★間質性肺炎&特発性肺線維症
3月始め、神戸の父が入院したとの連絡が入った。 今年82歳の父だが、毎日身体を鍛え、元気でることを ただ唯一の自慢にしている人である。 その父が、入院した。
入院の理由は「気胸」。
気胸とは肺に穴が開く病気。 突然肺に穴が開いて、息が苦しくなる。
その気胸のために、人生初の長期入院となった。
気胸というのは一般に「自然気胸」を指し、 自然治癒を待つか、胸腔鏡下術などにより肺の穴をふさぐ手術を行う。 その時の問題は、再発することで、 何度となく原因不明で再発することが問題となる。
ただ、父の場合は自然気胸とは違って、 原因がはっきりとしている。 気胸となった原因は、間質性肺炎のためだった。
間質性肺炎というのは 通常の細菌の感染による肺胞性肺炎のことではなく 肺の肺胞の間質の部分が、粉じんやアスベストなどの刺激により炎症を起こし、 それをマクロファージが修復する過程で、それが過剰修復となり、肺胞が繊維化してしまうことだ。 この病気は「特発性」とされることからもわかるように 極めて希な病気で、非常に難治性で、原因がわからず、予後が悪い病気とされている。
ただ父の場合は原因がはっきりしていて、 いわゆる国鉄時代にアスベストを長年にわたり吸引したことによる、いわゆる「石綿肺」であり、 それにより「特発性肺線維症・IPF」の疑いがもたれている。 |
No.897 - 2012/04/08(Sun) 14:15:40
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