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てっちり武闘館 激闘!!掲示板

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映画「黒帯」を観た! / TETSUYA(管理人) [近畿]
ああ・・・感想は、じっくりと書かせていただきます。
しかしこの映画、よく撮れたなあ。
「空手の映画」やなあ。
「くんふー(わいやー)あくしょん」ではなく、本当に「空手」の映画やなあ。

素人には難しすぎるんとちゃうやろうか・・・・
No.961 - 2008/06/14(Sat) 15:10:47
Re: 映画「黒帯」を観た! / 康洋 [四国]
 私も昨日、ついに見ました!! レンタルDVDで…。
 変な小細工(ワイヤー・アクション等)が無かったし、空手道の真髄・精神を表現した内容的には非常に素晴らしい本物の空手映画でした。
 ただ難を言えば、空手道の真髄に拘り過ぎてドラマとしてのテンポが悪過ぎてダラ〜っとした映像に成ってた事、総体的に皆さんの演技が下手、憲兵隊全体がオチャラケ過ぎた事。
 本来、伝統派空手の物語であった筈が、さすが決闘シーンでは直接打撃にした分だけ、その辺りを1/4スローで何度も見返しながら見ましたから、フル・コンに慣れて無い挙動が見えるのです。
 私は空手に関してはヘッポコ・オヤジですが、2年半の伝統派空手とフル・コン極真を1年9ヶ月もやってますと、年齢的な事も加わって変に目だけが肥えちゃうんですよね。嫌味な事に(泣)。
 おまけにセミプロ写真家として40年、元プロのテレビカメラマン&編集者としての目も加わってる分だけ、純粋にドラマはドラマとして観る立場だけに甘んじ切れない悲しさがあります。
 でも、燃えよドラゴン・シリーズや、千葉真一主演の空手バカ一代やジャッキー・チェン主演のカンフー物とは違った素晴らしい映画を見せて戴いた事は事実でした。情報を戴いた皆様、有難う御座いました。
No.962 - 2008/06/15(Sun) 00:55:44
Re: 映画「黒帯」を観た! / N.W. [東北]
さ、さすが康洋さま・・
私としては、伝統空手のかっこよさを全面に出してもらったこの映画が好きで、そこまで考えませんでしたが、言われれば確かに・・・最後の決闘のシーンでも、多少約束組手っぽいところもありましたが、「まあ、いいじゃん」といった感じで流しておりました。
それでも、あそこまで馬鹿な憲兵がいたとは思えませんし、憲兵の刀の使い方もあまりにも稚拙・・・

で、でも、まあ、いいじゃないですか・・・

「空手に先手なし」ですが、決して護身術ではなく、武器を持っていないだけでやはり攻撃の技なんだな。と思ったのですが、合気道をやっている友人曰く「先手うんぬんのジレンマは合気道には「基本的には」存在しないよ」との事。ということは、義龍と大観の二人の考え方の違いや、そこからくるジレンマも生じないのか?とか思いました。映画では、防御のみにこだわった義龍が結局やられますが、やはり空手には防御のみって厳しいのかな?なんて思ったりして。攻撃能力と防御能力を比率にすると8−2かそこらか? 
合気道の友人は0−10と言っていました(もちろん合気道技だけを合気道の精神に従って繰り出した場合という条件付き)。
少林寺拳法だと、そのあたりはバランスが取れてちょうど5−5とかになるのでしょうか?(攻撃力がないといっているのではなく、攻撃力と防御力のバランスが取れているという意味ですので、誤解なきよう・・)

