鴻臚館跡を発見するにあたっては、九州大学医学部の教授中山平次郎さんが、貢献しました。 福岡や佐賀、長崎のあたりには、しろうとの古代史研究家がたくさんいるようです。
前回福岡に来たとき、織幡神社の入り口で、ぼくに声をかけて下さったかたは、長崎県で建設業をやりながら、古代史を研究しているかたでした。 このあたりには、古代史を研究している方がけっこういるということで、研究会の名前などをいくつも教えてくださいました。「菊○流域古代史の会」「玄○灘流域地名研究会」「久○米地名研究会」他です。 ぼくの田舎の富山県では、こんな風に古代史を研究する会などは、聞いたことがありません。それだけ九州は、古い時代からの歴史があるということかもしれません。
おおぉ、そういえば、あの「まぼろしの邪馬台国」の著者は、長崎県の方じゃないですか。 宮崎康平(1917−1980)さんがその人です。 この方は、盲目でありながら、島原鉄道株式会社の常務取締役を務め、1957年の島原大水害から、島原鉄道の復旧につとめました。 ただ、映画の「まぼろしの邪馬台国」では、社長という立場なのです。実際はどうだったのでしょうか。 このときに、多数の土器が出土し、深く考古学にはいっていったようです。
奥さんは和子さん。再婚だそうです。このかたの支えがあって、研究がすすんだようです。 書籍「まぼろしの邪馬台国」で、第一回吉川英治文化賞を受賞されたそうです。夫婦としての受賞だそうです。 映画では、竹中直人さん、吉永小百合さんが主演です。おおそうだ、宮崎康平さんの実際の孫、宮崎香蓮さんが、和子さんの子ども時代を演じています。
宮崎香蓮さんは、1993年生まれの21歳大学生、オスカープロモーション所属だそうで、これから、強力に売り出されるのでしょうか。NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」に出演されていたようです。見てませんけど。 後日、吉永小百合さんから「(女優業で)なにか困ったことがあったら、連絡して」と言われ、連絡先を交換したそうです。ふたりは同じ大学の先輩後輩になるそうです。 うぅぅ、いいはなしだなあ。・・まっ、それほどでもないか。
宮崎康平さんによると、いろんな土地を実地調査している際に「ここから、むこうの山の辺りまで、古墳群がつらなっているはずだ」と言われたそうですが、やがて「吉野ヶ里遺跡」が発見されることとなります。
さて、そのあと訪れたのは「福岡市博物館」でした。 はじめて福岡へやってきたとき、一番最初に訪れたのが、そちらでした。 歴史の教科書にでていた「漢委奴国王」の金印の現物を見て、とても感動したのを覚えています。 さらに、館内に設置されたよそでは見かけない「体験学習室」という施設で、子どもたちが楽しく遊んでいるのに、感心しました。 そのときにおしゃべりをした、賢い三歳の女の子と母親は、お元気なんだろうかと思いました。
あれから三年たちます。女の子は小学一年生になってるはずです。月日がたつのは早いなあと思いました。いまでは弟さんや妹さんがいるかもしれないと思いました。
体験学習室にそのとき三名ほど学芸員の方がいらっしゃいましたが、前回おしゃべりしてくださった瀧○さんもいらっしゃいました。 さいわいぼくのことを覚えていてくださって、今回も少しの時間おしゃべりをしました。 体験学習室のような、子どもが遊べる施設は、ほかの博物館でも設けられ始めたそうです。 「子どもが来てくれるのは、うれしい」そうです。この博物館の前庭のあたりで、このごろ小学5年生ぐらいの女の子たちが、元気に走り回っているようです。
あとで、二階の喫茶室で、遅い昼食を食べながら、前庭を走っている七、八人の女の子たちを見ていたのですが、ルールがわかりません。鬼ごっこなら鬼がいるのですが、そんな気配はありません。今度行ったときに聞いてみようと思います。まっ、追求しなくてもいいはなしなのですが。
その後、展示室を回りました。入り口に前回少しおしゃべりをした、戸○さんともうひとり別の方が、机の席で受付をしておられました。
この博物館の人気が続くのは、ここにいらっしゃる方達が持つ、いい雰囲気がそれを支えているからに違いないと思います。
それでは、また。 |
No.691 - 2015/09/14(Mon) 00:34:41
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