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No.3215へ返信



all E115対策スレ - 竹上木乃@藩王 - 2008/06/16(Mon) 02:44:46 [No.3178]
提出 - 竹上木乃@藩王 - 2008/06/19(Thu) 00:00:19 [No.3216]
途中経過 - 竹上木乃@藩王 - 2008/06/18(Wed) 18:00:29 [No.3205]
きのうのろぐ - 竹上木乃@藩王 - 2008/06/18(Wed) 18:21:32 [No.3206]
追加 - りあらりん - 2008/06/17(Tue) 08:14:36 [No.3195]
思いついたものはしかたない - でいだらのっぽ - 2008/06/17(Tue) 02:08:50 [No.3191]
MA・TSU・RI向けイベント - りあらりん - 2008/06/18(Wed) 20:13:07 [No.3208]
5.難民関係のSS・イラストについて - 竹上木乃@藩王 - 2008/06/16(Mon) 03:21:46 [No.3180]
衣食住の衣 - 志水 - 2008/06/18(Wed) 22:34:38 [No.3215]
難民関係のSS案 - 多岐川佑華 - 2008/06/16(Mon) 21:03:17 [No.3185]
おけーですー - 竹上木乃@藩王 - 2008/06/17(Tue) 07:38:04 [No.3193]
難民関係のSS投下 - 多岐川佑華 - 2008/06/17(Tue) 21:40:44 [No.3200]
おk - 竹上木乃@藩王 - 2008/06/18(Wed) 21:00:38 [No.3211]
難民関係のイラスト案 - 月光ほろほろ - 2008/06/16(Mon) 20:57:49 [No.3184]
おけーですー - 竹上木乃@藩王 - 2008/06/17(Tue) 07:40:24 [No.3194]
完成 - 月光ほろほろ - 2008/06/18(Wed) 03:45:48 [No.3204]
イラストを元にしたSS書きます - TAKA - 2008/06/17(Tue) 01:23:22 [No.3190]
「お・に・ぎ・り」 - TAKA - 2008/06/18(Wed) 00:33:10 [No.3203]
チェック - 竹上木乃@藩王 - 2008/06/18(Wed) 21:10:29 [No.3212]
4.治安政策アイディアぼしう - 竹上木乃@藩王 - 2008/06/16(Mon) 02:59:44 [No.3179]
受け入れ前の治安対策文 - ひわみ - 2008/06/18(Wed) 22:03:08 [No.3213]
政策告知文:修正2157 - 二郎真君 - 2008/06/18(Wed) 20:13:54 [No.3209]
Re: 受け入れ後の政策告知文 - 竹上木乃@藩王 - 2008/06/18(Wed) 20:54:34 [No.3210]
おおざっぱな方針 - 竹上木乃@藩王 - 2008/06/17(Tue) 20:49:42 [No.3199]
ここまでのアイデア概要まとめ&参考藩 - 二郎真君 - 2008/06/17(Tue) 20:15:20 [No.3198]
徒然なるままに - TAKA - 2008/06/16(Mon) 23:54:41 [No.3189]
暴徒対策案 - 多岐川佑華 - 2008/06/16(Mon) 22:01:16 [No.3188]
思いつく儘に。 - 竹戸 初 - 2008/06/16(Mon) 21:58:15 [No.3187]
参考 法律(ツンさん) 帝民気質 - 二郎真君 - 2008/06/16(Mon) 21:48:53 [No.3186]
とりとめもなく - りあらりん - 2008/06/16(Mon) 19:54:00 [No.3183]
住と職提示でごー - 二郎真君 - 2008/06/16(Mon) 19:03:16 [No.3182]
思ったことを書いてみた。 - コダマゆみ - 2008/06/16(Mon) 06:37:38 [No.3181]


衣食住の衣 (No.3180 への返信) - 志水

帝国にて新領民と呼ばれる難民がたけきの藩国へやってきた
「はい、受付はあちらです。まっすぐお進みくださーい」
光る指示棒を持ち、新国民(たけきのではこう呼ぶ)を誘導する
(ここにいる新国民たち・・・まさか俺がこの国の摂政とは誰も思うまいッ)

自虐的にケタケタ笑う男を遠巻きにしながら、人の波は受付へと流れる
その顔はこれからの新生活に対する不安からか、暗く沈んでいた
(そういえば、妙に埃っぽいな)
あたりを見回すと、新国民の姿が
彼らを見ると旅のせいか服は土ぼこりにまみれ、薄汚れていた
その中には転んだのか、泥が乾き、土がこびりついた衣服をまとう少女の姿も見えた

(まずいな)
志水は思う
(いかん。非常にまずい)
何がまずいかって?
(あの靴下たちを月光とモモに見せるわけには・・・ッ)
男は半年ぶりくらいに真面目な顔をした後、政庁へ向けて走り去っていった
(あの靴下は俺のものだーーーッ)

 /*/

「みたぁぁぁん!!」
「みたんって言うな。で、なんですかこの忙しい時に」
ひわみはこれからの炊き出し、とりあえずのプレハブ住宅の手配に大忙しであった
「あのさ、非常用の衣服とかあったよな。配給用の」
「あー、半年前に摂政が無理やり予算通して買い込んだアレですか」
「今どこにしまってあるかわかるか?」
ひわみはため息をついて告げる
「すみませんが、藩王さまから『摂政の手には絶対に渡すな』って厳命されてるんですよ」
「え、何ソレ」
「日ごろの行いを思い出してください」