なんだか格闘マニアみたいなコメントで申し訳ないです(というより格闘マニアそのものだったりして)が、皆様どうお考えですか?
No.963 - 2008/06/17(Tue) 04:25:01
Re: 映画「黒帯」を観た! / 康洋 [四国]
NW様、こんばんわ。
 「黒帯」…NW様の言われる通り、映画なんだから約束組手で良いと思います。
 義龍の流儀…と言うより師範の「空手に先手無し」と言う伝統派空手の精神、空手はあくまで護身の技であり術であり、突き詰めると人殺しの技・術でもあると言う観点から、現代に言えば「サバキ」…芦原空手が私にとっては理想の空手かも知れない。
 空手は日本刀と同じく平素は鞘に収めたまま、降りかかる火の粉は刀を抜いて峰打ち!!これは、「道」と言う名の付いた格闘技…武道にしか無いように思います。
 高校時代、イジメられっ子だった私は、高校に入学して格闘技を習って我が身を守る事に気が付き、伝統派空手を習い始めました。私のようなヘッポコ・オヤジでも半年もせぬうちに流石に雰囲気が変わったのか、誰もイジメ無くなった事実があります。
 最終的には空手を選んだ私ですが、本当は少林寺拳法や日本拳法なども視野に入っていたのですが、結果的に空手を選んでしまいました。その頃(40年程前)と言えば「善の柔道 VS 悪の空手」と言った時代だけに、迷った挙げ句でした。キット変わり者なのでしょう。
 格闘技系・武道は色々な面で非常に素晴らしいものだと思います。50歳台半ばを過ぎ四捨五入したら60歳に成る老体でも、修行を積めば心身共に幾らでも良い方へ進みます。
 今の私は、若かりし頃に習った伝統派空手と、36年振りに大病後にフル・コンの代名詞みたいな極真空手を習い、充実した老後へと向かっているように思います。何故なら、両方の良い部分を自分なりに咀嚼し身に付けている実感があるからです。
 NW様はじめ管理人様、この掲示板で知り合った方々にお願いがあります。ヘッポコ・オヤジを少しでもヘッポコ具合を減らせるよう応援して戴けたら幸いかと存じます。
No.964 - 2008/06/18(Wed) 02:01:42
康洋さま・・ / N.W. [東北]
「NW様はじめ管理人様、この掲示板で知り合った方々にお願いがあります。ヘッポコ・オヤジを少しでもヘッポコ具合を減らせるよう応援して戴けたら幸いかと存じます。」

そもそも極真をやっている人にへっぽこ親父はいません! ぜひ粘りに粘って黒帯を獲ってください!押忍!
No.966 - 2008/06/19(Thu) 00:49:56
黒帯 KURO-OBIを見て / JMA [中国]
『黒帯 KURO-OBI』を見ました。まずはあらすじを少しだけ記します。
〜昭和7年、空手家・柴原英賢に義龍、大観、長英の三人の弟子がいた。彼らの武力に目を付けた憲兵隊本部は、英賢の突然の死後、早速、軍力に利用すべく三人に合流を命じた。
 組手と自分からの攻撃を禁じた師の教えを頑なに守る義龍。組手を重視し、憲兵を利用し、次々と勢力を拡大していく大観。そんな二人を見守り続ける長英。
 師・英賢の残した『黒帯』を手にするのは、一体誰か?〜
 その後の展開は本編をご覧頂くとして、見所は、やはり空手の技でしょう。
 NWさんのレスにもありますが、たとえば日本空手協会師範・中達也氏が演じる大観の憲兵を一撃で倒した追い突きや中段への逆蹴りは、遠間からの攻防に長けた松濤館流の特徴が出ています。
 もう一方で、剛柔流師範・八木明人氏が演じる義龍の下段払いや鶴頭(かくとう・手首を鶴の頭の形に曲げたもの。孤拳(こけん、とも言う))での受けは、ただの防御ではありません。
 私が滋賀で日本空手協会の道場に通っていた頃、師範がこう言われました。
「空手の受けは受けるだけやない。相手の拳足への攻撃を兼ねとるんや」
 少林寺拳法の受けが身のかわしの延長であるのといかに異なるか。この『黒帯』は、それを雄弁に物語っていました。
 英賢が三人に言います。
『己の技を全力で向ける相手は己のみ。それは、生涯に一度あるかないかの雌伏の時』
 大観は反論します。
『強くなるためには試し合いが必要です』
『己より劣る者に勝ってなんになる』
 このシーンを見て思ったのですが、組手を否定した英賢は船越義珍翁、逆に重視した大観は四男義豪氏をモデルにしたのかもしれません。史実では義珍翁が渋々折れたのですが、組手が空手の普及に影響したことは否めませんし、己に勝る相手に勝とうと修行するのも英賢の教えも克己の心構えですので、どちらも正しいのかもしれません。
 細部には突っ込みたいところもありますが、空手はもちろん、武道を学んでいる方は一度ご覧になってみてはいかがでしょう。
No.951 - 2008/06/02(Mon) 16:29:31
Re: 黒帯 KURO-OBIを見て / 康洋 [四国]
 何やかやで、折角、情報を戴いてるのに…まだ観れて無いです。
No.952 - 2008/06/04(Wed) 15:01:25
Re: 黒帯 KURO-OBIを見て / アクセル
DVDが出ているそうなので買う予定です。

