくだから二人とも会ってみる?」
ミレイユは二人にそう尋ねた。
レナ「じゃあ、せっかくだしお邪魔なかったら」
レナはそう答えた。
シューゴ「まぁ、せっかくだし」
シューゴはそう答えた。
???1「別に構いませんよ。私としては騒がしいのは大歓迎ですし、それに私も人の事は言えませんし」
シューゴとレナの後ろにはいつ間にか黒い忍者服の双剣士が居た。
カオス「初めましてお二方私は情報屋のカオスと申します。凰花とミレイユとは古くからの友人です。以後お見知りおきを」
カオスと名乗ったPCは丁寧にそう言った。
シューゴ「あっ、どうもこちらこそ」
シューゴはあまりの丁寧さに呆気に取られながらもそう挨拶した。
レナ「はっ、初めまして」
レナもあまりの丁寧さに呆気に取られながらもそう挨拶した。
ミレイユ「ところでカオスの後ろに控えてるのが今の仲間?」
ミレイユはそうカオスに尋ねた。
カオス「えぇ、彼らは・・・」
カオスは後ろに待機していた仲間たちを紹介しようとした。
???2「別に自己紹介くらい自分できるから自分でさせてくれないか」
黒い和服の少年はそう言ってカオスに紹介をやめさせた。
カオス「そうですか。なら、構いません」
カオスはそう言って紹介をやめた。
聖明「まずは止めた手前俺からだな。俺は聖明。職業は陰陽師(タオ)だ。よろしくな。国崎兄妹」
聖明は自己紹介ともにシューゴとレナのリアルを当てた。
シューゴ「どうして、俺とレナのリアル」
シューゴ達は驚きを隠せない様子であったが、シューゴはそう聖明に尋ねた。
聖明「やっぱり、秀悟と玲奈か。俺だよ。武だよ」
聖明はシューゴとレナに自分のリアルの名前を言った。
シューゴ「武って・・・あの武か・・・小学校の時同じクラスだった武か?」
シューゴは恐る恐る尋ねた。
聖明「そう、その武だ」
聖明は笑いながらそう言った。
レナ「久しぶりだね。武君」
レナは聖明のリアル名を聞いて懐かしそうに言った。
シューゴ「それにしても、声だけよく俺達のリアルがわかったな」
シューゴは聖明にそう尋ねた。
聖明「勘だ」
全員(勘かよ)
全員は心の中でそう突っ込んだ。
聖明「取り敢えず、他の人の自己紹介も済んでないし俺達の再開を祝した会話はあとにしよう。っと、言う事で次、阿修羅さんお願いします」
聖明は次のPCを指定してシューゴ達との会話をやめた。
阿修羅「俺は阿修羅。職業は拳闘士だ。一応、元PKだ。っと、言っても、高校の時の友人の付き合いでやっていただけだし、これでも医大生だから、所属していたギルドがCC社に壊滅させられた後、速攻で足は洗っている。以上」
阿修羅はそう言って自己紹介を次のPCにバトンタッチした。
ツバメ「初めまして、私はツバメです。職業は双剣士です。こちらの修ちゃ・・・じゃなくて、カオス君とリアルでは姉替わりしています」
ツバメは一瞬だが、リアルでの呼び方でカオスを呼び掛けたが慌て呼びなおした。
凰花「これだけか。ガルムはどうしたんだ?」
凰花は全員の自己紹介が終えた後カオスと同様に昔の仲間の一人であるガルムの事を尋ねた。
カオス「それがここ最近連絡がつかなくって、その事に関してリアルでも古くらか彼の知り合いである。あなたなら、何か知ってるかなと思いまして」
カオスは凰花の質問にそう答え続けて凰花にそう尋ねた。
凰花「いや、私もここ最近は連絡はとってないだ。取り敢えず、あとで携帯にでも連絡してみる」
凰花はそう答えた。
カオス「そうですか。だったら、今日は彼らとメンバーアドレスでも交換しますか」
カオスはシューゴとレナを見ながらそう提案した。
そして、彼ら全員はメンバーアドレスを交換し合い世間話を数時間に渡り行い解散して行った。そう、彼らはまだ知らないこの世界で起こる事件の事を・・・まだ、気づいてもいない『彼』との連絡が取れなくったのが事件の前触れであることを・・・


[No.1268] 2009/01/16(Fri) 12:16:17
第二話 再会 (No.1268への返信 / 4階層) - オメガ

大いなる 天空の 使者
聖明「しかし、新しいエリアボスできたらかって、いきなりその日に来ますか?」
聖明は呆れながら言った。
シューゴ「まぁ、凰花とミレイユだし、しょうがないんじゃないの」
シューゴは笑いながら言った。
凰花「強敵(とも)よーーー」
ミレイユ「レアーーー」
二人とも異様に高いテンションでそう言った。
聖明「それにしても、テンション高いなぁ」
聖明は苦笑いを浮かべながらそう言った。
カオス「相変わらず、進歩がありませんね。あの、二人」
カオスはやれやれと言った感じでそう言った。
凰花「それにしても、ここはモンスターが少ないな、もうすぐ最深部だぞ」
凰花は残念そうに言った。
ミレイユ「いいじゃん。その分早く着いたんだから」
ミレイユは上機嫌にそう言った。
凰花「それもそうだな」
凰花はそう言いながら最深部に向かって行った。
???1「クイーングリフォン、買Tーバーのモンスターでありながらこの強さ素晴らしい」
シューゴ達が最深部に入るとそこには、すでに4人のPCが戦っており長髪で黒い翼をはやしたチートPCと思われるPCはそう笑いながら言った。
???1「ウィング、乗り移れ」
先程とPCがそう言うとクイーングリフォンの姿が他の3人と同様に仮面をつけたPCに変化して行った。
???2「これで全ての部隊の隊長が揃いましたね」
???2は丁寧に???1に言った。
???1「あぁ、これで第一段階は完了だな。お前達は、どう思う現在の状況を見て呆然つっ立てる5人組」
???1はシューゴ達見ながら言った。
カオス「この喋り方は・・・」
カオスは驚きながらそう言った。
ミレイユ「まさか・・・」
ミレイユも驚きながら言った。
凰花「おまえは・・・」
凰花も驚きながら言った。
凰花・ミレイユ・カオス「・・・ガルム!!」
3人は驚きながら一斉に言った。
ガルム「久しぶりだな3人とも」
ガルムは笑いながら言った。
凰花「ガルム・・・お前・・・その姿は一体」
凰花は驚きながらそう尋ねた。
ガルム「何だ。チートでも言いたいのか?・・・それなら、そこの偽者(フェイカー)にも言えた事だろ」
ガルムは笑いながらシューゴを見て言った。
シューゴ「偽者(フェイカー)ってどういう意味だ」
シューゴはそう怒鳴った。
聖明「まぁ、勇者カイトのレプリカPCだから偽者(フェイカー)って言われてもしょうがないんじゃないか」
聖明はシューゴをなだめる様に言った。
ガルム「一応取っておくが、これはチートじゃないぜ」
ガルムは笑いながら言った。
凰花「それは、いったいどういう意味だ」
凰花はそうガルムに尋ねた。
ガルム「悪いが今は時間はなくてな答える事はできないな。取り合えず、今言える事は次会う時は敵同士だ」
ガルムは笑いながらそう言って他の四人ともゲートアウトしようとした。
凰花「おい、待ってガルム。それはどういう意味だ」
凰花はガルムに尋ねた。
ガルム「まぁ、気を付けろって意味だ」
ガルムは笑いながら言ってゲートアウトした。


