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朝の柔らかな日差しが降り注いでいる。 さわやかな風が畑の作物の葉をさやさやと揺らしている。 田園地帯に広がるジャガイモ畑には農作業に従事する人々が仕事を始めていた。 だがこのような人々はたけきのでは少数派であった。 豊富な食料自給率と藩王の厚い人民保護策の影響で、人々は働かなくとも生活できる環境が保障されているのであった。 国民総ニート化が非常な問題となっていたのである。(ある意味平和な悩みであったが・・・) たけきのに仕える月光ほろほろという男がいる。 この漢、最近婚約をした、つがいとなる女性の名はヨーコ。 この月光という漢、結婚間際になって我が身を振り返ってみてこのままではヨーコに何一つ報いてあげられないことに気付く。 家はない、ヨーコと一緒に暮らすとしても日々の暮らしを楽にする機械の一つとして持っていない。 未来に向け、まず家を手に入れることが幸福への第一歩と決心した月光は、政庁の仕事の合間を縫って畑仕事に精を出し始めたのである。 「月光さん今日も精が出ますね」 「農作業は腰に来るけど、月光さんは大丈夫かね?」 「今日もお日様が照って仕事甲斐があるねぇ」 農作業仲間が月光に次々と話しかける。 「皆さん今日も精が出ますね」 月光は集まってきた人々に律儀に会話を返しながら、午前中の作業について配分を考え作業計画を立てた。 「よし、今日もがんばりましょう、とりあえずはお昼を食べることを目標にね!」 /*/ 2.お弁当(昼) /*/ 「月光さん手伝いに来たよ〜」 昼食を取って休憩していた月光の元に数人の人影が集まる。 「月光さん水臭いですよ、たけきの藩国の恋の呪いを解いたあなたは私たちの希望なんだからもっと堂々としてください」 後で予定していた飲み会のメンバーが手伝いに来たのだ。 集まった面子は藩国以外の仕事で多忙を極める人も少なくない、それでも月光を祝福しようと何を置いても参加を優先したのである。 月光はありがたさに胸が震えた。 「みんなありがとう、ほんとにありがとうございます、ですがこれは私事です、みんなに手伝ってもらうのはあまりに心苦しいんです」 「私事、違うね君が幸せになることがみんなの幸せなんだよ」 「そうそう、恋愛に呪われた国たけきのの呪縛をといてくれる君こそが我々の希望なんだよ」 「だから土仕事をがんばって夜の宴会を楽しみましょう」 黄昏を迎えるころ仕事を終えた仲間たちは宴会場へ連れ立って向かっていったのである。 ・・・たけきのの宴会それは地獄を意味していたという。 [No.4362] 2009/05/06(Wed) 02:07:03 |