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映画「空気人形」を観たぞ! / おおぐま
人形の関係者以外にはわからない、些細なことにまでこだわりがみてとれて、リアリズムにこだわる製作者たちの熱意を感じました。

とくにオダギリ・ジョーが人形師役で出ているのでチョー気に入ったわ!(笑)

彼が古くなって工場に帰ってきた人形たちを見てつぶやくようなシーンがあります。
「みんな同じに作ったのに帰ってくると一人一人感じが違うんだ。」

これって私にはよくわかるんだね。

修理にくる人形から、持ち主の人柄がなんとなく伝わってくるんだね。

また彼が作業しているテーブルは、窓際に置かれていて、太陽光が手元を照らすんだけど、これってとても大切だね。

絵付けをするときはやはり自然光が原則なんだね。
人形の絵付け専門の職人は窓にぴったりとテーブルをくっつけているぐらいなのです。

だからアトリエのテーブルの配置と似ていたのでチョッピリ嬉しくなりました!(アホですね。)

顔に義眼を取り付けるシーンでは、
(シリコンならいいけど、ソフビならそれは無理や!熱風を吹きかけるか、お湯に入れて柔らかくして!)
などとしょうもないことを考えたのでした。(やっぱりアホですね。笑)

ネットで探していると、映画の中でオダギリ・ジョーが作業テーブルに座っている写真があったので、はがき大にプリントしてアトリエの入り口に張っておこうかな♪♪

(ギャップが大きすぎるって!失礼ね!笑)

そうだ!映画で身につけていたエプロンをそっくりに自作して、さらに生徒に笑われようっと♪♪
No.89 - 2009/10/09(Fri) 12:30:59
映画「空気人形」について / おおぐま
生命は
自分自身で完結できないように
つくられているらしい
花も
めしべとおしべが揃っているだけでは
不充分で
虫や風が訪れて
めしべとおしべを仲立ちする

生命はすべて
そのなかに欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ

世界は多分
他者の総和
しかし
互いに
欠如を満たすなどとは
知りもせず
知らされもせず
ばらまかれている者同士
無関心でいられる間柄
ときに
うとましく思えることさも許されている間柄
そのように
世界がゆるやかに構成されているのは
なぜ?

花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光りをまとって飛んできている

私も あるとき
誰かのための虻だったろう

あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない

(生命は 吉野弘)

主人公は、空気で膨らませる男性の欲望を満たすために作られた人形なのですが、ある時からこころを持ってしまい、所有者が仕事に行った後、自分も外の世界へ出かけて行くようになります。

そこでさまざまな人たちと出会うという寓話です。

外見は魅力的な女性で心は生まれたばかりの赤ん坊というシチュエーションは、そのギャップからコメディーにしたり、愛とは何かを最後に気づくという成長物語にする事も可能ですね。
「威風堂々な彼女」というテレビドラマで抜群のコメディエンヌとしての才能を見せた韓国女優のぺ・ドゥナが主人公なのだから、そのほうが多分興行的には成功しただろうし、それを予測できたかも知れない。

しかしながら是枝裕和という監督は、あえてそうはしなかった。

人形である主人公が、好意を抱くレンタルビデオ店の男性に、自分が空気を入れて膨らんでいる人形であることを知られてしまい、「びっくりしたでしょう。」と言ったときに、彼が「僕もそうだよ。同じ様なもんだよ。」と答ええるシーンがあります。

これがこの映画のテーマなんだね。

「空気人形」という言葉は、実は現代に生きる我々すべてをさしているのかもしれません。

また、板尾創路が演じる人形の持ち主であるさえない中年男性が、心を持った主人公に対して悲鳴のように叫ぶ「心なんて面倒くさいんや!」という台詞は、観客全員の胸に鋭い矢となって突き刺さったはずです。

少なくとも私には衝撃的な言葉でした。

優れた表現というのはこういうことなのですね。
No.88 - 2009/10/09(Fri) 12:21:20
私の創作人形教室について / おおぐま
よくあるご質問について、お答します。

A、曜日、時間について

現在のところ、木、金、土曜日に教室があります。
時間は午後2時から午後5時までの3時間です。
週一回、月に4回で12時間になる計算です。
ただし、スケジュールが合わずに4回これない方には、午前10時から午後5時までの6時間(休憩1時間)で、月に2回などという方法でもかまいません。

私のスケジュールに問題がなければ、お話し合いでご都合のいい日や時間帯を決定しています。

B、デッサンコースについて
絵が上手に越したことはありませんが、人形を作りたいという情熱があれば大丈夫です。
絵の描き方に関して、ご希望でしたら無償でご説明いたします。

C、道具と費用について

入会金、¥10000、月謝¥12000、

創作コースの場合
1、彫刻用テツベラ、¥4500(消費税別)
2、専用のツゲベラ¥700
3、原型用粘土 1k ¥500
4、焼石膏 1k ¥180
5、創作人形の焼成費 1体につき 約¥10000
6、絵付け用絵の具、一色¥800、専用面相筆¥1500

1,2、は個人のものを買っていただきます。
(ツゲベラは、私が一本一本削って皆さんの道具を製作しています。)
3,は教室で使用するものは無料です。自宅に持って帰る分のみ購入していただいています。
4、はモールド作りのために必要です。大きさにもよりますが、身長50センチぐらいの人形の石膏型で20キロぐらいでしょうか。
一度にすべて石膏作りをするわけではありませんので、必要分をその都度お買いになってください。
5、は人形になる磁器の焼成の代金です。
本焼と絵付けのための焼成費がふくまれます。
6、絵の具、筆とも教室での使用は無料です。自宅に持って帰る場合は、購入していただきます。

