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   龍の自己進化 追加SSその1 - 士具馬 鶏鶴 - 2013/02/11(Mon) 23:10:48 [No.7777]
龍の自己進化 追加SSその2 - 士具馬 鶏鶴 - 2013/02/13(Wed) 00:02:40 [No.7778]
龍の自己進化 追加SSその3 - 士具馬 鶏鶴 - 2013/02/13(Wed) 23:55:47 [No.7779]
龍の自己進化 追加SSその4 完 - 士具馬 鶏鶴 - 2013/02/14(Thu) 23:27:28 [No.7780]



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龍の自己進化 追加SSその1 (親記事) - 士具馬 鶏鶴

 「えー、本日は海岸清掃ボランティアにお集まりいただき、誠にありがとうございます。」


 雲一つない炎天下の砂浜で、蛇神神殿の神官が声を張り上げている。この猛暑の中、神殿服に身を包んでいる。見ているだけで熱中症になりそうだった。小柄でやせっぽっちな青年が、青い顔をしている。服の下は汗が滂沱の如く流れていることだろう。肩口で切りそろえた銀髪が首筋や額に張り付いていた。


 (オットー、お前の犠牲は無駄にはしないぜ。)

 海パン・Tシャツ・サンダル・麦わら帽子の姿で不運な同僚を眺めながら、同じ蛇神神殿の神官ブルーノ・ハフグレンは思った。あぁ、のぼりに書かれた地ビールの文字がなんて魅力的なのか。同じ銀髪でも短く刈り込んだ長身細身の男は目を輝かせていた。


 彼等が祭る蛇神は詩歌において海と風を司っているが、普段蛇神神官団は詩歌藩の上空を浮かぶ浮遊島で活動している。しかし、水竜の繭が初夏に出現して以降、彼等は定期的に繭の様子を調べることを目的として詩歌の本島に降りてきていた。その調査の際に本島の住民と交流を深めるという名目で行われているのが、この海岸清掃のボランティア活動である。

 このボランティア活動を催す際に蛇神神殿から神官が派遣されるが、神殿服で参加する監督者と私服で参加する観察作業者の2つの役割を与えられる。このどちらになるかでボランティア活動が地獄になるか否かが決定するといって良かった。


 地獄を味わっている同僚のオットーを尻目に、ブルーノは途方もなく大きな繭を眺める。形状、大きさ、色といったものに変化はない。相変わらず真っ白で巨大な夏の雲のようだった。
 さすがにビールの泡を口の周りにつけてオットーの前には出れないなと考えて買ったかき氷を一口含む。ガラスの器に触れる掌がひりひりと痺れる感覚が、心地よい。氷を突き崩していくと見え隠れする甘く煮られた小豆が蠱惑的である。


 繭の周りを回ってみると、下の方に小さな落書きを見つけた。どうやらクレヨンで書いたらしい。青色で「はやくおおきくなってね」とある。


 本来、蛇神神殿の神官としては大事な水竜の繭に落書きがされていることなどあってはならないことである。繭の周囲に囲いでも作って「何人も近寄るべからず」とでも書いた立札でも立てておくべきだろう。事実、浮遊島の蛇神神殿で繭の出現を聞いたときにそのような対処をすべきだと自分も考えていたのだ。藩国政府から許可なき者の立ち入りを禁じるという指示が出されないことを知ったときは、藩国首脳部は何を考えているのかと訝しんだものである。


 ただ、実際に本島に降りてきて繭が日常生活の一部になっている様子をみると、間違いではなかったのだろうと思う。繭には外傷もなく、他に落書きがあるわけではない。この海岸清掃のボランティアは開催されてから参加希望者は右肩上がりで増えている。


 食べ終えたかき氷の器を店に返し、ふとオットーの方に目をやると、大胆な水着姿の美女達に詰め寄られて目を回している。
なんて羨ましい、お前だけに良い想いはさせねぇ。自分が一人かき氷を堪能していたことを棚に上げてブルーノ・ハフグレンは駆け寄っていった。


