■ 「愛を育てるための心のルール」^^ / しまの |
引用 |
No.1228 2016/10/20(Thu) 11:10:11
より早い時点での対処行動
>全ての始まりは、「私悪い事をしてる」というこの短い一通のメールからです。 >「私貴方の前から消える」と小声で言った事もある。これも聞き流してしまった。
この辺は確かに問題の始まり時点という感じはありますね。一方後の方は、もう始まりというより泥沼段階のような^^; あとその始まり段階にしても、実はもっとさらに以前に、互いの関係がスムーズでないことに気づける時点があったのではと想像いたします。 いずれにせよ、より早い段階で、自分がもしこういう行動法をしていれば、より良い方向へと事態も動かせた、というものを自身で考え得るようになるのが、取り組みになると思います。
ごく単純な話、先の 『「問題の起き始め場面」に取り組む^^』 しまの No.1223 2016/10/11 での 1.連絡拒否などの仕打ちを回避する行動法・・・「相手を変える」 の一つの方法とは、相手に脈がないと察知した時点で、先手を打ってこちらからは連絡しなくする、といった行動法を取れば、まず連絡拒否されることもない、といった話があります。まこっちから連絡しないのなら相手にとっても連絡拒否する手間も不要という話ですね^^; でもそれでは、可能性もあまり育てられない消極一辺倒の話ですので、よりバランスの取れた指針として、ハイブリッド心理学から言えるものをお伝えしようかと思います。 なおそうした消極策のようなものも、「行動法バリエーションの思考」という話としては、あらゆる候補を考えつけることが重要だという話になると思います。
「愛を育てるための心のルール」
ということで、よりバランスの取れた指針を、「愛を育てるための心のルール」としてお伝えしようかと思います。
4つほどあります。関連資料へのリンクなど整理するのも読む方も大変(^^;)と思いますので、ここではごく簡潔にポイントを書いてみます。
1.相手への行動は肯定的なもののみで構成する 恋愛交際などに限らず、これがハイブリッド心理学からの対人行動法全ての指針になります。「それは駄目だ」と言うのではなく「こうするといい」と言う行動法であり、誘われて断る際には「行きません」ではなく「(他のことを)これをします」という行動法です。生半可なものではなく、「ハーバード流交渉術」など高度な行動学の学びも重要になります。
2.愛と似て非なる感情を見分ける 愛ではない感情を愛だと思い込んで行動することが、まさに愛を破壊します。まずはそれを見分けることが重要になります。 ただの性愛欲。魅力ある相手を「所有」あるいは相手に「所属」したいという欲。生活上の世話やお金など良くしてもらうことへの欲。そして「プライド」というのが愛に絡んで破壊的役割を演じます。相手に拒否されたことが、欲が満たされないフラストレーションと、プライドを傷つけられたという怒りと結びつき、憎悪へと膨張するというのが典型的な流れです。 この克服のため、欲は欲と自覚すること。そして「自尊心」は相手にどう扱われるかではなく、自分がどう自らを幸福にする能力を持つかという、自律的なプライド姿勢に変えていくことが重要です。
そもそも「愛」とは、「一体化」へと向かう感情の全てであり、生命現象のレベルとしてあるものであり、人間の薄っぺらい「意識」の中に納まるものでない、というのが一言でハイブリッド心理学の「愛」へ思想です。 頭で「愛とは何か」と気難しい思考を繰り返すよりも、以下のような指針の下で向かうことによって、人生を通して「愛」が何かが分かっていき、心を惑わすものから心を豊かにするものへと変化していくであろう、と。
3.相手との関係は「相手を好きでいる感情」ではなく、「相手とどう生活を共にできるか」によって築いていく 愛を、外面行動としては「喜びと楽しみの共有」として向かうものと位置づけます。 これと対照になる非成長形は、「愛していればこうするべき」というものであり、欲とプライドを愛の名の下に膨張させ、やがてどちらかが耐えられず破壊的結果に向かうというのが、やはり典型的です。 これは上記1.肯定的行動というのと手をつなぐものになります。相手への行動は肯定的なもののみとし、相手が喜ばない、楽しめないのであれば、その行動は相手に強いない。
この指針の結果、相手との関係は、相手をどう好きかの感情によってよりも、現実的に相手とどのように「生活を共にできるか」によって築くものと位置づけます。どんなに好きな相手でも、現実生活上、一緒にいるのが成り立たないものがあれば、その現実を愛の名の下に目をつぶることはしないように、と。
一つテーマを加えておけば、「愛している」と相手に言うことは、上記の指針からは良い悪いどっちとも言えないものです。文化的性格的に、そう言い合うのが嬉しいのであればそうするも良し。そうでない場合に無理して言うものでもなし。安易に「愛している」という言葉は、欲とプライドをその言葉の下に隠すものだという批判を、免れないこともあるでしょう。 ちなみに・・とまあどうでもいい話ですが、僕は「愛しているとは言わない派」です^^;
4.相手を好きでいる感情の中の最も純粋なものを、自分自身の心の中で守る そうして「喜びと楽しみの共有」そして現実生活の共有になり得ない場合は、無理に相手と共にいようとすることをやめるという選択肢も提示するものになります。これは孤独を受け入れるということでもあります。 それでも、相手を好きでいる感情は、心の中で開放し、守ることです。どのように好きなのかに、とことん向き合うことです。 これが、愛の感情を最も純粋なものにし、豊かな感情へと変化させていきます。そして心が豊かになると、行動の幅も広がる。そして再び、相手に対して外面行動として何ができるか、新たな自分で向き合いへ、という流れになります。
恋愛交際における「引き際」^^;
取り組み実践としては、 ?@基礎科目:上記「愛を育てるための心のルール」の理解納得への向き合い ?A実践科目:今回のケースで、どのようにより早い段階でどう対処できていたら良かったかの検討 というものになると思います。
まあまずは、引き際のスマートさ、といった話にはなるかもしれませんね。 相手が交際継続を望んでいないことを感じ取った時点で、どんな問題があるのか、ごまかさずに、誠実そして真摯に話し合い、良識的な結論を提案し、そして合意を得ることです。もちろん、相手への思いやりも大切です。 その内容は、上の「愛を育てるための心のルール」への理解納得が得られるほど、よりスムーズなものになると思います。それは相手からこちらへの信頼にもつながり、一定の冷却期間を置いた後、再び交際へと結びつくといったこともあるかも知れない。
まずは「愛を育てるための心のルール」への理解納得が、結構大変な話なるかと思います。 ハイブリッド心理学から言えるのは、そうした道の先に、上に言った、「愛の感情を最も純粋なものにし、豊かな感情へと変化させる」といった心の情景がある。あらゆる惑いを凌駕する感情として。というところまでです。その道を行くかどうかは、もう各自の選択だ、と。「愛」について、別の考え方、別の道もあるだろうが、それについては何も言えない、と。
ということで、上記?@?Aの実践として、検討してみて頂ければ^^。
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