先日 数年ぶりに従兄弟に会うと 彼は某フルコン空手をやっていた!
私と同じく荒っぽいことを好まなかった筈であるが逞しくなったもんだ・・・
柔剣道は居ても空手・拳法をやってる身内が居なかったので嬉しくなって 俺は今 少林寺拳法を修行中だと言うと彼も喜んでしばし武道談義に花が咲く

彼は強さって何やろう?って聞いてきたが そんなもん言葉で答えろってか!?

うまく言えないので喩えで答えた
「刀と一緒やろう 普段は鞘に納め けしてみだりに振り回さず ただ ひとたび鞘を払えば必ず相手を倒す」
こんな答えでよかったのかな〜?

次に会うときは お互い『黒帯 KURO-OBI』で会おうと心で呟き別れたのであった

う〜ん 上手くまとまったかな
No.953 - 2008/06/04(Wed) 22:10:39
Re: 黒帯 KURO-OBIを見て / TETSUYA(管理人) [近畿]
へええ・・・そういう映画があるんですか。
空手映画で有名と言えば、千葉真一のシリーズとか
志保美悦子とか・・・・ベストキッドとか?(どれも古いなあ。)
映画ってまともな「空手」を描かないことが多いですからね。(正道会館のつくった「最強への道」は面白かったけど、あの程度は今ではYoutubeで観られるなあ。いい時代になったなあ。)

ああ、一度観てみないといけませんなあ・・・
No.954 - 2008/06/07(Sat) 08:44:41
Re: 黒帯 KURO-OBIを見て / 康洋 [四国]
>空手映画で有名と言えば、千葉真一のシリーズとか
志保美悦子とか・・・・ベストキッドとか?(どれも古いなあ。 映画ってまともな「空手」を描かないことが多いですからね。(正道会館のつくった「最強への道」は面白かったけど、あの程度は今ではYoutubeで観られるなあ。いい時代になったなあ。)


 懐かしい名前がドッチャリと…歳が知れますけど、ケーブルテレビの有料チャンネルじや無くって、普通のチャンネルで「懐かしの名画シリーズ」とか特別枠作って再放送して欲しいもんです。
 こちら四国は田舎ですから、なかなかレンタルショップに観たい映画が少ないです。
No.958 - 2008/06/10(Tue) 16:30:25
Re: 黒帯 KURO-OBIを見て / NW [東北]
皆さま

まずはJMA様、さすがにお詳しいですね。私も同じことを思いました。また空手の受け、「空手に先手なし」ですが、件の武道空手の本によると、まず最初に相手に攻撃をさせて、相手の攻撃力などを見抜く、すなわち相手を知るためらしいです。

また技術面ですが、「少林寺拳法の受けは身のかわしの延長」との事。もちろん空手の受けも基本的には体の転身なのですが、おっしゃるとおり、そのまま攻撃に転ずることが可能な受けが理想ですね。
文面では表現しづらいのですが・・・
受けで相手の腕などを潰す、受けによって相手の重心を崩す(バランスを崩す)、受け即攻撃(例えば交差突き、剣道でいう「面すり落とし面」か? つまり自分の突きで相手の突きを跳ね上げると同時にそのまま相手に入れる)などかな・・・
もちろんこうした受けをするには腰から動かねばなりません。でもこうした受けが出来ないと空手、とりわけ伝統派をやっている実感がありませんね、確かに。

また映画「黒帯」は、強くなるには試合や実践が必要か、「真の強さ」とは何か、など武道をするものが必ず考える悩みを、単純すぎるほどストレートに描いていますね。あまりにもメッセージがシンプルすぎるがゆえに、非常に分かりやすく、真剣に武道をやる人ほど共感し、自分のものとして考えるみたいです。

また、本来の「伝統空手」のかっこよさが実に描かれている! 本物の空手家達が真剣に作成した理想的な教科書です。少林寺拳法をされている皆さんが見られたらどのような感想を抱かれるのか、ちょっと楽しみです。

