春海は大学に通うため上京してきて、京都から来た麗子と出会う。お互いを干渉しないという約束でルームシェアすることになった。共同生活は順調で快適だったのだが、地味で清楚でまじめそうだった麗子が突然別人のように派手になってきたのが気になっていた。ところがある日麗子は突然失踪した。工藤謙介先輩と麗子の跡を追ううち、彼女の二重、三重生活が明らかになっていく。彼女は名前、化粧、嗜好までも替えて別人としてそれぞれ生活をしていたのだ。茫然とする春海の前に、既に死体となった麗子が・・・。犯人は誰か。麗子は何故こんな生活をしていたのか・・・。
どんでん返しに驚くという評を信じて予約したのだが、正直・・・うーん・・・という感じ。今邑さんの作品は今までまぁまぁ好きだったので、これはちょっとショックかな・・・。
多重人格(これは作品中、わりに早くネタばらしされるので、作品そのもののネタバレにはなるまい)という設定はもはや使い古されてしまっていてトリックのひとつとしてはあまりにあまりだし・・・(笑) それに、ところどころ、現実的にありえなさすぎるような点があまりに多くて・・・。出会ってすぐ、仮に意気投合したとしても、よく相手を知る前にルームメイとして契約しちゃう?警察より先にこんなあれこれ見つけたりわかったりして、どこにも警察の影が感じられないのってどうなんだろう?だって殺人事件なのに? バーのママも、初めて来た客に、元従業員の(しかも結構気に入ってかわいがっていた子)の実家の住所とか?そんな個人情報、ほいほい教えたりする?いくらなんでも口軽すぎだろう。おかしい。
・・・と、そういう矛盾?点が気になってしまって・・・。 しかもその問題のどんでん返しとやらも、読む前から、こういった小説を読みなれている読者なら絶対見抜いてしまっているだろうというレベル。私はすでにわかってしまっていた。なんとなくこんなだろうって。だから驚きもなかったし・・・。
基本、好きな方の作家さんなだけに、これは本当に困った!(笑)
ミステリー超初心者なら・・・よかったかもしれないなぁ・・・・。多少なりとも目が肥えてしまうと、もう通用しない感じ。
それにねぇ・・・いくら何でも麗子と春海が出会って、それでマリと謙介が出会って・・・ってねぇ・・・予定調和すぎるというか・・・。あまりにご都合主義すぎる。
どうにもこうにも・・・・。 でも、まぁ、ミステリー読みつけてない人は、読みやすいし、ちょっといいと思うかもしれないな。
no.601
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