----- 自宅で一人のときなら、どんな大胆なことでもできます「独り暮らしと私」第4章 第10節をアップしました。 ----- いたたまれない恥ずかしさに、出来ることならすぐにこの場から逃げ去りたい、と思いながらも、なんとか小さな声でお礼が言えました。
そんな私を、彼女はまだじーっと見つめてきます。 その視線に吸い寄せられるように見つめ返すと、前髪の隙間から覗く彼女の瞳は大きくて、白くて小さなお顔立ちとも相俟って、まるでフランス人形みたい。
「でも、したくてしているなら、それでもいいと思う」 彼女の唇の両端が微かに上がったような気がしました。 微笑んだのかな?
考えているうちに彼女はクルッと背中を向け、ラケット片手に更衣室を出て行きました。 とりあえず私は、ちょっと迷ってから、そのままアンダースコートを穿きました。
授業の間中、自分の下半身が気になって気になって、ずっとそわそわしっぱなしでした。
見せるための下着、という言葉をそのまま受け取っていた私は、アンダースコートも下着の一種だと思い込んでいました。
だから、テニスのときには通常の下着を脱いだ上でその下着を着ける、と解釈して穿き替えていました。 でも実際はみんな、下着の上にアンスコを穿き、本物の下着が見えちゃうのをカバーしているわけです。
ということは、下着を取ってアンスコを直穿きしている私は、隠すべき下着が無いわけですから、理論上はアンスコが下着ということになって、つまりは下着を盛大に露出しながらテニスの授業を受けている、っていうことになるのかな?
でも見ている人は、それをアンスコだと思って見ているのだから、別にヘンなこととは受け取らないだろうし。 だけど私にとってそれは下着姿なわけで・・・
考えているうちに、何がなにやらわけが分からなくなってしまいました。 でもとにかく私が、かなり恥ずかしいことを知らずにしていた、という思いだけは残りました。
たぶん彼女は、私が下着を脱いでアンダースコートを穿く、という一連の動作をずっと見ていたのでしょう。 ひょっとすると今回が初めてではなく、以前から見ていて、教えるタイミングを探していたのかもしれません。
少なくとも彼女だけは、知らずとは言え、私が実質上の下着丸出しで大学のグラウンドを跳ね回っていたことを知っていたわけです。
彼女に対する恥ずかしさに胸が張り裂けそうでした。 同時に不思議な雰囲気の彼女に興味も抱きました。 ----- |
No.8229 - 2017/11/07(Tue) 13:34:27
|