 
 詩歌の夏は短い。この国に水着姿の老若男女と動物が海で戯れるというイメージがNWに定着して久しいが、それは国民の短い夏を精一杯楽しもうという姿に起因している。あまりにはしゃぎ過ぎて藩国全土を巻き込む大珍事が起こったと記録に残っているが、それについてはここで述べない。


 とにかく、詩歌の夏は短い。それは、水竜の繭が出現した年も変わらなかった。初夏に登場した巨大な繭に数日は見物客がついたが、夏が本格化すると繭よりも海だ水着だと詩歌の国民は繭の隣で海水浴を満喫していた。ただ、藩国政府の調べによるとその年の海岸に落ちているゴミの数は昨年比87%減であったことは特記しておく。


[No.7777] 2013/02/11(Mon) 23:10:48
龍の自己進化 追加SSその2 (No.7777への返信 / 1階層) - 士具馬 鶏鶴

 
 太陽の季節が過ぎて、入道雲が姿を見せなくなった。その代りに詩歌の空は一面のイワシ雲に包まれることが多くなる。雲の隙間から注がれる陽光は、海面近くを泳ぐ魚群の煌めきを髣髴とさせた。 NW最北端の詩歌に残暑はなく、秋晴れの下に吹くさわやかな風がこの国で最後の過ごしやすい季節の訪れを告げている。そして、その知らせに答えるように詩歌では収穫祭が催されていた。



 若い男が一人、ゴミ一つ落ちていない海岸で立ち尽くしている。
 神経質そうな顔に伸ばしたままの長い銀髪。針金のような体を深い緑のタートルネックに青いジーパン、最後に洗ったのはいつなのか知れない白衣で包んでいる。頑丈そうな革製の大きなカバンを手に持って、首にはIDカードをぶら下げている。バイオエタノールプラント主任、テオドール・ヴィルヘルムソンと書かれていた。

 海岸には彼以外誰もいない。収穫祭の喧騒も、この海岸までは届かなかった。


 「はぁ〜、いつみても馬鹿でかい繭だ。」
 (これで近海の生態系に悪影響を与えていないんだから、さすがは水竜。繭自体の組織を調べてみてもさっぱりわかんないもんな。)

 馴れた手つきで鞄から試験管を取り出し、ざぶざぶと海へ進んでいく。繭の近くの海水を採取し、蓋を閉めて鞄にしまった。


 初夏に水竜の繭が出現したことは、バイオエタノールプラントにも知らせが届いた。それだけなら世間話の種にでもなったろうが、その出現した場所を聞いたときに笑い話ではすまなくなった。というのも、件の繭が出現した海岸の近海は、詩歌藩の燃料問題の解決策として提案された海藻を利用した燃料生産に使用される原材料生産試験場だったのだ。

 この報告を受けたプラントは直ちに当該海域の調査を決定、総力を挙げて繭が与える水質への影響を研究することになった。この突然降って湧いた大仕事の現場責任者に祭り上げられたのが、海藻を利用して燃料生産を行う構想を立てたこの男だった。


 (調べりゃ調べる程わからん。水質の汚染どころか、明らかに良くなってる。元々水質には恵まれていたが、今のこの海は奇跡の産物だ。人の手でここまでもってくるのにどれだけかかるか…。)


 海から上がって砂浜に腰を下ろし、靴の中に入った水を出していた時、繭に書かれた文字が見えた。下の方に青いクレヨンで「はやくおおきくなってね。」と書かれている。ミミズの這ったような字だった。少し色が落ちてしまっている。


 水質調査をする立場としてはあまり褒められたものではない。ただ、この心がわからないほどひねくれているとは思いたくなかった。すくなくとも芸術祭の時に上司に誘われるまで研究に没頭していた昔よりはましになったとは思いたい。


 (せっかくの収穫祭だ、ビールの一杯でも飲んでから研究所に戻ろう。あの上司の悔しがる顔が目に浮かぶ。)


