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No.525に関するツリー

   .hack//Death - エルミア - 2007/04/04(Wed) 09:54:44 [No.525]
10:ウソ - エルミア - 2008/03/09(Sun) 18:54:33 [No.1132]
9:実力 - エルミア - 2007/08/23(Thu) 13:37:31 [No.899]
8:匿名メール - エルミア - 2007/08/16(Thu) 13:53:29 [No.890]
7:胸騒ぎ - エルミア - 2007/08/10(Fri) 18:07:44 [No.881]
6:ケイとの再開?: - エルミア - 2007/07/29(Sun) 16:57:54 [No.864]
5:BBS: - エルミア - 2007/07/22(Sun) 17:43:26 [No.856]
4:『血染め』 - エルミア - 2007/07/18(Wed) 21:28:53 [No.850]
3:PK?PKK? - エルミア - 2007/07/15(Sun) 14:03:05 [No.840]
2:悲劇への序章: - エルミア - 2007/06/17(Sun) 15:50:57 [No.773]
1:ログイン: - エルミア - 2007/04/04(Wed) 10:14:40 [No.526]



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.hack//Death (親記事) - エルミア

こんにちは。こちらの掲示板では初投稿です。
タイトルは.hack//Deathです。
よろしくお願いします。


[No.525] 2007/04/04(Wed) 09:54:44
1:ログイン: (No.525への返信 / 1階層) - エルミア

 その日、僕はかなりイライラしていた。
学校の中間テストが最悪の点数だったからだ。特に英語が。

    ……おい……

誰だよ…うるさいなぁ……

    ……おい!疾風!……

「んだよ!!こっちはイライラしてんだ!」
僕は思いっきり叫んだ。教室がシンとなる。授業中だった。
「(やっべ…)…すいません」
もちろん僕は授業後、先生にこってりしぼられた。


「まったくよー…寝てたのを起こしてやったのに、いきなり
 怒鳴ってくるもんなー。疾風、何かあったのか?」
こいつは僕の友達の慶介。イイヤツだ。
「まぁね…中間テスト、最悪…」
「それでかー。……それならさ!The world やってみねぇ?」

The world、か。広告でなら見たことあるけど…

「それがさーめっちゃ面白いぜ!ストレス解消にもなるぞ?」
「気が向いたら…ね」


その日の夜、さんざん母さんにガミガミ言われた後、
The worldにログインしてみることにした。もちろん秘密で。
「実は前からやりたかったんだよね」

『ユーザー登録が終了しました。』

「PCの名前…ハヤテでいいや。」
そして僕はこの「世界」に一歩を踏み入れた。


[No.526] 2007/04/04(Wed) 10:14:40
2:悲劇への序章: (No.525への返信 / 1階層) - エルミア

 
〜Δ悠久の古都マク・アヌ〜

もう午後8時を過ぎてるというのに街はにぎわっていた。
チャットをする人、売買をする人、目的は様々だ。
そんな中で僕「ハヤテ」はなにもせずただつったっているだけだった。それにしてもゲームとはおもえないほどのグラフィックだ。
慶介がはまるのも無理ないかな……
「とりあえず動かしてみよ」
そうはいってもいきなり壁に直面した。動かし方がまったくわからない。確かに操作説明全然見なかったけど……
そういっているうちに僕はなにかを指していた。
「カオス…ゲート??」
まったく訳もわからないまま、適当にボタンを押していた。
すると僕の体は青い輪に包まれていった。
「え!?何これ!?なにがなんだ・・・」
そういっているうちに僕の体はもうマク・アヌにはなかった。

〜 Δざわめく 心無き 寄生虫 〜

気が付いたら一面に広がる草原のフィールドに飛ばされていた。
もう・・・このゲーム訳わからん!!!

