現役生の皆さん、こんにちは。 ゼミ10期生の吉谷です。なんとなく顔くらいは覚えていただけましたでしょうか?まだ14期生の皆さんとはお話ししきれていないのでどんな人なのかなぁと気になっている人もいるかもしれませんが、とりあえず福島ゼミが好きな暇人と覚えていただければいいと思います(笑)
さて、今回はその暇な時間をかけて私が思ったことをちょっとこちらに書いてみようと思っています。読んでくださったら飛んで喜びます。
私の現役時代、福島先生が海外留学中だった関係でゼミは別の先生の代講で行われており、しかもその先生がお持ちだった授業数の関係で3年生のゼミナールは開催できないというなかなか絶望的な状況でした。もちろん何もしないわけにはいきませんので、2限の時間に先輩方の発表をみんなで聞き、3限は当時4年生だった9期生の先輩方に講評をお願いする形で、サブゼミ形式で自主的に授業を行っていました。先生が不在だったため当然基本書の指定はなく、自治体発表と政策発表を繰り返していました。
当時から公務員になりたいという希望もなく、あくまで住民サイドのまちづくりをやってみたいと思っていた私にとって、ゼミナールの環境は刺激的なものでした。福島ゼミナールに入るために日本大学法学部に入った私にとっては、まさに夢の時間でした。
それでも、私の心の中にはちょっとした不満があったのです。先生にお話ししたことはまだないのですが、思い切ってここで白状いたします。
ゼミナールの授業で発表をし、ディスカッションをするのはいわば室内での学びの場、夏合宿のヒアリングやフォーラムは室内での学びを生かし活用する場ですよね。
私が不満に感じていたのは、「実践の場」がないことでした。実際のまちづくりの現場に参加すること、そして学んだ知識を生かしてやってみることができる場がないことが、福島ゼミのある意味弱点のような気がしています。私自身それをずっと問題提起しておきながら、何も変えることができなかったことを本当に申し訳なく思っています。
私は京田辺で僭越ながらリーダーを務め、政策を考える上でフィールドワークを大切にしていました。当時はコミュニティカフェ(普通の喫茶店ではなく、地域の障がい者の方の就労支援やまちづくりの情報拠点など、地域のあらゆる課題に対応する空間)を提案しようとし、首都圏内の各所にあるコミュニティカフェに実際に行ってみようということで、チームメイトで手分けしてフィールドワークに赴きました。
私が行ったのは横浜市港南区にある「港南台タウンカフェ」。地域情報などをウェブで発信している会社と地元の商店街が共同で運営している、いわば港南台地域のまちづくり拠点のような場所でした。そんなところに、何のアポイントもなしに突っ込んでみたのです。…今考えると恐ろしい暴挙です(^_^;) そこで出会ったボランティアさんと意気投合し、タウンカフェの代表者とお会いすることもできて、「よかったらうちでボランティアやってみない?」と声をかけていただきました。まちづくりの実践の場を求めていた私にとっては飛び跳ねるほど嬉しい申し出で、二つ返事で「やります!」と答えました。京田辺の情報収集と、それ以上の報酬を得ることができたあの日は、忘れることができません。 私のチームは京田辺で受賞することはできませんでしたが、どこのチームよりも動いていた自信だけは今もあります。
そういうわけで私は3年生の間、授業、ゼミ、バイト、タウンカフェの四つを主に行っていました。授業も(なるべく)サボることなく出て、ゼミは副ゼミ長になってしまったので全力でやり、バイトもそこそこやり、タウンカフェのボランティアも月2回やっていました。 タウンカフェのボランティアの内容は本当に多種多様でしたが、私が主に関わったのは「港南台テント村」という月2回のフリーマーケットの企画運営と、年に一度の港南台夏まつりへの出店でした。特にテント村は月2回やる関係上マンネリになりやすいので、いかにお客さんに来てもらうか、どうやって出展者の方々に楽しんで販売をやってもらうかということに大変気を遣いました。ゼミの中だけでは決して考えなかった思考を使って、春は天気の良さを生かして近所の大学の茶道サークルに来てもらって茶会ブースを作ろうとか、こどもの日に合わせて「こども店長」を中心にフリーマーケットをやってもらう「キッズフリマ」をやろうとか、本当にいろんなことを考え、実行し、経験させていただきました。夏まつりでフランクフルトを売った時の隣のお店とのお客の取り合いも良い思い出です(笑)
こうしてゼミ以外の場でもまちづくりをすることで、私は行政サイドのみではないまちづくりの考え方を学ぶことができましたし、就職活動を行う上でもゼミの活動とタウンカフェの活動の両立は大きな自信になりました。
これだけ長々と書いて私が伝えたかったことは、現状の与えられた環境に満足するのではなくて、自分で行動することで新しい風を起こしてほしいということです。 フォーラムなどでは行政に提案しようとする関係上、どうしても行政のメリットなどを考えてしまいがちですが、まちづくりを行う上では先生が常々おっしゃっているように住民、企業、行政の各アクターが協働してWin-Winの関係を築くことが非常に重要です。その視点を養う上でも、ゼミの授業を飛び出して学生の立場で外のまちづくりに参加するということは、非常に大きな意義があると思います。是非、「実践もしよう!」という気持ちを持っていただきたいなと思い、この文を書きました。文章が下手なのでうまく伝わるかどうかは分かりませんが、少しでも意識を変えるきっかけになってくれば嬉しいです。
もし港南台タウンカフェに興味を持たれた方がいましたら、私にお声がけいただければ一緒にボランティアとして体験参加することも可能ですので(代表の方が若者がいなくて困ると泣いていました)、是非一緒にやってみましょう(^^)勉強になりますし、何より楽しいです!(^^) お待ちしております。 |
No.934 - 2016/05/13(Fri) 13:50:46
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