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バイオエタノールプラントの白壁がオレンジに染まる。 蒼海に沈み往く太陽が最も鮮烈に陽光を焼き付けていた。気づけば、空の彼方に月が姿を見せている。春の月は淡くおぼろげであった。 「地熱の影響か、逢魔ヶ刻に陽炎が見えやがる。」 管理棟の小さな窓から、主任は外を眺めていた。 燃料不足で暖がとれずに凍えた昔を遠くに感じた。あの頃じゃ考えられないな、この平和は。 「おい、今日は音楽祭だろ。ここは俺に任せていって来いよ。他の奴らも行ってるんだから。」 「何言ってるんですか、燃料生成に使う海藻利用の構想を練らなきゃいけないんですよ?私が休んでる暇なんてないんです。」 答えたのは、硬い表情の若者である。専門書と論文のコピーが山を成していた。首からIDカードをぶら下げてる。 (昔の俺も、こんなに頑固だったんだろうか) 燃料生成の研究に没頭していた頃の自分を思い出そうとしたが、何一つ浮かばなかった。 そういえば随分酒も飲んでないな。元々俺って飲む酒造ってたのに。 「・・・・一区切りついたら、付き合え。久々に飲みたくなった。」 「はー、しょうがないですね。一杯だけですよ、おかわりなしで。どうせまた戻ってくるんですから」 なんとも厳しい後輩だとため息をつこうとした。けれど、思い直すことにした。 なんとも頼もしい後輩だ。 [No.7366] 2010/04/04(Sun) 00:12:41 |
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