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伏字でmixiに書いた駄文SSを乗せます。お眼汚しですが、暇つぶしにでも御覧くだされば幸甚です。 たけきの藩国、更正施設。二度に渡る敵オーマの侵攻により甚大な被害を蒙った藩国であるが、地下に存在する施設は比較的に軽微な損害で済んでいた。そのうちの一つが、この非公式な牢獄だった。 「あ、お見合いの速報だ。」 真っ白な室内。ベットから起き上がった竹戸 初は、格子から差し入れられた新聞を読んでいる。 この更正施設、世間一般では「たけきのこ様が、そんな事を為される筈がない」と一笑にふされて都市伝説扱いされているが、厳然として存在する。 少なくとも、以前は彼も存在を知らなかった。 が、藩王への拝謁を済ませ、初心者ばかりで猫の国の一つ(羅幻王国、ついでFEG)での探検が済んだ後に、その存在を知る事となった。 その身を以て。 成功を祝しての宴会。彼は知らなかった。藩王の公務中に酒宴を開けば、更正施設送りという事を。 無論、彼は焦った。この場合、知らなかった事が罪を遁れる要因たりえぬ事ぐらいは知っていた。 実際、少しして調べると、 「たけきの藩国の良心」 と称えられる、ひわみ。この人物でさえ祝宴で更正施設に送られているのであるから、後は押して知るべし。 ただ、彼が憂えたのは緑オーマの侵攻だった。更正施設送りに対する執行猶予を藩王に乞い、幸か不幸かレムーリアで華々しく戦死を遂げる事もなく帰還した彼を待っていたのは、先の被害など比較の段では無い戦禍だった。 住む家すら失った国民を尻目に、衣食住が保障されている施設で日がな一日を過ごしている贅沢をさせる余裕は藩国には無かった。 復旧活動に就労すべく提案され、彼も同意。瓦礫の除去など泊り込みの作業も終わってから、耕作する者のいなくなった耕地を耕す為に出仕し、自宅の代りに更正施設で寝泊りする事になって旬日。 「あ、ゆみさんは二位か。」 かつてを上回る地獄絵図な施設に改装された更正施設(以前の戦災復興の折、摂政によって快適な施設に内密のうちに改装されていた為)ではあるが、彼が収容されたのは初犯の獄。 ベットは存在するし、朝には新聞も読めた。また、日中は復旧作業で外出しているし、兵法の修行でもっと過酷な深山や奥宮での参篭も経験している彼には、然程の過酷な施設でも無い。 彼に、施設に入っているぐらいなら畑を耕せと適切な助言をくれた先輩が見事に二位である事に安心して、彼は記事の続きを読む。 あたりの組み合わせは、流石だった。主将と中堅は良い意味で意外だったが。 問題があるとすれば、次鋒の名だった。 「金城さんに蹴り殺されるのが先か……金城ファンクラブの集団餅搗き大会で撲殺されるのが先か。成仏しろよ、源。」 続いて、はずれ(賞味期限切れ)に眼を移す。 「主将と中堅は良しとして、副将は裏マーケットの親父どのか? ソックスブラックの事か?」 もっと問題なのは、先鋒と次鋒だった。 「大暴れ、さもありなん。一方は何れ、『愛の必殺仕事人』に中村主水よろしく背後から脾腹を一突きされても文句は言えないし。況や、男だけが参加の筈のお見合いに出された…」 その続きは、口にするのも憚られた。 はずれ?(罠っぽい)を見て、いよいよ絶句する。 「この主将、うちの藩国に来ているのとは別の奴だよな?」 厳密に言えば、別の世界の。事と次第によっては、たけきの藩国が崩壊する。その時には、NWCで腹切り自害だ。 中堅の名を見た瞬間、彼の口から己のものとも思えない叫ぶがほとばしった。 「「「ちょっと待て~! これ、会場にはコガだけだったってオチだよな? そうじゃなきゃ、本当に緑のジャケットに袖を通すぞ! って言うか、そうと知っていれば俺だって……!」」」 それは、世界を隔てた同じ魂の持ち主とも言うべき武図書の叫びであり、また篠武真幸の叫びでもあった。 何事か、と人の駆けつける気配を感じ、瞬時に平静を取り戻す。まさか彼が叫んだとは思わない警備の面々が、再犯者の収監される獄に向かっている間に、何とか荒ぶる内心をも鎮める。 最後に、はずれ(そもそも間違い)に眼をやる。 「壬生屋さんに殺されるぞ。それとも、怪しい妄想の題材にされるか。ああ、両方か。 海法先生、投票すべきか最後まで迷いましたが、よもやこのような裏事情が… ロジャー。成仏しろよ。」 そして、警固に廻るか緑のジャケットを羽織るか、彼の迷いにも決断が下された。 [No.2365] 2007/07/28(Sat) 05:13:30 |