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No.633に関するツリー
絶望の先にあったもの。
- 海皇 -
2007/04/22(Sun) 19:53:12
[No.633]
└
第11話 似てない双子
- 海皇 -
2007/05/06(Sun) 22:40:01
[No.727]
└
第10話 初心者講座
- 海皇 -
2007/05/03(Thu) 08:01:42
[No.712]
└
第9話 不平等制定
- 海皇 -
2007/05/03(Thu) 07:31:29
[No.711]
└
第8話 何時になったらエリアに行けるんだ?
- 海皇 -
2007/05/01(Tue) 11:22:49
[No.689]
└
第7話 仲間外れ
- 海皇 -
2007/04/29(Sun) 22:04:59
[No.675]
└
第6話 お金のうまい使い方?
- 海皇 -
2007/04/27(Fri) 10:11:12
[No.664]
└
第5話 1卵? それとも2卵?
- 海皇 -
2007/04/27(Fri) 10:10:37
[No.663]
└
第4話 逃げるが勝ち
- 海皇 -
2007/04/26(Thu) 12:18:48
[No.652]
└
第3話 すってんころりん
- 海皇 -
2007/04/25(Wed) 00:08:34
[No.642]
└
第2話 名前とジョブ
- 海皇 -
2007/04/22(Sun) 21:20:44
[No.635]
└
第1話 the world:2
- 海皇 -
2007/04/22(Sun) 20:44:42
[No.634]
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絶望の先にあったもの。
(親記事) - 海皇
どうも。海皇です。
今回はオリジナルを書いてみたいと思います。
学園.hackは今詰まり気味なので・・
更新は遅いと思いますが、どうか最後まで飽きずに見ていただければ嬉しいです。
[No.633]
2007/04/22(Sun) 19:53:12
第1話 the world:2
(No.633への返信 / 1階層) - 海皇
事故にあった。
それで俺は足の骨を折った。
それで俺は野球ができなくなった。
ボールも投げれない。バットを振ることもできない。
自分の好きな事ができなくなった。
下手ではない、大してうまくもない。
普通に野球を楽しみ、家に帰る途中に信号無視した車に跳ねられた。
それで俺は野球ができなくなった。
「ネットゲームねぇ・・」
俺が事故ったのは夏休み3日前の昨日だ。
足が完治するのには2ヶ月以上かかるらしい。
それで兄貴が、「暇してるだろ?」と「the world:2」を買ってきた。
金使いが荒い兄貴は常に金穴状態なので、どこから金を持ってきたと聞くと、俺の貯金用口座から勝手に引き出して買ったらしい。
さすがに呆れたね。普通自分の金使うだろと思うだけにとどめて置いた。
兄貴と逆で買うことをしない俺にとっては何年かぶりの、でかい買い物だ。
「ふぅ。これで終わりか」
俺は設定をすべて終え、「the world:2」にログインする。
俺の視界は、病室からマク・アヌに変わった。
「噂どうり、グラフィックすごいな〜」
ドームを見渡し、PC達を目に入れながら、ドームを出た。
[No.634]
2007/04/22(Sun) 20:44:42
第2話 名前とジョブ
(No.633への返信 / 1階層) - 海皇
「うっ・・!」
そこには夕焼けのような、オレンジ色の夕日と、町並みが現れる。
「眩しいな・・」
視力落ちそうだ。馴れれば問題ないが、初心者にはいささかきつい。
「お〜来た来た」
俺がドームから出てきたのに気づき、一人のPCが走り寄ってくる。
「メール来てからずいぶん時間かかったな」
「設定に時間が掛かりすぎたんだ」
俺はPCネーム設定の後に、同じくこのゲームをプレイしている友達に携帯電話でメールを出して置いた。
その友達は、ゲーム内では「アレク」と名を変え、ジョブに銃戦士を選んでいた。
俺は「嵐那」と言う名にし、ジョブに・・
銃戦士を選んでいた。
「お前、何だその名前? ジョブも同じだし」
いいじゃねぇか。シューティングとかすごい好きだし、名前を何にしようが俺の自由だ。
「そりゃそうだけど・・二人だと少し不便だ」
それは突っ込んだら負けだぜ。
「突っ込まないでいる事なんて出来っこないね」
「・・まあいいや。お前今LVいくつだ?」
俺はすぐに話題を変える。ツッコミにツッコミ入れても意味ないからな。
「8だ」
「低!」
「うるさい」
そんな軽いやり取りの後、俺達は町に繰り出すことになった。
[No.635]
2007/04/22(Sun) 21:20:44
第3話 すってんころりん
(No.633への返信 / 1階層) - 海皇
現在、俺は錬金地区の噴水の縁に座ってる。
なんでもアレクは買い物があると店に入ってった。
で、俺はリアル水平線を五分ほど柵からのぞき込んでだ後、テンションの低下とともに噴水に座り込んだ。
「・・・遅い」
俺は左足に左肘をつき、右手で右足をトントン叩くというよくあるようなポーズをとってって、ブツブツ文句を言っている。
目の前には沢山の人が行き来していて、まるで現実で待ち合わせをしているようだった。すると、
ドガッ!