 にやりとほくそ笑みながら、男は立ち上がった。砂を払って、足は遠い喧騒の方へと進んでいく。年甲斐もなく、心躍らせながら。


[No.7778] 2013/02/13(Wed) 00:02:40
龍の自己進化 追加SSその3 (No.7778への返信 / 2階層) - 士具馬 鶏鶴


 詩歌の冬は苛烈を極めている。立冬の頃は雨も降ったが、今では雪ばかりであった。色様々に装っていた山々は、既に枯山と化して、雪布団の中で眠りについていた。高いと感じた空は、今では厚い雪雲に閉ざされている。何より、人間の多くは生活基盤を地下に移し、空を見ないで過ごす日が増えた。
 今、この国の地表で見られるのは専ら寒さに強い犬士達だった。


 その日の夕方、二匹の警官犬士が海岸沿いを歩いていた。
 どちらもシベリアンハスキーで、その容姿には似つかわしくないほどに、歩みは遅い。海はひび割れた氷に埋め尽くされており、一隻の船も見えない。近くの商店は軒並み冬越えの支度が整えられており、人の出入りが絶えて久しかった。雪の敷き詰められた道には二匹の足跡しかない。

 「はー、さすが年の暮れ。吐く息の白さが今年一だ。」

 片方の犬士が大きく息を吐き終えて、しみじみつぶやく。

 「こういう日はグツグツ煮立ったトマト鍋つつきながら冷えた黒ビールをやりたいな。コル、たしか署にトマト缶が大量になかったっけ?」

 コルと呼ばれた犬士が尻尾をぶんぶん振りながら目を輝かせた。

 「あった、あった!備蓄のじゃがいもが切れて、代りにやっすいトマト缶大量に買い付けて、署長がカンカンだった。ナイスだ、カロリ。」

 カロリと呼ばれた犬士の得意げな顔。

 「交番の冷蔵庫に近所のおやじさんが持ってきた野菜や魚もあるし、あとは酒か。」
 「そっちも心当たりがある。まかせとけ。」


 そんなことを話しているうちに、海岸の端まで来ていた。気づけば、遠目に見えていた水竜の繭がずいぶん大きくなっていた。積もった雪も相まって、巨大な雪玉のようである。

 「あれ、賢者のじいさんだ。」
 「なにやってんだ、折角の大晦日にこんなところで。」


 水竜の繭の近くに老人が一人立っている。
 長く伸びた白い髭を風に揺らして、くたびれた深い藍色の三角帽子に同じ色の貫頭衣、ワインレッドの外套で身を包んでいた。人の背丈程もある杖を握り、空いた手には小さくなった青いクレヨンを持っている。その深い藍色の目が年不相応に輝いて、とても70を超える老人のものには見えなかった。

 コルとカロリは声を掛けるのに躊躇ったが、自分達が警官であることを思い出して、その職責を全うすることにした。声掛け活動こそ、警邏の基本である。

 「よー、じいさん。寒い中、何やってんだ?」
 「せっかくの大晦日なのに、コンサート行かねぇのか?」

 荒海の賢者は髭をなでながら、魔法使いのように笑った。先ほどまで目の輝きは既に消え、年相応の落ち着いた眼差しである。

 「わしは今年最後の仕事をしておったのよ。そっちも大晦日まで仕事とは、ご苦労なことじゃ。」

 「まぁ俺らは所帯持ちってわけでもねぇし、こういう日はどうしても仕事が入っちまうもんさ。それより、じいさんはコンサートにはいかねぇのか?」


 不思議そうにカロリが首をかしげる。詩歌では大晦日の日は神殿や音楽院などでコンサートが開かれる。そんな人が集まる場所までは地下通路で各家々は繋がっているので、大晦日はコンサート会場のどこかで年を越すのが慣例だった。

