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「帰ってきたねー」 「かえってきたねー」 「ジャガイモ料理が懐かしいねー」 「じゃがいも、なつかしーねー」 「たけきの神社、改装されるらしいよ」 「ほえー、ぱんだーらんど?」 「そーそー。今度、パンダ様を磨きにいこうねー」 「ぱんだー!ハナにニトロブースーターつけてって、おねがいするー」 「……ぱお(困っているらしい)」 「りこ、それはちょっとハナさんに悪いから」 仮設ではないたけきの藩国政庁前で、二人と一頭はのーんびりと散歩をしながら、そんな会話をしていた。 散歩と言っても、心和む風景ではないけれど。 「あちこち、壊れちゃってるねー」 「ちらかってるねー」 「あーあー、あの木、倒れちゃってる」 「だいじょーぶだよー。ハナ〜」 「ぱおーん(気合を入れているらしい)」 ハナが長い鼻で倒木を起こし、二人でその根元に土をかける。 「よーし、これで大丈夫」 「だいじょーぶー」 「サイボーグに着替えてみたけど、コレってかなり便利ねー」 「ゆみおばちゃん、ちからもちー」 「ぱおん(自己主張しているらしい)」 「ハナも、ちからもちー」 ふと、周りを見回してみる。 倒れた柵や塀、枝の折れた木や、地面のあちこちに空いた穴。 目に入る屋根が壊れていたりするところを見ると、建物の中も、かなりひどい状態になっていたりするんじゃなかろうか? 「りこ、お散歩中止〜」 「えー、まだまちにあそびにいってないよー」 「お散歩の前に、お片づけしよっか?」 「ほえー?」 「藩王さまのお客様もおみえだし、お家は綺麗にしておかないといけないでしょ」 「ぱんだーらんどは?」 「お片づけしたら、ご褒美にパンダ様のお守り(千歳あめ付)を買ってあげるから」 「ハナのぶんはー?」 「ハナさんの分も」 「わーい。ハナ、おかたづけてつだうよー」 「ぱおーん」 「それじゃりこ、お掃除用の服にお着替えだー」 「へんしーん」 二人と一頭は、猛烈な勢いで後片付けを始めた。 作業中に出会ったヒマそうなヒトは、問答無用で作業に引き込む。 散らかった瓦礫を片付け、あちこちに溜まったホコリや泥をこそぎ落とし、壊れた箇所を見つけたらチェックしてひわみさんに報告し……。 ついでに、目立たない場所に溜まっていた洗濯物(主にくつした)も一気に片付ける。 留守の間、散らかりっぱなしだったたけきの藩国内を綺麗に片付けて、二人と一頭は再び散歩を再開した。 もちろん、おやつの千歳あめ付で。 *** なんか、長くなった。 次は、大須さんですよぅ。 [No.171] 2007/05/18(Fri) 15:56:34 |