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No.48に関するツリー

   .hack//G.U.もう一つの戦い - 将 - 2007/02/21(Wed) 17:22:40 [No.48]
最終章 - 将 - 2007/03/20(Tue) 21:30:08 [No.418]
第5章 - 将 - 2007/02/24(Sat) 22:08:32 [No.125]
第6章 - 将 - 2007/02/26(Mon) 21:32:49 [No.177]
第7章 - 将 - 2007/02/27(Tue) 17:36:35 [No.196]
第8章 - 将 - 2007/02/27(Tue) 23:37:16 [No.205]
第9章 - 将 - 2007/02/28(Wed) 22:11:15 [No.224]
第10章 - 将 - 2007/03/01(Thu) 21:44:13 [No.251]
第11章 - 将 - 2007/03/02(Fri) 23:38:34 [No.279]
第12章 - 将 - 2007/03/05(Mon) 21:27:06 [No.310]
第13章 - 将 - 2007/03/07(Wed) 22:35:37 [No.314]
第14章 - 将 - 2007/03/11(Sun) 11:52:38 [No.332]
第15章 - 将 - 2007/03/14(Wed) 23:20:56 [No.337]
第16章 - 将 - 2007/03/16(Fri) 22:32:07 [No.363]
第1章 - 将 - 2007/02/21(Wed) 18:03:26 [No.49]
第2章 - 将 - 2007/02/22(Thu) 22:09:40 [No.72]
第3章 - 将 - 2007/02/24(Sat) 00:10:19 [No.95]
第4章 - 将 - 2007/02/24(Sat) 15:00:20 [No.103]



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.hack//G.U.もう一つの戦い (親記事) - 将

初めまして将です。

勝手ながら.hack//G.U.の続き?を書いてみたいと思います。

読んで下さい。


[No.48] 2007/02/21(Wed) 17:22:40
第1章 (No.48への返信 / 1階層) - 将

クビアの一軒から3日が経った今日。
結婚式イベントが開催されるという事になった…までは良かったんだが…。
「ん?メール?誰からだ?て、メール来過ぎだろ…」
と、俺は呟きながら受信BOXのメールを読んだ。
「まずはアトリか…」
―ハセヲさん!今日、時間ありますか?―
読み終わり続いてもう一通読んだ。
「今度は…志乃!?」
―ハセヲ…今日は何の日か知ってる?―
「志乃まで…今日、何かあんのか?」
揺光たちからも届てたが…どうせ皆同じ内容だろうと思い、読まなかった。
―だが、このメールの山は…後にとんでもない騒動になる予兆だった―
                    つづく


[No.49] 2007/02/21(Wed) 18:03:26
第2章 (No.49への返信 / 2階層) - 将

それから俺はいつもの様にログインした。
―マク・アヌ―
転送された直後俺の目に入ってきた光景はいつもとは違った。
「ハセヲさん!!」
俺の目の前にいたのは…アトリだ。
「おお、どうした?」
アトリの死角で隠れていたが、まだまだ居た…
「ハセヲ…メール見てくれた?」
志乃だ…
「ハセヲ!メール見ただろうな?」
揺光も居る…ごめん揺光、見てない…そう言おうとした時ショートメールを受信した。
―後で△隠されし 禁断の 聖域に来て―
差出人は…志乃だ!俺は志乃の顔を見て軽くうなずいた。
それからアトリと揺光を上手くやり過ごし俺は約束のエリアに行った。
―グリーマ・レーヴ大聖堂―
教会の扉を開き、志乃の姿が見えた俺は志乃に駆け寄った。
「志乃…どうしたんだ?」
志乃は振り返り、俺に微笑みながら言った…
「ハセヲ…私の事どう思う?」
突然の問いに俺は顔を赤らめた…
「え!?どうって…俺は志乃の事…」
と言いかけた時、扉が開いた…
                   つづく


[No.72] 2007/02/22(Thu) 22:09:40
第3章 (No.72への返信 / 3階層) - 将

扉を開いたのはアトリだった…
「ハセヲさん!待って下さい!」
いきなり来たと思ったら、何言い出すんだよ…と思いながらもアトリの話を最後まで聞くことにした。
「えっと…その…上手く言えないんですけど…私…」
話の途中で志乃がアトリの方に向かって行った…
「ん?志乃…どうした?」
俺に問い掛けにも応じなく歩いていく…そしてアトリの目の前に行くと、急に志乃がアトリに微笑みながら言った。
「ハセヲの事…頼んだよ…」
アトリは「え…?」と言う顔をしている…勿論俺もそうだった…そう考えている間に志乃のpcは消えていた…
その時、メールが来た…俺はアトリにその事を伝えてログアウトした。
メールBOXに来ていたメールはアウラからだった…メールには【誓い】のグリーティングカードが入っていた…
そしてもう一通メールが来ていた…そう、志乃からだった。
―ハセヲ…同じ事何回も言わせないで…意味…分かるでしょ?―
俺は少し考えて分かった。
そして俺は迷わずグリーティングカードをあいつに送った…