[No.1269] 2009/01/16(Fri) 12:17:03
第三話『交渉』 (No.1269への返信 / 5階層) - オメガ

凰花「ん、メール?」
凰花はPCに新メールが来て居るのに気がついた。
凰花「差出人は・・・ガルム!?」
凰花は差出人を見て驚いていた。
ちなみにメールの内容こう言ったものであった。
差出人;ガルム
件名;他言無用
内容:話したいことがあるから、Δサーバー『大いなる 闇夜 月』の最深部に一人で来い。
っと、言ったシンプルなものであった。
凰花(一人で来いか。この間の事もあるしちょうどいい、行くか)
凰花はログ・インした。
凰花「Δサーバー『大いなる 闇夜 月』」
凰花はΔサーバー『大いなる 闇夜 月』に転送された。
Δサーバー『大いなる 闇夜 月』
ファントム「お待ちしておりました。神拳の凰花殿、私はファントムと申します。最深部で我が主がお待ちです」
転送された場所には先日のチートPCが居た。そして、凰花は彼に案内されるがままに最深部にたどり着いた。
ガルム「待っていたぞ。凰花」
ガルムは笑顔で凰花に語りかけた。
凰花「メールで言っていた話したい事って一体何なんだ?」
凰花はガルムにそう尋ねた。
ガルム「まぁ、俺の現在のいる立場と簡単な交渉だ。まず、俺はCC社に消された放浪AI達の残留思念・・・言わば人間への深い憎悪を持った怨霊達の中にいる。彼らはCC社と人間への復讐を目的として行動している。俺は彼らの考えに共感し行動している」
ガルムはそう語り出した。
凰花「待って、CC社にはバルムンクの様にAIと関係なく接する人間もいる。それにお前だって人間じゃないか」
凰花はそうガルムに言った。
ガルム「確かにな。だが、もう遅い。すでに動き始めちまったんだよ。これは、人の欲が起こした結果であり人への罰だ。だから、お前に簡単な交渉を持って来た。こちら側の仲間にならないか。そうすれば、お前の大切なお友達には手は出さない」
ガルムはそう言って手を差し出した。
ここから少し時間を巻き戻し1度視点をシューゴ達に移します。
???「おい、あんた達。神拳の凰花の仲間だよな」?
赤い鎧のPCがシューゴ達に語りかけた。
シューゴ「えっ、そうだけど。それがどうかしたのか?」
シューゴは赤い鎧のPCにそう答えそう尋ね返した。
赤い鎧のPC「いや、さっき、適当に飛んだエリアで彼女と違法PCがダンジョンの奥に進んで行くのを見たからお仲間に知らせた方がいいかなって」
赤い鎧のPCはそう答えた。
ミレイユ「何言っているの。凰花が違法PCと歩いてる訳・・・」
シューゴはそう言いかけてこの間の事を思い出した。
カオス「それって、どこのエリアですか」
カオスもこの間の事を思い出し赤い鎧のPCに尋ねた。
赤い鎧のPC「ちょっ・・・ちょっと、落ちつてくれよ。俺も見間違い確かめたいから、メンバーアドレスを渡すからそれでいいだろ」
赤い鎧のPCはそうシューゴ達に言った。
シューゴ「なんでもいいから、早くしてくれ」
シューゴは赤い鎧のPCをそう急かした。
レナ「お兄ちゃん達、すごい慌てようだけどどうしたの?」
ガルム達との接触時に居なかったメンバーを代表してレナは近くにいた聖明に尋ねた。
聖明「この間、あの二人の知り合いがそれらしいPCを使った状態で俺達の前に現われてな。それじゃないかと踏んでるんだろ」
聖明はミレイユとカオス見ながらそう答えた。
阿修羅「でも、何でそいつが凰花を呼び出したんだ?」
阿修羅はそう聖明に尋ねた。
聖明「いいかたが、悪かった。凰花とミレイユとカオスの古い知り合いです」
聖明はそう言いなおした。
HOTARU「だったら、なおさら急ぎましょう」
HOTARUはそう言ったと、同時に赤い鎧のPC改めフレイルのメンバーアドレスを手に入れた。
そして、ここから視点と時間を戻した。
凰花(私は・・・どうすれば・・・)
凰花は自分がどうするべきか考えていた。
シューゴ「凰花ーーー」
シューゴがそう叫びながら仲間達とエリアに入ってきた。
凰花「シューゴ、それにみんなどうしてここに?・・・はっ!」
凰花はここにいる事は誰にも伝えていないはずなのにシューゴ達が現われた事に驚き、そしてある事に気が付いた。
ガルム「凰花、これはどう言う事だぁ。俺はこの事は他言無用だと言ったはずだ。なのに何故こいつらここにいる」
ガルムは凰花を睨みながら言った。
凰花「ガルム・・・これは・・・違う私は誰にも言っていない」
凰花は若干ガルムの表情に怯えと焦りながらそう言った。
ガルム「もういい・・・言い訳なんか聞きたくない。しょせん、お前も人間か。なら、お前も俺の敵だ」
ガルムは凰花を睨みつけながら言った。その表情は少し悲しそうだった。
ガルム「じゃあな」
ガルムはそう言ってゲートアウトしようとした。
凰花「待って・・・待ってくれガルム。誤解なんだ」
凰花はガルムを呼びとめようした。
ガルム「気安く話しかけるんじゃねぇ。言ったはずだ。お前も俺の敵だと」
ガルムはそう言い放ちゲートアウトした。
凰花「何で・・・何でここに来た。もう少しで穏便に済ませる事ができたはずなのに」
凰花はそう叫んだ。
シューゴ「どうしてって、そりゃ凰花が心配だったから」
シューゴはそう凰花に言った。
凰花「余計なお世話だ。単なる話し合いだったのに、余計な誤解を生まなくっても済んだはずなのに」
凰花はそう泣き叫んだ。
凰花「今日は、もうおちる。少し頭を冷やしたい」
凰花はそう言ってログ・アウトしていった。


[No.1270] 2009/01/16(Fri) 12:17:38
第四話『決意』 (No.1270への返信 / 6階層) - オメガ

ミレイユのアジト
聖明「凰花とガルムの関係、あんた達なら知ってるよな?」
聖明はそうミレイユとカオスに尋ねた。
カオス「そりゃ、一応知っていますけど」
ミレイユ「何でいきなり、そんな事聞くの?」
二人は聖明の突然の問いにそう答え尋ね返した。
聖明「この間の凰花のあの態度が気になってな」
聖明はそう答えた。
カオス「確か、幼馴染でしたね」
ミレイユ「なんでも、凰花が小さい頃いじめられてた時に助けたのがガルムだって聞いてるよ」
二人はそう答えた。
聖明「「なるほど。そう言う事か」
聖明は何かに納得したように言った。
シューゴ「ところで、あれから凰花はどうしてる?」
シューゴはそう尋ねた。
ミレイユ「それが、あれ以来全然連絡が取れないんだよ。家庭教師の仕事にも来ないし」
ミレイユは心配そうにそう言った。
聖明「まぁ、そうだろ。自分にとって身近な人物なおかつ、自分を助けてくれた人間が自身を敵視しているんだ。かなり堪えてるだろ。特にそうなる原因となった俺達は顔合わせにくいだろうし」
聖明はそう冷静にそう言った。
全員「・・・」
それを聞いて全員暗い表情で黙った。
聖明「まぁ、時間が解決してくれるのを待つしかないだろ」
聖明は再び冷静にそう言った。
レナ「そんな・・・他に方法ってないの?」
レナは聖明のあまりの冷静さが少し頭に来たのかそう言った。
カオス「ないでしょうね。少なからず、これは彼女の心の問題ですし」
カオスはレナを宥(なだ)める様に言った。
阿修羅「冷たいようだけど、人の心は複雑だからな。落ち着いて俺達は待つ事しかできないんだ」
阿修羅は難しそうに言った。
そのこと凰花は昔の夢を見ていた。
???「女の子相手に何やってるんだ。お前ら!」
そう叫びながら一人の少年が凰花といじめっ子達の間に乱入してきた。
いじめっ子A「何だ。お前?」
いじめっ子B「かっこつけやがって」
いじめっ子C「ガキのくせに生意気だぞ」
いじめっ子達は少年を睨みながら言った。
少年「うるせぇ、女の子一人に三人でいじめてるお前達にガキだろ」
少年はそういじめっ子達を睨み返してそう言った。
いじめっ子達「「「なんだと!なめやがって」」」
いじめっ子達はそう言って少年に殴りかかった。
少年「はぁーーー」
少年は彼らに立ち向かっていった。
そいて数分後
いじめっ子達「「「覚えてろよ」」」
いじめっ子達は見事にぼろ負けし捨て台詞を言って逃げって言った。
少年「一昨日きやがれ。さてと、大丈夫か?」
少年はそう言って幼い凰花に手を差し出した。
凰花「うん、あの・・・助けてくれてありがとう」
凰花はそう言って少年の手を取った。
達也「そうか。それは良かった。俺は大神達也って言うんだ。お前は」
達也は笑顔で自分の名前を言った。
凰花「私は・・・」
そこで、夢から覚めた。
凰花(・・・そうか・・・あれから・・・泣き疲れて寝てしまったのか。それにしてもあいつとの出会いを夢見るとはな。精神的にまいってるな。私)
凰花は目をこすりながらそう心のかで言った。
凰花「それにして、携帯の着信歴ほとんど、ミレイユだな」
凰花は携帯電話の着信歴を見て苦笑いを浮かべながら言った。
凰花(あまり、心配かけ過ぎるのもよくないな。一度顔を出した方がいいな)
凰花そう心の中で言ってパソコンを起動させた。
凰花(それに・・・あいつの・・・ガルムの・・・いや、達也の真意も知りたいしな)
凰花はそう決意してログインした。