女が目の前で派手に顔面から転んだ
「・・・」
俺はシラケた。手も止まっちまった。
「痛たた・・」
ゲームでも痛みを感じるのか? と、突っ込みは心にしまっておく。
するとそいつは俺に気づいたらしく、
「なに見てるんですか!」
と言ってきた。
「・・見たくて見たわけじゃねえ」
「じゃあ、見ないでくださいよ!」
「いきなり視界の中で転んだくせしてなに言いやがる!」
「そんなの見て見ぬ振りすればいいんですよ!」
「物珍しくてそんなこと出来るか!」
「・・・お前何してるんだ?」
買い物から帰ってきたアレクが口を挟んだ。
「あ・・・」
ハモった俺達は、今になって周りに人だかりが出来つつあったのに気づいた。
[No.642]
2007/04/25(Wed) 00:08:34
第4話 逃げるが勝ち
(No.633への返信 / 1階層) - 海皇
マク・アヌの広場。俺達3人は、あの後ライオンに見つかったシカ並の早さで逃げ出した。
「何で、お前はすぐもめ事起こすかな・・」
「悪い・・こいつが突っかかってきたから・・」
「あなたが私をガン見してたからでしょうが・・」
周りにはギルドショップや人だかりが沢山あり、このゲームが人気なのと、案外暇人や外に出ない人が多いんだなと実感する。
もちろん中には俺みたいな理由の人もいるだろうけど・・
とか考えつつ、俺は話す。
「見たんじゃない。視界の中で起きたんだから事故だ」
「・・もういいや・・」
疲れたような声で女が言う。
「お前謝るってこと知らないのかよ・・」
「俺は悪くない」
「どっちもどっちだ。意地の張り合いしないで、一言謝ればすんだ話だろ・・」
「そうですね・・バカに合わせてムキになってました」
俺の台詞にアレクは呆れ気味に、女はそっぽをむいて言う。バカはどっちだこの野郎。
「・・君はなんて名前なの?」
カーソルを合わせれば名前は分かるだろと俺が言うと、それだと礼儀が無いと言い返された。
「小日向(こひなた)って言います」
ずっこけ顔面激突女改め小日向はアレクの方を見て言った。
ローペースな進行だ・・(汗
[No.652]
2007/04/26(Thu) 12:18:48
第5話 1卵? それとも2卵?
(No.633への返信 / 1階層) - 海皇
「俺はアレク。こっちの自己中は嵐那(らんな)。よろしく」
小日向はよろしくと頭を下げて言う。
そうやって自己紹介をし合った。自己中と言われたことに意義を申し立てたいのだが、
全く間違っていないわけでは無いので、俺は腕を組み、不機嫌を装うことにした。
「ヒナー! やっと見つけた・・」
小日向の後ろからこうしゃべりながら近寄ってきたおそらくコイツの知り合いらしい女が現れた。
「あ、お姉ちゃん。何処いってたの?」
お姉ちゃん?
「待ち合わせ場所にいなかったのアンタでしょーが!?」
何? 漫才?
「そうだった。ごめんごめん」
「まったく・・で、この二人は誰?」
自称お姉ちゃんのこの女は、手を腰にあてため息を付く。そして俺とアレクを交互に指さして言う。
「人に名前聞く時は自分か名乗れよ」
俺がそう言うと、すぐにアレクから頭部を叩かれた。
「ああ。私はかがみって言うの」
怒りもせずに自己紹介をする。どうも小日向よりは物分かりがいいようだ。
そして横にいる小日向を自分の所によせて、
「リアルではコイツの双子の姉。ということでよろしく!」
と、よろしくされてしまった。
話が全く進まない・・
[No.663]
2007/04/27(Fri) 10:10:37
第6話 お金のうまい使い方?
