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書いた分投下しておきます。問題あったら修正しますので確認よろしくお願いします。 /*/ たけきの藩国は特産品のじゃがいもよろしく、いもを洗ったように人がごったがえしていた。 皇帝から難民受け入れ要請があったのである。 たけきの藩国も難民キャンプが建設され、あちこちに猫耳のついた人々が歩き回るようになった。 暴徒が出ると言う話が届いている。よってたけきの藩国の政庁城に通っている人々も交代で見回りに出るようになった。 この話は、そんな騒然としている中であった出来事の1つである。 /*/ その日も交代で見回りをしていた時だった。 「えーんえーん」と子供の泣き声が聞こえる。 見回りをしていた多岐川佑華は「おや」と思って近づいていった。 泣いているのは猫耳をつけた子供である。 おお、難民の子供か。 多岐川はそう合点してして子供に近付き、膝を落として子供の目線になった。 「どうしたの、ぼく」 子供はキョトンとした顔をして泣くのをやめた。 恐らく久々に共和国なまりを聞いたからだろう。多岐川は共和国からの移住者であった。 「………お母さんと離れたの」 「あらまあ。お母さんどんな人とか分かる?」 多岐川は携帯していたメモを取り出した。 「うんとね……」 子供が一生懸命言うのを聞きながらペンを走らせる。 大体の母親の容姿が分かった。 「うん分かった。お姉ちゃんがお母さん探そうか」 「うん!」 子供は少し安心したようである。 多岐川が子供の手を引いて難民キャンプの本部に連れて行く事とした。 /*/ 難民キャンプの本部も、人がごったがえしていた。 色んな問い合わせが飛んでくるのが、政庁城に情報が行くのを待って処理しきれないから、急遽難民キャンプ内に本部を設置する事で処理をしているのである。 帝國から割り振られた人数は計325万人に上る。そりゃあ問い合わせも増えると言うものである。 竹上木乃藩王もあれやこれやと指示を飛ばしながらたくさん降って来る問い合わせを処理していた。 行く途中でも探してみたが、どうも母親はまだ本部まで来ていないらしい。 多岐川は子供を連れて本部に入った。 「藩王様、藩王様、迷子の子供さんがいるのですが」 「ちょっと待って、今仕事が……」 竹上藩王は忙しいらしい。 多岐川は不安げに見ている子供の頭をポンポンと撫でた。 「大丈夫大丈夫。きっと見つかるよ」 多岐川は子供を本部に預けると早速母親を探す事にした。 まずは消息掲示板の方を見に行って見る。 子供が言っていた母親の特徴と一致している人がいないかどうかチェックを始めた。 「うーん、まだこっちには来ていないかあ。と言う事はまだ消息掲示板の事知らない人かなあ?」 とりあえず消息掲示板に子供が本部で母親を待っている事を書いてからキャンプ内を探す事とした。 スピーカーを持って練り歩く。 「迷子さんのお知らせですー現在○○ちゃんとおっしゃいます3歳位の男の子を本部で預かっていますー○○ちゃんの特徴はー……」 うーん、反応ないかなあ? 多岐川は困ったような顔をしながらスピーカー持ってしゃべるのを続けた。 まあ消息掲示板に書いておいたから他の国の人も探してくれると思うけどなあ。 こうして1時間練り歩いてみたが、子供の母親の手がかりは見つからなかった。 「困ったなあ」 スピーカーをオフにして多岐川はつぶやいた。 今日は暴徒もなく、見回りしていても何もなかったのが幸いだったが。 とりあえず本部に戻ってみる事とした。 /*/ 子供の母親がみつかったのは夕方になってからだった。 どうも職業斡旋場に出かける時に子供とはぐれてしまったらしい。 「ぼくよかったね」 多岐川はポンポンと子供の頭を撫でた。 「うん」 多岐川は半日かけて子供の母親を探してようやく見つけたのだった。 子供は母親に手を引かれて帰っていった。 「バイバイ」 「バイバイ」 子供が嬉しそうな顔をしているのを見て多岐川はほっとしていた。 治安維持の為に心が荒む事件が多い中、子供の笑顔が守られた事は、何よりの救いであった。 明日も頑張ろう。多岐川はそう思い本部へと戻っていくのであった。 [No.3200] 2008/06/17(Tue) 21:40:44 |