                   つづく


[No.95] 2007/02/24(Sat) 00:10:19
第4章 (No.95への返信 / 4階層) - 将

―マク・アヌ カオスゲート前―
「遅れて悪かった…」
俺の目の前にいるのは…
「……」
聞こえてなかったのか、返事が聞こえない…
「…おい。」
「は、はい!?」
驚きながら返事したそいつの名は…
「何ぼーっとしてんだよ…アトリ」
そう、俺が今一番に思っているのはアトリだ…志乃のおかげでその事がやっと分かった。
「すみません…何か、信じられなくて…」
申し訳なさそうにするアトリを見て俺は何故だか和んだ…
「何謝ってんだよw」
「だって…あのカード貰ったのに、また嫌われちゃうと思って…心配で…」
弱気に話すアトリ…そんなあいつに俺は少し強く言った。
「心配すんな!そんな簡単に嫌いになんかなるんだったら…カードなんて送らねーよ…」
アトリは少し涙ぐんでいた…だが、すぐに涙を拭いて笑ってくれた…だが急にうつむきながら言った。
「でも…ハセヲさんにとって一番大切な人って…志乃さんですよ…ね?」
「ああ…だけどな、大切な奴とその大切な奴を犠牲にしてまで守りたい奴は違うだろ。」
アトリはビックリした顔でこっちを見た後…安心したみたいで泣き出した…困った俺は扉に向かって歩き出して言った。
「来いよ…アトリ」
「…え?」
アトリはまだ少し呼吸が整っていなかったからか、少し裏返った声で聞き返してきた。
「俺なんかで良かったらついて来てくれ…」
顔は見てないけど…多分アトリは笑っていたと思う…
―王者の島イ・プラセル―
俺は予想以上に多いい観客に苦笑していた…
「何でこんなにいるんだよ…」
そしてアトリが転送されてきた…俺は振り返った時顔が赤くなったと思う…
「似合って…ますか?」
アトリはウエディングドレスを着て恥しそうに聞いてきた。
「べ、別にふつーだ」
俺は照れ隠しにわざと目をそらして言った…
「そう…ですよね…」
アトリは肩を落としながら言った。
「だけど…き、綺麗だぜ…」
何言ってんだ…俺…そう思ったが、アトリが喜んだから良しとしよう。
そんなやり取りをしていると、アリーナの実況してる奴の声が聞こえてきた…
「さー!いよいよー、今宵一番のカップル…入場だー!!」
その声と共に観客達がわーわー騒いでいる…
「行くか…」
俺はアトリと並んでステージに立った…そこから見えるのはシラバス達を初めとするいつもの連中…そしてその中でも一番目に付いたのは…やさしく微笑んでくれている志乃の姿だった…そして俺とアトリは階段を降りて行く…
「ハセヲさん!」
アトリは俺の腕に抱きついてきた…
「お…おい!何すんだよ!」
「だって…今日ぐらい良いじゃないですか!」
そう言って笑いかけてくれた…多分その時俺の顔も微笑んでいたと思う…
そして階段を降りて向かい合う…これは雰囲気的に…キスする雰囲気だった…
「アトリ…」
「ハセヲさん…」
その時だった…
「あ、ブンちゃんが逃げ出しちゃった!!」
そう言うと…アトリはログアウトした…
「…こう言う落ちかよ…」そう思って俺も急いでログアウトした…

                        つづく


[No.103] 2007/02/24(Sat) 15:00:20
第5章 (No.48への返信 / 1階層) - 将

―結婚式イベントから3日後―
メールの着信音と共に俺は目が覚めた…どうやら寝オチしてたらしい。
「メール?誰からだ?」
メールは欅からの物だった…
―タルタルガのブリッジに来て下さい―
俺はメールを読み終わり、急いでログインした。
―タルタルガ ブリッジ―
「欅!どうかしたのか?」
欅はいつもの笑顔で振り向いた。
「ハセヲさん♪」
「で、どうしたんだよ…いきなり」
「それがですね…率直に言うと碑文が帰ってきたんです」
その時欅の顔から笑顔は消えていた、つまり…本当だ。
「どういうことだよ…」
「昨日ですね…第一相「死の恐怖」スケィスの反応があったんです…」
俺は自分の耳を疑った…
「もう一度言ってくれ…何の反応があったんだ?」
「信じられないでしょうが…スケィスの反応があったんです」
「どういう事だよ……何所だ?何所のエリアに反応があった?俺が行って来る!」
欅は困った顔をしてこっちを見た。
「それが…何所のエリアでもないんです…」
「アウターダンジョンか?」
欅は首を横に振った。
「そこでもないんです…」
「じゃあ、何所に…」
「今はわからないんですが…あるロストグランドに認知外反応があったんです」
「何所だ?」
「【秤Bされし 禁断の 大樹】です」
俺は一目散にゲートに行って、エリアへ転送した。
―秤Bされし 禁断の 大樹―
転送された俺が最初に見た光景は…二つの部屋に分かれている古い建物の中だった…奥にデカイ木が立っている。
「何にもねーじゃねーか…」
その時…俺を呼ぶ聞きなれた声がした…

                      つづく

あとがき
結婚式イベントの後は完全オリジナルストーリーですが…みて下さると嬉しいです。
感想や駄目だし大歓迎です! 