 「まぁ、老体には人ごみはこたえるからの。今日はこのまま帰るわい。」
 「なら、これからトマト鍋でもつつこうかって話なんだが、じいさんもどうだ?」

 コルがそう言うと、間髪入れずに、

 「酒の方も心当たりがあるぜ、じいさん。」

 とカロリが続けた。

 「ふぉふぉふぉ、そうじゃな。今日は特別な日じゃし、せっかくだからご相伴にあずかるとしようかの。先に交番に行っておいてくれ、良い酒があるから持っていこう。」

 と満更でもない返事を返す賢者。

 「んじゃ、さっそく行こうぜ。交番寄って具材を調達して、じいさんと合流したら署に直行だ!」
 
 意気揚々と浜を後にする彼等の後には、水竜の繭だけが残された。


 その繭の下のほうに、小さな落書きがある。どうやらクレヨンで書いたらしい。青色で「はやくおおきくなってね」とある。何度か字が消えてしまったのだろうか、上から同じ色のクレヨンで字をなぞっているようだった。


[No.7779] 2013/02/13(Wed) 23:55:47
龍の自己進化 追加SSその4 完 (No.7779への返信 / 3階層) - 士具馬 鶏鶴

 初凪が詩歌の海を撫でて久しい。氷で埋め尽くされた海面が、日を追う毎に色を白から藍へと変えた。風花が舞う冬日和が少し和らぎ、軒先に連なる氷柱がその背を縮ませていく。シュティオンの雪嶺が音を立てて崩れるのも、それほど遠くはないだろう。凍港も幾日か過ぎれば、漁師達の怒鳴り声を取り戻す。啓蟄を知らせる春一番が、このNW最北の地に吹こうとしていた。


 夜明け前の海岸で老人が一人釣り糸を垂れている。
 長く伸びた白い髭を風に揺らして、くたびれた深い藍色の三角帽子に同じ色の貫頭衣、ワインレッドの外套で身を包んでいた。手にした人の背丈ほどもある古い木の杖に、生糸を結んで釣り針と赤い浮を引っかけただけの代物を釣竿にしている。

 この時期にこの場所でこの時間帯に釣竿を出したところで、釣れはしない。そんなことはここで暮らしている者なら誰でも知っている。無論、この老人もそのことは良く知っていた。日々海を眺めて暮らし、漁師よりもこの海を知る者がそれでもここで釣りをしている。

 「釣れますか?」

 どこからともなく現れた吟遊詩人が、歌うように老人に尋ねた。手には古い竪琴を持ち、旅装束に身を包んでいる。フードの下から見える髪は白く、顏は男か女かの区別がつかない程に整っていた。

 「さっぱりじゃな。この時期にこんな場所で釣り糸を垂れた所で何もかかりはせんよ。」

 老人は顏を向けもせずに答えた。お目当ての魚が釣れたらしかった。

 「そんなことよりも、一つ聞きたいことがあるんじゃよ、九音・詩歌殿。」

 老人はくるりと向きを変え、吟遊詩人に問いかけた。
 その深い藍色の目が年不相応に輝いて、とても70を超える老人のものには見えない。そこにいたのは寒さに震え眠い目をこすりながら我慢して釣りをしていた老人ではなく、NWで唯一「荒海の賢者」という称号を与えられた世界の守り手の一人であった。

 「私に答えられることならば、荒海の賢者殿。」

 吟遊詩人はNWの隅々を共に渡り歩いた古い外套のフードを外した。
 青みがかった白い髪は長く伸びており、絹のように滑らかに波打った。空色の瞳は澄み切っており、威厳すら感じられる。そこにいたのは気ままに世界を巡る吟遊詩人ではなく、領土を収めわんわん帝国の威信を守る藩堀の一人、九音・詩歌藩王だった。

 「わしは寒いのが嫌いじゃ。今まではずっと旅から旅への人生で、寒い所に留まることなどせんかった。それでも、この国に居つくようになったのはここにいた水竜達がわしを歓迎してくれたからじゃ。」

