そこは、暗闇に満ちていた。 一寸先の物も見えないような闇の中、それは、蠢いていた。 周りの暗闇よりも、昏い闇で出来ているように見えるそれは、周りの闇を侵食するように大きく広がったかと思うと、そこから消えてしまう。 それがいた場所に、小さな光球のような物が、そこに残されていた。 その光球が不安そうに瞬くと、溶けて人の形になる。 白い薄絹を纏った少女になった光球は、何かを探すように、周りを見渡した後、少女も消えてしまう。 そして、何事も無かったかのように、元の暗闇に戻った。
−ミニあとがき こんなものですかね?
[No.261] 2007/03/02(Fri) 14:23:15 |