[No.125] 2007/02/24(Sat) 22:08:32
第6章 (No.125への返信 / 2階層) - 将

懐かしい声の主は…オーヴァンだった。
「オーヴァン!!」
俺は急いで駆け寄った…だが、オーヴァンは木の陰に消えた…
オーヴァンの姿を見失った俺は、タウンへ戻ろうと振り向いた瞬間…目の前にAIDAの黒い点が現れた。
「こんな事がどうして…何で起こったんだ…オーヴァンが再誕の能力で消したはずなのに…どうして?!」この台詞が脳裏に浮かんだ時、AIDAが向かってきた…碑文のない今の俺には逃げる他何も出来なかった…
カオスゲート目前でAIDAに追い越された…
「くそ!追いつかれた…」
俺はもうどうする事もできないと覚悟した…とその時だった、AIDAが俺の中に入り込んだ…
「……あぁぁぁぁぁぁ!!出てけ!俺の中から…出てけ!」
どんなに叫んでも、もがいても、AIDAは出て行くわけがない…思わず俺はあいつの名前を口にする…
「オ…オーヴァーン!!」
そこで俺の意識は途絶えた…
気がつくと俺は…頭が割れるような頭痛と異様な感覚に囚われていた…
そして俺のPC…ハセヲにも異変が起きていた。
白銀だった髪は黒く、赤いラインが入ってい、左手は指が変形して鋭く尖り、全体がいわゆるAIDA色に染まっていた…どうやら俺はAIDAに感染したらしい…

                          つづく


[No.177] 2007/02/26(Mon) 21:32:49
第7章 (No.177への返信 / 3階層) - 将

俺はしばらくその場から動けなかった…
それから少し経った頃、PCは直っていた…胸元に黒い点を残して…
―タルタルガ ブリッジ―
戻って来た時、欅が駆け寄ってきた…
「大丈夫ですか!?ハセヲさん!」
欅にしてはかなり取り乱していた。
こんな事は初めてだ…
「ああ、大丈夫だ。」
取り合えず欅を落ち着かせようとした…
「…ごめんなさい。僕のせいで…本当にごめんなさい!」
欅?何かいつもと違う…どうしたんだ?
「僕があのエリアにハセヲさんを行かせたから…」
そんな事思ってたのか…馬鹿だな…「こんな事でいちいち心配すんな!」と心の中で呟き軽く笑顔を見せた。
「気にすんな!俺は大丈夫だ!」
そう言うと欅はいつもみたいに無邪気な笑顔を見せてくれた…今の俺はその笑顔だけで何だか幸せだ…昔ならこんな事思わなかっただろう…
それから俺はログアウトして寝た…
―次の日―
朝起きた時、鏡を見た俺はぞっとした…髪の毛が真っ白になっていた…俺はすぐに欅に言うためにログインした。
―タルタルガ ブリッジ―
「欅!大変だ!」
俺の深刻そうな顔で察したのか…欅は難しそうな顔をして言ってきた…
「ハセヲさん…リアルでもAIDA感染の影響が?」
欅には何でもお見通しだった…
「ああ、髪が…白くなった」
それから俺は欅に約束された…
「いいですか?この事はハセヲさんと僕との秘密ですよ…」
俺はうなずいてブリッジから出た…
―タルタルガ 広場―
ブリッジから出るとアトリがいた…
「あ〜!ハセヲさん!」
やけに嬉しそうだった…俺はアトリを誘っていつもの様に二人でエリアに行った…
―△隠されし 禁断の 聖域―
いつもここに来て二人で話をする。
「今日は何はなしますか?」
アトリはあの日から俺の前では笑顔を絶やさなくなった…
「そうだな…何はなそうか…」
扉を開けたとき最初に目に入ってきたのは…オーヴァンだった…
「オーヴァン!どうしてここに?!」
オーヴァンは何も言わず転送された…
「今の…オーヴァンさんですよね?」
アトリは目を丸くして言った。
俺とアトリは奥に行こうと歩き出した…とその時だった…足元からAIDAが出てきた…
「な!?(え!?)」
俺とアトリは声をそろえて言った。
AIDAが目の前に出た時、俺の中で何かがうごめいていた…
「ハセヲさん?」
アトリは心配そうに見ている…だが、俺の中のAIDAの暴走は止められなかった…
「くっ…アトリ…逃げろ!はやく!」
俺はかすれる意識の中…アトリに言った。
だが、アトリは行こうとしなかった…と言うよりは行けなかったのだろう…
「ハセヲ…さん?何で、何でAIDAがハセヲさんの中に!?」
その言葉を聞いて俺の記憶は途絶えた…

