No.583 2013/07/20(Sat) 18:56:40
こんにちは、seroriです。 今回は、「仕事上で悪口を言われる」という場面があったため、現実に価値を生む良いアドバイスをいただければ、と思い、ご質問させていただきます。
ある仕事において、私にとっては初めての作業だったこともあり、いくらかミスをしてしまう場面がありました。その時、一緒に作業をしていた方が、私の仕事のできなさについて、隣の方と一緒に、あからさまな愚痴を仰っていました。
内面としては、私が仕事のミスをしてしまったのは事実であり、それがその人にとって良くないことだったのだから愚痴を言われてしまうのは仕方がなく、特に怒りもありませんでした。かと言って、今すぐにミスをなくせるかというと、ほんの数時間では私の能力上は不可能、ということもあり、それも仕方がないか、と諦めました。
しかしながら、嫌な気持ちになることや、悲しいことには変わりなく、どうにかできるならば、どうにかしたい思いでもあります。(できなくても、諦めることはできますが……)
とりあえず、今後、私がスキルを上げていく前提で、その方に対して仕事後に「一緒にお仕事してくださって、ありがとうございました。いろいろミスをしてしまって、すみませんでした」と言いました。こう言うことで、相手への悪印象を減らし、次回に悪口を言われてしまうことを少しでも防げるかな、と思ったためです。
もし、このような場面で、考え方や行動法等のアドバイスがありましたら、いただければ幸いです。 |
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No.584 2013/07/21(Sun) 11:32:47
これはまず指針を一言でいうと、 「感情のフォローではなく、問題そのもののフォローをまず第一にせよ」 ということになると思います。
つまり、自分がしたミスをめぐる、自分と人との間の情緒的な揺らぎを取り上げ、どうすれば・・という話になると思いますが、仕事場面における行動法としては、自分と人との間の、相手への情緒的な揺らぎというものは、取り上げないのが最善の行動法です。 その点、
>とりあえず、今後、私がスキルを上げていく前提で、その方に対して仕事後に「一緒にお仕事してくださって、ありがとうございました。いろいろミスをしてしまって、すみませんでした」と言いました。こう言うことで、相手への悪印象を減らし、次回に悪口を言われてしまうことを少しでも防げるかな、と思ったためです。
といった言葉をかけることができたことは、普通の人にもなかなかできることではなく、褒めることもできる行動なのですが、実はベストの行動法ではないと感じます。 まあ手短に言って、そうした相手への気遣いの行動法は、確かに「気遣い」としては良いのですが、そうした「気遣い」自体が、仕事場面としてはちょっと「気疲れ」になるものですね。
とにもかくにも、まずそうしたミスを、どうなくせるかだと思います。それが99パーセントと言えるような感じで。残りの1パーセントとして、気遣い行動法を考えるのも良しとして^^。 つまり、
>今すぐにミスをなくせるかというと、ほんの数時間では私の能力上は不可能、ということもあり、
ということですが、何よりも重要なこととしてまず検討の俎上に上がるのは、ほんの数時間でミスをなくせないか、です。 それができないから愚痴を言われた可能性があります。重要なのは、その仕事が、ほんの数時間でミスをなくせることが、実際のところどの程度求められる仕事なのかの、判断です。これは結構社会経験も踏んで分かってくるものでもありますが。 そして社会経験を踏んで「仕事の普遍的スキル」を身につけると、かなりのことが、初めてでもすぐできるようになります。何よりも検討すべきは、そうした「仕事の普遍的スキル」を自分はしっかり習得しているかですね。そうでないとしたら、何よりもまずそれを学ぶことです。それ以外はどうでもよろしいという感じで^^;
ですからアドバイスとしては、実際その仕事がどんなものであり、ミスがどんなものであったかの、具体的内容いかんになってもきます。おそらくそれを言って頂ければ、かなりびっくりするほど(ちょっとオーバー^^ゞ)、僕がその専門であるかのような具体的アドバイスができると思います。それが「仕事の普遍的スキル」の強さなんですね。
それが身につけば、「悪口を言われない行動法」といったテーマ自体が、まず消えてきます。その上で、
>嫌な気持ちになることや、悲しいことには変わりなく、どうにかできるならば、どうにかしたい思いでもあります。
という部分は、「愛情要求」の問題として、内面側のテーマとして別立てで並行的に取り組んでいくことが考えられます。
ということで、まずはとにかく「仕事の普遍的スキル」への取り組みを検討するのがベスト、という話になると思います^^。 具体的情報がまだあまり整理できていない部分でもありますので、質問などあればなんでもどーそ^^。 |