映画が提起する「真の強さとは?」「武道とは?」などの問題は、少林寺や空手といって流派の枠など超えて共有できると思います。
No.959 - 2008/06/11(Wed) 02:25:41
Re: 黒帯 KURO-OBIを見て / TETSUYA(管理人) [近畿]
やっと今日は時間がとれたので、じっくり公式サイトを読んでるのですが。
こんな映画があったんですね・・・
なんで、公開当時 知らなかったんやろう。
辛いなあ。私の情報収集アンテナはそんなに弱かったのか。
これは見たい!近々、見ようと思います。
良いものを教えていただきました。

CWニコル(元・極真)や夢枕獏(餓狼伝)、板垣恵介(バキ)に小林由佳(芦原)・・・
「いい連中」がコメントしてるなあ。
伝統派じゃないけど。
No.960 - 2008/06/14(Sat) 10:51:24
Re: 黒帯 KURO-OBIを見て / 康洋 [地球外]
シッカリして下さい、管理人様!!
No.965 - 2008/06/18(Wed) 02:05:38
(No Subject) / TETSUYA(管理人) [近畿]
>NW氏

お!JK FAN7月号ですか。
有り難うございます。見てみます。(見落としてたなあ・・・)JK FANは大阪・神戸の「ジュンク堂書店」にはバックナンバーが常に置いているので確実に見られます。

>JMA氏

いいですねえ。映画「ロッキーザファイナル」も当てているらしいですが・・・
すごい。
映画で当てるのは、なまじ「実戦」で当てるよりも
大変なことでしょう。(できばえ・見栄えを問われるので)
いやあ、いい映画ですね。
No.957 - 2008/06/08(Sun) 21:19:37
『黒帯 KURO-OBI』の追い突き / JMA [中国]
 あれから『黒帯 KURO-OBI』DVDの映像特典を見ると撮影エピソードを出演者やスタッフの人たちが語っていたのですが、中氏いわく「大観が憲兵中島を一撃で倒す」場面の追い突きは、実際に当てているというではありませんか。
 公式HPのブログを下記のとおり一部引用します。
〜これから顔面をぶっ叩かれる大隈さんは、まったく緊張の色も無く
「ま、中先輩にお任せして、即身成仏しますわ」と笑っている。
(中略)中さんも余裕の表情、やはり日々の稽古で築き上げた信頼感は凄い。リハーサル用に用意した拳サポは「いらないですよ〜」と笑って断られたし。
(中略)いよいよ本番。緊張。大観の追い突きが、中島の顔面へ!入った!
 膝から崩れる中島を尻目に道場へ走り去る大観、それを追う憲兵たち。これを1カットでカメラが追う。中さんの突きは大隈さんの顔面へモロに入っていた。離れて見ていた俺には「パカン!」という音が聞こえたが、近くにいた鈴木さん(神尾さん)には「グシャッ」と聞こえたらしい。
 大隈さんの下唇はみるみる腫れて、タラコ唇へ。「いや〜、平気ですよ」と笑っていたけど、いいなあ、こういう男。
 (中略)それにしてもこのシーンは予想以上のインパクト、何だか変なものを見ちゃった感じ。〜
 唇が腫れる程度に手加減しているとはいえ、何とも無茶しますよね。少林寺拳法の演武でも、胴への突き蹴りはともかく顔面パンチは一応は寸止めですし、まさか何度も当てて練習というわけには行きませんしね。私が演武でそうしろと言われても、相手を信用できないし、自分も加減できる自信がありません。
 まあ、痛みを与えても怪我をさせない程度に加減できる技量からして私ごときとは格が段違いですし、そこが空手の指導員たる所以なのでしょうね。
No.956 - 2008/06/07(Sat) 23:54:24
もろもろご返信 / TETSUYA(管理人) [近畿]
技法DVD / 顔大好き氏

「どなたが出演」という発想がさすがですね。
そんなに・・・「名の知れた」方が出演なさるハズもなく。
たかが二段の私もまだまだ技を「迷っている」段階ですので
とにかくまだまだですねえ。

子供から教わった気がする JMA氏 康洋氏

「相手より先に自分に勝たないと駄目ですから」
なかなかいい言葉ですね。
開祖は武道(拳禅)で修行した結果を
社会に貢献できなければ意味がない 、とおっしゃっていましたが。
相手にただ勝つだけ、なら鉄砲(ナイフ)を使えばいいわけで。
いやいや、まだまだ身心共に鍛えなあかんと思います。