                        つづく


[No.196] 2007/02/27(Tue) 17:36:35
第8章 (No.196への返信 / 4階層) - 将

俺が次に目を覚ました時…俺は俺の中からAIDAを見ていた…
「どうなってんだ?何で俺は自分の中から…」
と言いかけた時、後ろから声がした。
「驚いてんだろ〜♪ハセヲ!」
振り向くとそこには俺が立っていた…
「お前は…俺?」
俺は目の前に置かれた状況を理解出来なかった…
「そうだ〜!やっと会えたんだしよ〜…良い物見せてやるよ」
いきなり顔つきが変わったと思ったら目の前から消えた…
そして俺は自分の中から自分がAIDAを倒すのを見ていた…多分もう一人の自分とは俺の中のAIDAだろう…
「ANNA(アナ)のぶんざいで俺にたてつくのか?上等だな〜♪切り刻んでやる!」
俺の中のAIDAはそう言うとAIDAを切り裂いた…
AIDAが消えるとまたあいつが俺の中に帰ってきた。
「ただいま〜!ビックリした〜?」
なんなんだコイツ…何でAIDAがAIDAを?と心に疑問を抱いた時、あいつは俺の心の内を読んだかのようにして笑いながら言った。
「何で俺がAIDAを潰してるかって思ってんだろ〜♪いいぜ〜答えてやるよ…俺はな〜いい加減うんざりしたんだよ…あっちの世界に…だから俺はAIDAを狩ってるんだよ…」
かなり衝撃的だった…あっちの世界?うんざり?何なんだよ…こいつ…とその疑問をぶつけようとした時、俺は元に戻ってた。
「ハセヲ…さん?」
アトリはおびえきってた…無理もないだろう…あんなのを見せられたら…
アトリは俺の顔を見ないで出て行った…俺は皆に言うんじゃないかと追いかけた。
「待てよ!アトリ!」
アトリの腕を掴んだ時、アトリは震えていた…そして…泣いていた。
「ごめんなさい…私…ハセヲさんの事…怖いです…」
俺は掴んでいた手を放して立ちすくんだ…「怖いです…」この言葉がいつまでも響いてた…
        
                          つづく


[No.205] 2007/02/27(Tue) 23:37:16
第9章 (No.205への返信 / 5階層) - 将

―タルタルガ ブリッジ―
欅はいつもみたいに笑っている…だが、俺はうつむいたまま立ちすくんでる。
「欅…」
欅を呼ぶと笑顔で駆け寄ってきた。
「何ですか〜?ハセヲさん♪」
無邪気な笑顔がときに人を傷つける事になると言う事がわかった…
「俺はもう誰も傷つけたくないんだ…欅…俺はこれから森の住人に戻ることにする…皆に言うなよ…」
欅に俺の意志を伝えた後俺は痛みの森に向かった…
―Σ隠されし 禁断の 罪界―
俺はなぜかこの森にいると落ち着く…それは俺がまだあの頃の自分から成長してない証拠だろうか…
それから俺はログインする度にここに来ている…と言うよりここにしか俺の居場所が無い…
―三日後―
俺は100区画のもう転送する事のできないワープホールの横で座りながらこれからの事を考えていた…だが、そんな俺の目の前にある一人の呪療士が来た…
「志乃?駄目だ!来るな!俺に近寄るな…」
俺は自分の気持ちとは反対の事を言っている…
「アトリさんから聞いたよ…AIDAに感染したんだってね…」
何で俺が怖くない?
「私は怖がったりなんかしないよ…」
何で優しくするんだよ…
「だから…一緒に帰ろ」
何で笑いかけてくれるんだよ…
志乃は俺に微笑みながら近寄ってくる…
「ハセヲ…」
そして俺の名前を呼ぶと俺の頭を優しくなでてくれた…
「志乃…俺…俺…」
頬に涙がつたるのを感じた…柄にもなく泣いていた…
「よしよし」
優しくしてくれる志乃に俺は抱きついていつまでも泣きじゃくっていた…

                           つづく


[No.224] 2007/02/28(Wed) 22:11:15
第10章 (No.224への返信 / 6階層) - 将

俺が少し落ち着いた時、志乃は俺の顔を見た。
「私ね…ハセヲになら意識不明にされても良いって思ってるの…前のオーヴァンの時みたいにね」
俺はドキッとした…志乃がそんな風に考えてくれてただなんて考えもしなかった。
俺はすぐに志乃の肩を掴んだ。
「馬鹿なこと言うな!俺は…俺は志乃を戻すために頑張ったんだ!それに…俺は決めたんだ…もう誰も仲間を傷つけないって!」
志乃は目を丸くした後、微笑んだ…
―タルタルガ ゲート前―
「志乃…ありがとう」
俺は志乃に礼を言いログアウトしようとした…そのときショートメールが来た。
―ハセヲさん!すぐ来てください!―
差出人は欅だった…
俺は嫌な予感がしいたから急いでブリッジに駆けつけた。
―タルタルガ ブリッジ―
俺は入るなり欅に駆け寄り事情を聞いた。
「それがですね…先程アトリさんが来て、ハセヲさんがAIDAに感染した場所を教えて下さいって言われて教えたんですが…そのエリアを見たところアトリさんがAIDAに襲われていたんです」
俺は話を最後まで聞かず出て行った。
―秤Bされし 禁断の 大樹―
「アトリ!」
俺は転送されてきて早々アトリがAIDAに囲まれている光景を目のあたりにした…
「ハセヲさん!」
アトリは俺の声に反応して答えた…そしてもう一つあいつの声が聞こえた
「ハセヲ〜♪俺の出番だな!!」
俺は抵抗しなかった、すぐに俺の体はAIDA色に染まった…だが俺には考えがあった。
「よ〜し…行く…な!?ハセヲ…なんで…く、ちくしょ〜!!」
俺は最初からAIDAの体を借りるつもりだった。
「アトリ!今助けるぞ!」
俺はまず近くにいたAIDAを切り裂いてアトリの元へ向かった。
アトリは半泣きで俺に謝ってくる。
「ごめんなさい!私…私…」
AIDAも優しくない…話してる時間などくれはしない、次々と体当たりしてくるAIDAに俺は応戦しながらアトリの逃げ道を作った。
「アトリ、今だ!早く逃げろ!」
アトリは少しためらった…だが俺が笑いかけるとうなずいて走り出した。
俺はアトリが逃げ切ったのを見た後AIDAの数を数えた。
「8体はいるな…上等だ!」
俺は後ろから横から上から、四方八方から飛んでくるAIDAに潰された…