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No.585 2013/07/22(Mon) 18:59:43
アドバイス、ありがとうございます。 「ほんの数時間でミスをなくせないか」というのは、全くの盲点でした。「仕事の普遍的スキル」についても、おそらく未習得だと思われます。ぜひ、ご教授いただけるとありがたいです。
仕事内容は、差し支えのない範囲で書かせていただくと、お中元の商品を箱詰めするラインでの作業です。体力や、特別な技術は必要ありません。たくさん流れてくる箱の中から自分の担当の箱を選別し、そこに漏れなく商品を納める作業になります。
ミスの内容は、自分の担当の箱を識別する際、時々頭が混乱し、自分の担当のものでない箱に商品を入れてしまった(自分の担当量の3%程度のミス)、というものです。ミス低減のため、混乱してきたら指さしで数を数える、そして作業リズムを作る、等の対策を行なっておりました。
重ねて申し訳ありませんが、何かアドバイス等ありましたら、よろしくお願いいたします。 |
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No.586 2013/07/23(Tue) 12:14:29
「仕事の普遍的スキル」とは
いい機会かというこことで、改めて「仕事の普遍的スキル」とは何かなど書いてみましょう^^。
まずそれを一言で定義するならば(今まで一言で定義してなかった^^ゞ) 「どんな仕事に置かれても、自分がすべきことは何か、そのために必要なことは何かが自分で分かり、必要なものを自分から得ていくことができること。そして特別の熟練や資質が必要なものでなければ、大抵の仕事を、初めてであってもすぐできること」などと言えるかと。
そしてなぜそれが可能になるのかと言えば、社会における仕事は、一種類しかないからです。 「ものを作り、お客様にとどけ、フォローする」というものとしてです。野菜から自動車からビルから化粧品から旅行から介護まで、それであるわけです。もちろん、「作る“もの”」とは物質的なものとは限らない。「サービス」であったり「観念」であるものもあるでしょう。 そのように、(今の地球上の^^)社会における「仕事」はまずはその一種類なので、「モノ」が何であったとしても、しっかりと仕事をこなす経験を一度踏んで、その経験で「仕事の普遍的スキル」を体得したならば、「モノ」が別のものになっても、大抵の仕事がすぐできるようになります。
まあそれが本当に企業での本格的な仕事に発揮できるような、「本格版」の「仕事の普遍的スキル」は、まずは企業の正社員として数年間働くような経験の中で築かれるものとして、今回話題になるような比較的単純な作業の仕事の領域においては、「簡易版」の「仕事の普遍的スキル」というものを、あらかじめ頭で知っておくことで、バイトなりでも最初に経験する仕事の中で、「こういうことか」と実際に体得できるようにしたい。 まそんな2つのレベルがあると考えると良いかと。
「仕事の普遍的スキル」 超入門
ということでまずは「簡易版」の「仕事の普遍的スキル」の習得のための、「仕事の普遍的スキル 超入門講座」など手短に書いてみますと、
まず「簡易版」レベルで必要なのはこう言えます。 「自分に与えられた作業の目的が分かり、うまくこなすための視点を的確に把握できる」と。 ちなみにこれが「本格版」になると、「その組織における管理調整の仕組みを、自分から把握し、自らそれを改善向上するような行動ができる」といったものになります^^。
で話をまずは「簡易版」レベルとしますが、まず一番大きな心得は、 「気持ち」ではなく「価値」 「人の目」ではなく「ものごと」 「能力」ではなく「役割」 いった話。 仕事に向かう、一番最初の姿勢の話になりますね。一言でいえば、その場の「人」とどう良好な関係の中で仕事ができるか・・といった姿勢ではなく、そこにある「ものごと」に向かう姿勢が重要です。 「重要」という言葉では物足りないほど重要。まず言って、その場の「人」とどう・・という意識は、その時点でもう浮き草の上のような、心の足場が不安定な姿勢です。
より詳しい説明はまたの機会(『メール相談事例集』など^^)で再整理として、今回の話について言える格言など出しますと、
ミスは「心がけ」ではなくせない。「手順」を定めよ。
つまり、ミスが根本的に起き得ないような、確認の手順段取りを作りなさいといことです。まず自分自身の中で。一人の人間による確認能力では漏れの可能性があり、かつそれが重大なミスになる可能性のあるものは、必ず複数人で確認する手順を作ることが鉄則です。これができてない組織が、重大な事故を招きます。記憶に新しいものとしては、中央高速トンネル天井板の崩落事故など。
まあ今回は、 >ミスの内容は、自分の担当の箱を識別する際、時々頭が混乱し、自分の担当のものでない箱に商品を入れてしまった(自分の担当量の3%程度のミス)、というものです。ミス低減のため、混乱してきたら指さしで数を数える、そして作業リズムを作る、等の対策を行なっておりました。