[No.1271] 2009/01/16(Fri) 12:18:16
第五話『朱雀と玄武』 (No.1271への返信 / 7階層) - オメガ

凰花「・・・と言う訳なんだ。皆協力してくれないか」
凰花はこの間のガルムとの話と自分の決意をシューゴ達に伝えた。
シューゴ「ありまじゃえないか」
ミレイユ「ぼくたちは仲間じゃないか」
二人はそう答えた。他の仲間達もそれに同意した。
聖明「ノリノリなところ悪いんだけど。どうやって、知るんだ」
聖明はツッコンだ。
凰花「それは、取り敢えず手分けして探すしか。ないんじゃないか?」
凰花はそう答えた。
フレイル「あぁ、やっぱそうなるよな」
フレイルは遠い目をしながらそう言った。
カオス「まぁ、ガルムが行きそうなエリアは私とミレイユと凰花でリストアップしてメールで送るのでリストができしだいグループに分かれて行動しましょう」
カオスはそう提案した。
全員「おう!」
その場にそう返事をした。
数分後 煤@遥かなる 真紅の 不死鳥・ダンジョン城
シューゴ「それにしても、全くモンスターが居ないな」
シューゴは精霊オーブ使ってマップを見ながら言った。
聖明「確かにな。ある意味ゴーストタウンだな」
聖明もマップを見ながら言った。
レナ「何か不気味だね」
レナは苦笑いを浮かべながら言った。
聖明「どうしたレナ?怖いのか」
聖明そう尋ねた。
レナ「いや、別に怖がってないよ」
レナはそう言い訳した。
聖明「いや、明らかに怖がってるだろ」
聖明は呆れながら言った。
レナ「いや・・・本当に怖がってないよ」
レナは目をそらしながら言った。
聖明「いや、目を見て言えよ」
聖明はツッコンだ。
???「そうだぞ。人の目は見て話すもんだぞ」
誰かが奥からそう言いながら歩いて来た。
シューゴ「誰だ!」
シューゴはそう奥からやって来た人物に尋ねた。
朱雀「俺は朱雀!お前たちだよな。『.hackers』レプリカPCってお前たちだよな」
朱雀はそう自分の名前を名乗りシューゴとレナに尋ねた。
シューゴ「そうだけど。何か用か?」
シューゴはそう答え尋ね返した。
朱雀「そうか。あいつの・・・ガルムの配下の連中の情報は確かみたいだな。いざ尋常に勝負!」
朱雀は剣を抜くと同時に鎧の形が変わりシューゴ達に斬りかかった。
聖明「なっ!」
シューゴ「鎧の形が・・・」
レナ「変わった」
三人は攻撃を避けた驚きながら言った。
朱雀「かわしたか。次は逃がさないぜ」
朱雀は再びシューゴ達に駆け寄って行った。
シューゴ「来るぞ」
シューゴはそう言って双剣を構えた。
聖明「おう!」
レナ「うん」
二人は戦闘態勢に入った。
一方 Λ 清流たる 大河の 玄武・フィールド
玄武「俺は玄武!『.hackers』レプリカPC仲間覚悟」
玄武はこのエリアを捜索していたカオス・阿修羅・ツバメの三人に体験で斬りかかった。
カオス「鎧の・・・」
ツバメ「形が・・・」
阿修羅「変わった」
三人は驚きながらそう言った。なんと、玄武の鎧の形も朱雀同様に変わった。
玄武「ガルムを探しているのでしょ。俺に勝ったら、教えてやるよ」
玄武は大剣を向けてそう言った。
カオス「どうします」
阿修羅「やるしかないだろ」
ツバメ「そうですね」
三人はそう言って玄武に向かって走って行った。


[No.1274] 2009/01/16(Fri) 23:35:34
第六話『白虎と青龍』 (No.1274への返信 / 8階層) - オメガ

煤@遥かなる 真紅の 不死鳥・ダンジョン城
朱雀「火炎衝撃斬」
朱雀が剣を降ると同時に剣から衝撃波が出た。
レナ「きゃ」
聖明「くっ」
二人に直撃した。
シューゴ「レナ!聖明!」
シューゴは二人の二人のもとに駆け寄ろうとした。
聖明「シューゴ、後!」
聖明はシューゴにそう言った。
シューゴ「えっ」
シューゴが後を向くと朱雀はバクリボルバーを発動させていた。
朱雀「よそ見してるんじゃねぇ」
朱雀はそのまま斬りかかった。
シューゴ「うわっ」
シューゴはとっさに双剣で防いだ。
聖明「ファライドーン」
聖明はそれと同時に発動させた。
朱雀「効くかよ。ヒートシールド」
朱雀の頭上に炎の盾が現われ無効化した。
シューゴ・レナ・聖明「なっ!」
三人はそれを見て驚愕した。
朱雀「そんなに驚くなよ!」
朱雀はそう言ってシューゴを突き飛ばした。
シューゴ「うわっ」
突き飛ばされたシューゴはバランスを崩した。
朱雀「喰らえ!」
朱雀はそのまま火炎衝撃斬を放った。
???「させるか。ライトニングシールド」
斧を持ったPCが割り込んで雷の盾で防いだ。
朱雀「ちっ、白虎か。邪魔するな」
朱雀は睨みな言った。
白虎「そう言う訳にはいかないんだよ。だいたい、何でこいつを狙うんだ」
白虎は睨み返しそう言った。
朱雀「さまぁ、何でだろうでね。・・・ん、撤退命令・・・はぁ、仕方ない。勝負はおあずけか」
朱雀は残念そうにゲートアウトした。
白虎「待ちやがれ」
白虎はそれを追いかけるようにゲートアウトした。
聖明「結局、何だったんだ。あいつら」
聖明は呆気に取られながらそう言った。
シューゴ「さぁ」
レナ「何だったんだろうね」
二人も呆気に取られながら答えた。
同時刻 Λ 清流たる 大河の 玄武・フィールド
カオス「黒炎舞」
ツバメ「飛翔輪」
阿修羅「雷神拳」
カオスは黒い炎を纏った炎舞をツバメは一度ジャンプし回転しながら斬りかかる飛翔輪を阿修羅は雷を纏った拳で相手を殴る雷神拳を発動させた。
玄武「アクワシールド」
玄武の体を水の塊が包み込み三人のスキルを無効化した。
カオス「何!」
阿修羅「スキルを無効化した!」
ツバメ「嘘でしょ」
三人は驚愕しそう言った。
玄武「隙あり。水流斬」
玄武が大剣を振ると同時に水が流れ出し三人を押し流した。
カオス・阿修羅「ぐっ」
火属性の二人に大きなダメージを与えた。
ツバメ「修ちゃ・・・カオス君、阿修羅さん」
ツバメは二人に回復スキルを発動させようした。
玄武「させませんよ」
玄武はガンズマキシマでツバメを攻撃した。
ツバメ「きゃーーーー」
木属性のツバメはHPが0になった。
玄武「さてと、次は貴方達です」
玄武はそう言って二人に斬りかかろうとした。
???「竜巻斬」
青い鎧の重槍使いが玄武の目の前に現れ竜巻を起こし玄武を吹き飛ばした。
玄武「青龍、お前か。毎度毎度、お前は何故俺達の邪魔をする」
玄武は青龍を睨みながらそう言った。
青龍「それがこのThe Worldでの仕事だからな」
青龍はそう玄武に槍を向けてそう答えた。
玄武「なるほど。そう言う事か。だったら、邪魔者は徹底的に排除する。って、言いたいところだけど、今回は撤退命令が出たから今回はこれでおさらばさせてもう」
玄武はそう言ってゲートアウトした。
青龍「逃がすか」
青龍はそう言って追いかけるようにゲートアウトした。
カオス「いったい、彼らは何者だったんでしょうか?」
カオスは呆気に取られながら言った。
阿修羅「さぁ」
ツバメ「ほんと、なんだったんだろうね」
阿修羅とツバメも呆気に取られながらそう答えた。

続く


[No.1275] 2009/01/17(Sat) 16:59:48
第七話『闇の翼』 (No.1275への返信 / 9階層) - オメガ

シューゴ達が朱雀達と戦いと同時刻、凰花・ミレイユ・HOTARUはガルムと最初に再開したエリアを捜索していた。
泊蛯「なる 天空の 使者
???「来ましたか。神拳の凰花」
一人のチートPCがエリアボスが居た場所に立って居た。
凰花「お前はあの時の」
凰花は彼女を見て険しい表情になった。そう、そこにはガルムと再会した時に突如、モンスターが変異して現れたPCが立て言った。
ウィング「私はウィング。ガルム様にお仕えする邪聖隊の一人です。ガルム様のご命令で貴女の捕縛とそのお仲間を排除しにまいりました」
ウィングはそう丁寧に言うと同時に飛翔した。
凰花「来るぞ」
凰花はそう言って戦闘態勢に入った。
ミレイユ・HOTARU「・・・」
続けて二人とも戦闘態勢になったがHOTARUは若干戸惑っていた。
ウィング「はっ」
ウィングは空気を凝縮した弾を放った。
凰花「くっ」
ミレイユ「うわ」
HOTARU「OH」
空気の塊は地面に落ち煙をあげた。
ウィング「はぁーーーー」
ウィングは急降下し凰花の首輪を掴み猛スピードでその場から移動した。
ミレイユ「凰花」
HOTARU「凰花さん」
二人は凰花を追いかけようとした。
ウィング「シルフ、エア」
ウィングが名前を呼ぶとワンダーデーモンとハウスゴーレムをふっとうさせる鎧を着たPCが現われ二人を足止めした。
ウィング「ここまで来れば、これを外してもいいでしょう」
ウィングはそう言って兜を外した。
凰花「その顔は・・・」
凰花は彼女の素顔を見て驚嘆した。そう、自分と全く同じ顔をしていたからだ。
ウィング「何を驚いているんですか?ネットゲームじゃ、同じ顔をしたPCを見るなんてよくあるじゃないですか」
ウィングは笑顔でそう言った。
凰花「でも、お前はガルムの話ではAIのはず、それに体のデータが破損してモンスターの体を代用してるんじゃ・・・」
凰花は彼女の顔をまじまじと見ながら言った。
ウィング「そうですよ。ですが、ひとつだけ欠点があったんですよ。どう言う訳だか顔のデータは目と口以外は再生できず兜なる。だから、ガルム様は他の者と区別がつくように自身の所有するメンバーアドレスから、データをコピーするように勧めてくださった。そこで、私はガルム様が喜ぶだろうと思って、お前のデータをコピーした。だけど、全くの無意味だった。あの人はお前しか見てくれない。お前があの人の心を傷付け闇に追いやったのに」
ウィングは凰花に激怒や嫉妬と言った負の感情を向けながらそう言い殴りかかった。
凰花「私が・・・あいつの心を傷つけた。いったいそれはどう言う意味だ?」
凰花はそれを避けながらそう尋ねた。
ウィング「そのままの意味だぁーーー」
ウィングはそう答え凰花を殴り飛ばした。
凰花「ぐっ(私が、ガルムの心を傷つけた。だらか、あいつの闇に追い込まれた。やっぱり、この間の事が原因か?それとも、もっと前なのか?誰か教えてくれ)」
殴り飛ばされた凰花は壁に叩きつけられながら、そんな事を考えていた。
???「他人に答えを求めてても何も解決しないぜ」
???2「答えは自分で見つけ出さないと」
突然、重剣士と重槍使いが現れまるで凰花の考えを読んでいたかのようにそう言った。
凰花「お前達は・・・」
凰花はそう彼らに尋ね。
ベルセルク「俺はベルセルク」
ヘイムダイル「俺はヘイムダイル」
ベルセルク・ヘイムダイル「ガルムの最も古い仲間だ」
二人はそう答え剣と槍をウィングの方に構えた。
ウィング「そうですか。ガルム様の昔のお仲間が何か御用ですか」
ウィングは二人にそう尋ねた。
ヘイムダイル「いや、ただ伝えて欲しいのさ」
ベルセルク「お前、変わったな」
ヘイムダイル「昔のお前なら、何があってもこいつだけには、手を出さなかったのにな」
二人はそう答えた。
ガルム「そう言うお前らは変わらないよな」
ガルムは当然現われてそう言った。
凰花・ベルセルク・ヘイムダイル「ガルム!」
三人は突然現れたガルムに驚きながらそう言った。
ガルム「ウィング、こいつ等はお前では相手が悪い。撤退するぞ」
ガルムはウィングにそう尋ねた。
ウィング「はっ」
ウィングはそう答えそこから別のエリアに転送されていった。
凰花「待ってくれ。ガルム。あいつが言っていた私がお前の心を傷つけたって、それはこの間の事を指すのか」
凰花はこの場から出て行こうとするガルムにそう尋ねた。
ガルム「・・・」
ガルムは何も答えずゲートアウトした。
ベルセルク・ヘイムダイル「待ちやがれ」
二人はガルムを追うようにゲートアウトした。
凰花「・・・そうだ。ミレイユ達は」
凰花はミレイユ達の事を思い出し彼女たちのもとへ走って向かていった。


