太宰府天満宮の帰りの参道で、梅が枝餅を今回も味わいました。 ガイドの市○さんが、 「出るところの左側にある“松○”さんは、奥に庭があってなかなかいいですよ」 というお勧めで、その店へ寄りました。 庭に出て、そこの椅子と机でいただきました。 前回は“みど○や”さんでした。まあ、味や大きさや値段にかわりはありません。
そのあと、西鉄電車で二日市駅へ戻り、歩いてJRに向かい、乗りかえて吉野ヶ里遺跡へ向かいました。 吉野ヶ里公園駅の横に案内センターがあります。な、な、なんと無料の貸し出し自転車がおいてありました。 昨年もあったのだろうかと思いました。管理人の方によると、 「まあ、歩いても10分少々ですけどね。自転車だと楽ですよ」 と言われましたが、 「いえいえ、20分以上かかりますよ」 と言ったら、笑っておられました。どうやら、時間の感覚というのは狂いがちで、昨年東郷駅から宗像大社へ行くのに、歩いて20分ほどといわれたのですが、実際くるまでそのぐらいでした。 そのセンターには、解説ビデオなどもあり、吉野ヶ里遺跡がザッとわかります。 管理人の方がいうには、 「雨でも降って、公園まで行くのが面倒な時は、ここでビデオなんかを見て、行ったつもりで帰ってしまう人もいますよ。ガハハハ」 などと陽気に笑いました。
自転車を一台借りて公園へ向かいました。久しぶりの自転車でした。そりゃもう歩いていくよりずっと楽で、時間も省略できました。
この公園は、とてもきれいに管理されています。ゴミらしきものはまったくありません。 弥生時代風の衣装を着たスタッフの方が、こんにちはと声をかけてくれたりもします。 スタッフの方たちのようすに、この公園を大事に守って育てていきたいんだという想いがあるように感じました。
思えば、佐賀県にはぼくが行ってみたい観光地がとくにないのです。ひとつだけあの豊臣秀吉がらみの名護屋城跡へ行ってみたいと思うぐらいです。 ほとんど何にも無かったところに、いきなり10万程度の街ができあがったというのを見てみたいとは思うのです。
そんな佐賀県に、1986年(昭和61年)から発掘作業がはじまって、2001年に開園したらしい吉野ヶ里公園は、県の中でももっとも大きい観光地かもしれません。県民が大事にしたいという気持ちがわかります。
それほど混んでいなくて、小学校の遠足の子どもたちがたくさんいました。 まあ、混んでいないと書きましたが、それだけ公園が広いということかもしれません。
地元のひとがいて、打ち明け話をしていました。 「自分のしりあいで、掘り出した鏡を文鎮として使っていたら、親戚のおじさんに、おまえはこれを使ってはいけない、といわれて、持って行かれてしまった」 「べつのしりあいは、刀剣をもっているよ」 いずれも、すごいはなしです。ただ、まだ発掘調査がはじまるまえの時期に、自分の土地からでてきたもので、違法なこととはいえないそうです。 世の中には、ひそかにいろんな宝物が個人宅に埋もれているのかもしれません。
どなたか、先祖代々ひそかに「邪馬台国の金印」を持ってる方は、ぜひ発表してください。
さて、博多駅へ向かって18時をすぎたあたりに着きました。 地下から上がって、その壁のあたりで休んでいました。通勤帰りのたくさんの人たちが歩いています。博多の人たちから発せられる“気”らしきものを味わっていると、なんとなく元気になるようなこころもちになります。
その時でした。駅の阪急ビルの前の片側2車線だか3車線だかの太い道を、老婆が赤信号にもかかわらず、向こう側からやってくるのです。左右を見て車をチェックすることもなく、スタスタと車の走行車線へ入ってくるのです。 思わず「うわっ!」と声を出しました。信号待ちをしていた人たちも動揺しているようでした。そのお婆さんは、道を渡りきるのではなくて、車が走る道を平然とその方向へ歩いています。
すると、「危ない〜〜!」という声が聞こえてきました。30代ぐらいの女性が手を上げて車を止めつつ、車の走行車線へ出てきました。そしてお婆さんをなんとか歩道へ導いたようでした。お婆さんはそこで止まったようではなくて、多くの人たちに包まれたまま歩道を左方向へ歩いていって、人ごみもそれにともなって動いていきました。
車の運転手だって人を轢きたくはないのですが、ともかく無事でよかったです。 手を上げて車を止めて、歩道へ導いたお姉さんには、だい拍手です。博多にも善意の方が沢山いらっしゃるようです。
えっ、おまえは何もしなかったのかって!? はい、残念ながら、ずいぶんと離れたところにいたもので・・・ え〜っと、JRの窓際に捨ててあった空のペットボトル2本と空の缶コーヒー缶を拾って、ホームの捨て場に処理しておきました。 これが行ったささやかないいことかもしれません。
それでは、また。 |
No.671 - 2014/07/18(Fri) 01:03:41
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