探索を始めて2分ほど経った。
「ん??あれはもしかして?……」
僕がロックする場所には「ゴブリンルーキー」と表示された。
「モンスター!!よっしゃー!!いくぜー!!」
そういって突っ込んでいくと強制戦闘に入った。
「ゴブリンルーキー」との2対1。
「相手が2人なら勝てる自信あり!!」
時々攻撃を受けながらも相手のHPを削っていく。
「よっしゃあ!疾風双刃!!」
最後の1人は腹を斬ってトドメ!モンスターは粒子となっていく。
「おっしゃ!勝てたぁぁ〜」

喜びに浸っているのもつかの間・・・
僕の腹に1発の銃弾が貫通していた。


[No.773] 2007/06/17(Sun) 15:50:57
3:PK?PKK? (No.525への返信 / 1階層) - エルミア

 ハヤテはその場に崩れ落ちた。HPは果てしなく0に近い。
「ヒャッホーウ!!wwwめいちゅ〜うwww」
遠くから誰かの笑い声がする。そこにはかなり軽装備をした銃剣士と女の双剣士が立っていた。
「なぁ〜んだ。まだ生きてんジャンww」
「な・・・何を・・・」
ハヤテは何が起こったかさっぱりわからなかった。動けない・・・
「たはっwwこいつ初心者?wwwどぉ〜りでカスなわけだw」
軽装備の銃剣士がハヤテの髪をつかんで持ち上げる。双剣が地面に落ちる。
「何で・・・?・・・こんなこと・・・?・・・」
「へ?」
銃剣士は驚いた顔をし、ポカ〜ンとした顔でハヤテを見ている。
「だぁ〜〜〜〜はっはっはっはっはぁぁぁ!!!
 おいおい!PKを知らねぇだってよ!!だっはっはっは!!」
PK?なんだそれ?聞いたことも無い。悪い奴なのか??
「馬鹿なショシンシャサマに教えてやるよ!!この世界はな!!
 力が全てなのさ!!!!!」
手に持っている銃をハヤテの頭に向ける。

           死ぬ・・・・・

「レイザス!!!!」

放たれた光の矢が銃剣士を貫く。銃剣士はその場に崩れ落ちた。
ハヤテも地面に倒れる。
「何だ!!」
女が振り向く。そこには赤い髪・・・半袖で軽装備の剣士が立っていた。
「赤い髪・・・お前PKKの『血染めのグレイ』!?」
(PK?PKK?何言ってるんだ??)
ハヤテは頭が混乱しそうだった・・・ワケワカンナイ・・・
しかしこれだけはわかる。

僕はとんでもない世界に足を踏み入れた・・・と


[No.840] 2007/07/15(Sun) 14:03:05
4:『血染め』 (No.525への返信 / 1階層) - エルミア

草原フィールドに風が吹き渡る。
血でもついているような赤い剣と髪がなびいていた。
その場には二人のPCが倒れて、すぐに消えて言った。
「す・・・スゴイ・・・」
あっという間だった。そこに剣士が現れたと思ったら、2人のPCが倒れた。
その剣士は剣をしまい、ハヤテのほうへ歩いていく。鋭い目でハヤテを見やった。

(な・・何??何をしてくる??)

その剣士はハヤテの前に立った。まるで鷹のような目だ。

(やられる!!)
ハヤテは覚悟して、目をつぶった。


「大丈夫かい??少年?」
「は??」
ハヤテは意味がわからなかった。あの鬼みたいなPKKが自分のことを心配してる・・・
(俺・・・なんかしたっけ??)
ハヤテは心底そう思った。
「お前初心者だろ?獣神殿までついていってやるよ!」
「は・・・はぁ・・・」
(な・・・なんなの??この人・・・)
「俺、グレイっつーんだ。ヨロシク!!」
「はぁ・・・えっとハヤテって名前」
「よし!!行くか!ハヤテ」