続く


[No.1276] 2009/01/18(Sun) 16:54:38
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[No.1277] 2009/01/20(Tue) 21:36:56
第八話『蛇』 (No.1276への返信 / 10階層) - オメガ

凰花がウィングと戦っていると同時刻ミレイユとHOTARUはウィングの部下に足止めされていた。
HOTARU「お願いです。このままでは、凰花さんが危ないのです」
HOTARUは彼らを説得しようとした。
シルフ「黙りなさい。人間」
エア「我々が貴様らの言う事聞くとでも思ったのか」
二人はHOTARUの言う事に聞く耳を待たず攻撃を仕掛けた。
ミレイユ「HOTARUちゃん、危ない」
ミレイユはアプボーグを発動させた。
HOTARU「OH」
HOTARUはアプボーグの効果で防御力そのものは上がったためダメージは吹き飛ばされた。
ミレイユ「HOTARUちゃん、説得なんてたぶん無理だよ。こいつらにとっては、ガルムを除いた人間は全て復讐の対象何だから」
ミレイユはHOTARUに駆け寄りながらそう言った。
HOTARU「そうですけど・・・でも、だらって、力ずくでどかすのは、間違っています」
HOTARUはそうミレイユや攻撃をしかけて来た2体のAIに泣きながら言った。
エア「ふざけるなよ。人間風情が!先にそうやって我々AIを排除したのは、貴様らではないか。勝手に生み出し勝手に消去し、今更、力ずくは間違っているだと。ふざけるのも体外にしろ」
エアはそう怒鳴りHOTARUを睨みつけた。
シルフ「彼の言う通りです。仲間を助けたかったら、私達を倒してからにしなさい」
シルフはエアの言う事に同意し戦闘態勢に入った。
シルフ・エア「「はぁーーー」」
エアは斧を振りかざしシルフは殴りかかった。
???「なるほどねぇ、戦いにおいてはお前達の言う事は正論だ。さっき言ってた事もな。人間なんて、所詮自分勝手な生き物さ」
青い鎧剣士のPCが後ろから率直な感想を述べながら、ミレイユ達とシルフ達の間に入ってシルフ達を吹き飛ばした。
ミレイユ「君はいったい?」
ミレイユは間に入って来たPCに尋ねた。
ヨルムンガンド「俺か?俺はヨルムンガンド、こいつらの主の古い友人だ」
ヨルムンガンドはそう答えた。
HOTARU「あの、先程の発言は・・・」
HOTARUはヨルムンガンドの先程の発言について尋ねようとした。
ヨルムンガンド「少年、細かい話は後だ。今は目の前の敵に集中しろ」
ヨルムンガンドはHOTARUの質問を中断させ剣を構えた。
エア「そこの偽善者と違い。貴様はやり易い」
シルフ「消えてもらうぞ」
二人はヨルムンガンドに飛びかかった。
ヨルムンガンド「いいぜ。格の違いを見せてやるぜ。シャーーーー」
ヨルムンガンドは蛇の鳴き声のような奇声を挙げアンリボルバーを発動させた。
シルフ・エア「「ぎゃーーーー」」
シルフとエアは断末魔を挙げHPが0になった。
ミレイユ「一撃で・・・」
ミレイユは驚きながらそう言った。
ヨルムンガンド「まぁ、この程度か。さてと、少年さっき何か言いかけたな」
ヨルムンガンドは剣を鞘におさめHOTARUの方を見てそう言った。
HOTARU「先程の発言を取り消してください」
HOTARUはヨルムンガンドにそう言った。
ヨルムンガンド「先程の発言・・・あぁ〜、あれね。何で?だって、事実だろ。そうじゃなきゃ、ガルムのような奴や奴らのような存在が産まれる事はなかったんだから」
ヨルムンガンドは呆れながらそう言った。
HOTARU「そんな事ありません」
HOTARUは強く言った。
ヨルムンガンド「奴らにとってはそうなんだろう。だから、お前の事を偽善者と呼んだんだろ」
ヨルムンガンドはそう言ってゲートアウトした。
HOTARU「待って・・・」
HOTARUはヨルムンガンドを呼びとめようとしたがヨルムンガンドはすでにゲートアウトし終えていた。
凰花「二人とも無事か?」
ヨルムンガンドとは入れ違いに凰花が二人のもとに駆け寄って来た。
ミレイユ「うん、なんとか」
ミレイユはそう答えた。
彼女達は無事に合流し突然現れて自分達を助けたPC達の事を話、その事を他の仲間に報告するためにゲートアウトをした。しかし、その中にはウィングの言っていた事は凰花の口から語られなかった。
そして、シューゴ達を助けに入ったPC達は全員、誰かのホームに集まっていた。
???「そうか。やはり盗まれたPCデータうち二つはあいつのもとに居たか。残りの二つはこっちで調査を続行する。お前達は見つかるまで待機していてくれ」
赤い鎧を着た重槍使いは青龍・白狐・ヨルムンガンド・ベルセルク・ヘイムダイルに言った。
青龍・白狐・ヨルムンガンド・ベルセルク・ヘイムダイル「「「「「「了解」」」」」」
彼らはそう答えログ・アウトしていった
赤い鎧を着た重槍使い「これからが大変だな」
赤い鎧を着た重槍使いはモニターを見ながら言った。

