伊吹さん、こんにちは。 お問い合わせ誠にありがとうございます。
> ミライスピーカーという商品の広告をよく見かけます。 > 曲面スピーカーを使うことで、音量を上げなくても遠くまで音を届けることができ、さらに言葉が聞き取りやすくする効果があるとのことです。
TVなどで私も良くCMを見かけます。
> しかし、曲がった面を振動させるというアイデアは誰かがすでにやっていてもおかしくないようにも思えるのですが、スピーカの専門の方々から見ると、どのような商品に見えているのでしょうか。
ミライスピーカーは聞いた事がありませんので どのような商品化はわかりません。 また、オーディ製品とは思えないので確認しようとも考えませんが ただユニットを曲げて音を出しているだけなら、他のスピーカーと 大きな違いはないと思います。
さらに言うのなら、スピーカーの音質は「方法」だけでは決まらず 振動板の材質や、駆動系(磁気回路)アンプ、エンクロージャーなど すべての要素が絡んでいます。
オーディオの音の良さ、聞こえの良さを正しく説明するのなら 聞き手も「専門知識を共有」する必要があります。
CMの短い時間、一般大衆を相手に可能なのは、技術説明ではなく 技術をいかにこじつけて、短絡させて納得させるかです。
CMの世界は「言った者勝ち」です。
誰もが「モヤモヤ」していることを「解決」する方法を 提示すれは、その商品は売れます。
一時宣伝を繰り返していた「はずきルーペ」や 最近では、発毛促進の「ニューモ」 小林製薬の宣伝なども、私には同じに見えますが、 実際には、完全にそれを解決できない商品ばかりです。
本当に良いものは「宣伝」しなくても売れると思っていますし 逆に、ど大々的に広告するのは「売るため」が目的で 製品の善し悪しとは、無関係だと考えています。
> もしや、ピュアオーディオの世界ではすでに同じような商品があったりするのでしょうか。
逸品館は、すでに「波動モーション」を使ったツィーター CLTシリーズを30年近く前に商品化しています。
また、平面ユニットを使うドイツのマンガー社は、 それよりも遙か昔に波動モーションのスピーカーを実用化しています。
こちらは、ミライスピーカーのように安くはありませんが、 きちんとした技術と測定結果、お客様からの良い反応という 実績があります。
私なら、Bluetooth接続できる、「手元スピーカー」をお薦めします。 遠くにあるスピーカーを聞き取りやすくするよりも、 スピーカーを近づける方が、より効果的ですし、より安いです。
[No.17727] 2022/09/24(Sat) 15:36:29 |