○その他、義眼やかつらが必要です。
わずかに在庫がありますが、好みではない場合は、各自で気に入ったものを購入してください。
義眼は教室でオーダーメイド可能です。しかしやや割高になります。市販品のほうが安価な場合もあります。

○駐車場について
残念ながら教室の専用駐車場はありません。近くの有料駐車場をご利用ください。
(地下鉄動物園前駅一番出口をあがればアトリエのビルが見えます。私としては地下鉄がお勧めです。)

以上ですが、アトリエのある町は下町情緒があふれすぎるところですから、どうか驚かないでくださいね。笑。
No.87 - 2009/07/08(Wed) 05:19:42
次回「ドーリィー・ドーリィー」の予告です。 / おおぐま
またまた人形誌19号「ドーリィー・ドーリィー」に、私の工房の記事が載ります。

たびたび記事を載せてくれているので、感謝の気持ちを込めて、読者プレゼントしちゃいます!

「ちっちゃなキューピーちゃんをあげようかな?」と言ったら雑誌のライターさんがとても喜んでいましたので、決定です!

身長12センチの可愛いサイズです。
写真もなかなかよく撮れたのよねえ。(ちょっと自慢かな。笑。)

これを読んだ方は、「ドーリィー・ドーリィー」を買って、応募しようね!笑。
No.86 - 2009/02/09(Mon) 18:09:12
大晦日コンサートに行ってきました。 / おおぐま
アトリエから歩いてすぐのところに通天閣があって、そこの地下に歌謡劇場があります。

今日は、そこで地元新世界を拠点にしている大西ユカリちゃんのパワフルコンサートに行ってきました。

友人の木村充輝くんがゲストで出演するので彼が招待してくれました。
チョーラッキーでした。

そこで申し訳ないので彼に「一曲ぐらいやったらオレも歌うぜ!」と提案したところ、「いや、いいよいいよ。そんなことしたら他の歌手がかすんでしまうから。」とやんやリ断わられました。笑。

開演前に入場したこともあり、元憂歌団のベーシストであった花岡くんとも久々の出会いがありました。

そこへ、これも有名ギタリストである石田長生さんが来たので、「木村がいつもお世話になっています。」と挨拶をしたら、こいつは何者だという顔になり大変ビビられました。

よそ者にナメられてはいけないので、とりあえず一発ガツンといわしたわけです。笑。

ユカリちゃんとは面識が無いのでお話しませんでしたが、大変ノリのいい大晦日にふさわしい楽しいコンサートでした。
No.85 - 2009/01/01(Thu) 00:29:49
久々の網上講座 ビスクの焼成について / おおぐま
ビスクの焼きがいいというのは、いったいどういうことなのでしょうか?

それはなかなか言葉では表しにくいものですし、個人的な好みもあるので、こうでなくてはならない、という決め付けは結局のところあまり意味がありません。

それらを踏まえたうえで、あえて焼成について考えていきたいと思います。

結論から言えば、私はビスク表面にわずかに艶のある状態が最も美しいと考えます。

以下はその理由です。

ビスクドールは磁土で作られていますが、その種類と焼成について説明することが結果として、「焼きの良し悪し」についての簡潔な説明になります。

1、種類
産地やランクによって、いろいろなものがありますが、高価なものほど焼き上がりが白いのです。

簡単に言えば、白ければ白いほど高級な磁土といえます。

2、焼成
磁器を焼成してみるとわかりますが、高温になればなるほど、色は白くなっていきます。

しかし、ある温度を超えてしまうと、表面に光沢が出てきます。

さらに高温にすると、最終的には上から押し付けられたようになって潰れてしまいます。

そこで私の考える理想的な焼成方法は、わずかに光沢がでてきて、しかも潰れない限度ギリギリまで高温で焼くことです。それによって磁土が持っている最高の白さが引き出せるのです。


一般的に、、アンティークのドイツ人形に比べてフランス人形は鮮やかな肌色のものが多いようです。

そこでヘッド内部を覗いてみると、明らかにフランス人形のほうが白っぽく、それに比べてドイツ人形のそれは、ややグレーがかっているのがほとんどです。

次に、複数のドイツ人形を観察してみると、表面が艶消しのものが比較的多いのですが、艶のあるものも少なくありません。

つまり、表面に艶があっても、グレーがかった内部の色の場合は、あまり高級な磁土ではないのです。

その反対に、艶消しであっても内部が白い場合は、高級な磁土が使われていることになります。


私の教室では、自慢ではありませんが、愛知県瀬戸市の最高級磁土を使用しています。笑。

希望者は、磁土からスリップ(流し込み用の磁土)の作り方や、焼成を体験していただいています。

でも、スリップ作りは腕力がいるし、焼成は1日がかりなので、なかなか希望者がいません。ちょっと寂しいです。(気持ちはザブングルかな。笑。)
No.84 - 2008/11/26(Wed) 19:26:15
今、紙おむつが流行? / おおぐま
僕は20年ぐらい前から、アンティークの人形の修理をお引き受けしているのですが、ここ数年、クッション材として、ビスクヘッドの部分に、紙おむつをすっぽりとかぶせてくる方が目立ち始めました。

つい最近のお客様の話では、外国では定番となっているのだそうです。

でもねえ、紙おむつというのは水分は吸収するけれど、衝撃は吸収しないと思うんですけど。笑。

ともあれ、お客様のご希望なので、指示通りにまたオムツをかぶせて送り返しました。

男性とは違って、子育て経験のある女性にとって、紙おむつは特別に神聖なものかもしれませんね。笑。
No.83 - 2008/10/06(Mon) 22:08:39
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