続く


[No.1278] 2009/01/20(Tue) 21:36:57
第九話『暴走する悪魔』 (No.1278への返信 / 11階層) - オメガ

ヨルムンガンド「オーディン、俺達を呼び出したって事は見つかったのか。残り二つが?」
オーディン「あぁ、そのうちの一つだがな。何分今のシステム上起動しないと見つけられないからな」
ヨルムンガンドはこの間指令を出していた赤い鎧を着た重槍使い『オーディン』に尋ねるとオーディンは少し悔しそうに言った。
白虎「それで、どんな奴が使用しているんだ?」
オーディン「あぁ、それが少々厄介な奴が使用していてな。取り合えず今から映像を映すぞ。トール」
トール「OK、兄さん」
白虎が尋ねるとオーディンは青い服着た呪文使い弟の『トール』に映像起動させるように言った。
PK1「お前が氷悪魔の氷牙か。最近いろいろとやってくれてるそうじゃないか」
氷牙「・・・」
PK2「おい、無視するなよ」
氷牙「・・・邪魔、うざい、失せろ」
PK2「ぎゃーーー」
PK3「てめぇ、何しやがる」
PK4「いい度胸してるじゃねか」
氷牙「お前達もうぜぇ」
PK1・3・4「「「うわぁーーー」」」
氷牙「ここにもいないか」
映し出された映像に白い鎧を着た剣士の鎧が変わりPK達を斬殺する様子であった。
青龍「こいつって・・・」
ヘイムダイル「あぁ、最近うわさになっている無差別にPKをしている『氷悪魔の氷牙』だな」
ベルセルク「確かに厄介なのがもっているな」
映像を見たヨルムンガンド達は厄介そうな顔を浮かべていた。
ヨルムンガンド「それでこいつはどうすんだ?」
オーディン「一応奴の仲間では内容だから、青龍、白虎、いちかばちか接触してみてくれないか。それで可能ならこちら側の陣営に引き入れてくれ。奴はマク・アヌにいる」
ヨルムンガンドンが尋ねるとオーディンは青龍と白虎を指名しそう命じた。
青龍「了解」
白虎「それじゃ、行ってくるわ」
ベルセルク「気をつけろよ」
青龍と白虎は見送られながら、マク・アヌへと向かって行った。
トール「さてと、これから俺達は残りのこの一個を差がなければならいので、本日はこれにて解散です」
オーディン「それじゃあ、これにて本日は解散だ」
ヨルムンガンド・ベルセルク・ヘイムダイル「「「了解」」」
全員一時解散となりオーディンとトールは残りの一個を探しにヨルムンガンドン達は各自適当に過ごす事にした。ここらか視点をシューゴ達に移します。
シューゴ「何だ。騎士団の連中が集まってるぞ」
聖明「何かあったんじゃないか?」
ミレイユ「もしかしたら、ガルム関連かもしれないよ」
凰花「行って見るぞ」
シューゴ達はルートタウンの奥で碧衣の騎士団が集まっていた。
騎士団員1「『氷悪魔の氷牙』貴様には違法改造とPKの容疑がかかっている」
氷牙「だから、何だ」
騎士団員2「大人しく、我々に同行してもらおうか」
氷牙「断る」
騎士団員3「だったら、力ずくでついて来てもらおうか」
氷牙「目障りだ。消えろ、ギガフリーズ」
騎士団員達「うわーーー」
氷牙は自分を囲んでいた騎士団員達を氷漬けにし次々と倒していった。
シューゴ「何だ。あいつは」
聖明「何だ。知らないのか。最近、よく掲示板に書かれている無差別にPCもPKもモンスターキルしてるPK『氷悪魔の氷牙』だ。かなり有名だぞ」
シューゴ「そうなのか」
聖明「そうだ。ところで腕輪光ってるぞ」
シューゴ「えっ、あぁ、ほんとだ。一体何が起こってるんだ!」
ミレイユ「それだけじゃないよ。あいつの体も変な模様が出って光っているよ」
シューゴの腕輪と光ると同時に氷牙の体にも変な模様が出って光り始めた。
氷牙「何だ。この模様は、貴様俺のPCに何を・・・くっ、何だ。頭が・・・意識が薄れてうわぁぁーーー」
氷牙はシューゴを睨みつけたかと思うと頭を押さえ先程オーディンが青龍達に見せた姿とは別の姿になった。
氷牙「あぁぁーーー」
シューゴ「うわっ」
氷牙はシューゴを勢いよく壁に叩きつけた。
氷牙「あぁぁーーー」
青龍「やれやれ、完璧に暴走しているよ」
白虎「何をしたんだ。お前は」
シューゴ「あんたら、青龍と白虎。何をしたっていや得にもしてないぞ。俺は」
シューゴに斬りかかろうとした氷牙を弾き青龍と白虎はシューゴに尋ねた。
青龍「じゃあ、腕輪だな」
シューゴ「腕輪って、どう意味だ?」
白虎「俺達のPCには特殊な因子が埋め込まれていなうまく制御できないとちょっとした強い力の干渉で暴走しちまうんだよ」
青龍「だから、その腕輪の力に共鳴して暴走したという訳だ。わかったか3−Aのツートップバカの片割れ」
シューゴ「なっ、何でお前がその呼び名を知っているんだよ。ってか、誰が馬鹿だ」
青龍「知ってて、あたりまえだろ」
白虎「何せクラスメイトだからな」
シューゴ「まさか、その声からとすると、龍太と翔なのか」
青龍「正解だ」
白虎「そろそろ立ち上がったらどうだ。あいつはどうにかたし方がよさそうだしな」
シューゴ「みたいだな。まだ、暴走してるし」
シューゴは氷牙と戦っている凰花達をみながら言った。
青龍「うをぉーーー」
白虎「はぁーーー」
シューゴが立ち上がると同時に二人はこの間とは異なる姿になった。
シューゴ「雷舞」
青龍「疾風突き」
白虎「雷撃切り」
三人は一斉に攻撃し氷牙を弾き飛ばした。
聖明「遅いぞシューゴ」
シューゴ「悪い。つい話しこんじまってな」
聖明「そうか。そこの二人あとで俺達にも事情を話せよ」
青龍「了解」
白虎「そんじゃ行くぜ。雷撃斬」
青龍「真空斬」
凰花「雷神拳」
ミレイユ「バクドーン」
聖明「鳳凰」
シューゴ「こいつで止めだ。データドレイン」
全員起き上り飛翔しようとする氷牙に一斉に攻撃した。
氷牙「あぁぁーーー」
氷牙は全て直撃を受け元の姿に力無く倒れた。
オーディン「聞こえるか。二人とも」
青龍「オーディン、いったいどうしたんだ。そんなに慌てて」
全員が、一息がつこうとした瞬間青龍と白虎の目の前にモニターが現われ慌てた様子のオーディンが映し出せれた。
オーディン「最後の一つの場所がわかったぞ。お前達の頭上だ。しかも攻撃態勢に入ってやがる」
白虎「頭上って・・・マジかよ」
オーディンがそう言うと頭上には堕天使をモチーフにした赤い鎧を着たPCが火の玉を片手に収束させていた。
堕天使をモチーフにしたPC「ギガフレ・・・」
聖明「ファライドーン」
堕天使をモチーフにPCが火の玉を放とうした瞬間聖明が一瞬だが早く放ち撃ち落とした。
聖明「いったいどういつもりだ。フレイル」
フレイル「どういうつもりも何も、目障りな氷牙と利用価値のないお前らを消そうとしただけだ。それにしても姿も違うし顔が兜が邪魔で見えないのによくわかったな」
聖明が札を突き付けて尋ねるとフレイルは元の姿に戻り笑いながら答えた。
聖明「なるほど、この間連中いや、ガルムと凰花の交渉場に俺達を向かわせて決裂させたのもお前の企みだな」
フレイル「正解だ。俺ら企みをあんた達に流されると困るからな」
聖明「なるほど。どおりでタイミングが良すぎた訳だ」
フレイル「あんた、俺の事最初から信じてなかったな」
聖明「まあな。それで奴は今どこにいる」
フレイル「教えると思うか。それにあんたは俺の事信用してないんだろ」
聖明「だから、力ずくで・・・」
聖明がフレイルに攻撃しようとすると上から光線が降り注いで吹き飛ばした。
シューゴ「何だ。光線!このゲームにそんな技ないぞ」
サイボーグぽいPC「確かに正規のスキルにはないだがチートならばそう言ったことは可能なのではないか」
シューゴ達が聖明駆け寄ると建物の屋根から一人の男が降りてきてそう言った。
フレイル「ジェノか、遅いぞ」
ジェノ「そう言うな。こっちにもいろいろあったんだ」
氷牙「見つけたぞ。恭介」
ジェノ「子が親を呼び捨てにするとは随分と偉くなったものだな。氷牙」
氷牙が映像どおりの姿になりジェノに斬りかかろうとするとジェノは片腕から光線が放たれ氷牙を吹き飛ばした。
氷牙「ふざけるな。俺はあんたを親と認めていない。それに俺は貴様への復讐を果たせればリルアでもネットでもどちらでもいいだよ!」
氷牙は剣を掲げてそう宣言した。
ジェノ「そうか。それは楽しみにしてるぞ。次はその剣が俺に届くように努力するんだ」
ジェノは笑いながフレイルと共にゲートともにどこかへ転送されて行った。
氷牙「・・・」
氷牙は悔しそうに壁叩きその場を去ろうとした。
聖明「おい、待てよ。俺と共に来ないか?」
氷牙「悪いが、俺は誰ともつるむ気はないぞ」
聖明「そう言うなって奴らの目的は俺らみたいだし一緒に行動した方が得だぜ。つまりは俺達を利用しろって事だ」
氷牙「なるほど。悪くない話だ。詰まる所貴様も俺を利用しようとって事だろ」
聖明「あぁ、そういう事だ」
氷牙「いいだろう。その話だ」
聖明と氷牙はメンバーアドレスを交換した。
シューゴ「おいおい、勝手に話を進めるなよ。こいつ騎士団に目つけられているのを忘れてるだろ」
オーディン「その事に関しては俺が上に話をとしておいてやるよ。青龍、白虎お前達もこいつらと行動しろ。それにいろいろ事情を説明しないといけないしな」
青龍「了解」
白虎「これからよろしく頼むぜ。シューゴ」
シューゴ「何か、俺達の意志は無視かよ」
シューゴは自分の意思を無視し続ける彼らに呆れながらそう言った。