                         つづく


[No.251] 2007/03/01(Thu) 21:44:13
第11章 (No.251への返信 / 7階層) - 将

AIDAに潰された俺は死力を尽くしてAIDAを吹き飛ばした。
「はぁはぁ…くそ…意識がぶっ飛びそうだぜ…」
AIDAはまたしても突っ込んできた…俺は元に戻った体を動かそうとしたが、力が入らず、覚悟を決め…ふと目をつぶった…
「くそ…」
次の瞬間…銃声と共にAIDAが吹き飛ぶ。
俺は銃声が聞こえた方に目をやると、そこにはオーヴァンがいた。
「オーヴァン…」
オーヴァンは静かに確実な足どりで向かってくる…俺の口元はいつの間にか、ほころんでいた…
「ハセヲ…もっと強くなれ!」
始めは何故オーヴァンが俺にそんな事を言うのかわからなかった…そしてオーヴァンは俺に銃を向けてきた。
「オーヴァン?どうしたんだよ…」
後ろを見てもAIDAはいない…間違いなく俺に向けられた。
「ハセヲ…もっと強くなれ…そして…俺を…助けてくれ…」
オーヴァンが言い終わると銃声と共に俺は倒れた…そして去り行くオーヴァンの背中を見ていた…
それから少したった頃…
「ハセヲさん!ハセヲさん!…目を開けて下さい!!」
アトリが震えた声で俺は目を覚ました。
「アト…リ?」
「そうですよ!ハセヲさん!…良かった…」
アトリは泣きながらも笑ってくれた…俺が起き上がるとアトリも立ち上がった。
「ハセヲさん…何で助けてくれたんですか?…私、ハセヲさんに酷い事言ったのに…」
アトリは俺の目を見ながら言った…少し黙っていたが俺は口を開いた。
「当たり前だろ…前に言ったろ!大切なものを犠牲にしてまでも守るって…」
俺は真剣な目つきで答えた…また少し二人に沈黙がつづく。
その時だった…アトリは俺の胸で泣いた…
俺とアトリが話していた頃、タルタルガでは…
―タルタルガ ブリッジ―
欅はモニターを前に立っていた…
そこへ来たのはある一人のPCだった…そう、オーヴァンだ。
欅は振り向いた時、目を丸くした…
「あなたは!」
オーヴァンは何も言わずその場を去った…プレゼントを置いて…

                        つづく


[No.279] 2007/03/02(Fri) 23:38:34
第12章 (No.279への返信 / 8階層) - 将

―△隠されし 禁断の 大樹―
アトリは泣き止んでから俺のそばを離れ、ゲートへ歩き出した。
「帰りましょう!ハセヲさん!…皆が待ってますよ!」
アトリはまた俺の近くに寄ってきて、ためらう俺の手をゲートの方へ引っ張った。
「ちょ、ちょっと待て!落ち着け!」
アトリは慌てる俺をよそに満面の笑みで俺の手を引く…前だったらこんな事考えられなかった…いつも榊の後ろにくっついてたアトリが今じゃ、俺の手を引き…自分の意思で歩いている…
―変わったな…アトリ
―タルタルガ ゲート前―
戻ってきたアトリと俺は、欅の元に行こうとしてた。
「欅に報告にいかねーとな…」
俺はアトリと並んでのんびりタルタルガを眺めながら歩いて、ブリッジに向かった…
こんな事も前の俺じゃ考えられなかった…
「こうして歩いているなんて…夢のようです!…ハセヲさんとこうして歩くのが、私の夢だったんです!」
アトリは相変わらずの笑顔だ…
この笑顔は前から変わらない…でも、変わらないで良い…このままずっと変わらぬ笑顔でいてほしい…最近そう思う。
―タルタルガ ブリッジ―
アトリと俺はブリッジに着くなり欅の名前を呼んだ…だが、返事は返ってこなかった…
確かにAIと言ってもどこかに行く事だってある…だが、最近はスケィスの調査でブリッジにこもりっきりだったはずだった…
嫌な予感は的中した…欅はモニターの前で倒れていた。
アトリと俺は欅のそばに駆け寄って名前を呼び続けた…だが、目を覚ますどころか、欅は光の玉に変わっていった。
「欅!駄目だ!消えんじゃねーよ!」
「欅さん!消えちゃ駄目です!欅さん!」
俺とアトリの必死の呼びかけにも応えず…欅は光の玉となって消えた。
アトリと俺はその場に座り込んだまま…呆然とゆっくりと欅のいない時が進んでいくのを感じた…
開きっぱなしのモニターにはスケィスの居場所が記されていた…どうやらこれがオーヴァンのプレゼントだったらしい…その時の俺はそんな事は考えもしなかった…
ただ―欅が消えた―この事ばかりが頭に浮かんでいた。

                          つづく

感想やツッコミ(?)など、どんどん言ってください!
では、また頑張って書きますので!読んでください!