〜マク・アヌ〜

結局グレイのおかげで楽勝だった。ハヤテは3レベルとなり満足だった。
「えっと・・・ありがとう。グレイさん」
「さんはいれねぇ!!じゃな!!」

そうして赤紙のグレイは帰った


[No.850] 2007/07/18(Wed) 21:28:53
5:BBS: (No.525への返信 / 1階層) - エルミア

昼放課。
夏休みが近くなり、クラスもざわめいている。
そんななか疾風(はやて)は1人、机にすわってボ〜っとしていた。
「どうした〜?なんかあったんかー?」
「あ・・・慶介・・・いや別になんでもない・・・」
「お前ここんとこ元気ねぇぞ」
「そうかなぁ・・・」
そういわれた疾風は慶介に心配されないように無理矢理笑ってみせた。
(そういえば・・・慶介も『The world』やってるんだっけ)
「あのさ、慶介はPC名なんていうの?」
「なんだ??お前興味あんの??」
「いや・・・そういうわけじゃ・・・」
「まぁいっか!俺は慶介だから「ケイ」って名前。単純だろ?」
「ふ〜ん・・・ありがと」



学校から帰ってくるなり疾風は早速ログインした。
疾風からハヤテへと。
「んあ?メール・・・グレイから?」

---たまには---------------------グレイ------

たまには冒険でもしねぇか?
けっこう面白そうなクエストも入ってたし。
まぁそっちも俺みてぇにヒマじゃねぇかwww

--------------------------------------------

「冒険かぁ・・・」
ハヤテはなんとなくその気になれなかった。
この前行ったエリアでPKにやられたからだ。
「そういえばグレイって『血染め』とか呼ばれてたな・・・」
ハヤテはそのことが気になってきた。異名を持つ奴なんて結構怖い。
気が付けばBBSに書き込みしていた。

---血染めのPKK------ハヤテ--------

この前、血染めと呼ばれているPKKを見ました。
赤い格好してたんですが・・・
ところでこの人なんで血染めって呼ばれているのですか?
情報提供お願いします。

-------------------------------------

「ふぅ・・・これでいっか・・・明日まで待とう・・・」

ハヤテはログアウトして布団に倒れていった。
(そういえば「ケイ」の情報も手に入れとけばよかったな・・・)

考え事をしている間にハヤテは眠りについていった。


[No.856] 2007/07/22(Sun) 17:43:26
6:ケイとの再開?: (No.525への返信 / 1階層) - エルミア


次の日。

疾風は学校から帰ってくるなりBBSをチェックした。
「あ!返事が来てる。」
疾風は目を通した

----Re.血染めのPKK-------ヌァザ----------------------------
う〜ん・・・血染めねぇ・・・話はよく聞くよ。
なんでもこんな伝説があるらしいよ。
『昔、血染めは「死の恐怖」以来の凄腕のPKKとして知られてた。
相手を倒すときにあまりにも残酷なやりかたをし、見てもいられなくなる。
そのやり方で自分も相手も血に染まってしまう。
そしてついには自分の服も髪も剣も血に染まってしまった』
・・・こんなかんじだったはず。役に立てたかな?
-----------------------------------------------------------

「・・・・・」
疾風は声が出なかった。
あんなにやさしいグレイがまさか・・・まさかこんなこと・・・
疾風は居ても経ってもいられなかった。
すぐにログインし「ハヤテ」となって世界に降り立った。

〜マク・アヌ〜

青い光に身を包み、1人の双剣士が世界を踏んだ。
「ショートメール・・・グレイに・・・」
そうしようとしたそのときあることに気づいた。
なにやらカオスゲートの後ろのほうがさわがしい。さらに人だかりも・・・
「なんだろ・・・」
顔を覗き込むと1人の男がマシンガントークをしている。

「俺はそのPKに喧嘩を売った!!まさかの瞬殺!!」
「ぎゃはははは・・・・!!!」

ハヤテはその男をロックした。
そこに表示されたなまえは・・・

「ケイ!!??」
「んあ??」


[No.864] 2007/07/29(Sun) 16:57:54
7:胸騒ぎ (No.525への返信 / 1階層) - エルミア

「ケイ!!??」
その叫びはマク・アヌのドームに響いた。
「は!?お前なに・・・」
「いいから!!早く来て!!」
そういうとハヤテはケイを連れてカオスゲートで転送していった。
ドームにはまだざわめきが残っていた。