というものであれば、上述のような普遍的仕事スキル意識の希薄が背景にあってかどうかはさておき、ミスをなくすための着眼点がどうもうまく機能していないもの、あるいは着眼点を持てていないもののように察せられます。 「自分の担当の箱」と「自分の担当ではない箱」を区別する特徴はなにか。大きさ、色、何かの目印。それをまず決める。「数」はちょっとそれにはならない感じですね。「作業リズム」はもう別の話。ミス低減より疲労低減の話と。
ということで、「間違えようのない手順」を自分の中でまず持つことが必要になりますね。その話であれば、ミスはまずは1%以下にしたいp(^^)q もし目印がないものを振り分けるという話になると、またちょっとさらに工夫が必要にはなってきますね。
ということで、具体的アドバイスとしては、「見分ける目印を決めよ」という、まずは単純な話からになりますが、実際のところどんなもんかと。 「時々頭が混乱」というのは、「人とどううまく・・」という意識に駆られているのが原因であることも考えられ、その辺をうまく心の中で補正する意識を持つと良いかと。
仕事場面でこうした対処思考ができるようになるのが、まずは「簡易版」の「仕事の普遍的スキル」ということで、一通りの話を書いてみました^^。 |
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No.587 2013/07/23(Tue) 21:30:54
とてもご丁寧なアドバイス、ありがとうございます。
まずは「仕事の普遍的スキル」についてですが、私の認識は、おおよそ合っていたようです。(まずはその定義をご質問すればよかったなあ、と今更思いました^^;) もっとも、それが的確に把握できるかというと、まだ全然なのですけれど。
>「気持ち」ではなく「価値」 >「人の目」ではなく「ものごと」 >「能力」ではなく「役割」
については、心がけてはいるものの、やはり「気持ち」に偏ってしまうことが、まだ多少あります。もっとも、これは自分の気持ち、というよりは、普遍的に人は「気持ち」を共有できたとき、相手に対する親愛を感じることが多いように思われますので、あえて、相手の「気持ち」はどうか、と考えてしまう、という感じです。(できる限り、いろいろな人と楽しい時間を過ごせることが、私の楽しみでもありますので) しかしながら、「仕事」においては、やはり価値を重視したいと考えておりますので、あまり「気持ち」に偏り過ぎないようにしたいと思います。
今回ご質問させていただきましたミスにおいて、「頭が混乱する」とは、「人とどううまく・・・」という視点ではなく、おそらくは、作業上の混乱だと思われます。 「自分の担当の箱」に目印がないため、数で数えるのが最も確実な方法だと思われたのですが、流れてくるペースに微妙な差があり、目視と行動の繰り返し作業に混乱してしまっておりました。
細かい作業手順(私が把握してその場で作成したものですが)としては、「商品を入れる→次の商品を手に取る→自分が商品を入れた箱を確認する→そこから2つめの箱を見定める→商品を入れる」の繰り返し(たまに、別の作業も入ります)なのですが、実際にやってみると、コンベアーの速さに目視がついて行かず……。手順としていろいろ試してみたのですが、なかなか良い方法が見つからず、結局、最速に合わせて手順のリズムを作り、それに合わせてひたすら動く方法を取っておりました。(たん、たん、たたん……の「たん」で商品を入れ、次の商品を手に取り、たたんで待つ、というように) しかしながら、たまに箱の流れてくる間隔が変わってしまうと、その時に頭が混乱し、ミスをしてしまう、というような感じです。
>もし目印がないものを振り分けるという話になると、またちょっとさらに工夫が必要にはなってきますね。 というアドバイスについて、「工夫」の部分で、もし何か良い案がありましたら、教えていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。 |
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No.588 2013/07/24(Wed) 09:27:47
>「工夫」の部分で、もし何か良い案がありましたら、教えていただけると嬉しいです。
まさにそこからになりますね^^。「仕事の普遍的スキル」とは。 与えられた状況だけではうまく行かない中で、いかに頭を回せるか。
まあ一言でいえば、「目印がないなら、作り出しなさい」という話になりますね。
「仕事の普遍的スキル」として一般的に言えるのは、「情報を自ら得ていく能力」です。 その場面で言えるのは、まず、そもそも「ミス」とはどうなってしまったものをそう判断されているのか。そこから原因を考えるという思考の流れが、まず一つ取れます。 そしてコンベアの流れの最初で、どう区別されているのか。そこに区別がないとなると、これはもう個人のミスというより、相互の調整ミスの話ですね。これはまた対処法が違ってくる。 あくまで「数」が区別であれば、自分の担当分と他が区別しやすいよう、まずちょっと位置をずらすなどが考えられます。