続く


[No.1280] 2009/04/11(Sat) 20:38:30
第十話『騎士・T』 (No.1280への返信 / 12階層) - オメガ

ミレイユのホーム
ミレイユ「それにしてもCC社にそんな企画があったなんて知らなかったよ」
青龍「まぁ、限定モデルとしての配信登録イベントが開始される前にハッキングされて盗まれたからな」
白虎「っと言っても、オーディンが言うには何か上層部が四年前の.hackersのログデータから引っ張り出してきたきな臭いデータらしいけどな」
珍しいPCに目を輝かせるミレイユ対して青龍と白虎は自身が見世物パンダ的な扱い対して微妙そうな表情浮かべながらそう言った。
シューゴ「.hackersのログデータから・・・」
青龍「あぁ、そうらしい。お前らの知り合いに.hackersの関係者にいただろ今度聞いといてくれ」
白虎「オーディンの同僚にもいるけど今の仕事が忙しから代わりに着といてくれ」
シューゴ「えっ、あぁ、まぁ、いいけど。(同僚ってやっぱバルムンクだよな)」
青龍と白虎の言うシューゴは脳裏バルムンクを浮かべながら了承した。
オーディン「おい、お前ら全員揃ってるな。ちょうど良かった。これから調べて欲しいエリアがあるんだ」
オーディンは映像だがいきなり現われた。
阿修羅「何だ。いきなり現われて調べて欲しいエリアって」
オーディン「今から説明するから黙っていろ。ガルム関連かもしれない断んないだろ。今、Δサーバー彷徨える 記憶なき 騎士で強大なデータが当然調べ来てくれ」
トール「ちなみにプロテクがかかっているのでこれを使って下さい」
白虎「兄も唐突だったけど、お前も唐突だな。トール」
トール「まぁ、一応今回の事件は我々の担当ですし皆さんは今こちらの固有戦力になっていますし」
オーディン「あと、そこで自分は関係ないって顔をしているお前も行くんだぞ」
オーディンは氷牙を指してそう言ってウィルスコアはシューゴ達に渡し映像をきった。
レナ「なんて言うか嵐みたな人だったね」
カオス「そうですね」
ツバメ「取り敢えず行こうか、ゲートハッキングしたエリアは確かその後は誰でも行けるって聞いているし」
シューゴ「そう言えば三十郎さんが以前そんな事言っていたな」
一同はオーディン達のインパクトに呆気を取られながらもΔサーバー彷徨える 記憶なき 騎士へ向かって行った。
Δ 彷徨える 記憶なき 騎士
シューゴ「何だ。また、腕輪が光ってる」
氷牙「いやそれだけではないぞ」
青龍「俺達もだ」
ミレイユ「大丈夫暴走しそう?」
白虎「大丈夫だ。なんとか。抑える事ができそうだ」
エリアに到着したと同時にシューゴの腕輪と氷牙、青龍、白虎の三人の体に謎の模様が浮かび出て光り出した。
聖明「それより、何か来たぞ」
カオス「何かいっぱい来ましたね」
阿修羅「それより、あれって腕輪じゃないか」
???「ほう、私と同様に腕輪をする者がいるとはな」
前方からたくさんのPCがやって来たその先頭のいる紫色の鎧を着た長髪PCの腕にも腕輪をしていた。
シューゴ「何で、お前腕輪をしているんだ?」
レイス「さぁな、何せ記憶が曖昧だからな。私達自身の名前と自分達の関係くらいしか覚えてないからな。だが、貴様らを倒せば何か思い出せるかもな。行くぞ!イクシオン、アックス、トライ、レグルス、シリウス、ソード、ブレイド。下級兵は全員待機してろ」
レイスの部下達「了解しました。レイス様」
レイスの号令共に指名されたレイスの部下達は武器を持ちシューゴ達へ向かってきた。
聖明「おいおい、マジかよ」
シューゴ「マジなんだろ。こっちも迎え打つぞ」
シューゴ達も武器を戦闘態勢に入った。


[No.1281] 2009/04/19(Sun) 17:47:03
第十一話『騎士・U』 (No.1281への返信 / 13階層) - オメガ

レグルス「フレアクッラシュ!」
凰花「くっ!」
ミレイユ「凰花!」
レグルスは炎に包まれた鉄球で凰花にクリーンヒットさせヒットポイントをレッドゾーンに追い込んだ。
レグルス「よそ見していていいの? ダーククッラシュ!」
ミレイユ「えっ!きゃあぁぁぁ!」
レグルスは続けて凰花に回復スキルを発動させようとしたミレイユに黒く染まった鉄球をぶつけてヒットポイントを0にした。
レグルス「兄(にい)さま言った事を疑いたくないけど、これじゃあ、私の記憶戻りないんじゃないかしら?」
レグルスは三人を見ながら不安を口にした。
アックス「アックスブーメラン!」
阿修羅「おっと、通り過ぎちまったぞ?」
カオス「いや、待ってください。戻ってきますよ」
ツバメ「嘘でしょ!?」
阿修羅達はアックスの投げた斧を回避したが、斧は三人に向けて戻ってきていた。
アックス「言ったはずですよ。ブーメランと!」
阿修羅・カオス「「ぐうっ!」」
ツバメ「きゃあ!」
三人はとっさに防御したがヒットポイントをレッドゾーンまで削り取った。
アックス「これで終わりです! デスカッター!」
阿修羅「ぐあぁぁぁ!」
カオス「うわぁぁぁ!」
ツバメ「きゃぁぁぁ!」
アックスは斧から無数の鎌鼬を出し阿修羅達三人のヒットポイントを0にした。
アックス「こんな物ですか。記憶への手掛かりは、なしですか。レイス様の読みが外れるとは思えませんから、模様が浮き出ていた少年達か、あの腕輪の少年か、それか腕輪を少年に与えた人物でしょう」
アックスは斧をしまいながら、そう推測を述べた。
トライ「おら!おら!どうした?この程度か?」
HOTARU「OH!」
トライ「まず、一人!」
HOTARU「ひゃぁぁぁ!」
トライはスキルを一度も発動させずHOTARUのヒットポイントを0にした。
レナ「HOTARUちゃん、待って今蘇生させるから」
トライ「よそ見してるんじゃねえ! アクアスラッシュ!」
レナ「きゃぁぁぁ!」
トライは蘇生アイテム使用しようとレナに水のエネルギーを槍に集中させ十字に振りレナのヒットポイントを0にした。
トライ「この程度か?物足りねぇな」
アックス「物足りないではないだろ。お前本来の目的を忘れていないか」
トライ「ん、あぁ、すまん。忘れてた」
トライが物足りなさそうに言ってまだ戦っている場所に行こうとしたが、アックスが止めに入った。
聖明「うわっと、こう言った正面衝突は俺の得意分野じゃないんだがな。スサノオ!」
シリウス「……無駄!効かない!」
聖明「嘘だろ!」
聖明はシリウスの攻撃をギリギリのとこで何とか避けながら自身の持つスキルをぶつけたがシリウスは無傷で立っていた。
シリウス「……・メテオスライク!」
聖明「ぐぁぁぁ!」
シリウスは一度高く飛び愕然としている聖明めがけて投げて直撃させヒットポイントを0にした。
シリウス「……大丈夫か?」
聖明「いや、お前がやったんだろ」
ゴーストとなった聖明にシリウスが尋ねると聖明は冷静に突っ込んだ。
氷牙「ん?聖明の奴やられたのか」
イクシオン「よそ見していたいいのか? アクアスップラッシュ!」
氷牙「くっ!…よそ見している場合ではないか!」
氷牙がパーティパラメーターを確認しているとイクシオンは水を剣に集中させ氷牙を弾き飛ばした。
イクシオン「フレイムブレイド!」
氷牙「アイススパイラル!」
イクシオンが剣に火炎を集中させ斬りかかり氷牙はそれに対して剣に冷気を集中させ突き刺した。
イクシオン「効くか!」
氷牙「なっ…剣が…壊れた!」
力押しでイクシオンが勝ち氷牙の剣が破壊された。氷牙は本来ならデータ造られた破壊できるのはCC社だけはずなのにイクシオンは簡単に破壊した事に非常に驚いていた。
イクシオン「これで、終わりだ。インフェルノフレイム」
氷牙「うっ!」
イクシオンは剣に業火とも呼べる炎を纏わせ斬り裂き氷牙のヒットポイントをレッドゾーンに追い込んだ。
イクシオン「惜しかったな。俺に当てるにはもう少し腕をあげて来きな!」
氷牙「…くっ」
イクシオンが氷牙に突き付けて言うと氷牙は屈辱そうな顔を表情していた。
ブレイド「流石、我が副隊長に上級兵の皆さま。強いなぁ」
ソード「関心してないで、目の敵に集中しろ!」
ブレイド「はい、はい、了解!」
ソード「はいは、一度いい」
ブレイド「はーい!」
白虎「こんな奴らに押されている俺らって、一体何だろうな?」
青龍「さぁな」
そんなやり取りをしながら自分達を追い込んでくるブレイドとソードを青龍と白虎は防御し苦笑いを浮かべていた。
ブレイド「そう言うな。どうせすぐに決まるんだからな? スピニングソード!」
ソード「まぁ、確かにそうなんがな。スピニングソード!」
青龍・白虎「「なぁ、武器が…!」」
ソードとブレイドの剣の刀身が乱戦状なものに変わり防御した二人の武器を砕いた。こちらの二人も氷牙同様に非常に驚いていた。
ブレイド「そんなに驚くなよ」
ソード「いや、普通は驚くぞ」
青龍・白虎「「うわぁぁぁ!」」
二人はそんなマイペースな会話をしながら、青龍と白虎に止めを刺しヒットポイントを0にした。
白虎「何か屈所的だな。俺ら」
青龍「あぁ、そうだな」
ゴーストになった二人は苦笑いを浮かべながら、ソードとブレイドを見てそう言った。
レイス「はぁ!」
シューゴ「くっ!」
シューゴはレイスの攻撃を受け止めていたが一撃一撃が大きくヒットポイントを削って行った。
シューゴ「(バルムンクの時は、アイテムでどうにかして来たけど、こいつの場合はそう言ったレベルじゃない。それに他の皆のところも決着がつき始めてる。こうなったら…)データドレイン」
レイス「効かぬわ!」
シューゴはデータドレインを放ったがレイスはそれを薄い緑色のバリアーラらしき物で弾いた。
シューゴ「…嘘だろ!」
レイス「データドレインと言うものはこう言うもの事を言うのだ!」
シューゴ「うわぁぁぁ!」
データドレインを弾かれ驚いているシューゴに対しレイスはデータドレインを浴びせた。
レイス「これでとどめだ!シャイニング…」
アウラ「駄目!」
レイス「なっ…」
シューゴ「アウラ…」
レイスがとどめを指そうとした瞬間、完全に敗北を確信し戦意を喪失し、かつてない完璧な敗北に絶望しきりコントローラーを床に落としたシューゴとレイスの間に現れ、それと同時にレイスは剣を止めた。
レイス「どいてくれ、これは勝負だ。このままでは、決着がつかない」
アウラ「駄目!彼はもう戦意を失っている。貴方は、戦意を失った相手に攻撃しないはず」
レイス「君は知っているのか?私の事を…うぐぅ、何だ。この頭に走る激痛は…私は知っているのか?彼女の事を…」
レイスが退く様に言うとアウラは強く言うとその瞬間レイスは頭に見た事もない映像がよぎりレイスはそのまま頭を押さえつけた。
アウラ「今のうちに逃げて。彼については、後で私から説明するから」
レイス「待ってくれ!教えてくれ!私は何者なんだ!」
アウラはそう言うと同時に自身とシューゴ達を転送させ、レイスは手を伸ばして掴もうしたが、少しばかり遅くアウラ達はここから別の場所に転送されてしまった。
レイス「私は…私達は…一体何物何だぁぁぁ!」
レイスはその様を見て悲痛の叫びを挙げた。