〜Δ隠されし 禁断の 最果て〜

何もない。あるのは真ん中にある1本の木だけ。
あとは1面の砂漠だけだ。そこに2人が降り立った。
「いったい何の用だよ!?つーか誰!?」
「俺だよ!疾風!・・・声で気づけよ・・・」
「あぁ〜・・・って!?お前これやってたの!?」
しまったと言う顔をしてハヤテは口をふさぐ。
・・・慶介には秘密なんだったぁ〜・・・


「ほらよ!俺のメンバーアドレス」
「ん・・・ありがと」
ハヤテとケイはアドレスを交換した。
「これで『いつでも一緒』ってやつか?ww」
「なんかやだかも・・・ww」
2人の話はだんだんと長くなっていった。


「あ!そーだ!グレイにメール忘れてた!
 げっ・・・しかも10時過ぎてる・・・」
ハヤテは立ち上がってカオスゲートへ進みだした。
「何だ?用事でもあんのか?」
「うん!ゴメン!またメールする!」
そういってハヤテは消えていった。ケイだけが残る。



「ふぅ・・・出てこいよ・・・いるんだろ?」
「へっ!さすがは『豪力のケイ』だな・・・」
木の裏から金髪、右腕を鎧で包みこみ、背中に2本の剣。
「誰だ?お前もなのか?」
「あ〜そうだよ。俺はイレイヴ。じゃあな」
そういうとイレイヴは双剣を抜き、ケイを襲う。
「甘いぜ・・・」
しかし、ケイはすでにアンゾットを放っていた。
漆黒の穴が足元に出現し、闇の生物がイレイヴを襲った。
「まだまだ!『秘奥義・重層甲破り』!!」
ケイは体の2倍はあろう大剣を抜き、浮かびあがったイレイヴを切り刻む。
しかしそこにはもう姿はなかった。
「な!?」
「悪ぃなぁ!もらったぜ」
ケイの後ろに瞬間移動していたイレイヴが、双剣でケイを貫いていた。
「ぐっ・・・!お・・・まえ・・・まさ・・・か・・・」
「そう。俺はチートPCなんでなぁ!さぁ頂くぜ!」
そういうと貫いた双剣を抜いた。
するとその箇所から漆黒の球が浮き上がってくる。
イレイヴがそれをつかみ、自分のPCに埋め込んだ。
「ハッハッハッハッハッハ!!手に入れた!!ガハハハハハ!!」
「ゴメン・・・ハヤテ・・・・お前と・・・冒険・・・した・・・かっ・・・た・・・」
ケイはその場に崩れ落ち、PCは消えていった。

ーーードクン!

「何だ?この胸騒ぎは・・・」
ハヤテはデスクトップを見つめていた

ーーーメザメノトキガキタ!!


[No.881] 2007/08/10(Fri) 18:07:44
8:匿名メール (No.525への返信 / 1階層) - エルミア

「疾風〜!!起きなさ〜い!」
疾風はその声で目を覚ました。時計は9時半を指している。
疾風は寝ぼけたままリビングへ降りていった。
「おはよ・・・母さん・・・」
母は無言だった。背中の様子から、怒っているように見えた。
しかも朝食にわざわざ疾風のキライなスクランブルエッグを出して来た。
「な・・なんかあったの?」
またも無言。
すると母はある紙をハヤテに突き出してきた。
「疾風!?・・・この請求書はなんなのかしら・・・!?」
ハヤテは寝ぼけた目でそれを見る。そこには最悪のことが書いてあった。
「ザ・・・ざ・・・The worldの請求書!」
ハヤテは思わずお茶を吹き出してしまった。
そうだ・・・母さんにも秘密だったんだ・・・まさかこれがくるなんて・・・
「うちはオンラインゲームとかはダメって昔言ったでしょ!!!
しかも英語の点数があれでよく平気でやってやれるわね!!」
「・・・」
疾風がようやく部屋に戻ってこれたのは10時半ぐらいだった。