[No.310] 2007/03/05(Mon) 21:27:06
第13章 (No.310への返信 / 9階層) - 将

それから俺は、ブリッジを出て情報収集をするため広場で聞き込みをしようとした…とその時だった。
「青い髪のPCが〜ラララ〜♪ブリッジへ〜♪」
テレビの顔の犬だか猫だかわからないAIが歌いながら横を通り抜けた。
俺はそれを聞いて驚いた…まさかクーンが…
と、ボケはこの程度にして…犯人は【オーヴァン】だと悟った。
―タルタルガ ブリッジ―
俺はそれからブリッジに戻り、アトリに聞いたことを話した。
「それは…本当ですか!?」
アトリは予想通りの反応を見せた…俺はそれを見て少し笑ってしまった。
アトリは何で笑うんですか!と、怒っていた。
「まぁ和やかムードはここまでにして…これからどうする?」
アトリは待ってましたと言わんばかりに即答した。
「グリーマ・レーヴ大聖堂に行きましょう!オーヴァンさんがいる可能性が高いですよ!…多分」
最後の多分に引っかかりながらも、俺とアトリはグレーマ・レーヴ大聖堂に向かった。
―△隠されし 禁断の 聖域―
俺とアトリが教会に入った時、像があった場所の前に志乃が立っていた…
「志乃?」
「志乃さん?」
俺達の声にきずいたのか、志乃がこっちにきずいた様でこっちに向かって歩いてくる。
「どうしたの?二人とも…デート中?」
志乃は軽く笑いながら言ってきた。
アトリは顔を赤くしながらも用件を聞いた。
「あ…あの、オーヴァンさん知りませんか?」
「オーヴァン?見てないよ…それにもう会えないしね…」
志乃は悲しそうに応えた。
俺はオーヴァンが生きていると説明した時、志乃は驚いた様子だった…それより凄く喜んでいた顔だった。
それから志乃は見かけたら連絡する、と約束して俺とアトリは教会を出た。
―教会内―
「志乃…ありがとう」
椅子の陰からオーヴァンが出てきた。
「ううん、大丈夫だよ…オーヴァン」
志乃はオーヴァンの胸に額を当てた。
「お帰り…オーヴァン」
オーヴァンの目がサングラスで見えない。
「志乃…」
「オーヴァン…」
二人はしばらく見つめあった…だが、志乃の目はイっていた…
―タルタルガ ブリッジ―
俺はブリッジに戻ってきた時、ずっと開きっぱなしのモニターを見た。
「な!?スケィスの居場所がわかったのか…欅」
そして俺は決戦の準備をしてゲートの前に立った…
「アトリと…もう一人は…エンデュランスにするか…」
とアトリと話していた時、望が来た。
「ハセヲにいちゃん!僕を連れてって!」
突然の申し立てに俺は少し戸惑った…今回の相手はあのスケィス…その力は未知数…そんな危ない戦いに望を「ハイ。そうですか」で連れて行く訳にはいかない…そう思った俺は望にその事を告げた…
「怖い…でも、僕はハセヲにいちゃんの力になりたいの!朔のことのお礼に…それに、僕…決めたんだ!ハセヲにいちゃん達と戦うって!」
今まではあんなに気弱で、か弱かった望が…こんなにたのもしく、自分の意志を持てるようになった事に俺は驚き、感動した。
「一緒に戦いましょう!ね!ハセヲさん!」
アトリはこっちを見ながら笑顔で俺に問いかける。
「ああ、一緒に戦おう!」
俺は少し考えて決めた…望とアトリと共にスケィスを倒すと…
「いこう!ハセヲにいちゃん!」
「いきましょう!ハセヲさん!」
二人は力強い瞳で俺を見る…そして俺はゲートの方に歩きながら言った。
「行くぞ!アトリ!望!」
そして俺とアトリと望の戦いが始まった…