他派から学ぶもの JMA氏 NW氏
私も現在 合気道の本を読んでいます。
戦後の植芝吉祥丸氏ら合気道の立役者達の活躍、
思想、技・・・なかなか迫力があり、重く、色々と考えさせられます。
先日のボクサー氏との「遊び」では「単なるジャブ」がどれほど
すごいものか勉強させていただきました。

「何の飾り気もない単純な『追い突き』が、
入門したての初心者でもできるはずの『追い突き』が、
練られ、磨かれ、熟成されると、
こんなにも『空手の技』として完成されるのだ」

にも通ずるところがありますね。(これ、JK-FANの何月号でしょうか・・・)
No.950 - 2008/06/01(Sun) 22:27:06
Re: もろもろご返信 / NW
TETSUYA様
返事が遅くなり申し訳ありません。
『JK FAN』の7月号(VOL66)ですよ。いい言葉だと思いませんか?
No.955 - 2008/06/07(Sat) 23:09:16
他派から学ぶもの / JMA [中国]
 先日、図書館である書籍が目に入り、即座に借りました。著書名は「武道空手への招待」。著者は糸東流流祖・摩文仁賢和(まぶに・けんわ)師のご子息で、現在宗家の賢榮氏です。
 この書籍では、糸東流と賢和師のこと以外にも多くのことを記していますが。特に下記の内容は、私にとって新たな驚きでした。
(1)空手の那覇手と首里手の特色を伸べているのですが、首里手を大成させた松村宗棍(そうこん)は、琉球王府の命により役人として薩摩藩に上がり、ここで示現流を修め、「雲耀(うんよう)」の免許を受けました。
示現流には上・中・下段の構えはなく、八相の構えのみで、裂帛の気合もろとも一の太刀で相手を斬り、二の太刀は負け、の覚悟が求められます。空手は、琉球が薩摩に実質的に支配され、武器の所持を禁じられながらも、示現流を仮想の相手として工夫された武術です。したがって、相手の初太刀をいかに捌きながら己の拳を一撃必殺の拳ならしめるかが至上命題となったのです。
(2)空手の「心法」
空手を殺法とするか活法とするかは自分の心次第であり、武道で「心法」が重んじられる理由がここにあります。
 では、空手の心法とは何でしょうか。賢榮氏は、《礼》であると述べています。
 空手には「三礼」の教えがあり、《神に対する礼》《師に対する礼》《相互間の礼》です。
《神》と言っても偶像崇拝ではなく、大地に住み、日の光と水の恩恵を受けて生きていることを感謝するのが《神に対する礼》です。
《師に対する礼》は、もちろん目の前の師に対する礼だけではなく、先生の先生、ひいては今日の空手道発展に尽くした全ての先師たち感謝し、その恩に報いることです。練習の相手も自分の技を磨いてくれる存在と思えば、かけがえのない師です。
 道場で稽古ができる。それには、どれほど多くの人々の協力があったでしょうか。入門を許し、月謝を払ってくれる両親、稽古で家を空ける間に留守番をしてくれる家族。そうした全ての人々に感謝することが《相互間の礼》です。
 特に《神に対する礼》には、唸らされるものがありました。確かに極寒の地や砂漠では稽古どころではありませんしね。他にも空手でなくとも武道を学ぶ者として意識しておくべきことを心技両面において述べています。三交社より出版されていますので、ご興味のある方はどうぞ。余談ですが、賢榮氏は今年で御年90歳です。
No.946 - 2008/05/27(Tue) 12:10:12
Re: 他派から学ぶもの / NW [東北]
JMA様、こんばんわ

私は糸東流ですので、この本を捜し求めて読んだ経験があります。
いろいろ眼からうろこが出る内容でした。

特に武道は、空手であろうが、剣道、柔道、合気道、すべて共通している部分があり、また目指すところは同じということを痛感しました。私が門外漢ながらこのサイトにお邪魔するきっかけになったともいえます。またこの本を読んで、真剣に剣術や居合をやりたいと思ったときもありました。とにかく視野を広げてくれる内容でした。