「はぁ・・・やっと抜け出せた・・・説教長すぎなんだよ・・・」
疾風はメールボックスを見ながら言っていた。
グレイから返信は来てない。そのかわりギルドの勧誘とかがほとんどだった。そのなかに1通のメールが紛れ込んでいた。
「匿名・・・?」
疾風はそのメールを開いた。

---緊急です--------匿名---------------------------
いきなりメールをよこして申し訳ございません。
今はわけあって名を明かすことができない者です。

本題ですが、あなた・・・ハヤテさんに伝えたいことがあります。
Δ隠されし 禁断の 冥界樹 まできてください。
時間は11時でお願いします。
--------------------------------------------------

「怪しい・・・」
そういうものの疾風は気になったのでいってみることにした。
でもまだ時間がある。疾風はログインした。


ーードクン
「うっ・・・まただ・・・いっつもこうなる・・・」
ハヤテはログインする度に胸騒ぎに襲われる。
「アイテム買って、レベル上げでもいくかぁ・・・」
ハヤテはカオスゲートから消えていった・・・

「フーン・・・あいつがハヤテかぁ・・・
あんなやつを殺せばいいの??イレイヴ?」
小柄な剣士がカオスゲートのほうを向いてしゃべっている。
「いったろ。エイト。相手はまだ弱い。いまのうちに倒せ」
「でも俺レベル34しかねぇよ?」
「大丈夫だ。あいつは確か31だからな」
「はいはい・・・・・・・・・約束忘れんなよ」
そういうとエイトと呼ばれる剣士はカオスゲートへ歩いていった。




あとがき
ついに8話まできました。奇跡です!!
話・・・自分でもワケワカランので読んでる人はもっとワカンナイですよね・・・

P.S.8話だからエイト出したわけじゃないですよ??


[No.890] 2007/08/16(Thu) 13:53:29
9:実力 (No.525への返信 / 1階層) - エルミア

明かりはない。
光は上のガラスからしか入ってこない。
その暗い部屋でプラットホームだけが輝いていた。
この場所の名前は

Δ超越する 罪人たちの 暗躍場

「・・・」
1人の男がこの場所に転送されて来た。
「早いお帰りねぇ〜」
転送されて来た男に1人の女が話しかける。
「エイトは削除に向かわせたぜ。お前はいかないのか?ウィルフ」
「そ・の・ま・え・に。任務はどうなったの??」
ウィルフという女が男に歩み寄る。その目は鋭い。
「あぁ。成功だ。ほらよ」
そういうと男が漆黒の球体を取り出した。モゾモゾとうごめいている。
「PC『ケイ』の構成データ、97%分だ」
男はその球体をウィルフに手渡した。
ウィルフは微笑を浮かべる。
「確かに受け取ったわ。これであと4人だったかしら?」
「そうだ。お前のエモノは『血染めのグレイ』っていう大物PKKだ。油断するなよ。」
男はウィルフをにらみつけるとエリアの奥へ歩いていった。
「あら?私が負けるとでも?」
男はフッと笑うと置いてあった椅子に腰をかけた。
「それじゃぁ行ってくるわ。じゃぁ〜ね〜」
女は転送されていった。男は転送される姿を笑った。

「健闘を祈るぜ。同士よ」



Δ対峙する 二人の 剣士



「『一双燕返し』!!!」
ハヤテがそのスキルを放つとモンスターは死亡表示となり消えていった。ハヤテのレベルは32になっている。
「ふぅ・・・そろそろ匿名の人に呼び出された時間だな」
ハヤテはプラットホームへ歩き出そうとした。

「おっと待った!!わ〜るもの参上!!」

1人の小柄な斬刀士がハヤテの前に現れた。
「お前の命、もらった!!!!!」
ハヤテに向かって斬りつける。
ハヤテはとっさの出来事に対応できず吹き飛ばされ、岩に打ち付けられる。
HPはかなり減っていた。
「な・・・PKか・・・?」
「そのとーり!俺の名はエイト。分け合ってお前の命、頂くぜ」
エイトが刀を振り下ろそうとした瞬間、