                          つづく


[No.314] 2007/03/07(Wed) 22:35:37
第14章 (No.314への返信 / 10階層) - 将

―θ隠されし 禁断の 大樹―
モニターの情報によるとここからスケィスが居る場所にいけると言うのだが…どこからどう行けばいいのかサッパリだった。
とりあえず俺とアトリと朔望はエリアの奥にある大樹に向かった…俺は大樹のいたる場所を調べてデータサーチまでしたが、手がかりは…見当たらない…そんな時、アトリが俺を呼ぶ声がした。
「ハセヲさん!来てください!」
俺は急いで駆けつけるとそこには、木に体の半分がめり込んでいるアトリの姿だった。
望も驚いていた…俺は試しに木に手を触れてみると、手が木に吸い込まれる…
どうやらここからスケィスの居る【ネットの海】に行けるらしい…
俺と望とアトリは覚悟を決めて木に入った…
―ネットの海―
木に入ってからものすごい光に包まれた後、ノイズと共にここにたどり着いた…
そこはテレビの砂嵐の画面のような場所で…辺りを見まわしても、何もない…ただ、正面にスケィスが居るだけ。
「居やがったな…スケィス!!」
名前を呼ぶと、スケィスは死の恐怖だった頃の俺の姿に形を変えた…
そして俺の頭に奴が言っていると思われる声がする…
―仲間なんていらねー!―
ドキッとした、その言葉は俺が昔言った言葉だった…仲間なんているか…あの時の俺はいつもそう思っていた…
―仲間なんて…足手まといになるだけだ…―
―仲間なんて…最初からいなけりゃ、傷つく事もないんだ!―
やめろ…やめてくれ…俺は耳を両手で押さえて聞こえないようにした…
だが、次々と言葉が聞こえてくる…
―俺はいつも一人だ…誰もいない…―
―嫌だ…一人なんて嫌だ…―
考えてみれば…俺はいつもそう考えていた…だけど、いつも気がつけば一人だった…皆俺のそばからいなくなる…
―仲間となんて群れてんじゃねーよ!―
―ギルド何かな、寂しがり家の弱い奴がはいるんだよ!―
俺は…そう言っていつも…逃げていた…寂しがり家は俺だ…弱虫は俺だ…裏切られる事が怖くていつも逃げていた…リアルでも、ここでも…
俺はその場でひざを着いた。
「やめろー!やめてくれ!もう、やめてくれ!」
苦痛だった…今すぐここから逃げたい…そう思ったが、足が動かない…
アトリと望は震えている俺の肩に手を置いた。
「ハセヲさん!大丈夫です!しっかりしてください!」
「ハセヲにいちゃん!しっかりして!」
朔までも出てきた。
「何やってんねん!しっかりせや!ハセヲ!!」
皆の声が聞こえた時…暗い過去だけじゃなく、皆との楽しかった事…苦しかった事…一緒に戦った事が一気に思い出した。
俺は立ち上がると二人の方を向いた。
「ありがとう…アトリ!望!朔!もう、大丈夫だ!」
その時、死の恐怖の姿だったスケィスが元の姿に戻った。
そして…俺は新たに仲間の大切さを確認した後…戦いは始まった。
                          
                         つづく


[No.332] 2007/03/11(Sun) 11:52:38
第15章 (No.332への返信 / 11階層) - 将

スケィスと俺はしばらくにらみ合った…そして、俺が双銃を手にした瞬間、スケィスは杖片手に俺めがけて突っ込んできた…
俺もスケィスに突っ込んだ…双銃の刃と杖で激しく押し合う…そして、俺とスケィスは互いに弾き合った…
望とアトリは攻撃スペルを、俺は双銃でスケィスを撃つ…「これは行ける!」と思った時だった、スケィスの目が光った瞬間…それまでにないスピードで高速移動してきた…
俺はそのスピードに追いつけず、気付くと望の後ろにスケィスはいた…スケィスは杖を振りかぶり、望を杖で吹き飛ばした…
望は壁にぶつかり倒れた…たった一撃で望のHPは2桁になった…俺は望を回復しようとした時、スケィスが今度はアトリの方に向かって行き、望同様吹き飛ばした。
二人はひるんで動けずに居た…俺は二人のもとに向かって行こうとした時…目の前が真っ暗になった…
どうやら自分の意識体の中にいるらしい…そこに奴がきた。
「ハセヲ〜俺が助けてやろうか〜?」
AIDAだ…俺はAIDAをにらみつけ、誘いを断った…
「確かに今のままじゃ二人を未帰還者にしちまうかもしれない…だけど、ここでお前に頼ったら志乃の時から何も成長してない事になる…」
俺は自分の決意をAIDAにぶつけた…
「はぁ〜そんなに二人を未帰還者にしたいんだな…」
AIDAがやれやれと言う顔でいう…だが、俺はすぐに言い返した。
「そんな事させない!俺は二人を守る!」
俺はそう言うとAIDAに双銃を向け…銃弾を放った…
すると、また元のエリアに戻った…
俺は二人の前で杖を振りかぶるスケィスと望とアトリの間に入り、スケィスの隙の出来た腹に銃弾を2発、3発と撃ち込んだ…
スケィスが後ずさりしたのを見て俺は二人に治癒の水を使った。
「ハセヲさん、ありがとうございます!」
「ハセヲにいちゃん、ありがとう」
そして望とアトリは攻撃スペルの連続攻撃…俺は双銃をスケィスに乱射…見る見るうちにスケィスの体はボロボロになっていく…そして、連撃OKの表示が出た瞬間、俺はアーツを発動した。
「連撃!JUSTICE!!」
俺は双銃の刃で2、3度斬りつけてから双銃をスケィスに乱射して最後に止めの一撃で斬りつけた…
スケィスがボロボロになり、ガクりと動きを止めて腕をぶらつかせて体を前のめりにしている…
「やった…のか?」
俺達は勝利を確信した時だった…俺がスケィスに近づこうとした時…スケィスは体勢を立て直した…
俺は双銃を構えようとした時だった…スケィスの杖が背後に来た瞬間、俺は手が勝手に横に広げられ、まるで十字架に貼り付けられたかの様な体勢になった…
望とアトリが俺の名前を呼んでいるのが聞こえる…
そしてスケィスは腕を上に上げた…手首には蒼炎のカイトの様な腕輪が現れ、それを俺に向けた。
「ハセヲさん!」
「ハセヲにいちゃん!」
二人がこっちに来ている…だけど、スケィスは止まらなかった…
そして、俺はデータドレインされた…無数の光の光線が俺の体を貫く…
そして俺は倒れた…スケィスがこっちに向かって来たとき、望とアトリがスケィスの前に立ちふさがった…