(No.633への返信 / 1階層) - 海皇
そして皆自己紹介を終わらす。
「へぇ〜二人とも友達同士なんだ」
かがみが切り出す。
「もうすぐ夏休みだから、コイツにthe world買わせたんだよ。お金貯める事しかしないから、使わせるの大変だったよ」
アレクは俺に気を使ってるのか個人情報保護のためか、
怪我のことに振れなかった。
「嵐那ってお金貯金するんだ。私はお金乱用してばかりな感じがしてたけど」
「貯めるのが好きなんだ。それにそんな買い物しない訳じゃない」
「数カ月に数件の古本屋に行って、目的の物をできる限り安く買おうとするだけだろ」
小日向の質問にはすでに俺が返答してるはずなのだが、
アレクは揚げ足を取るかのように補足した。それじゃあ俺がセコいみたいじゃねーか。
「セコいだろ」
「セコッ!」
「セコいね」
みんなして言いやがった。
「経済的と言え!!」
そうやって笑い合った。
久しぶりだ。数人で話して笑いあったのは。
野球部でもあまり会話は無かった。
試合中や練習の時に声を掛けあったり、欠点や長所を指摘し合う事はあったが、
こんな日常的な話をして笑うなんて・・
本当に、久しぶりだった。
[No.664]
2007/04/27(Fri) 10:11:12
第7話 仲間外れ
(No.633への返信 / 1階層) - 海皇
「そういえば嵐那はエリアにでたことあるの?」
かがみが振ってきた。話題がいきなり変わったな〜
「アレクと一緒にエリアに行く前にアレクがアイテム補充していた時、コイツに絡まれたんだ」
小日向を指さし、俺は言う。
「だからそれは「ストーップ!! その話は終わり! 掘り返すな! ややこしくなるから!」
アレクは全力で制止をする。声、少し大きいって。
「まあ、何があったかは聞かないけどさ。で、これからみんなでエリアでない?」
「それはいいんだけど、嵐那の奴は初心者で実戦とかしてないよ」
「そうだよお姉ちゃん。こんなド素人連れてエリアなんか足手まといだよ」
「なっっ!!」
言いたい事好き勝手言ってくれるじゃねぇか・・・
「でも省くのはできないよ。それにパーティは3人までしか組めないし・・」
「そういえばそうだった!」
なんかこの時点で俺省かれてないか? かがみとアレクの
会話に小日向が口挟んでるようなもので、
俺はこのモノローグを流してるだけじゃねぇか。
と、心の中でぼやいていると、
「だったら二人ずつペアで同じエリアに行けばいいんじゃないの?」
小日向が言った。
「あ・・・」
同時だった。
[No.675]
2007/04/29(Sun) 22:04:59
第8話 何時になったらエリアに行けるんだ?
(No.633への返信 / 1階層) - 海皇
「そういえばそんな手が有ったわね・・・」
「殆どの人はソロかトリオだからな・・・二人で分かれる発想でなかったよ・・・」
かがみとアレクはその提案に少しへこんでいる。まあ俺よりプレイ時間多い奴が、俺も気づいた事に気づかなかったんだからな。
それにしても小日向。お前案外鋭いな。てっきりただの馬鹿かと思ってたよ。
「・・・ま、まあ、この馬鹿連れていくならペア決めないとね」
「そうね。え〜と、私はLV10で、嵐はLV1で、アレクは・・・」
「8だよ」
アレクは詰まった言葉を埋め合わせるべく自分のレベルを言う。かがみはそれを復唱した。だが妹のLVも解らなかったらしく、小日向にレベルを聞いてみると小日向の野郎はこう言った。
「みんな遅いね? 私はLV35だけど」
・・・・・・
「無駄に高い!?」
「かがみ! お前等双子はただのロールだろ!」
俺は迅速に質問を投げかける。
「いや、ホントだから・・」
「それにさっきから見てれば性格似てないしな・・・」
「待て待て待て! 人の話はちゃんと聞け!」
アレクの小声に反応できたあたり、こいつは突っ込み馴れしてるな。
それに・・・何時になったらエリアに行けるんだ?