[No.1308] 2009/11/09(Mon) 12:07:43
第十二話『騎士・V』 (No.1308への返信 / 14階層) - オメガ

シューゴ「ここは、ネットスラム」
???・1「どうやら、来たみたいだな」
???・2「久ぶりだな、お前達」
シューゴはアウラに強制転送された確認していると背後から聞き覚えの声に呼ばれた。
シューゴ「バルムンク! 三十朗さん!」
レナ「二人とも、どうして、ここに居るんですか?」
声のした方に振り返りシューゴは、声の主の名前を呼び、レナは二人が何でここに居るのか尋ねた。
バルムンク「ん? お前達、アウラに呼ばれたんじゃないのか?」
レナ「いえ、私達はアウラにここへ転送されて来たんです」
レナの質問に対してバルムンクが問い返すとレナはすぐに答えた。
聖明「あのさぁ、話の腰を折るようで悪いんだけど、ここどこ? そして、そこの二人はどなた?」
聖明は新加入のメンバーを代表し、ここが何処なのか、そこの二人が誰なのかを尋ねた。
シューゴ「そう言えば、お前達はここに来るのも、二人に会うのも初めてだったな。ここはネットスラムって言う破損データやハッカーの集まる場所で、この二人は、『.hackers』のメンバーで現在CC社に努めている蒼天のバルムンクと、俺の師匠である砂嵐三十朗さんだ」
シューゴは、ここの事と、二人の事を新加入のメンバーに簡単だが説明した。
阿修羅「『.hackers』って、あの伝説のパーティだよな。マジかよ!」
バルムンク「あぁ、そうだ。君達の事は、オーディンから多少聞いている。特にそこの2人は」
驚く阿修羅に対してバルムンクは青龍と白虎を見ながらいつもの調子で答えた。
青龍「何だ。もう、話してるんだ。シューゴに聞いといてくれとか言っているわりには」
バルムンク「まぁ、今日聞いたんだがな。何でも、報告書が早くできたそうでな。上層部に提出するついでだそうだ」
青龍がそう言うとバルムンクは補足を入れた。
砂嵐三十朗「それより、そろそろ本題に入らないか? アウラはメールではこの先に居るらしいからな」
三十朗の一言で全員アウラの待つネットスラム奥に向かって行った。
アウラ「待っていました。これから、話すのは先程シューゴ達が戦った彼らについてです」
シューゴ「やっぱり、あいつらと知り合いなのか?」
アウラが先程シューゴ達が戦っていた連中について語たろうするとシューゴは直ぐに彼らについて尋ねた。
アウラ「はい。彼ら…レイス達は母さん(モルガナ)が作り出した私を守る騎士(ガーディ)達(アン)です」
砂嵐三十朗「モルガナが、作り出したガーディアンだと!」
バルムンク「馬鹿な。あいつは、君を消そうとしていたじゃなか?」
アウラはそれを肯定し正体を言うとバルムンクと三十朗は声を荒げた。
アウラ「確かに、母さん(モルガナ)はかつて私を消そうしましたが、それより、前に私の目覚め(たんじょう)を望んでいた時に生み出された存在です。そして、私を愛し母さん(モルガナ)が、目覚め(たんじょう)から消去に変わったさい部下共に離反し封じられた者達です。私が彼の存在を知ったのは、ごく最近でしたが彼の信念の強さに惹かれゼフィを生み出す時に僅かながら彼のコピーデータを使用しています」
アウラは少しながら顔を赤らめながら答えた。
カオス「何となくですが、理解できたのですが、彼らは記憶を失っていた様ですがそれは何故ですか?」
アウラ「黒き闇が彼の反存在となる者とその仲間が強制的に覚醒した事で彼らも記憶が不完全な状態で復活してしまいした。お願いします、力を貸してください」
カオスが彼らの記憶を失っている事に尋ねるとアウラは、反存在となる者が強制的に目覚めさられた事が原因で不完全な状態であると答え協力を要請した。
凰花「力を貸せと言う事は完全な状態に戻す事は可能なんだな?」
アウラ「はい。可能です。みんなが彼に少しでもダメージを与えてくれれば、あとは私がどうにしかます」
凰花の質問にアウラは速攻で答えた。
シューゴ「つまるところあいつは、ゼフィの父親みたいなもんなのか?」
アウラ「はい。そう言う事になります」
シューゴ「なら、俺は力を貸すぜ。皆は…聞くまでもないか。それじゃあ、行こうぜ」
一同「おーーー!」
シューゴの質問に対するアウラの答えを聞いたシューゴは力を貸す事を宣言し一度仲間達は見て彼らが無言で頷くのを見て号令を出した。

聖明「今回の目的、お前の目的とはかけ離れているのに違うって言うのに力を貸すとは意外だな」
氷牙「負けたままと言うのはどうも俺の性には合わん」
聖明「へぇ、氷悪魔とやら、お熱い部分があるんだな」
氷牙「お前、実は人の事馬鹿にしているだろ」
聖明「さぁな、ご想像にお任せするよ」
シューゴ達と少し離れた場所で、聖明は質問に氷牙が答えると聖明は皮肉っぽい事を言った。

青龍「そう言えば、俺と白虎と氷牙の武器壊れるてんだけど、どうにかならない?」
白虎「そう言えば、そうだった!」
シューゴ「えっ、マジ!?」
氷牙「あぁ、マジだ」
ミレイユ「ほんとだ。これはまた、見事に壊れているね」
シューゴ「しょうがない。一度ルートタウンに戻って…」
アウラ「その必要はありません。私が修復します」
シューゴは見事に破壊された青龍達の武器を見て一度ルートタウンに戻る事を提案しようとするとアウラが三人の目の前まで移動し武器の修復を開始した。
アウラ「修復ついでに以前の武器よりも、強化しておきました。これで少しは彼と対等に戦えるはずです」
シューゴ「それじゃあ、今度こそ出発だぁ!」
アウラが修復ついでに強化した武器を渡し終えるとシューゴは再び号令を出すと全員レイスいるエリアへと転送されていった。

「……お前達か。ちょうどいい、彼女は…アウラは、今どこに居る?」
レイスは転送されてきたシューゴ達を見て頭を手で押さえながら、尋ねた。
「アウラの名前を…記憶が戻り始めているのか?」
「さぁな、だが、断片的にだが彼女の関するビジョンが頭によぎる。 だから、力づくにでも、彼女の居場所を教えてもらうぞ! お前達手を出すな」
「はっ」
シューゴがレイスにアウラの名前口にした事に反応して尋ねると頭から手を、放し剣を鞘から抜き出し部下達に手を出さないよう言いシューゴ達に飛びかかった。
「相手は一人だ。 こちらは、一斉にかかるぞ。 倒さなくていい、 少しでもダメージを与えればアウラがどうにかするはずだ。 行くぞぉ!」
「おう!」
バルムンクの号令とともに全員迎え撃ち始めた。







[No.1309] 2009/11/09(Mon) 12:08:53
第十二話『騎士・W』 (No.1309への返信 / 15階層) - オメガ

第十三話『騎士・W』



「巨人の幻影!」

「アイススパイラル・クリスタル !」

「疾風突き零式!」

「雷撃切り零式!」

レイスが召喚した幻影に対して氷牙、青龍、白虎は自身の愛用スキルの強化系をぶつけ相殺させた。

「なっ!」

「こいつは凄い!」

「あぁ」

「さっきから防がれていたけど、通常攻撃のキレ具合も凄かったし、一つのスキルでこの威力って、以前の武器とは比べ物にならないぜ」

レイスは相殺された事驚嘆しいていたが、それは三人も同じであった。 なんせ以前の武器とは比べ物にならない威力なのだから。

「あいつ、相当驚いているみたいだな。チャンスだ! 全員一斉に攻撃をぶつけまくれ!」

「バクリボルバー!」

「「デススプリング!」」

「バクドーン!」

「リウクルズ!」

「雷舞!」

「黒炎舞!」

「鳳凰!」

「飛翔輪!」

「雷神拳!」

「風神拳!」

「ギガフリーズ!」

「豪風竜巻斬!」

「雷撃破壊斬!!」

三十朗はその一瞬の隙を見て全員に号令を出しその号令とともに全員一斉に攻撃をぶつけ始めた。

「くっ、今のは、流石に絶対防御をはるのが遅かったら危なかったな」

レイスはシューゴのデータドレインを防いだ薄い緑色の壁でシューゴ達全員の攻撃をギリギリのところで防いでいったが壁には僅かながらひびが入っていた。

「おい、バルムンク、あいつの壁もかして」

「あぁ、多分あの時のと、四年前のと、同じものだろうな」

「なら…」

「今なら砕けるはずだ!」

「「でりゃぁぁぁ!」」

バルムンクと三十朗はその壁を見て四年前自分達が倒した『禍々しき波』の最後の一体であった第八相『再誕』コルベニクの絶対防御と同じ物だと確信し勢いよく駆け出し、そしてひびの入った壁に攻撃をぶつけ砕いた。

