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all 産業育成作業ツリー - 鈴藤 瑞樹 - 2010/09/02(Thu) 20:52:14 [No.7577]
提出完了しました - 竜宮・司 - 2010/09/23(Thu) 00:26:13 [No.7606]
SS 芸術祭前夜 - 士具馬 鶏鶴 - 2010/09/20(Mon) 15:17:41 [No.7605]
文化関係の税制措置について 音楽祭改め、芸術祭開催... - 竜宮・司 - 2010/09/20(Mon) 07:14:27 [No.7604]
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絵画コンクールについて  画家以外の道について - 鈴藤 瑞樹 - 2010/09/19(Sun) 00:21:18 [No.7600]
星鋼京との連携 - 竜宮・司 - 2010/09/15(Wed) 00:21:29 [No.7593]
SS  - 士具馬 鶏鶴 - 2010/09/14(Tue) 23:40:25 [No.7590]
美術品国家補償制度、文化財保護法 - 竜宮・司@詩歌藩国 - 2010/09/14(Tue) 06:20:19 [No.7589]
美術館の紹介、理念、責務(修正1 - 竜宮・司 - 2010/09/13(Mon) 04:20:21 [No.7587]
美術院 - 鈴藤 瑞樹 - 2010/09/12(Sun) 21:04:33 [No.7586]
よんた藩国製の文房具輸入について - 鈴藤 瑞樹 - 2010/09/12(Sun) 20:06:07 [No.7585]
予定:ページタイトル用。 - 花陵ふみ - 2010/09/11(Sat) 19:02:12 [No.7582]
完成。 - 花陵ふみ - 2010/09/12(Sun) 00:17:25 [No.7583]
作業物でないけど、ひとつアイデア。 - 花陵ふみ - 2010/09/08(Wed) 10:35:18 [No.7580]
「デザイン」でくくると、よいかも。 - 花陵ふみ - 2010/09/18(Sat) 19:00:52 [No.7599]
シャッターアート - 鈴藤 瑞樹 - 2010/09/07(Tue) 22:11:38 [No.7579]
SS的なもの - 鈴藤 瑞樹 - 2010/09/02(Thu) 20:54:25 [No.7578]


美術館の紹介、理念、責務(修正1 (No.7577 への返信) - 竜宮・司

wiki書式に変えるのはwikiに移すときしますー
寄託 物品などを預け、その処置や保管を頼むこと
紀要 美術館などが定期的に発行する学術雑誌
カタログ・レゾネとは、対象画家の作品総目録

/*/

美術館は芸術や文化にとって重要な立ち位置に存在しています。
美術館の活動として収集・保管・修復・展示・調査・研究・教育などが挙げられます。
収集
手段として購入、寄贈、寄託、発見あるいは発掘があります。
寄贈や寄託には免税・減税制度がとられています。
収集する過程においては事前に作品の来歴を詳しく調べる必要があります。
これは調査活動にも繋がります。それが密売や贋作などで無いか調べるためです。
美術館の保有する収蔵品は合法的に入手された真作であることが前提となるためです。
保管
作品により保管方法は多種多様ですが、劣化を防ぐため環境の整った場所で保管されます。
また、その資産価値を狙った犯罪者からも守る為、厳重な警備がなされます。
修復
劣化、破損した作品を修復します。
作品をどのようにどこまで修復するかは美術館の判断によってなされています。
展示
美術館にとって非常に重要な活動です。展示には常設展示と展覧会の二種類があります。
常設展示はその美術館が収蔵する作品を展示するものです。
美術館の基本の展示となります。入館料は安価、または無料の場合が多いです。
展覧会はあるテーマに沿って作品を展示するものです。
外部から作品を借用して展示することもあり、基本的に一定の期間の間のみ行われます。
各地の美術館を巡回する巡回展というものもあります。入館料は基本的に有料です。
調査・研究
調査と研究は区分が難しい物もあるため、二つを取りまとめて紹介します。
作家や作品の来歴、歴史的背景、社会的背景の調査。
美術館が購入に値する作品の来歴や美術、歴史的価値の調査。
作品のより良い修復方法の模索、真贋の判定。カタログ・レゾネの作成。
論文や研究ノートの作成や紀要の発行など。
教育
学芸員による講義、学校と協力した取り組み、体験講座や子供向けのイベントなど。

館内では鉛筆は使用可能ですがインクを使うもの、芯が飛ぶ恐れのあるシャープペンシルなどは使用禁止の場合が殆どです。
他にも様々な規則がありますが美術館によって違うので行く前にチェックして見ると良いでしょう。
美術館によっては芸術劇場やアートスペースなどが存在しており、市民に貸し出しています。
芸術劇場ではコンサート、オペラ、演劇、舞踏。アートスペースでは展覧会、講演会、会議、セミナーなどに使用されています。
音楽院や美術院の人達が利用することもあり、良く利用されています。
ミュージアムショップ、図書室、レストラン、カフェなどの設備を持つ美術館も増えてきています。