「いや、そのだな」
必死に考えをめぐらす
一体どうしたらこの窮地を脱して――
「大体仕事はどうしたんですか。ウチに来た方々を誘導する係でしたよね?」
「うむ、それでだな。みんな長旅のせいか衣服がかなり汚れてたんだ」
(これは行けるぞ!!)
「想像してみてくれ。服が汚れてると、なんとなく嫌な気分にならないか?」
「それは、確かに・・・」
「だからな、配給しようと思ってるんだよ。せっかくウチに来てくれたんだ。嫌な思いはさせたくない」
「うっ・・・しかし、藩王さまの命令は・・・」
「だったらみたん。いやひわみ、摂政として言おう。たけきのの新国民のために、衣服を配布する」

(確かに、一理あるかもしれない・・・)
ひわみは今回来る新国民の中に、暴徒になりそうと目されている人たちがいる事を聞いていた
衣服の配給を行えば、不満の一部は解消されるかもしれない
ひわみは感慨深く思う、ようやく摂政が摂政らしい自覚に目覚めてくれたのだと
「・・・わかりました。緊急用の衣服は第四倉庫においてあります」
「たけきの政庁第四倉庫・・・つくづく因果な場所だな」
「ところで摂政。私はそちらにまで手が回りません」
「そのあたりは俺に任せろ。なんとかしてみせるさ」
(摂政・・・ ついにやる気に目覚めて・・・)
「おい、どうしたみたん」
「いえ、なんでもないです。ここは埃っぽくていけませんね」
目元を急いでぬぐうと、ひわみは震える声を抑え、告げる
「では、そちらはお願いします。・・・摂政」

 /*/

「・・・というわけで、服をゲットしてきた」
「はぁ・・・、で閣下。どうやって配るんですか、これ」
「竹戸、いいところに気が付いた」
忙しそうに働いている藩国民の一人を指差す
「梅雨どきのサンタクロース作戦だ」
「閣下。そのネーミングは正直どうかと思うんですが」
「黙れ」
志水は竹戸に靴下を押し当てる
「で、だ。夜プレハブ、テントへ侵入し、枕元へ衣服をプレゼントという単純明快な作戦なわけだが、何か質問は?」
「あの・・・ なんでこっそりと配給を?」
「よく考えてみろ慈詠、元は猫の国の民。素直には受け取りづらいかもしれないだろう?」
「あー、なるほど」
「じゃそういう事で、配布の方よろしく頼む」

 /*/

深夜
旅の疲れからか寝静まったテントやプレハブ家屋の間を駆けずり回る影、影、影
「のっぽさん。そっちはどうですか」
「今半分くらいです」
「それじゃ半分下さい。手伝います」
「梅本さん、すみません・・・」
影が踊る
彼らが朝目覚め、一人でも多くの人が喜んでくれることを祈って

 /*/

目を開けると、見慣れない天井が入ってきた
「そっか・・・」
少女は今までの事を思い出す
彼女にとっては長い放浪の末、ようやく昨日たけきの藩国へたどり着いたことを

隣を見ると家族の姿があった
父は安心したのか安らかな顔でいびきをかいて寝ているし、弟は毛布を蹴飛ばして寝ていた
そんな家族の姿を見回していると、枕元に包みと手紙が置いてあることに気が付く
彼女は手紙を開く
そこには印刷された文字ではあるが、ささやかな言葉が添えられていた

『本当はあなた方の祖国の服を用意したかったのですが、時間が足りませんでした。
申し訳ありませんが、今しばらくはこの服で我慢してください。
まことに簡素ではありますが、この新天地での幸せを祈り――
たけきの藩国へ、ようこそ!!』

包みの中には何着かの下着と肌襦袢、浴衣に帯と雪駄(せった)が包まれていた
ご丁寧にも、帯の締め方を書いた紙も一緒に

少女は浴衣を手に取る
手触りは少しざらついているが、これからの夏にぴったりな通気性のよさそうな生地で織られていた
家族が寝静まっているのを確認し、汚れていた衣服を脱いで着物に袖を通す
少しサイズが大きい浴衣に包まれた彼女の顔は、確かにほころんでいた

 /*/

朝起きると着替えが置かれていることを不審に思ったが、替えの服が少ないことは確か
一番初めこそ抵抗があったものの、なかなか着心地は悪くない
また、四日目あたりからはぽつぽつと各祖国の服も混じるようになってきていた
不思議なことではあるが、助かるには助かっている
ならばそんなに悩むことは無いだろうというのが、新国民全体の流れであった

 /*/

一週間後
寝静まったテントやプレハブ家屋の間に置かれた、ゴミ捨て場を駆けずり回る影、影
「そっちはどうだ、竹戸」
「はい閣下。磨り減って穴が開いたものなど、結構な量が捨てられてますね」
「よし。では三時間後に第四倉庫にて」
「承知いたしました」
影が踊る
隠し切れない高笑いを響かせながら

 /*/

ところ変わって三時間後
「御覧下さい、閣下。これが新国民のソックスでございます」
「ふはははっ!! 末端価格一億じゃすまんぞこれは!!」
「それも、ほんの一部で…しかし、新国民への衣類支給を逆手にとって、二百万人分の靴下を入手しようとは!」
「この成果は歴史に残るぞ いまだ誰も成し遂げたことの無い偉業に違いない・・・」
恍惚とした表情で山を見つめる二人
「そこまでだ、この変態ども」
襖が開き、背後からの光を受けたシルエット
中央にドンと立ち、脇に背の高い二人を引き連れた姿はまさに――

「リトルグレイッ!?」
「ちがうわ」

短い悲鳴の後、夜間に衣服が配られることは無くなった
その後は配給所で、日用品として配られることになったようだ



〜〜〜〜〜

己の欲望の赴くままに
靴下とか口走った竹戸さんがいけないんです
ええ(ぁ


[No.3215] 2008/06/18(Wed) 22:34:38

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