                         つづく


[No.337] 2007/03/14(Wed) 23:20:56
第16章 (No.337への返信 / 12階層) - 将

「ハセヲさんには指一本ふれさせません!」
「ハセヲにいちゃんには近ずけさせないよ」
望とアトリは力を込めてスケィスに言った…ワンテンポ遅れて朔も出てきてスケィスに言った…
「あんたなんかハセヲに触れさせんからな!」
俺は涙をこらえて立ち上がった…すると、俺の名前を呼びながら皆が駆け寄ってきた…
俺は心配そうに見ている望に笑顔を作って見せた…すると、笑いかいしてくれた…
俺の体は異常どころか、逆に良くなっていた…胸元を見てみるとAIDAの黒い点はなくなっていた…
それにきずいた時だった…俺は意識体の中にいた…
そこは暗い空間が何所までも続いている所だった…そこには暗い中でひときは輝いている七色に輝く光の玉が浮かんでいた…
そう、俺の碑文…スケィスだった。
「スケィス…」
俺は奴の名前を呼び、光の玉に触れた…とその時だった…
スケィスは俺の中に入ってきた…そう、俺の中に帰ってきた…
―ただいま…ハセヲ…
スケィスの声だか、誰の声だかわからなかったが、恐らくスケィスだろう…だけど、「ただいま」だなんて言うたちじゃねーだろ…
「らしくねーんだよ!奇妙な事言うな…スケィス…」
そして俺は元のエリアに戻ったとき、スケィスは消えていた…アトリと朔と望に今あったことを話した…
その時だった…黒い斑点が俺めがけて飛んできた…多分奴だろう…
スケィスは俺にデータドレインしたのではなく、AIDAを取り除くために撃ったのだろう…
俺はAIDAを弾き飛ばした…そしてAIDAは実体化した…そう、あのエリアにいた…目の前には俺がAIDA色に染まった時の自分がいた…
そして俺はあいつを呼んだ…
「頼む!来てくれ!俺にはお前が必要なんだ!…スケェェェス」
そして俺はスケィスになった…久しぶりのこの感じ…俺はまたスケィスと戦える…何故か嬉しかった。
そしてAIDAは俺の名前を叫びながらこっちに向かってきた…

                        つづく

〜あとがき〜

え〜と【祝!スケィス復活!】と言う事なのですが…スケィスを呼ぶ台詞を変えてすいませんでした…
度々いいますが!感想、ツッコミ(?)など、気軽に(出来たら読んだら)書いてください!
では、また!


[No.363] 2007/03/16(Fri) 22:32:07
最終章 (No.48への返信 / 1階層) - 将

AIDAの名前はHASEOになっていた…
そしてHASEOは俺の前まで近ずくなり左手の爪で攻撃してきた…
俺はとっさに横に移動して攻撃をかわしてショットで攻撃した。
どうやら奴はAIDAの中でも強い方らしく、普通のショットは効き目がないらしい…
俺は少し距離を置いて奴をロックオンして背中の光の閃光を放った。
全弾命中して、HASEOはスタンした…そして俺はすかさずHASEOに近ずいて、鎌で何回かHASEOを斬った後タメて出来た光の輪をHASEOに喰らわせた…
「な!?馬鹿な!この俺が!!」
HASEOはそう叫びながらプロテクトブレイクした…
俺はデータドレインモードに入った。
チャージしていると、HASEOは無数の白い光を放ってきた…俺は少し、避けるのに手間取ったがチャージに影響はなく、順調にチャージが完了した。
俺は動きを止めたHASEOにデータドレインを命中させた。
HASEOのデータを吸収しつくした後、元のエリアに戻った…
「ハセヲさん!やったんですね!」
「ハセヲにいちゃん、やったね!」
真っ先にアトリと望が祝福してくれた…と、その時だった…
「ハセヲ…」
俺たちの目の前に消えかけたHASEOが出てきた…
「何でお前が!?倒したはずじゃなかったのか…?」
俺は倒したばかりのHASEOが出てきて流石に動揺した…
「話しをきけ!俺ももう長くない…ハセヲ…今まで色々とすまなかった…俺なりに反省しているんだ…」
HASEOはいきなり話し始めた…
「気おつけろよ…あの♯ーヴァ*と言う男に…あいつは≠せもΔだ…」
所々、ノイズで聞き取れない場所があった…そこを俺が聞こうとしたとき…もう、奴は消えていた…最後に「少しの間だったが…ありがとな」と、言い残して…
俺は上を向き、聞こえるはずもないHASEOに呟いた…
「馬鹿やろう…最後にいい奴に何かなるんじゃねーよ…」
俺は涙をこらえて二人の方を向いた…
「帰ろう!」
二人は何も言わずに着いてきてくれた…

       第一部〜もう一つの戦い〜 おわり

無事に【もう一つの戦い】が終了しました!!
次回は、第二部【それぞれの成長】を書きたいと思います!
こんごとも読んでいただけると光栄です!


[No.418] 2007/03/20(Tue) 21:30:08
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