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No.7696へ返信

all EV172 ”種族を分ける”  作業用スレッド - 鈴藤 瑞樹 - 2011/05/29(Sun) 19:37:04 [No.7688]
提出しました - 竜宮・司 - 2011/06/27(Mon) 23:48:07 [No.7724]
締め切り27日へ伸びました - 竜宮・司 - 2011/06/18(Sat) 03:54:22 [No.7715]
今のところ27日23時までに提出する予定ですー。 - 竜宮・司 - 2011/06/26(Sun) 17:56:16 [No.7721]
Re: 今のところ27日23時までに提出する予定ですー... - 九音・詩歌@詩歌藩国 - 2011/06/26(Sun) 23:05:31 [No.7722]
Re: 今のところ27日23時までに提出する予定ですー... - 九音・詩歌@詩歌藩国 - 2011/06/27(Mon) 01:26:17 [No.7723]
質疑返答きましたー - 竜宮・司 - 2011/06/17(Fri) 10:41:06 [No.7713]
EV172 ”種族を分ける” についてお尋ね。 - 花陵ふみ - 2011/06/16(Thu) 22:28:05 [No.7709]
質疑出しましたー - 竜宮・司 - 2011/06/17(Fri) 02:31:20 [No.7711]
Re: 質疑出しましたー - 花陵ふみ - 2011/06/17(Fri) 07:29:03 [No.7712]
芸術の民 設定文章 - 鈴藤 瑞樹 - 2011/06/12(Sun) 22:04:16 [No.7701]
検閲後 - 九音・詩歌@詩歌藩国 - 2011/06/19(Sun) 00:20:47 [No.7716]
誤字発見 - 岩崎経 - 2011/06/13(Mon) 15:24:38 [No.7702]
ちょっとしたジョークってやつさ! - 鈴藤 瑞樹 - 2011/06/13(Mon) 19:04:01 [No.7703]
(No Subject) - 士具馬 鶏鶴 - 2011/06/12(Sun) 01:02:27 [No.7700]
申し訳ないけど使わないかも - 竜宮・司 - 2011/06/17(Fri) 02:11:22 [No.7710]
シーズン2犬士の実績纏め - 竜宮・司 - 2011/06/09(Thu) 23:52:27 [No.7697]
犬士さん用のSS。 - 花陵ふみ - 2011/06/08(Wed) 19:28:22 [No.7696]
ちょっと変えました。 - 花陵ふみ - 2011/06/19(Sun) 08:35:25 [No.7717]
カーシー 設定文 - 鈴藤 瑞樹 - 2011/05/29(Sun) 19:43:05 [No.7690]
関連質疑 - 鈴藤 瑞樹 - 2011/05/29(Sun) 19:39:26 [No.7689]


犬士さん用のSS。 (No.7688 への返信) - 花陵ふみ

文族として、参加します。
SSを書いてみました。

#絵を描くのが、体力的にきついのでー。
#犬士さんは、しゃべれる前提でよかったですよね?
#なにか、不味いところとか、こうしたらよいよ。ってことは、レスで教えてくださいー。

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ケン、ケン。
片足で小石を蹴飛ばしながら、チターは進む。
こないだ、人の子供たちに習った遊びだ。
ケン、ケン、ケン。
その後、ケン、パーだっけ?
首をかしげる。
「ケン。は、片足上げたままでね!」
あの時、ルルは言った。
うん。思い出した。 次、パーで足を開くんだった。
「練習。練習。」
また、小石を蹴飛ばしながら、進む。
ひょこ、ひょこと、尻尾が揺ぐ。
よし。上手に、動けるようになった。
うんうん。と首をふる、チター。

元々、身体能力が人よりも優れる犬士だ。
要領さえ掴めれば、 石蹴りしながら、足を開いたり閉じたりするくらいなんてことはない。
体を動かすことが大好きだし、 仕事だって、人の大人たちに混じっての雪かきもお手の物。
いつも冬の間は、ピアニシモおばあちゃん家の屋根の雪下ろしをやっている。
「ふぅ。」
一息ついて、チターは空を見上げた。
ぴかぴかだ。
ピアニシモおばあちゃんの、青い瞳みたい。
とたんに、ぐぅ。とお腹がなる。
雪下ろしの後には、いつも、おばあちゃんとおやつを食べていたのだ。
「わぁ。」
きょろきょろと、辺りをみわたしてしまう。
今日は、一人で練習していたのに。
お腹をさすって顔を下ろすと、自分の影はずいぶんと長く伸びていた。
「もう、帰らなきゃ。」
走る、チター。

トットット、トトトー。トッ、トットー。
軽快な。とは言いがたい音が聞こえて、ふと足を止めた。
お隣さんの、ルルの家からだ。
「あれ。なんだろ?」
聞きなれない、音。
チターは耳もよいが、聞き覚えがない音だ。
「ルルー!ねぇ。いるー?なんか、音するけど。」
チターが窓を叩くと、影が動いた。
「チター。えーと、ね。ないしょなの。ないしょなの。」
ルルの声だ。
「なんか、変な音がするなぁ。と、思って。えと?ないしょなの?」
チターの頭の中で、「?」がくるくるまわる。
「ないしょなの。ないしょなの。ないしょなの。明日。うん。明日には、できるから!」
カーテンは閉まったまま。
ないしょなの。を連発して、「じゃ!きっと、明日ね。」と、ルルは話しを締めくくった。
チターは思う。
よくわかんないけど、ルルが明日ね。って言うのだから、明日になればわかるんだろう。
ルルが、自分に嘘をついたことはないから。

そして、次の日の朝。 チターの家のチャイムがなる。
赤いバンダナを差し出す、ルル。
「学校の授業で、足踏みミシンの使い方習ったの。
 えーと。
 で、家で作ってみたの。
 ほら!チター、シィさまの赤いマフラーかっこいい。って言ってたでしょ!
 ほら!バンダナなら、今からの季節でも暑くないし!
 ほら!名前も刺繍したから、なくさないし!!!!!
 えーと。えーと…。」
赤い目のルル。
チターは思う。
ほら!連発は照れ隠しだな。
ならば…。
にっこり笑って「ありがとう。」と、だけ伝えよう。

ないしょなの。の訳。
少しゆがんだミシン目のバンダナは、それから毎日、チターの首でゆらゆらと揺れるようになった。

-------------


[No.7696] 2011/06/08(Wed) 19:28:22

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