「待ちな」

後ろから刀を捕まれ、振り下ろせない。
エイトはとっさに後ろを向いた。赤い髪の斬刀士だ。
「グ・・・グレイ・・・」
グレイだった。
しかしハヤテの言葉が耳に入っていない。
ハヤテは背筋が凍るように動けなかった。
前に見た、鷹のような鋭い目。そして威圧感。すべてが圧倒的だった。
「血染め!?なんでここに!?」
「お前の質問に答える筋合いはない」
エイトもその威圧感に押されていた。
「へっ・・・すましやがって・・・これでもくらっとけ!!」
エイトはスキル、『壱ノ太刀・水月』を放つ。合計3ダメージのみ。
「なっ!?そんな!」
「『閻魔大車輪』」
グレイがそういった瞬間、エイトは死亡表示となって倒れていた。

「つ・・・強い・・・これが、『血染め』・・・」

エイトは消えていった。
草原フィールドにいつもと変わらぬ風が吹き抜けていた。


[No.899] 2007/08/23(Thu) 13:37:31
10:ウソ (No.525への返信 / 1階層) - エルミア

「匿名メール??」
カオスゲートへと歩く二人。モンスターも気にせず進む。
「うん。それが僕んとこにきてさ、とりあえず行こうかと」
「ふ〜ん・・・怪しいな・・・」
グレイはさっきとは様子が違う。あの威圧感はひとかけらもない。
「よし、俺もついてってやるよ!」
グレイがハヤテの頭を叩く。
「えっ!?でもな〜・・・・」
「遠慮すんなって!!」
グレイが背中を叩くと、ハヤテはこけた。草が頭についている。
「・・・わかったよ・・・でも顔は出さないでよ?」
「わーってるって!!さっ!行くか!!」
二人はカオスゲートに向かっていった。


Δマク・アヌ


「アイテム買ってくる!!」
ハヤテは、人ごみの中へ消えていった。
グレイは考え事をしているようで、ハヤテの言葉を聞いていない。


「エイト・・・か・・・・動いたな・・・」
独り言をもらし、、、どこかへ転送された。。
その目は、狂気をやどしている。

ドンッ!

「うわっ!」
ハヤテはある人物とぶつかる。
「おっと、悪い悪い、大丈夫か??」
「はい。すいません」
手を差し伸べられ、グイッと引っ張られた。
「見ないツラだな〜初心者??」
「えっ?・・・そうです」
その男は頭をかきながら話す。長いしばった髪に、黄色の衣装、
全体的な色は黄色と青で統一されている。
「俺はクーンってんだ。まっ、よろしくな」
「あっ、ハヤテです。よろしく・・・・」
二人はメンバーズカードを交換する。
「どうせなら、いまからエリア探索でも・・・ヒマなんだよ〜」
クーンはハヤテにすがるように言う。
「スイマセン・・・・約束があるんで・・・・」
手で、抱きついてくるクーンを押さえながら言う。
「あっそう・・・じゃ、またな」
クーンはハヤテの頭をクシャッとかき回す。
「さよなら〜」
ハヤテはクーンの背中を見ていた。理由は・・・・・・・・・・・

「おっ!あの子は!おーーーーーーーーー・・・・い!!!」

「何なんだあの人・・・・

            ヤバッもうこんな時間かよ!」
ハヤテは人ごみの中へ消えていった。

カオスゲート前、、しかし、グレイの姿はいない。
「っかしいな〜・・・・グレイ〜行くからね〜」
返事は返ってこなかった。ハヤテは心配そうに、街を眺める。
「・・・」
ハヤテはエリアに転送されていった。


Δ隠されし 禁断の 冥界樹


「なんだよ・・・!これ・・・・!!」

目の前には、惨劇が広がっていた。


[No.1132] 2008/03/09(Sun) 18:54:33
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