 荒海の賢者は淡々と話した。九音・詩歌は何も言わない。自分がこの賢者を相手に口にできることは、おそらく一言、二言ぐらいになるだろうと考えていた。

 「この国に流れてきた頃は、この国の冬がこれほどのものとは思いもせんかった。おかげで凍え死ぬところじゃったが、水竜達がわしを自分の体の中にいれて寒さを凌がせてくれての。寒さに体が慣れるまで随分世話になったもんじゃ。」

 九音・詩歌は昔の詩歌藩を思い出していた。燃料生成施設や海藻を利用した燃料生成技術などがなかったころ、暖をとるにも事欠く程に燃料問題は深刻であり、悩みの種の第一が燃料だったことは今でも忘れられない。

 「その恩を少しでも返そうと、わしの持つNWの海の知識を水竜達に与えたのじゃ。最もそれを最大限に生かして、おぬしらに力を貸すと決めたのは水竜達の意思じゃ。そして、この繭の姿になったのも全てはおぬしらに力を貸すと水竜達が決めたからじゃ。だからの、水竜に大恩ある身として、そしてあの物騒な剣の管理人として聞かねばならぬ。」

 賢者はまっすぐに詩歌の目を射抜いた。瞳の色は、帽子の青よりなお深く、鮮やかな海色の叡智を秘めている。

 「繭から孵った水竜が、あの剣の煌めきをその目にすることはないと言えるか?九音・詩歌藩王。」

 九音・詩歌は荒海の賢者の目をまっすぐに見た。賢者の背後にある海岸線が夜明けの太陽に光り輝く。この藩王の瞳は、生来の澄んだ空色に陽光の色が差し込んで、燃え上がるようだった。

 「最善を尽くします、水竜との友情に誓って。」

 かつて、海戦に出向く水竜達を眺めながら致し方ないと言わねばならなかった自分を思い出した。あの頃の私にこの賢者を前にして友情という言葉が使えただろうかと考えたが、結局よくわからなかった。

 「頼む。わしにとっても大事な友じゃ。この老い耄れにできることなら力も貸そう。」
 「ありがとうございます。近い内に改めてご挨拶に伺います。」

 詩歌は深く一礼した後、荒海の賢者の顔をもう一度見た。その目は年相応に穏やかなものになっていた。そこにいたのは寒さに震え眠い目をこすりながら我慢して釣りをしていた不思議な魅力を持った老人である。

 藩王ではない吟遊詩人は賢者の脇を抜けて、水竜の繭の方へと歩いていく。その横まで来ると、繭を一撫でした。別れ霜が掌で崩され、繊維とも金属とも知れない繭が陽光に照らされて輝いている。

 何の前触れもなく、吟遊詩人は歌い始めた。それはこの年に限って、この国の誰よりも先に繭に聞かせたい歌だった。

  春 雪溶けて 水ゆるみ 緑恋しく  夏を待ち

  夏 緑眩しく 咲く花に 実り予感し 秋へ向かい

  秋 実りし穂 金の波  闇に輝き  冬に見ゆ   

  冬 闇深く  音も無く 雪積もり  春を望む


  季節は 巡り  芽吹き 育ち 種を残し 地に還る
 
  魂   生まれ 惑い  育ち 環に還り 環になって巡る


 繭が、揺れる。海の薄氷が音を立てて割れた。


  青空に響くその声は 春を待つ想いの歌

  ふりそそぐ光の中で 恋しい緑に捧ぐ歌

  跳べ 春だ 跳べ 春だ

  溶けゆく雪を雫に変えて 冬の終わりを告げる歌

  やわらぐ風の香りに笑い 芽吹く若葉を祝う歌

  跳べ 春だ 跳べ 春だ

  共に手を取り春を踊ろう 巡る季節の円を繋ごう


 春の訪れを告げる歌が、この国に新たな友を呼ぶ。
 共に春の訪れを喜ぶがために。
 共にこの世界を生きるために。


[No.7780] 2013/02/14(Thu) 23:27:28
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