美術館は公衆の利益となる活動に携わる代わりに、減税・免税などの恩恵を与えられています。
この恩恵を維持し続けるためには美術館が市民の信託を得られるよう行動し続けなければいけません。
即ち、“美術館は高潔に、たゆまぬ努力でその責務を果たしている。美術館は市民の信託を受けるに値する。それゆえ、公的使命を全うするための特別な恩恵を美術館に認めることは無駄ではない”
市民にこう確信させ続ける場合に限られるのです。
この市民の信託こそが美術館にとって最も大事な財産であり、失ってはいけないものです。
美術館にとって市民の信託が重要なのは、収蔵作品が全て、合法的に入手された真作であることが前提となっているからです。
来館者の美術館への信頼が揺るげば、学芸員の判断が様々な配慮によって歪められているのではないか、この作品は真作なのか、という疑念が起こりかねず、目の前の作品に純粋に没頭することができなくなるからです。
信頼があればこそ、来館者は一切雑念の無い純粋な美的経験に浸ることができるのです。

美術館が大きくなれば必要なスタッフや予算の規模も大きくなり、組織は複雑化していきます。
規模自体は問題ではありませんが、維持するためにより多くの資金が必要となります。
資金を必要とする重圧が、美術館の方針を本来の使命ではなく市場原理に委ねる傾向を生み出していきます。
入場料で収支をとるため、芸術作品から来館者へ焦点が移されてしまい、過剰なまでの催事と展覧会が行われていくでしょう。
さらに展覧会のテーマを第一に集客力によって決定しようという誘惑に囚われていきます。
そして来館者の数にだけ重点がおかれ、その結果、混雑などにより来館者の美的経験の質が落ちていくでしょう。
このような流れを断ち切るには、痛みを伴う構造改革を覚悟しなければいけません。
そして、市民は集客を狙った展覧会と、真剣な目的から生まれ、本当に教育的な動機に裏付けられた展覧会との違いを十分に承知しているのです。
時に何人かを欺くことはできても、いつも万人を欺くことはできません。
来館者に敬意をもって接してこそ、美術館は来館者から敬意を受けることができるのです。

美術館は商業主義に呑まれず、あらゆる形式の娯楽と一線を画してこそ誠実さを保つことができます。
美術館はアトラクションではなく、理性的、啓発的な喜びの場でなくてはいけません。
美術館の特殊性、独自性を強調しその違いを明確にすることで、他のレジャー産業と競争することなく、己が道を進むことができるでしょう。
一例を挙げると真正性の魔法があります。
本物の作品と全く同じ複製を作れるようになったとしても、決してオリジナルに代わる事はできません。
鑑賞者の感情を揺り動かすのは作品自体の他に、作者がこれを製作したと言う完全な確信も含まれているのです。
このような真正性の魔法こそ常に美術館に求める物であり、それゆえに決して美術館が失ってはならないものなのです。

美術館は展示方法によって様々な真理を提示、追求することができます。
ですが展示方法によっては来館者の体験の質を下げることにもつながります。
一例を挙げると、展示を辿る事で作品一貫した物語の筋書きまで提供してもらえるのだと来館者が期待することがあります。
これはある種の理解のための一つの方法ですが、決して唯一の真実に辿り着くものではなく、また鑑賞者が心に残る体験をするために必要なものではありません。
ともすると正解のように見えることでも常に思考し、より良い方法を模索して行くのが美術館の責務です。

来館者と作品に間に干渉はなるべく避け、没頭できる環境を作り上げるよう努力するべきです。
その場合、作品への鑑賞の集中、意欲を妨げずに来館者へ解説や情報を提示するにはどうしたらいいのでしょうか?
これもまた、美術館の命題の一つです。

来館者の経験の質を上げるにはどうしたら良いでしょうか?
作品を見やすくするため、良い照明を使うことや配置に気をつけることは極めて重要です。
展示室が通路の場合、大勢の足音が耳障りとなるでしょう。反響音にも気をつける必要があります。
過剰な展示は目障りとなり集中を妨げてしまうでしょう。作品の数を限定し空間を広く取るのも、環境を整える一つの方法です。
居心地を良くし、来館者の集中力を持続させるために最も簡単な方法は椅子を豊富に配置することです。
他にも、展覧会について入場の制限、予約制システム、開館時間の延長などがあります。
これらを導入した場合、収入の減少、経費の増加が起こるかもしれません。
しかし、来館者に良い経験、深い経験をさせたいという信念を美術館が持つならばそういう選択も可能なのです。
繊細で、熱心な、良き鑑賞者を育成することも、美術館の重要な責務の一つです。
来館者が心を開き、ひたむきな熱意を持って一つの作品を鑑賞できるようになることを、私達は期待して良いのです。


[No.7587] 2010/09/13(Mon) 04:20:21

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