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   Spring2 Specialの感想について - 内藤 - 2021/04/14(Wed) 04:22:46 [No.17269]
Re: Spring2 Specialの感想について - 逸品館 代表 清原 - 2021/04/16(Fri) 12:32:26 [No.17274]



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Spring2 Specialの感想について (親記事) - 内藤

逸品館 代表 清原様


毎々お世話になります。

掲示板を見直してみるとSpring2 Specialのレビューがあまりないようですので、稚拙ながら感想を書かせていただきます。

まず、月並みな感想ですが、ミュージックPCとの相性は元々所持していたCHORD DAVEより良いということです。

私は普通ならやらないMAY DAC→CHORD DAVE→Spring2 Specialという最高峰からある意味ランクダウンの経緯を辿ってきていますが、その中でもSpring2 Specialが最もミュージックPCのアップサンプリングをしてあげた時に音源の破綻が少なく、音楽を聴いていて気持ちがよかったです。

MAY DACは同じHOLO AUDIOの作っている実質Spring2の上位に位置づけされるDACですが、デジタル的な色が強く、現在的なHIFI調の音色でした。硬いエッジや足りない透明感や強調感のある拡がりといったキャラクターがついており、解像度や力感は流石にSpring2 Specialより上でしたが、音楽を聴いていて、気持ちよいかと言われるとアナログらしさが足りなかったと思います。ヌケが悪く、滑らかでなく、感情表現に重要な躍動感がSpring2 Specialより劣っている印象です。その点、Spring2 Specialは音楽を聴いていて、心地よいです。デジタル色が薄れており、アナログレコードらしさを感じます。上位のDACといえど、重要視している部分が全く違うことが伺え、アナログ技術ではAIRBOWに劣っていると明確に感じさせてくれました。

さて、CHORD DAVEについては御社で取り扱いがありませんが、実質最高峰DACの一つとして有名ですね。値段的にも。
本来なら流石に比較対象にならないのですが、これがミュージックPCとの相性であれば、Spring2 Specialが上と言わざるを得ません。

DAVEの技術は、DACには搭載できないレベルの強力FPGAの演算能力により、100万タップWTAフィルター(FIRフィルタ)で16bitレベルを完全なSinc関数に基づいた補完が出来る、要は超アップサンプリングが特徴ですが、聴覚上は解像度、分解能が高すぎてノイズまで浮き出たり、ほかのDACが聞こえないレベルの粒子的な細やかな音まで暴き出す、基礎性能であれば他の追随を許しません。

ですので、Spring2 Specialの完敗かと思いましたが、ミュージックPCとのアップサンプリングを組み合わせた場合、元から高すぎる解像度と分解能が更に高くなり過ぎて、音源によっては音色が破綻します。というより、録音の悪い部分を丸裸にしてしまうということですね。こうなっては気持ちよく音楽を聴けるはずもなく、音源を選ぶ傾向がありましたが、Spring2 Specialは解像度と分解能が程よく、NOSで自然なので、破綻が少ないです。解像度が高ければ何事も良しというわけではないことを、よく教えていただきました。

Spring2 Specialは素晴らしいバランスでまとまっているDACと思います。ミュージックPCを使用している方にはお勧めできる逸品だと思います。ミュージックPCを使っていないのであれば、ほかの選択肢を検討した方が良いとも感じましたが。

以上にてよろしくお願いいたします。


[No.17269] 2021/04/14(Wed) 04:22:46
Re: Spring2 Specialの感想について (No.17269への返信 / 1階層) - 逸品館 代表 清原

内藤さん、こんにちは。

AIRBOW Spring2 Specialのお買い上げ並びに
ご愛用ありがとうございます。

オーディオには、デジタルとアナログのどちらの技術も必要です。
けれど、先進のデジタル技術を有する会社は、アナログに関する
ノウハウが少なく、アナログ重視の会社はその逆です。

国産メーカーでは、TADやmarantz、DENONなどの音作りは
デジタルとアナログのバランスが上手くとれていて
素晴らしいと思います。

AIRBOWの音作りは、様々なハイエンドのモデルを聞けることや
開示されている情報などから、広く技術を習得する。
中古品やビンテッジ製品を分解して調べるなどの方法で
オーディオ機器の「音作り」を習得する。
セッティングの行き届いた環境でヒヤリングが出来るなど
ガレージメーカーですが、設備やノウハウはそれなりに
整っていると思います。

さらにチューニングという仕事は、一から作るよりも
動作確認を省けるので、技術的にはより簡単なので
「音を聞く」という作業に集中することが出来ます。

それが、結果として、時にはメーカー製品に肩を並べられる、
バランスの良い製品が生み出せるポイントかも知れません。

けれど、最も大事なのは、AIRBOWが「営利目的」ではなく
顧客(自己)満足を求めて作っているところだと思います。

販売を最優先すれば、オーディオ機器にとって
最も大切な「音質」がないがしろにされるのは
みなさまもよくご存じの所です。

今後も、満足してお使いいただける機器をだけを
作り続けられればと思います。

詳細なご報告、ありがとうございました。


[No.17274] 2021/04/16(Fri) 12:32:26
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