「馬鹿な。 絶対防御が砕け散るだと!」

「「だりゃぁぁぁ!」」

「くっ!」

二人はそのまま勢いで絶対防御を破られた事に驚きひるんでいるレイスに攻撃を直撃させダメージをようやくダメージを事に成功した。

「大したダメージには、なってないみたいだな」

「だが、ダメージを与えた今が、チャンスだ。頼んだぞ! アウラ!」

「はい」

バルムンクと三十朗は絶対防御崩壊の驚きにより僅かながらだが、隙ができているレイスを見ながらそう言うとアウラはすぐにレイスの目の前に現れ、そして彼にキスをした。

「・・・」

それを見た瞬間シューゴ達も、先程から待機していたレイスの部下達も、驚きのあまり無言でその場に固まってしまった。 だが、この場で一番驚き固まっているのはキスをされているレイスである事だけはこの場に居る誰もが断言できた。



「「・・・」」

「…思い出した。 私と私の部下達が何者なのか。 そして、君の事も思い出したぞ、愛しき人(アウラ)」

しばらくし、唇がはなれた二人は少しの間沈黙していたが、レイスがゆっくりと口を開きそう告げるとアウラはどこか嬉しそうにほほ笑んだ。


[No.1310] 2009/11/09(Mon) 12:09:52
Re: 第十四話『騎士・W』 (No.1310への返信 / 16階層) - オメガ

第十四話『騎士・X』

「さてと、私の記憶が戻ったしお前達の記憶も再生するか。アウラ少し離れてくれないか?」

「えぇ」

レイスはアウラにその場から離れるように言い自分の部下達に腕輪を構えた。

「お前、自分の部下に何をするつもりだ!?」

「あんずるな。私の腕輪はデータの改竄(かいざん)だけではなく修復にも可能な事も思い出した。どうやら、彼らも少しながら、覚えているようだ」

部下に腕輪を向けるレイスにとってかかろうとするシューゴにレイスは落ち着いた口調で答えた。

「……」

レイスの言う通り彼の部下達は全員無言で整列しておりそこから微動たりしていなかった。

「へぇ、俗に言うシューゴの腕輪の強化版ってことか?」

「いや、私の腕輪の方が先だから、さしずめプロトタイプと言う所だ。その分、浸食率の上がりやすさと複数の個体に対しての処理は遅いがな。では、行くぞ!ドレインハート!」

白虎の言葉にレイスはそう答え自分の部下達にドレインハートを発動させた。



「そんなことはさせるかぁぁぁ!」

 それと同時に髪と瞳は黒く服は緑色で凰花と比べると露出は低い女性型の拳闘士がレイスの真上に転送されて来て殴りかかろうとした。

「だりゃぁぁぁ!」

「きゃぁっ!」

 が、赤と青の物体が猛スピードでぶつかり女性型の拳闘士を落とした。

「久しぶりだな。ベガ」

「イクシオン、貴方……記憶データが不完全なんじゃ?」

 ベガと呼ばれた女性型の拳闘士にイクシオンと呼ばれた男性型の赤と青の鎧を着た剣士が剣を突き付けていた。

「悪いが、俺は、不完全なフリをしていただけだっ!」

「くっ!」

 イクシオンはそう答えてリボルバーを発動させたがベガは間一髪で回避した。

「何で?」

「どうも、まわりが不完全なのに自分だけ完全なのは、居心地が悪くてなぁ!」

「そっち、じゃなくて、何で貴方だけ破損してないの?」

 剣を受け止めながらベガは尋ねた。

「何だ? 忘れたのか? 俺もお前も元々はモルガナによって作られたAIではない。もとは単なる放浪AIだ」

「それと何の関係がっ?」

「ぐっ!」

 帰ってきた答えを聞きイクシオンの剣を弾き腹に蹴りを入れて尋ねた。

「関係ならある。確かにモルガナは自ら生み出したレイス様達のデータや自ら改造した貴様のデータを改変や封印が出来ても俺はレイス様に改造されたAIだ! データにかなりの違いある!」

「きゃっ!」

 イクシオンは答えると同時に水の衝撃波をベガにぶつけた。



「ほんとなのか?」

「あぁ、確かにイクシオンとベガはともにモルガナ様の所に流れ着いた放浪AIだ……まずいなぁ」

 シューゴはデータを修復しているレイスに尋ねるとレイスは答えると同時に何か思い出したかのか苦笑いを浮かべた。

「どうしたんだ? 何がまずい?」

「ベガはモルガナ様に自分だけ助ける様に懇願したんだ。それまで、自分を守ってデータが崩壊寸前までなったイクシオンを見捨ててな」

「確かにまずいかもな」

 白虎はレイスの答えを聞きイクシオンの方へと視線を移した。



「フレイブレイド!」

「くっ!」

 イクシオンは炎を纏った剣をぶつけ、

「アクアスップラッシュ!」

「きゃぁ!」

 水の衝撃波をぶつけ、

「だぁぁぁぁっ!」

「あぁぁぁ!」

 剣で連続で斬りつけた。



「……どこへ行く?」

 氷牙はイクシオンとベガの方へ向かうと向かおうとす

「止めに行かないと、幾ら何でもあれはやり過ぎです」

「何がだ? あれは、自業自得、因果応報だ」

「だとしても……」

「お前に何がわかる。生きる上での苦痛も痛みも知らない。お前が知ったような事を言うんじゃねぇよ」

「確かにねぇ。あんたの言い分は甘い理論だよ」

 HOTARUに氷牙は冷たく言い放ち聖明はそれに同意した。



「あの時の苦痛貴様が味わえ! インフェルノフレイム!」

「きゃぁぁぁ!」

 イクシオンは剣から豪(ごう)火(か)を放ちベガはその炎に包まれた。

「消さないが、せめての慈悲だ」

 イクシオンはその光景を見ながら剣を鞘にしまい後を向きレイスのもとへ歩き出した。



「レイス様、アウラ様、申し訳ございませんでした。独断行動を取ってしまって」

 イクシオンはレイスとアウラの目の前まで跪いて謝罪を述べた。

「いや、構わない。おかげで部下全員のデータが修復できたからな」

「それに、彼女を消滅させた訳ではありませんし」

 レイスとアウラはベガ方を見てそう答えた。

「それより、彼女はどうする?」

「それに関しては私に任せていただけないでしょうか?」

「君がそう言うなら、私はそれで構わない」

「ありがとう」

 レイスの答えを聞くアウラはベガとともに何処かへ転送していった。

「今回は世話になったな。何か我々手伝える事が呼んでくれ」

 レイスは自分と他数名のメンバーアドレスを渡すとその場から去って行った。



「凰花、どうしたの? 何か難しい顔しているけど?」

「あっ、いや、なんでもない」

「そうなら、いいんだけど」

 凰花は心配そうな顔するミレイユに心配かけないようにした。

(アウラが言っていた、黒き闇、もしかしたら達也(ガルム)お前なのか?)

 凰花はまわりゲートアウトしていく中一人そんな事を考えていた。





The Worldの何処かのエリアにて

「ジェノ、何故、お前がここに居る?」

「君と同じく彼に呼ばれたからだよ。ガルム」

 ガルムは睨みつけながら尋ねるとジェノの視線すら気にしない様子で答えた。

「ちっ、いつまでこいつと手を組んでるつもりなんだな? あいつは」

 ガルムは小声で不満を呟いた。

「それより、我々を呼び出すとはいったい何用だい? ユニオン」

 ジェノはガルムの呟きが聞こえたのか不明だが奥の居る存在に声をかけた。

「あぁ、今日お前達に集まってもらったのは、我ら新しい仲間が入った。来い! 二人とも」

 奥に居る存在は呼びかけると二人のPCが転送されてきた。

 その二人は男女組み合わせで一人は金色のツンツン頭に黒い鎧を着た刀身の中心が透明の紫の大剣を持った男性型の重剣士で、もう一人は茶色い長髪をした昔のRPGに出てくる幻想的な恰好をした澄んだ青と緑の杖を持った女性型の呪文使いだ。

どちらの服装も武器も使用を逸脱したものとなっている。

「アルタイルだ。職業は見たとおりの重剣士だ」

「ミザールです。職業は呪文使いです。以後よろしくお願いします」

 アルタイルと名乗った重剣士はふてぶてしく、それとは対照的にミザールは丁寧に自らの名前を名乗った。







[No.1325] 2010/03/05(Fri) 19:22:05
お知らせ (No.1325への返信 / 17階層) - オメガ

こたびの大震災にて、私は関東地方に住んでいましたが、被害はなく無事です。

また、にじファンと言うサイトで、リリカルなのはとのクロスオーバー作品も展開したので良かったらそちらの方もお願いします。


[No.1326] 2011/03/29(Tue) 11:31:33
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