また、空手が競技化されるときに、他の武道と区別するために打撃オンリーになった顛末や、競技(寸止めであろうがフルコンであろうが)化のためにいろいろ本来の空手から異なった形になったというあたりの説明は、知っていたはずでもかなりショックでした。もっとも、本来の空手だと競技なんて出来ないことも理解できます。身体の総ての部分を使って出来うる総ての技を利用するのが空手だ、そして頂点に近づけばもはや相手は自分ですらなくなる、と言われたら、今の空手なんて本来の姿から程遠いのかな?と思いました。

またJMA様がお書きになっている示現流との関係ですが、私も空手の「一撃必殺」がここから来ていると聞いて少し興奮してしまいました。また、首里手は遠間からの一撃が最大の特徴ですが、仮想敵は刀を持った相手が刀を抜く前、あるいは振り落とす前に、刀の届かない距離から相手を倒すことが目標だったのか!と感じました。

そしてつい最近、映画「黒帯 KURO−OBI」を見ると、まさに首里手系の協会師範中達也氏が演じる大観が、3メートルの間合いから刀を握った憲兵をまさに一瞬の上段追い突きで倒すシーンがありました。

これぞ空手!といえる一撃です。シンプルですが追い突きは非常に奥が深い。すると今月号の「JK-FAN」では中達也師範が追い突きを解説されているじゃないですか!早速買いました。
「何の飾り気もない単純な『追い突き』が、入門したての初心者でもできるはずの『追い突き』が、練られ、磨かれ、熟成されると、こんなにも『空手の技』として完成されるのだ」との見出しには心底感動!

また那覇手(簡単に言えば接近戦が得意)の代表といえる剛柔流の八木師範もこの映画に出てますが、憲兵の振り落とす刀に対して、瞬時の四股足下段払い(これぞ剛柔流の基本といえるどっしりと落とした四股足!)で打ち落とすシーンも見ていて嬉しくなりました。

すいません、話がそれました。「武道空手への招待」とは、単なる技術論や精神論ではなく、まさに日本の思想史、日本文化史といってもいいのでは?と思います。たまたま書き手が空手家だっただけで、ああいった本をもっといろんな武道家に書いていただきたいと心底感じました。
No.949 - 2008/05/29(Thu) 00:24:17
子供から教わった気がする / JMA [中国]
 TV番組の「水トク!」で自分の夢を実現させようとする子供たちを取り上げており、その中である女の子が気になりました。
 その子は帯広市在住で空道を学んでおり、小学生女子の部の全国大会で負けた相手に再戦を挑むものでした。
ご存じない方のために説明しますが、空道とは、極真会館(分裂前)の全国大会で活躍した東孝氏が独立して建てた流派で、極真と異なり試合は防具着用で、投げ技や寝技もあります。
 それはさておき、その子は残念ながら再戦でも敗れますが、練習ぶりと技の切れは大人にひけを取らないくらい熱心かつ上手でした。自宅でも練習しているらしく、部屋に置いてあるスタンド式のサンドバッグも既に1式オシャカになって現在のは2代目だそうです。
 「相手より先に自分に勝たないと駄目ですから」
 小学6年生の女の子でこんなことを言うとは、それも有言実行なのですから、誠に天晴れな心意気です。うちの道院の坊ちゃん嬢ちゃんたちに彼女の爪の垢を煎じて飲ませてやりたいです。少林寺拳法は勝利を追求しない武道ですし、勝利至上主義も行き過ぎはいけませんが、克己心としてなら少しは持つべきと思います。
No.947 - 2008/05/28(Wed) 19:40:45
Re: 子供から教わった気がする / 康洋 [四国]
 何時もお邪魔します。
 見ました見ました〜!!いま見たばかりで湯気が立ってる(笑)位にホットな話です。
 格闘技の世界って、やっぱり素晴らしい!!
「病気持ちのオヤジも、もっと頑張らなくっちゃ!!」って思う番組でした。武道…特に試合と成ると勝敗が付き物。でも、修行に於いてと言うより、真面目に一生懸命生きる人生そのものが日々研鑽・精進であり、敵(相手)に勝つ前に己に勝つ必要があると考える今日この頃。ついつい自分に負けているようなヘッポコオヤジの独り言でした。
No.948 - 2008/05/28(Wed) 19:51:57
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