[No.689]
2007/05/01(Tue) 11:22:49
第9話 不平等制定
(No.633への返信 / 1階層) - 海皇
おそらく五分もたたない内に、ペア決めがアレクとかがみのみで進み、いっさいの無駄を排除したかのような領域を生み出し、その中から俺と小日向の言葉を見事に無視し続け、かがみが言う。
「嵐とヒナ、私とアレクのペアに決定したから」
「は?」
「つーか何でこの分け方したんだよ!」
いきなり発せられた決定事項に、小日向は疑問の色を見せ、俺はすぐさま文句を付けた。
「お前等の相手面倒だから」
アレクの野郎は謝罪の気持ちも怒りも呆れもない、完全な無表情で答えやがった。
「ってかそもそも嵐ってなんだよ! それじゃあ某事務所の・・・」
「はーいそれ以上は言うな〜」
かがみはわざと大声で言った。
「お姉ちゃんは人の名前を略してあだ名付けるのが趣味・・というか癖だね」
「だから”らんな”が”あらし”なワケね。でもアレクは略されてないじゃん!」
「アレクはもともと略称として使われる事多いから略せなかったわ〜」
かがみは俺の揚げ足取りに笑って答えた。
その後、俺も小日向の相手は疲れるし馬鹿みたいにLVも高いからいっそ小日向を除いた三人パーティにしようという提案はアレクの、「それだと平等じゃない」という一言で返された。
[No.711]
2007/05/03(Thu) 07:31:29
第10話 初心者講座
(No.633への返信 / 1階層) - 海皇
返された後も俺は証拠も動機も証言もそろってるのに、「それでも僕はやってない。僕は無実だ!」と言い張る殺人者の如く意義を申告するも、アレクの話術の前には100Lvピカ○ュウと2LVポ○ポのような、圧倒的な能力値の差を見せつけられた。
ちなみに小日向も姉に暴言混じりの思いを吐露していたが、二人とも同じ結果だったのはきっとディスティニーだったのだろう。
Δ 流れゆく 日々の 日常
「ここはフィールドエリアかー」
見渡す限りの大草原。うちわを仰いだかのようなささやかな風。
地面より2、3メートル高い丘。立派に育ったと思われる木。
そしてピラミッドと同じくらいに人手をくったであろう石造りの神殿のような建物と、パントマイムもどきが簡単にできる見えない壁の向こうには、青く反射した海原が、
あたかも現実だと錯覚してしまうくらいに鮮やかで鮮明かつ、自然で落ち着く雰囲気を漂わせていた。
モンスターさえ居なければ。
「嵐那には話してなかったから簡単に説明するよ」
とアレクが神殿があるフィールドは祭壇の宝箱から一定数のアイテムを入手し、扉が開いた神殿の奥にある宝箱を開けるとステージクリアだと説明してくれた。知ってたけどな。
[No.712]
2007/05/03(Thu) 08:01:42
第11話 似てない双子
(No.633への返信 / 1階層) - 海皇
他にも3人がいろいろ教えてくれたので、中途半端な記憶は新しい情報とジョグレスし、完全な知識として完成し、知らない情報はそのままの形で、知っていた情報は教わった事と照らし合わせ、それぞれ完全な知識として俺の頭に刻まれた。
「それじゃあさいご戦闘のやり方だな」
アレクが切り出す。
「不意打ちの仕方は教えたから、まずは戦闘を開始しよう」
俺はアレクに言われたとうり、教わったばかりの不意打ちをやってみる。
何とか成功した。
「これは先制攻撃みたいなものだからな。これからが本番だ」
そうして俺はアレクとかがみからの操作方法を次々こなしていき、
何回か戦闘すると、とりあえずの操作方法はマスターできた。
小日向の野郎は別の場所で逃げ惑うモンスターを呪杖でぶん殴っていた。
どうやら呪療士のようだ。ってか、それなら別についてこなくてもいいんじゃないか?
「なあ、かがみ」
「何?」
「もしかしてアイツ暇人だろ」
俺は人差し指で文字どうり小日向を指して言う。
「簡単に言うと、
やることが合っても、ゲームをする子ね。
宿題とかも私の答えをまる写しして終わらせてるし」
自分で宿題やるより、写した方が早いからな。
[No.727]
2007/05/06(Sun) 22:40:01
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