これ、ちょっと前にテレビでドラマ化されてた・・・。しかし見損なった。だから初めて内容を知る読書となった。
幼馴染の陽子と晴美。共に親に捨てられ別々の養護施設で育った。陽子は少女時代に晴美から聞かされていた話をもとに絵本を書き、それがベストセラーなる。いっぽうの晴美は今や忙しい新聞記者。 そんなある日、「真実を公表しなければ息子の命はない」という脅迫状とともに陽子の息子が誘拐された。真実とは? そして事件の真相とは。
実は、ミステリー好きの人でよく通じてる人ならば。この展開、だいたい犯人の予想が方向としてすぐついちゃうかもしれない。でも読ませるのは、陽子と晴美、親友同士でも言えずにいたりするちょっとした心境や心情、それらが結構なまなましく理解できたりしちゃうからかも。まぁ嫉妬だったり、無神経すれすれの無邪気さだったり、あるよね、どんな人だって。大好きだし、別にそれによってきらいにはならないけど・・・いらっとするようなね。 そこらへんの心理描写のうまさはやはり湊さんっぽい。
しかし、こんな大団円。ドラマ向けだからかな・・・。あまりにきれいにまとまりすぎて現実ではこうはいかないだろってつっこみたくなるのはちょっといまいち。湊さんにしてはラストが・・・。 これってドラマ向けを意識したからなのかな・・・。 とりあえず、一応犯人がかなりラスト近くになるまでわからず、わかったとき驚く・・・という趣向ではあるので、それをドラマだとどうやって演出したのかなぁとそれだけは気になり、見たかったなぁと思う。
読んで損はないけど、今までみたいにセンセーショナルで人の心に食い込む力がやや希薄かな。という印象の作品。
no.632
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