情報が必ずあります。その情報に応じた、その情報を利用した、対処が必要です。 これが得てして、仕事への姿勢の偏りによって、目がふさがれたままになりがちです。
この辺の目の鋭さと視界の広さが、まさに「仕事の普遍的スキル」への入り口です。 さてどんなもんかと^^。 |
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No.589 2013/07/24(Wed) 11:35:38
>相互の調整ミス 周りの方たちはあまり問題と感じていないようで、「慣れでできている」と仰っていたので、何か自分のやり方に工夫が足りないのか?と思ってしまっていたのですが、よく考えてみると、これに該当するかもしれません。
そもそも、私の作業上の誤りは「ミス」と言えるものだったのか?というところから、疑問に思えてきてしまいました。生み出すことが必要とされる「価値」としては、「全ての箱に、商品が入っている状態」であり、1箱飛ばしで入れようが、そうでなかろうが、「全ての箱に商品が収まっていれば」結果に違いはないので。(だからこそ、ラインの調整者は箱に目印をつけることをしないのでしょうし) しかし、2人1組で作業するため、「入れる箱は等分」というルール(暗黙のルール?)があり、そのルールのために、全く区別のないたくさんの箱の中から「自分の納めるべき箱」を見分けるという作業が発生していたように思います。
それこそ、絶対に「1箱飛ばしで入れる」を徹底させるなら、ラインの先頭で2箱組にして流すとかしていただけたらいいし、取りこぼしがあったときのための2人1組なら、「1人目の取りこぼしに2人目が入れる」というルールにしてもらえれば……と思ってしまいます。 しかし、派遣の立場上、それをライン担当者へ伝えるのも難しいところです。私以外の方は問題にしていないようなので、尚更……。
上述の状況でどう考え得るかや、「相互の調整ミス」の解消法などについて、お知恵をお貸しいただけたら幸いです。 |
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No.590 2013/07/24(Wed) 17:48:46
>そもそも、私の作業上の誤りは「ミス」と言えるものだったのか?というところから、疑問に思えてきてしまいました。
との言葉を見た瞬間は思わず「あはは」と口に出していましたが、まとめますと、 「間違いようのない手順」「目印」と来て「相互の調整」といった話が出てきたわけですが、
「相互の調整」についても、一般的仕事場面として a)事前にはっきり行う調整 b)その場の「流れ」として慣例的暗黙的なもの があります。
>「相互の調整ミス」の解消法などについて、お知恵をお貸しいただけたら幸いです。
とのことで話が出せるのは、上記a)の場合です。今回はどうやらb)のケースではないかと。
こうなるともう、まずは「流れに合わせる」ことが求められるという話にもなりますね。まあ高速道路で法定速度だけ考えるのではなく、流れに合わせることも重要になるというように。 その中で、区別を判断するという話。 これは「人の目」という話ではなく、人の動きがモノの情報の一つとして、しっかり見れることが重要になります。 これは新たに入った人間としては、まずはすでにいる人の流れに合わせられるかが課題になると思います。それ以外の方法などないという話が、最初の方の方法がどれも当てはまらなければ結論になると思います^^;
また格言で言いますと、 「目指すべき結果を生み出す最短の道を探せ」。
そもそも結局のところ、商品がどうなっていればいいのか。そこから、要因としては以上のようなものがある。 どれが「どうあるべき」かというよりも、どれが「目指すべき結果を生み出す最短の道」か。
問題を感じた場面で、これらを一通りざっと考えて、答えを出してみて、まずはそれに意識集中してみる。それによって、ほんの数時間でミスをなくせるかどうか。 まあ方向が定まらない意識拡散こそが、ミスの最大の原因であることも考えられますので^^。方向を定め、あとはチャレンジですp(^^)q
こうした要因分析思考が一通りすぐ自分でできるようになるのが、「仕事の普遍的スキル」の基本形習得と言えますね。検討してみて頂ければ^^。 |
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No.591 2013/07/25(Thu) 20:08:55
ありがとうございます。ここまで詳細にやり取りしてくださったおかげで、「仕事の普遍的スキル」の考え方が、まずは知識として大方理解できました。
とりあえず、ここまでいただいたアドバイスを元に、実践してみます! |
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