08435

更新掲示板


おもに、小説Siteの更新にお使いください。
なお、不適切な書き込みは削除させていただきます♪
☆更新しました☆ / ひとみの内緒話
-----
長篇官能私小説「淫妻・麻紗美 第1話」第3章第6節をアップしました。
-----
 小百合の眉がぴくりと動いた。「知らない? 経験がないのですか?」

 その問いに、麻紗美はますます声を落として力なく答える。

「私、早くに結婚したものですから。主人もいまして、そういうことには満たされております。ですから、一度もそういうことをしたことは・・・」

 小百合の頬に一瞬あざけるような笑みが浮かんだが、恥ずかしげに瞳を伏せていた麻紗美は気づくことはなかった。

「あの、もう一つの方法というのは?」
 小百合は、顔を伏せたままの麻紗美の顔を覗き込んできた。

「あなたにマスターベーションの経験がないのでは、しかたないですね。ただ、残りの方法も、決してたやすくはありませんよ。いいですね」

 麻紗美は頷く。小百合はその答えを確認してから、ソファに深く掛け直した。

「要は瑠里子さんのフラストレーションを解消して上げれば良いのです。ですから、誰かが、というより、あなたがということになるでしょうが、彼女にオーガズムを与えてあげればいいのです」

「そんな!」
 立て続けに出される無理難題に、麻紗美は思わず立ち上がって叫んでいた。
 そして、同時に小百合も立ち上がっていた。

「また、出来ないとおっしゃるつもりですか」
 小百合の声には叱咤の色が加わっていた。

「そうやって逃げてばかりで、どうするつもりなの。瑠里子さんはあなたの娘でしょう!」
「でも、でも・・・わたしでは、どうすればいいのか、わからない・・・」

 麻紗美の頬を涙が伝った。麻紗美はそのままその場にしゃがみ込むと顔を覆って泣き始めた。

 小百合は、そんな彼女を、しばらくの間冷たい瞳で見下ろしていた。
 やがて、小百合はそっと麻紗美の傍らに歩み寄ると、身を屈めて彼女の肩を優しく抱きしめた。

「さあ、いつまでも悲しまないで。涙は何の解決にもならないわ」

 しかし、小百合のその優しい言葉にも、麻紗美の嗚咽は止まらなかった。
 女教師はしばらくためらったが、力強く麻紗美の身体を抱きしめると、意を決したように言った。

「もし、あなたが出来ないのなら。わたくしがやってもいいわ・・・」

 麻紗美が涙に濡れた顔をあげた。
 小百合はその嘆きに歪んだ顔をじっと見つめると、

「もし、あなたがそれでよいのなら、わたくしがやります。リラックスさせるマッサージだと称して、やってみましょう。いいですか?」

 一瞬泣きやんでいた麻紗美は、小百合のその言葉に再び嗚咽を洩らし始めたが、見間違いようのないほどはっきりと頷いて見せた。
 小百合はその承諾の意思を確かめると、言葉を続ける。
-----
No.8222 - 2017/11/02(Thu) 20:51:35
以下のフォームに記事No.と投稿時のパスワードを入力すれば
投稿後に記事の編集や削除が行えます。
50/50件 [ ページ : << 1 2 3 4 5 6 7 8 ]

- HOME - お知らせ(3/8) - 記事検索 - 携帯用URL - フィード - ヘルプ - メール - 環境設定 -

Rocket Board Type-LK (Free) Rocket BBS